« 新ポケットモンスター第36話感想 | トップページ | ゴーカイジャー感想記:41話と42話 »

2020年9月10日 (木)

ハリケンジャー感想記:43話と44話

東映特撮YouTube Officialで忍風戦隊ハリケンジャーが毎週2話ずつ配信中。
今週分の感想になります。

巻之四十三「超合体と大激突」
2002年12月15日放送
監督:竹本昇
脚本:宮下隼一

ガインガインと怒りの矢の脅威の前に撤退を余儀なくされたハリケンジャーたち。
敵が去った事を感じてメダルに戻る怒りの矢。まるで意思を持っているかのような、これが次回への伏線。
サンダールはメダルの反応から対になる嘆きの弓は地球にありその秘密を知る存在がいることに確信を抱いた。
御前様の存在を勘付かれてしまった。サタラクラに嘆きの弓の情報を漏らしたりサーガインに怒りの矢を使わせたのもやはり隠れている御前様の存在を確信するためだったんだなあ。

御前様が無限斎に語る秘密。遥か昔に地球に飛来した嘆きの弓は闇石と呼ばれてその力で忍術と忍者が誕生したのだという。その力を巡って忍者の対立が続いていてそれを治めるために石は封印されたのだと。
石がもたらす力から生まれた技術や忍術を使う存在が忍者、それが今作の根幹となる秘密。
宇宙忍者や宇宙にもカラクリメカが存在したのは闇石と対になる怒りの矢を封印した石が存在したから。
怒りの矢がカラクリボールのシステムに対応してたのも対になる石から生まれた技術だから当然の事だったわけで。
一気に謎が氷解すると同時に壮大なスケールに話が拡大していく感じがゾクゾクします。


シノビマシンの修理が終わるまでその身で一つでガインガインに立ち向かうハリケンジャーとゴウライジャー。
打開策が無くても何もせずにはいられない。これまでも描かれてきたけど諦めず立ち向かう姿は素敵です。
対するサーガイン。ガインガインで踏みつぶすようなことはせずマシンから降りて相手のフィールドで真っ向勝負。
一人の武人としての矜持を見せつける、敵ながらカッコいい。


再び天雷旋風神とガインガインの対決。やはり怒りの矢を使うガインガインが優勢だが地球忍者にも対になる闇石の力で新たなパワーアップが。
リボルバーマンモスを介して全てのカラクリボールを一斉に発動、力を一つにした攻撃でガインガインを倒す。
新たな力を引き出したのは地球の忍者たちの祈り。この星を守るという思いを一つにした祈りがリボルバーマンモスを強化した。
元は闇石を巡って争っていた地球の忍者たちが今は星を守るという同じ願いのために心を一つにしてその力を使っている。
おぼろが御前様の指示だから従うのではなく無限斎を信じるんだと祈りによる発動を皆に促すのも良かった。言われるままでは無く仲間を信じて皆で思いを一つにする心が表れていました。
サーガインに勝てたのはその心があったから。一人で力を振るうのか思いを同じくして力を合わせるのか、一大決戦の明暗を分けたのはその違いだったんだと思う。


敗れたサーガインだがボロボロになってもハリケンジャーたちと戦うことを望む。
まだ諦めないその姿勢は本当に素晴らしい。でも前述したように一人で戦おうとしてるのが彼の敗因。手柄を立てなければセンチピードに帰れないとプライドが高すぎる故に仲間に頼ろうとしないし、39・40話でも手出し無用と自分の力で決着をつけることに拘ってた。
七本槍の中では仲間思いな方だったけど、その一方でプライドの高さ故に仲間に頼ろうとはしない。最高の技術者ではあるけど仲間に頼ることをしなかったのは不器用だったなあと。
それがサーガインという悪役の魅力ではあるんだけどね。いいライバルでした。

そんな彼に最期の時が。
トドメを刺したのはサンダール、怒りの矢のデータを集めた以上もう用済みだと切り捨てる。
存在理由もなければ立派な戦士面も気に入らないと酷い言葉。
狡猾に立ち回るサンダールにとって武人であるサーガインがよっぽど目障りだったことが表われている。
いつかの手合わせの続きだなんて言うけど、戦いに敗れ弱っているところで仕掛けてくるんだからとことん卑劣。
悪党だけど諦めず戦い続けたサーガインの最期を看取るのがこんな卑劣な奴なんて・・・。
哀れサーガイン、合掌。


心と力を結集して勝利を掴んだ地球の忍者。
一人で戦い身内に斬られて最期を迎えた宇宙の忍者。
輝かしい勝利と悲しい最期の対比が印象に残る決戦でした。


巻之四十四「御前様と凶扇獣」
2002年12月22日放送
監督:竹本昇
脚本:宮下隼一

サーガインの死でセンチピードは悲しい空気に包まれる。駆け付けたら既にやられていたとサンダール、また姑息な事を。
しかしウェンディーヌは疑問を抱きタウ・ザントはおそらくその嘘を見抜いている。
自分だけ有利になろうなんてそんな上手い話は無く、いずれ彼が迎える末路もこの時決まってたんだろうなと思う。

サーガインから奪取した怒りの矢のメダルを封印するため御前様の元へ届ける任務を遂行するハリケンジャー。
忍者らしく変装して街の中に紛れてこっそり移動を開始。いつもと違う衣装が見られて楽しい。道中合流したゴウライジャーも変装してて、皆変装した姿が似合ってて目の保養になります。
そして変装と言えばシュリケンジャー。出前中のそば屋の男に化けててあからさまで、一度は見当違いかと思ったが丼の中にシュリケンボールを隠していてやっぱり彼だったと種明かし。
まんま過ぎるとハリケンジャーにツッコまれてたのが面白かった。散々変装を見てきたから慣れちゃってるんだなあ。

