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2020年10月13日 (火)

ゴーカイジャー感想記:最終回

毎週日曜日に東映特撮YouTube Officialで海賊戦隊ゴーカイジャーが配信されてましたが今週でついに最終回。
YouTubeでは初めての配信。そしてこの度の配信で本放送以来にゴーカイジャーを視聴し毎週感想を書いてきましたがそれも今回で最後になります。

今週分の感想です。

最終話「さよなら宇宙海賊」
2012年2月19日放送
監督:竹本昇
脚本:荒川稔久

ザンギャックを潰すと決意を固めて向かって行くゴーカイジャーだが宇宙最強の大艦隊には流石に多勢に無勢。
そのピンチを救ったのはナビィが見つけてきたフリージョーカー、バスコが使っていた船だった。
その船で敵の旗艦に突っ込み皇帝を倒す、それが逆転の秘策。
ここでバスコの力が助けになるとはなんという巡り合わせ。
無茶苦茶のように思えるけどマーベラスは一度捕らわれギガントホースへ連れていかれて中の様子を知ってるから皇帝の元へ突撃するも実は理に適ってるんだよねえ。
共に皇帝の首を狙うのは鎧。ザンギャックを倒して宇宙をひっくり返すという夢を叶えるために仲間が促した、仲間の夢のために支えるのがこのチームの在り方、カッコいい。


艦橋まで乗り込みアクドス・ギルと対峙するマーベラスと鎧。宇宙を統べる皇帝だけあって一筋縄ではいかない。
が、本当の狙いは大艦隊を内側から壊滅させること。
鎧がアクドス・ギルを抑えてる間にマーベラスがギガントホースの強大な火力を利用して周囲の艦隊を次々撃ち落としていく。
まさか皇帝が乗ってる旗艦から撃たれるなんて集まった兵隊たちも夢にも思うまい。
まさかの事態に地上で戦ってたダイランドーも動揺しその隙を突かれて倒される。
バスコの船を使ったり敵艦へ突っ込んでその戦力を利用したり。いかにも海賊なやり方だし宇宙最強を誇るザンギャックの鼻を明かす痛快な逆転劇でした。

ジョー・ルカ・ハカセ・アイムはダイランドーと対決。
皇帝の側近相手にさすがに苦戦は免れなかったが、動揺した隙をついて後ろから攻撃しそれを機に一気に攻勢に出る。
卑怯なやり方だけど海賊だからと堂々たる反論。ヒーローが最終決戦で卑怯な手を使ってもガッカリするどころか”らしい”なと思えるのは海賊戦隊ならでは。
番外戦士にゴーカイチェンジ、デカマスターにズバーンを持たせてDソードと二刀流。レアな光景且つこちらも使えるものを使って敵を潰すという気迫に満ちてて見応えはバッチリ。

艦隊は壊滅し皇帝を乗せたままギガントホースも墜ちる。
正攻法ではなく利用できるものは利用し不意打ちだまし討ち上等のやり方が海賊らしくて良かった。
ここまでは海賊としての戦い。
そして本当のラストバトルは35番目のスーパー戦隊として邪悪な皇帝に立ち向かう。

最終回恒例素面名乗り、ああカッコ良い。
そしてゴーカイチェンジを駆使してアクドス・ギルに息つく間もなく歴代戦士の技を叩きつける。
全戦隊へのチェンジ、能力やモチーフに共通点がある戦士を並べて同時攻撃や強化フォームへのチェンジまで。もうテンコ盛り過ぎて瞬きする暇がない。
限られた尺で全ての戦隊から最低1人は登場させて活躍を見せる、竹本さん凄すぎます。
これまでも戦隊愛炸裂の演出を見せてくれましたが、このスーパーバトルはその集大成、何度見ても興奮します。

そしてトドメはゴーカイジャーの技、歴代戦隊から今の戦隊へ、まさに全てのスーパー戦隊の力を結集して悪を倒すというのが良い。
最後の一撃は鎧が先頭で仲間たちが鎧を支えているのも良い。ザンギャックを倒して平和を掴むという鎧の夢を仲間たちが支えてる。これは夢を掴むための戦いでもあることも表してるのが素敵。

