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2021年2月12日 (金)

新ポケットモンスター第55話感想

55話「君とルミナスメイズの森の物語」
脚本:柿原優子
コンテ:齋藤徳明
演出:いわもとやすお
作画監督:新岡浩美

-本で始まる物語-

研究所に帰って来たコハルを迎えるワンパチ。ワンパチとじゃれ合うイーブイ。のっけから可愛いシーンで癒される。
博士の書斎にある本を読もうとしたらガラルのポニータとギャロップの物語が書かれた本が勝手に落ちてきて、それを読んだことがきっかけでコハルは再びガラル地方へ冒険に赴くという流れ。
本が落ちたのはポニータがコハルを呼んだということなんだろうな。
本の物語と同じく心優しい子が力になってくれると信じてテレパシーを送ったらそれがコハルに届いたという事だと解釈してみる。
ラストシーンは今回の冒険を端的に表した絵が描かれたページが映る演出が良い。
本で始まり本に終わる、本の物語になぞらえて不思議な体験をしたという回になって素敵でした。


-迷子はどっちだ-

森の中でネマシュを見つけて追いかけてるうちにコハルとはぐれてしまったサトシとゴウ。
ポケモンの事になるとまっしぐらなのは相変わらず、コハルがキョトンとするのも当然の反応。
コハルは一人で大丈夫かとサトシは気に掛けるが、肝が据わってるから大丈夫と幼馴染ゆえの信頼を見せるゴウ。
幼馴染設定拾ってくれて嬉しい。柿原さん2度目の登板も良い仕事されてるなあ。

森の中で町を見つけて雨宿りをしていたらポプラに出会い彼女のクイズで足止め。ポプラの理不尽クイズが原作通りで笑っちゃった。
足止めには意味があって、コハルを探すために駆け回るよりじっと待ってた方がよいというポプラの考えあってのことだった。
理不尽クイズをギャグで終わらせずに別の意味も持たせていたのが上手い。
それと、ネマシュを見つけて猪突猛進だったサトシとゴウへの戒めにも思えた。
迷子のコハルを探しに行かなくちゃという体だったけど、むしろ迷子は君たちの方じゃないかと思ったし、ちょっと落ち着いて待っていなさいという意味も込められてポプラに足止めされたのかななんて思い。


-イーブイのものまね-

49話でも表れていたけどやっぱりイーブイは”ものまね”で他のポケモンの技を使えるのね。
ポニータの技を真似てコハルとギャロップを癒そうと力を振り絞ってたのが印象的。
技じゃなくても真似癖は随所に表れてて。冒頭のワンパチのポーズを真似てベロバーたちを煽ったり、ベロバーの悪戯をそっくり返してたり。
その真似癖でやり返したことでベロバーたちと争い・・・ではなく楽しく遊ぶようになりベロバーたちの心を和らげる展開になったのが良かった。
イーブイの癖が話の展開に活かされてるのが上手いなと感心。


-コハルの優しさ-

ベロバーを図鑑で調べて悪戯好きだと分かって露骨に嫌な顔をするコハル。
サトシとゴウではこういう反応はしないだろうね。2人はそれすらも面白いって言うだろうし。
コハルらしいリアクションで良かったです。

イーブイが悪戯をやり返したことがきっかけで本当は遊びたいんだとベロバーたちの気持ちを察してそれに付き合う。
果汁ですっかり汚れちゃってるのに気にせずベロバーたちと向き合う姿が活き活きとしてて素敵。
コハルが体を張ってポケモンと向き合う、ここまで出来るようになったんだと感慨深い。

ベロバーに分けて貰った花の蜜でギャロップを癒し、元気になったギャロップがコハルを乗せて森を駆ける。
暗い森をキノコの光がイルミネーションのように彩り、人とポケモンがその中を駆けていく。
人とポケモンと自然が織りなす幻想的な光景が素晴らしかったです。
人前に姿を現さないポニータとギャロップがコハルを信頼し認めてくれたのが彼女の優しい心の証明だし、コハルがポケモンと心通わした結果としてこの素敵な体験が出来たというのが良い話だなと。


50話以降コハルの活躍が段階的に増えてきてるけど、また一歩進んで終始コハルメインの回が見られて大満足です。

余談。
サトシがギャロップに乗った感想をコハルに聞いていたけど、旧無印でサトシもギャロップに乗った事あるからこそのリアクションだよね。
さり気ないネタにウキウキしちゃいました。

もう一つ余談。
監督が大和田淳さんに変わっててビックリ。
OPの最後のクレジットで目を丸くして、驚きのあまり序盤の印象が吹き飛びそうでした。

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コメント

リサーチフェローにコハルが入って3度目のエピソードですが、今回は52話のしっかりした性格以上に女の子らしさの出た話だったと思います。

サトシ達男子組とコハルの女子視点でのやり取りって…………なんていうか凄く小学生くらいの年齢の子供のやり取りって感じあるんですよね。あの二人が熱くなりがちで子供っぽい分、大人びたコハルが呆れるのがそれっぽくてリアルだし、サンムーンで3年程スクールライフを描いてたのが功を成してますよね。

今回のポニータとのやり取りもコハルにやらせたのは良い采配でしたね。サトシ達のようなやんちゃでは今回のような幻想的な空気は作りづらかったと思うし、ギャロップへの対応も普段のコハルのしっかりした感じが表れてたし。でも途中でのベロバー3匹(無印のヤミカラスやBWでのコアルヒー思い出す)とは最初は困らされるけど、途中から満更でもない感じに楽しんでた辺り素が出てきたように思います。なんであれどんどんコハルにはリサーチフェローで活躍してほしいですね。

それと今回サトシ達にクイズを出していたポプラ。原作でのバトルの時のクイズは色々ツッコミどころ多くて笑いましたけど(年齢の下りはゲームでもサトシ達と同じ答え選んで苦労する羽目になった)、亀の甲より年の功とでもいうのか敢えてクイズで落ち着かせてサトシ達にコハルが来るのを待たせる辺り、侮れないですね。アニメでもジムリーダーなのか気になるし、このまま出番終わるとも思えないんですよね。まだアニメにはビート出てきてないし、そこもどうするのか楽しみですね。

投稿: アルター | 2021年2月13日 (土) 20時41分

コメント返信:アルターさん

そうそう3人の関係が小学生の会話っぽくて良いんですよ。
前作を経てより日常的な、等身大の子供の描き方になったなと思います。

サトシとゴウもポケモンに優しいですが幻想的な今回のシチュエーションに合うのはコハル。
彼女が仲間に加わったからこんな回も作れるようになったと思います。

ポプラは名乗ってすらいないので再び登場するんでしょうね。その時はジムリーダーとして再会する事を期待してます。

投稿: んがよぺ | 2021年2月15日 (月) 15時48分

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