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2020年12月10日 (木)

アバレンジャー感想記:17話と18話

毎週日曜日に東映特撮YouTube Officialで爆竜戦隊 アバレンジャーの配信されてます。
今週も簡易に感想を。

17話「戦場のアバレかっぽれ」
2003年6月8日放送
監督:中澤祥次郎
脚本:浦沢義雄

アスカが語るダイノアースの戦いの歴史。子供の頃から戦いばかりで苦しい思いをしてきたことが分かる。
ならば荒んだその心を癒そうとスケさんがかっぽれで元気づける。・・・うん意味が分からん。
何でモノローグに介入してくるの?そして癒されるどころかスケさんの踊りでアスカのトラウマが蘇り変身出来なくなるというまさかのピンチ。
自分の踊りに感動して気絶したんだと思い込み回復祈願、そしてトリノイドと接触、何でトリノイドも神頼みしてんのよ。
平和を忘れて戦えない体になったと自己分析を言葉にするアスカ。
人の頭に花を咲かせて梅雨前線を呼び寄せて雨を降らせ、さらに山脈から大噴火で地上を攻撃、何でそうなるの?
セリフ回しにぶっ飛んだ発想、浦沢節は今回もキレキレで笑いが止まらない。

スケさんのかっぽれは泣いてる弟と妹を元気づけるために踊ったのが始まり。苦しい戦争の時代だったからこそ大切な人の心を少しでも癒すため。
アスカが奏でるハープの音色もそれと同じで、マホロとその兄のミズホを励ますために吹いていたことが回想で明かされる。
苦しい時でも誰かを思い安らぎを失くさない、それが平和。
かっぽれから大変な事態に発展したかと思えばかっぽれと絡めて大切な心をアスカが取り戻すという真面目な結論に辿りつく構成が凄いな。
変な絵に笑ってたのに大切な心を取り戻したアスカの変身とアクションはめっちゃカッコいいのがギャップがあってまた映えるんだわ。

スーパーダイノボンバー初披露。ジャンヌがアスカのハープの音に感応してたのがまた伏線。アバレンジャーの戦いを見つめる謎の男。
変な発想の変な絵からアスカの復活という燃える展開に新装備に重要な伏線。
浦沢脚本の構成力も凄いしこれをこなした中澤さんの演出力にも脱帽です。


18話「誰だ? アバレキラーだ!」
2003年6月22日放送
監督:中澤祥次郎
脚本:荒川稔久

アパンタイトルでいきなり退場するヤツデンワニ。消されてなかったらどんな作戦をするつもりだったんだか。
スーパー戦隊史に残る名キャラクターの初登場はこんな情けないシーンだったんだよね。

ヤツデンワニを消したのは自分だと申告した白いコートを纏った男、彼はアバレンジャーの前で変身しもう一つの姿を露わにした。
新たな仲間が現れたと期待を高めるアバレンジャーを彼は容赦なく攻撃。そして自分をアバレキラーと名乗りアバレンジャーを圧倒する。
スーパー戦隊シリーズ屈指のダークヒーローの鮮烈なデビュー。
ヤツデンワニを消す時は残像でよく姿が見えず、改めて変身してその姿が映ってからOPへ。
Aパートが始まると容赦なくアバレンジャーを攻撃してから自分の名をペンで書いてからサブタイトルの表示と顔のアップ、いやいやこんな演出見せられたら否応にも印象に残るわ。悪者だけどカッコいい。

続けて明かされるアバレキラー誕生の経緯。
天才外科医・仲代壬琴。彼も1・2話の出来事を目撃し爆竜たちの声を聞いていた一人だった。
まさか最初のエピソードに彼も絡んでたなんて、この回想に放送当時は驚いたなあ。しかも瀕死の凌駕を助けていたという巡り合わせもビックリした思い出。
爆竜が現れたことで退屈な毎日が変わるかもと期待を膨らませたがその思いが満たされることは無く。
爆竜の暴走で街が混乱してるのにそれを楽しんでる様子。爆竜が正気に戻ったのもガッカリしていた。
平穏、正義、誰もが望むそれこそが彼にとっては退屈。根本的に価値観が常人とは違うことが分かる。
退屈な毎日がまた続くと諦めかけていたところに舞い降りた禁断の力がアバレキラーと爆竜の卵。
その力をものにするために鍛錬を重ねアバレンジャーの活動を観察し続け今に至ると。