ついに巨悪は倒れゴーカイジャーは地球と宇宙を救うことができた。
歓喜の叫びからぐったり地に横たわるのが全てを出しつくしやり切ったんだと表れてて良い。
すげえ気持ちいとマーベラスの言葉。平和を守るために戦うなんて柄じゃないけど、誰にも出来なかったザンギャックを倒すという事をやり切った感慨からついそう言ってしまったんだろうなと。


最大の決戦から時が流れ街は復興が進み海賊たちは1話と同じ店で食事中。
ザンギャックに吹き飛ばされて食べ損なったカレーにようやくありついて何回もおかわりしてるマーベラス。やっとカレーを食べられてウキウキしてるのが微笑ましい。
食べながらこの星の人たちはしぶといとの談。前回は地球の価値を見つけたと語り今またこの言葉。元々はたままた訪れただけのこの地球の凄さを認めてくれたのが嬉しい。
そしてこの言葉にはメタ的なメッセージも感じる。当時は東日本大震災の記憶が真新しい時期。現実の苦難もきっと乗り越えていけるという製作陣からのメッセージにも思えて印象強かったです。


宇宙最大の宝は失われたが海賊たちはそれに次ぐ宝を探しに宇宙の大海原を往く。
夢を追う旅は終わらない、それが海賊だから。
地球を去ろうとする彼らに幼稚園の子供たちと保母さんが声をかけるが。
ただ目の前の邪魔者を蹴散らしただけで地球を守ったつもりはない、1話と同じやりとりにニヤリ。
でも子供たちは力いっぱいありがとうと思いを伝える。子供たちにとって彼らは間違いなくヒーローであり地球を守ってくれた存在なんだと表れてる。
その声援に振り向かず手を振るだけで応えて去っていくゴーカイジャー、この一連のシーン本当に大好き。


レンジャーキーが元の持ち主たちの元へ帰る。
歴代戦士たちが旅立つ海賊を見送る、最後の最後にまたゲストの登場で嬉しい。
そして締めはアカレンジャー/海城剛。もうただただ感謝の思いでいっぱいです。
レンジャーキーを返すのは歴代戦隊の存在を消さないという前回出した答えの延長であり、自分たちの力で夢を掴んでみせるという宣言にも思える。
海城からの今度は君たちの夢を掴めというエールも素敵。

新たな夢を目指して地球を去っていくゴーカイジャー。
夢のために地球を訪れた1話から夢のために地球を旅立つ最終回、綺麗な結末で大満足です。


・・・・・・・・・・


終わってしまった。9年も前の作品だけどやっぱり終わると寂しいです。

放送当時は歴代戦隊のことをよく知らないままの視聴だったので、放送後にネットでネタの解説を見つけると知らない事だらけで悔しい思いをしていました。
それが今では全ての戦隊を知った上での視聴だったので当時は分からなかったことに沢山気付けて本当に楽しかった。
ゴーカイジャーの放送中に東映特撮YouTube Officialが開設され、そこで初めてゴレンジャーとフラッシュマンを視聴した思い出。カクレンジャーとメガレンジャーは懐かしの再視聴だった。
ゴーカイジャーのおかげで歴代戦隊を知りたいという思いが生まれて良いタイミングでチャンネルが開設されたことでますます戦隊沼にハマって今に至ります。
スーパー戦隊をもっと大好きになれたのはゴーカイジャーのおかげです。


全ての戦隊から最低1人はゲストを呼べたのがとにかく凄かったなと。
番組開始当初はそのつもりは無かったそうですが、放送が進むにつれてOBの方々から出演願いがあってそれが叶っていったんだとか。
放送中に東日本大震災があって、かつてヒーローを演じた方々が連携してSNSで励ましのメッセージを送り続けていたことを覚えています。
大変な時だからこそヒーローの存在が必要、番組を盛り上げて人々を勇気づけたいという思いがOBの人たちにあってそれが番組出演に繋がったという話しも聞いたことがあります。
ご出演頂いた皆様本当にありがとうございました。


