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2020年10月 2日 (金)

ゴーカイジャー感想記:47話と48話

毎週日曜日に東映特撮YouTube Officialで海賊戦隊ゴーカイジャーが配信中。
今週分の感想です。

第47話「裏切りの果て」
2012年1月22日放送
監督:渡辺勝也
脚本:荒川稔久

バスコと決着をつけるため思い切ってこちらから呼び出そうと考えるゴーカイジャーだが、既にバスコがガレオンの居所を掴み先に仕掛けてきた。
電話をかけた直後の襲撃、マーベラスの考えはお見通しだとマウントを取ってるんだろうね。
だがサリーの中に仕込まれてたロイドは2体とも撃破され奇襲は失敗。今更奴らに苦戦するほどゴーカイジャーもやわじゃなかった。

バスコが次に選んだ方法は、わざとサリーを傷つける事。
ゴーカイジャーの目の前でこれ見よがしにサリーを撃ち彼への同情を誘う。
かつてバスコに裏切られたマーベラスが同じ目に遭ってるサリーを放っておくはずがない、それを読んだ上での非道な作戦。
ジョーは罠だと警告しつつもサリーを見捨てられない心情を零したマーベラスの判断を支持する。
うちの船長はお人よし、裏切りという痛みを知ってるのに癖のある奴らばかりを集めてここまでやって来たマーベラスを認めているからこその言葉、2人の信頼が表れてて良き。

サリーはバスコの指示通り宝箱を持ち出した。だが皆に優しくしてもらった事、作戦とはいえバスコに銃を向けられたことが頭を過り迷っていた。
企みを読んでいたゴーカイジャーはサリーの後を付け説得を試みる。
サリーは自分の道具だという態度をあからさまにするバスコとそれに対して怒りを露わにするゴーカイジャー。
板挟みの末にサリーが選んだのはバスコの元を去る事。他人を裏切り続けたバスコが相棒に裏切られる、皮肉な結果となりこれで大逆転。

・・・かと思われたがそれこそがバスコの真の狙い。
サリーが裏切ったところでお守りに仕込んでおいた爆弾を起爆させてマーベラスを巻き込む非道な作戦。
人を信じない自分がサルを信じるわけ無いだろうと酷い言葉、サリーが自分を選ぶ事など鼻から信じず裏切ることを前提の企て。
自分の非道を理解しそれを強調する事でサリーの迷いとゴーカイジャーの同情と説得を誘いサリーに裏切らせた、裏切られることすら手の内なんてこの狡猾さが恐ろしすぎる。
サリーを撃っただけでも酷いのにそこから生まれたサリーの迷いすら利用する企て、どこまで外道なんだこの男。

サリーは爆散しマーベラスが倒れ、残された5人が怒りを滾らせバスコへ立ち向かうが歯が立たず。
ついにゴーカイジャー全員が倒れレンジャーキーは奪われ、宇宙最大の宝に必要なもの全てがバスコの手中に収まってしまった。
ダマラスとの戦いも絶望的な状況だったけどそれをさらに上回る絶望の光景。
バスコの完全な一人勝ち。ここまで狡猾に事を企て成功させてしまうのが繰り返し言うけど本当に恐ろしい。


第48話「宿命の対決」
2012年1月29日放送
監督:渡辺勝也
脚本:荒川稔久

バスコに全て奪われてしまったゴーカイジャーだがナビィから連絡を受け奪還のための行動を開始。
自分たちの夢を取り戻す。最悪の状況に落とされてもまだ諦めない心が素敵です。
逃げたナビィを探すためにバスコはゴーカイジャーのキーを実体化させ操った。キーを操るギミックが久々に。そして船に乗り込んだ5人は自分自身の力と対決することになる。
変身前と変身後の対決という夢のカードをバスコの設定を活かして実現したのが面白い。メインキャストのアクションも良くなってるし見応えあるシーンでした。
操られてるキーを元に戻すことで自分たちの夢を取り戻すというドラマにも噛み合ってるしギミックを活かした上手い構成です。
ナビィを助けた5人は残ったゴーカイレッドのキーも奪還。5人全員赤の戦士にゴーカイチェンジして戦う。マーベラスに代わってレッドの力を取り戻すのも熱いし、歴代レッドが現行レッドの力を取り戻すために助けに来てくれたようにも見える、文字通り真っ赤に燃える熱いバトルでした。


