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2020年11月20日 (金)

新ポケットモンスター第46話感想

まさかテレビシリーズでまたあのポケモンに再会する時が来るとは思わなかった。
今また彼と再会するという驚きの話を作り上げたアニポケスタッフの挑戦には頭が下がります。

 

46話「バトル&ゲット! ミュウツーの復活」
脚本:米村正二
コンテ:冨安大貴
演出:浅田裕二
作画監督:岩根雅明 志村泉
山崎玲愛 柳原好貴 酒井裕末 高星祐平

 

-新たなスタート-

サクラギ博士のナレーションで始まり多くのポケモンたちの姿が映る。
まるで劇場版のアパンタイトルのようでワクワクする。
沢山のポケモンたちの姿を映してから全てのポケモンの遺伝子を持つと言われるミュウの説明と、ミュウと思われる反応があったとの知らせにサトシとゴウが驚く。
豪華な映像からミュウに会えるかもと冒険へ出発。いやいや滅茶苦茶テンション上がるじゃないか。

この回が本当だったら放送時間変更1回目の放送且つ新アニポケ2年目のスタートになってのかなと推測。
ソード・シールド編は1年目の締めにしたかったんだなと思い直した。
ゲストのポケモンで新規のお客さんを惹きつけて今作のコンセプトを知って貰う、気合の入ったオープニングはそういう意図だったのだろうなと。

何気にコハルが遅刻ギリギリまでサトシとゴウの話を聞いていたのが良かった。
段々とポケモンの世界と夢追う2人の姿に惹かれているんだなとうかがえる。

 

-冒険-

ミュウを探しに無人の孤島へ。広大なジャングルを探検する様子にまた心躍る。
底なし沼からの脱出、川を渡ろうとしてギャラドスに襲われたりとトラブルが続くがポケモンたちの力を借りてサトシとゴウが互いに助け合い困難を乗り越えていく。
冒険してるって感じでワクワクするし絵が楽しくて気持ち良い。
何とかなると前向きなサトシ、想定の範囲内だしと自信家なゴウ、冒険の中で2人の格となる心構えが表れてるのも良き。

道中出会うポケモンは前半は初代のポケモンばかり。ゲストに惹かれてかつてのファンが久々にアニポケを見ることを想定した選出なんだろうなと。
そして後半には新しい世代のポケモンたちの姿が。ポケモンの世界はもっと広がってるんだと伝えるためにこれも意図的な選出なんだろうなと思う。
初代の151のポケモンから始まり今はもっとたくさんのポケモンがいてどんどん世界は広がっていく。ポケモンがいる限りサトシとゴウの冒険は続いていく意味も併せて込められてたんじゃないかな。

 

-最強のポケモン-

滝に落ちた2人が目を覚ますと小さなポケモンたちがいて彼らの後を追うと神々しい光の中からあのポケモンが姿を現した。
ミュウツー。ポケモン映画「ミュウツーの逆襲」の主役となった彼と時を経て再会することになるとは。
声は市村正親さん。今回のためにオリジナルキャストを呼んでくるとは凄いな。

サトシは「逆襲」の出来事は記憶を消されて覚えてないけど、その後テレビスペシャルで再会してるからその時のことは覚えててミュウツーを知っている。
昨日「逆襲」の配信をしてたけどテレビスペシャルの方を配信した方が良かったんじゃないのかなと思ったり。
それはさておき、ミュウツーに再会出来てサトシが嬉しそうなのが良いね。
ミュウツーとバトル出来てサトシが楽しそうだしミュウツーも楽しそうなのも「逆襲」で起きた出来事を思えば感慨深い。

初めてミュウツーに会ったゴウはというと、ポケモンならゲットできるだろうと最強の存在を前にしても臆せず向かって行く。
ポケモンをゲットする事がポケモンを知ること、全てのポケモンをゲットし知ることでミュウにも辿りつけるとミュウツーへの問いにも理路整然と答えているのがカッコいい。
ポケモンならゲットできるはずとは「逆襲」にもあった台詞だけどそれとは意味合いが違うように感じる。
「逆襲」では未知なるミュウツーへの恐れのように感じたけどゴウは知りたいという好奇心からのもの。言葉が同じでもあの時とは違う意味が見えてくるのが面白い。

バトルとゲットがサトシとゴウのそれぞれのポケモンとの向き合い方であり夢を叶えるためのステップ。最強のポケモンが相手でもそれは変わらずに真っすぐに向き合っていける。
最強のポケモンの胸を借りて2人の思いが改めて表れたのが凄く良かった。

 