辛い過去を背負いながらも夢を諦めず前に進み続ける宇宙海賊。
図らずも彼らの物語が現実の苦難を乗り越えるためのエールになっていて、劇場版199ヒーロー大決戦や最終3部作のテーマは本当に心に響きました。
歴代戦隊ありきの番組ですが、あくまで主役は夢を追う海賊たちであり前ヘ進み続ける彼らの物語を貫徹したのは本当に偉かったなあと思います。
彼らもヒーローなんだけど海賊というアウトローだから素直に正義や優しい言葉を掲げたりはしない、1話も最終話もこれまでの物語も自分たちのやりたい事をやっただけだというスタンスを崩さなかったのがカッコいい。
これが海賊戦隊なんだと示してくれたこと。放送当時は歴代戦隊ネタが分からなくて悔しかったと書きましたが、ネタを知らなくてもこの番組に惹かれたのは彼らの魅力を最後まで貫いてくれたからです。
歴代のスーパー戦隊を結集し肯定しながら新しいスーパー戦隊の物語も貫徹する。
よくこんな奇跡のバランスが成り立っていたなあと。
改めてとんでもないことをやってのけたなあと驚きます。


文句がないわけじゃなく。
当初の想定とは違うとはいえ全戦隊からゲストを呼ぶならもうちょっと扱いを良くできなかったのかなとか。
ゴーカイチェンジする戦隊に偏りが。やっぱり昭和の戦隊は出番少なすぎで。
メイン監督の中澤さんが終盤のローテーションにはいなかったが惜しい。やっぱり一番バランス感覚が優れてる中澤さんに最後まで関わって欲しかった。
と、当時は気にならなかったことがこの度の再視聴では惜しいと思えるところがあったのも事実で。


・・・・・・・・・・


文句も書きましたが重箱の隅をつつくようなもので、最初から最後まで楽しく見ることが出来ました。
前述しましたが当時震災があって、自分も被災者の一人なのでこの番組が毎週見られることが励みであり希望でした、大げさな話しじゃなく。
メインキャストもゲストの方々も制作に関わる多くの方々も不安で番組を続けて良いのか悩まれた事は想像に難くなく。
それでも大変な状況で番組を続けて劇場作品も公開に踏み切り勇気と希望を見せてくれた事、本当に感謝しています。

もう一度書きますがこの番組のおかげでスーパー戦隊がもっと大好きになりました。
仲間と力を合わせ心を繋いで困難に立ち向かっていく。一番大事な根本はそのままに、毎年キャラクターが変わりその時代ごとの価値観や流行りを反映し進化していく。それがスーパー戦隊の凄さと面白さ。改めてそれに気付くきっかけがこの番組の存在でした。

海賊戦隊ゴーカイジャーに出会えたことは自分の財産です。
再び視聴しこうして各回の感想と思いを書くことが出来て本当に良かったです。
ゴーカイジャー感想記はこれにて終了。ここまでお読みいただきありがとうございました。

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コメント

最後の最後まで海賊らしさを出し切った戦隊でしたね。初代仮面ライダーもだまし討ちをやってたと聞いたのですが、コンセプトを最後まで守って戦ってたのは本当に凄すぎるというか。バスコの船を使って突撃したり敵の本艦の力を利用して周りを一網打尽にしたり、ラストバトルでも全ての力を使って攻撃してトドメに自分達の力であるゴーカイガレオンバスターで終わらせたり(仲間たちが鎧を支えているのもそうですが、特別が無かったハカセが製作した武器で全てを終わらせたのも地味に熱い)ゴーカイの名に恥じない闘いぶりでしたよ。