アバレキラーのスーツはエネルギーの制御が不安定でいつ爆発してもおかしくない危険極まりないもの。
アスカが警告し人間同士で戦うなんておかしいと凌駕が訴えるがその言葉も壬琴の心には響かない、
力は自分が楽しむために使いそのために戦う事も自分が消えることになっても構わない、どう言っても自分本位で全くブレないのが恐ろしい。

壬琴の考えと価値観は共感は全くしないけど、誰がなんと言おうと全く自分の軸がブレないところは凄いと思う。
それと天才である彼にとって簡単には制御できないアバレキラーの力に出会えたことは、思い通りにならない力だからこそ心躍るものであり希望だったんだなとは思う。
尤も、アバレキラーに変身出来るのもその力に巡り合ったのも彼自身が知らない大きな秘密があってのことなんだけど。
自身が知らない秘密に翻弄されるのってアスカもそうだし、黒と白の戦士で対になってたんだなと。


強烈なギャグと熱いメッセージが織り交ざった17話と徹底的に悪のヒーローを描いた18話、いやいや温度差が凄まじい。
中澤さん上手いなあ。ハリケンジャーで本格的に演出デビューしてからその次にこれだけの映像を見せてくるんだから。

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コメント

浦沢さんの書く話ってバカっぽいようで冷静に考えると………みたいなの多いですよね。かっぽれでダイノアースの悲惨な出来事思い出すとか笑っていいのか否か微妙なとこではありますが、その後の戦争の話考えると本人としても笑い事じゃ済まされないですよね。今回もアメガネズミが神頼み(そちらにはデスモゾーリャという神がいるのに………)してる場面で笑わされたり人間の頭に生やされた菖蒲で地面をひっくり返すというスケールのデカさに驚かされたりしましたが、そんな中でスケさんのかっぽれの真意が兄弟達の和らぎを思っての事だったのをアスカが知って気合を取り戻す展開が熱いし、バカやってるようでその辺しっかりしてるのは良いなあと思います。

その次は初っ端からのヤツデンワニ退場ですが、この辺はその内語るからいいとして………555の草加に並ぶある意味で問題児な仲代壬琴の登場。言える事は以前のゴーカイジャーの17、18話で言ったから省略した上で書くけど、子供の頃は彼が瀕死の凌駕を救ってたの驚いた以外はなんかヤバそうなの現れたな程度だったのですが、改めて観た際はとんでもないダークヒーローだったなと思いましたね………。

天才であるが故に物事の達成感を得られない気分も時間が経った今なら共感出来ない事も無いのですが、街で暴れまくる爆竜達が元に戻っていくのを残念がる姿も普通に考えたらドン引き物ですよ。それでも不思議と嫌いになれないのは彼にも彼なりの信念があるからでしょうね。下手したら死ぬかもしれないアバレキラーの力を使いこなしてしまうのもスーツの力をスパイス程度に考えた上でやってるのはある意味でヒーロー的だし、平成1期ライダーの一部での過大評価で比較される事もある戦隊ですが戦隊だって十分おっかない事しでかしてますよね。こういうキャラがいるからこそ戦隊が仮面ライダーに比べて勧善懲悪を語る意味が問われてるとも言えるし。

投稿: アルター | 2020年12月11日 (金) 17時27分

コメント返信:アルターさん

変な絵と理解が追いつかない展開でも描かれるドラマは人や世の中の本質を突いているのが浦沢節。
いや本当に凄い作家さんだと思います。

アバレキラーのデビューは改めて見ても強烈でした。
壬琴がやってる事は到底許されるものでは無いんですが、でもただ嫌なやつというのとは違う感じがするのは仰るように彼の信念があるからでしょうね。
お隣の平成ライダーが尖り過ぎてて戦隊は低く見られることもあるみたいですが、こんな強烈なキャラクターをレギュラーにしていた挑戦はもっと評価されて良いと思います。

投稿: んがよぺ | 2020年12月12日 (土) 20時59分

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