ナビィは床に突き刺さったナイフのおかげで脱出できた。それはサリーが落としたもの。
ナビィを捕まえて悦に浸ってたバスコにキーを奪還した5人の反撃。本物が目の前にいるとは気づかず油断していた。
さらにマーベラスがまだ生きていたのはサリーが爆発の寸前に自分の体内に爆弾を納めてマーベラスを守ったから。
バスコの計画の綻び、信じていなかったサリーの行動が巡り巡って自分の首を絞めていく。
何かを得るために何かを捨てるを信条としてついには相棒のサリーまで捨てたバスコだけど、宇宙最大の宝を目前にして捨てたはずのサリーの行動に足元をすくわれてるのが皮肉です。


バスコと決着をつけるため再び立ち上がったマーベラス。仲間がピンチになったところで助けに来る、王道の展開が熱い。
アカレッドはレンジャーキーを集めるために自分たちを騙していた、バスコは真実を明かしマーベラスの動揺を狙ったんだろうけど。
もうマーベラスは迷わない。今はゴーカイジャーという海賊の船長でありたとえアカレッドであっても夢の障害になるならぶっ潰すと堂々たる宣言。
アカレッドが宇宙最大の宝をダシにしてたのは本当のことだろう。でも彼はそれだけじゃなく夢を追う心だって教えてくれた。彼から受け取ったものを自分のものとしたのが今のマーベラスの答え、誰が立ちはだかっても夢を諦めない海賊、それが今のマーベラスなんだと。
前回の回想でバスコがマーベラスの手当てをしていたシーン。出来る事をやればいいとバスコの言葉、マーベラスがハカセに言ってくれたことも元はバスコからの受け売りだったんだと分かる。でもその言葉は今ではゴーカイジャーというチームの指針、それぞれが出来る事をやって支え合う心へと昇華されている。
夢を追う心も出来る事をやればいいという考えも元は他人の真似事、所謂海賊版だった。
でも今は真似事じゃない自分たちのもの。海賊版だったヒーローが本物のヒーローになったという表われでもあるんだなと思うと感慨深い。


マーベラスとバスコの一騎打ち。互いに死力を尽くした戦いに見入ってしまう。
この決戦は何度見ても手に汗握ります。
バスコの方がやや優勢。かと思われたがマーベラスは自分の足ごとバスコの足を剣で突き刺し動きを封じ、ゼロ距離から最後の一撃を放った。絶対にバスコを倒すという気迫に痺れます。
倒れる2人、相打ちになったかと思われたが。バスコが放った銃撃はサリーのお守りが防いでいた。
サリーには嘘をついて付けさせたお守りが巡り巡ってマーベラスを守った。
因果応報、他人を信じず裏切り続けたバスコは自分の行いによって自身を破滅へ追いやった。

仲間も夢も諦めず海賊戦隊の船長として本物になって生き残ったマーベラス。いろんなものを捨て続けて自分自身の行動に首を絞められ最期を迎えたバスコ。
ドラマもアクションも濃密で袂を分かつ2人の決着として納得の結果でした。

最強のライバルとの決着がつき、いよいよ宇宙最大の宝を手にする時が。
そしてザンギャックとの決戦。ここからさらに盛り上がるのがこの作品の凄いところ。

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コメント

どのシリーズでも因縁の敵との決着は熱い展開ですね。バスコについてですが、これ程までに裏切られた展開もありませんでした。散々周りを裏切って来た彼でしたが、メガレンジャーの回でサリーを守った件について情があると見せかけて実際には目的を果たす為には必要な道具だから手放したく無かったに過ぎないというのは本当にキツかったですね。あれだけ酷い事しまくったんだからサリーが離れるの当然だろと思った矢先にお守りに見せかけた爆弾を起爆するとこ………ある意味で彼はこの時点で悪役として完成したのでは無いかと思う位ドン引きさせられました。

ここまで自分の人柄と周りの印象を理解した上で逆にそれを利用したこの作戦を見るに相当な知能指数の高さが伺えますし、ドン引きはしつつも同時に褒めたくなります。そういう意味じゃ他人を信用しないと言いつつあれもある意味で信頼の形だったのでは………?

巡り巡って自分の考えが裏目に出て最終的に爆弾が本当にマーベラスを守るお守りになったのもカタルシスあって熱かったです。結果として15、16話の頃からの因縁がようやく果たされあそこまで熱いバトルになった辺り戦隊シリーズ屈指の名バトルだったと思いますね。

投稿: アルター | 2020年10月 4日 (日) 00時39分

コメント返信:アルターさん

かつてサリーを助けたのも自分のためでしかなかったと。歴代でもここまで悪を突き進んだキャラクターもなかなかいないのでバスコの外道はいっそ清々しいくらいです。
最後までブレずに悪を突き進んだバスコの行動の数々はゾッとしながらもここまで強烈な悪党を演じたキャストにも当時の制作陣にも拍手を送りたいです。

投稿: んがよぺ | 2020年10月 4日 (日) 08時30分

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