アクドス・ギルを倒した後の皆のやりきった感じ本当に苦労したなと思いました。それだけ皆本気だった事の表れですし、一先ず次のVSゴーバスターズまで休んでほしいと思いました。街の復興進む中で再びカレーを食べに行ったり、幼稚園の子供たちに声かけられたりと1話から繋がってるのも本当に良く出来てるなと。海賊達は守ったつもりは無いとしても地球の人達から観たら彼等は間違いなくヒーローでしたし、その海賊達も敵の本星へ宝を探しに行っちゃうのもブレないなと。なんだかんだこれが彼等のヒーローとしての在り方なんでしょう。

こういう作品をリアルタイムで観れたのは僕としても良かったです。アニバーサリー戦隊のゴーカイジャーがこうだったからこそ次のゴーバスターズが革新を求めて行った訳で………結局のところ戦隊にしろ仮面ライダーにしろポケモンにしろ子供向けである事及び大人からも支持される理由ってなんでしょうね?長く続いて来てその過程で大人からも支持される程にはストーリーが作り込まれてるのもあるでしょうが、その過程で変な事言う人達(大人向けがどうとかシリアスがどうとか。)が出てくるのはなんだなあと思う事もあって。ゴーバスターズはある意味でタイムレンジャーとかジェットマン、ポケモンで言うならアニポケXYに該当する作品だと思ってます(ゴーカイジャー、ゴーゴーファイブ、ファイブマンをベストウイッシュと言う訳ではないですが)。ゴーバスターズは当初は色々文句言う人いましたが、メカのリアリティある描写や硬派なストーリーから最終的には認められたけど、子供へのアピールはイマイチだったから次作のキョウリュウジャーは子供向けを意識した作風で成功した訳で。まあこの辺でも戦隊はシリアスが原点なのにゴーカイジャーやキョウリュウジャーのようなコミカルが受けてゴーバスターズのようなシリアスが受けなかったとか言ってる人いたのですが、偶にゴーバスターズのような作品が出るのもなんでですかね?

ガオレンジャーやジュウレンジャーについて語れる暇が最後まで無かった分今回は番外でゴーバスターズについて語りますが、1999年のノストラダムスを彷彿とさせる大事件や同じく色々噂されてた2012年に繋がる想い、残されたものの亜空間に行ってしまった皆を救う為に戦った彼等の苦労と苦悩の連続、先程も描いたリアリティあるメカ描写、偶にあったチダ・ニック初めとする相棒とのコミカルなやり取りに何度も翻弄しラスボスと成ったエンターの策士らしさ等が面白かったですね。そんなゴーバスターズもVSで海賊達から戦隊と認められたのが熱かったし、どんな作風であれ戦隊には違いないのだからシリアスとかコミカル、子供向けとか大人向けみたいな言葉だけで片付けられるのはよろしくないですね。ポケモンにも言えてますが。

何をどう言われようと戦隊もライダーもポケモンも子供向けである事は無くさないでほしいと思います。そうした想いの受け継がれる何かがあるのだからそこは大事にすべきだし、真剣にやりさえすれば子供にも伝わります。

途中からゴーカイジャー関係なくなりましたが、以前同様当時を振り返れて良かったです。ありがとうございます。

投稿: アルター | 2020年10月15日 (木) 09時45分

コメント返信:アルターさん

最後まで豪快な戦いぶりを見せてくれたのが気持ち良かったですね。
最終決戦はどの戦隊もボロボロになりながらの戦いですが、この決戦は特にお疲れ様と言いたい、全てを出し切った彼らを心から労いたいという思いが湧きます。

シリアスやコミカルが交互にくるのはそうしないとシリーズが続かないからですよ。同じことを続けたって行き詰ります。そうならないように色んな挑戦をして上手くいったこと失敗したことを精査して次に繋げる、それがシリーズ物の強みです。
ゴーバスターズもゴーカイジャーで豪快にやれるだけのことをやり切ったからこそ新しい挑戦をして、良いところも悪いところもあったからまた次の作品へ繋がっていくんです。
その繋がりを見るのが楽しいのでゴーバスターズの配信も見る予定でいます。

投稿: んがよぺ | 2020年10月16日 (金) 19時33分

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