-無限の可能性-

ピカチュウ、エースバーン、ルカリオ、サトシとゴウのエースたちでもミュウツーにはまるで敵わず。
最強のポケモンに偽りなしのバトルシーンが見応え十分でした。

ミュウツーは諦めず向かってくるサトシとゴウとポケモンたちを見て正しく絆を結んだと言い未熟だからこそ無限の可能性があると語って去っていく。
ミュウツーが保護していたのはかつて人に傷つけられたポケモンたちだった模様。
酷い人間がいることを知っている。かつてのミュウツーはそんな人間に絶望し人間と共にいるポケモンも否定しようとした。
でも今は正しく結ばれた絆を認めて夢に向かって進む彼らへのエールとなる言葉を贈る。
ポケモン映画1作目にして人とポケモンの関係や存在の意味に根本的な疑問を投げかけるという強烈な存在だったミュウツーが今の人とポケモンの在り方を認めて無限の可能性を語るのが感慨深い。

夢と冒険とポケモンの世界へと締めのナレーションからのラストカットは笑うミュウの姿。
この締めも良かったです。

 

放送前にミュウツーの登場を大々的に宣伝してて、偉大過ぎる存在をどう扱うのかと思いましたが。
あくまで主役はサトシとゴウで彼らの冒険の一端として最強の彼の胸を借りる形にしてポケットモンスターの世界は広大で可能性に溢れてるというメッセージにまとめたのがお見事でした。
いやこれまでのアニポケスタッフの仕事を見れば下手な扱いはしないだろうと心配はしてなかったけど、やっぱり良いものが見られて嬉しかったし安心しましたよ。


・・・・・・・・・


昨年の夏に大スクリーンでこういう話しを見たかったよと最後にちょっと愚痴零す。
「逆襲」のミュウツーをそのままじゃなくて「今」のミュウツーをやっと見られた意味でも今回は救われた思いです。

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コメント

開幕から歴代の最初の3匹が走って来るとこ、各地のポケモン達を見せながら説明がされるとこ等劇場版が始まったかのような感覚にされましたね。本来なら枠移動後の回がこれだったのかもしれないですけど、それでも十分ワクワクしました。

相変わらずサトシと共に冒険を繰り広げるゴウですが、二人で協力しあいながら前に進んでましたし、沼に嵌まったサトシをヘラクロスに助けてもらったりキャタピーの糸で綱渡りしたりとなんか凄い事なってたりしますが、それだけサトシの影響を受けてる事、少しずつ成長してるのがわかります。道中でマンキーやクラブをゲットしたのは良いとしてギャラドスのような強力なポケモンを一発ゲット出来なかったのはまだまだ改善の余地がありますが、この辺は後で。

サトシ達の前にミュウツーが現れますが、個人的には彼らとのバトルを楽しかったと言ったのが驚きました。逆襲で産み出されてあれ程までに自己存在に葛藤させられ人間に憎しみを抱いていたミュウツーが楽しかったと言ったのが本当に衝撃でしたし、そしてサトシ達とのバトルで何かを感じたのか激励の言葉を贈ったのを観てなんだかんだミュウツーも変わったんだなと思えたし、オリジナルポケモンを助けていたのもミュウツーの心にも和らぎが来たのかなと感じました。

今回もサトシ達の冒険譚やミュウツーとのバトルなど見応えありましたが、1番印象的だったのはゴウのポケモンゲットの意図でした。正直なところ何故全てのポケモンをゲットすることがミュウのゲットに繋がるのか不可解だったのですが、ミュウが全てのポケモンの遺伝子を持ってるということ、故に全てのポケモンの事を理解していけばミュウの理解に行き着くという持論は凄く腑に落ちました。思えば小さい頃からパソコンにずっと向かってましたし、その上でポケモンをゲットした時に図鑑に登録されて図鑑説明だけじゃないポケモンの秘密に触れたからこそ惹かれる物があったのかもしれないし、ヒバニーゲットの件もそれが後押ししてくれたのもあったからこそここまでこれたんでしょう。

雑誌でゴウがポケモンを全てゲットする意図がこのミュウツー回で描かれるとあったのでどんなものかと思いましたが、期待以上の答えでした。ゴウやサトシもまだまだ未熟ではあるけど、それでもミュウツーの激励にあったように無限の可能性があることを示しているし、見応えのあるエピソードだったと思いました。

投稿: アルター | 2020年11月22日 (日) 07時04分

コメント返信:アルターさん

まずはお詫びを。
他の記事のコメントにお返事出来なくて大変申し訳ありませんでした。


ミュウツーが「逆襲」当時とは違う気持ちを見せてくれたのが何よりも良かったと思います。
いつまでも怒りや憎しみや迷いばかり抱いてる彼を見せられるより人とポケモンの可能性を見届ける姿勢を示してくれたのが「今」という感じがして嬉しかった。
これは他の方の意見なのですが、ミュウツーは人間を名前では呼ばない、今回もサトシとゴウの名前は呼んで無いのが人間とは一定の距離を保っていて威厳を落とさずに良かったと、確かにその通りでこういう台詞の扱いも凄く慎重に今回の話は組まれてるんだと思いました。

ゴウがミュウを目指してポケモンゲットを続ける理由にしっかり理屈が組まれてたのが本当に良かった。
事前情報で今回がカギになると聞いてそんなにハードル上げて大丈夫かと思いましたが良く出来ていたと思います。

投稿: んがよぺ | 2020年11月22日 (日) 08時27分

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