シュリケンジャーが変装したそば屋の菊池丈を演じるのは、超力戦隊オーレンジャーよりオーレッド/星野吾郎を演じた宍戸勝さん。
赤い星の刺繍はオーレッドのマスクが星形だったから、ド直球のネタに笑っちゃう。
「うぉあたー!!」という独特の叫び声もオーレンジャー当時と変わらず、カッコいい。
そして変身ポーズは当然オーレンジャーの超力変身のポーズから。ありがとうございました。


ゴウライジャーとシュリケンジャーが敵の足止めを引き受けてくれたが、サンダールが先回りしてハリケンジャーの前に立ちふさがる。
あわや鷹介の命が絶たれるかとヒヤッとしたが怒りの矢が攻撃を防いでくれた。前回まで脅威の存在だった怒りの矢が今度は命を救ってくれるとは皮肉な。
サンダールが鷹介に止めを刺そうとした時自分の刀を使ってないのが細かい。前回もサーガインの刀を奪って体を突き刺していたし、自分の刀を汚さないところに卑劣な彼の性格が表れてる。

サンダールが呼び出したバドーギに苦戦し、またもピンチを乗り切ったのは怒りの矢の力。
旋風神が怒りの矢を使ってバドーギを圧倒。敵が使ってた武器をヒーローが使うというのも映える絵でこれはこれでカッコいい。
なんて心躍っていられたのは束の間、暗黒の武器を使えば当然リスクは付きもので、怒りの矢に旋風神が乗っ取られてしまった。
前回怒りの矢に意志があるかのような描写とガインガインが一瞬動きが止まったのは使った者を乗っ取る力があったから。
怒りの矢の恐ろしさが表れてるし、ガインガインはこれを使いこなせていたんだからやっぱり凄いマシンだったんだなと改めて思う。


怒りの矢の脅威の前についに御前様が重い腰をあげた。
その正体は覚羅という女性。姿を現すまで加工された声で喋っていたから無限斎もまさか女の人だとは露にも思ってなくて驚きを隠せない。
覚羅がハリケンジャーを守り、覚羅もまたサンダールに狙われたところを鷹介によって助けられた。
ここで鷹介が真っ先に動いたこと、相手が御前様だからというより目の前の人を助けなくてはと一目散に飛び出すところが彼らしいというか。
鷹介の放った一撃でサンダールが初めて地に伏せた。これまで全然敵わなかった相手へ初めて通った攻撃が誰かを守るために放った一撃というのが良いじゃない。守るためにヒーローは強くなる。

正体を現した覚羅が語るもう一つの秘密、それは嘆きの弓が覚羅自身の体内に封じられているという事。
闇石を巡って再び争いが起きないように闇石と共に自分の存在を秘密にしてきた。
御前様は番組序盤からその存在を匂わせてきたけどなかなか正体を現さなかったのはその秘密のため。ずっと連絡を取っていたのに無限斎が覚羅の姿を一度も見た事が無かったのも納得、決してその姿を晒すわけにはいかない存在だったわけだ。
それだけ重大な秘密を抱えてる覚羅の元で動いていたシュリケンジャー、彼がなかなか自分の事を話さなかったのもご尤もだわ。

ついに御前様の正体が明らかになりここからは彼女と2つのメダルを巡る攻防が繰り広げられる。
サーガインとの一大決戦から間を開けずにさらに激しくなる戦いへ、この超展開が何度見ても面白いなあ。

|

« 新ポケットモンスター第36話感想 | トップページ | ゴーカイジャー感想記:41話と42話 »

特撮」カテゴリの記事

コメント

終わりが近づくにつれてどんどんわかってくる事が出ますね。ここでカラクリメカを始めとする起源が明かされて敵とヒーローの対がわかりやすく伝わるのも収束に向かって話が進んでいるのがなんか熱くなりました。

個人的にこのエピソードで特に印象的だったのがサーガイン。どんなに負けても諦めずに戦いを重ねて技術力を見せた彼の姿は称賛する物があるけどそんな彼が負けたのは何故か。やっぱりプライドの高さと誰かを頼らなかった事だと思います。最初は敵同士だったハリケンジャーとゴウライジャーが紆余曲折を経て今では信頼しあえる仲間なのもサーガインとの違いがあったように感じます。それとサーガインは技術力あるのもあって発言の所々に傲慢さがあったようにも思えるし、その傲慢な所も敗因の一つでしょう。

なんであれ実力のある敵キャラだった事に違いは無いし、そんな彼をあざ笑うかのようにサンダールが用済みだと言ってトドメを刺す訳ですが、後々の事考えるとこれはサンダールのミスだったと思います。サーガインは傲慢でも仲間を貶す事はしませんが、それ以上にサンダールは他者を信用しない、野心家、卑劣と恐ろしい一面を持つ反面、それが後々の敗北に繋がったし、何よりサーガインの技術力はまだまだ利用価値があったかもしれないのに殺してしまったのはどう考えても失敗でしょう。この行動からサンダールが組織の為に動いている訳ではないのが明白だし、組織に彼の最期を誤魔化す形で伝えるのがいっそ清々しい。

ところで今回旋風神が怒りの矢を使っていましたけど、もし今の時期にハリケンジャーがやってたら玩具化してたんしゃないかと思うんですよね。そういうのも観てみたかったような。

投稿: アルター | 2020年9月11日 (金) 16時43分

コメント返信:アルターさん

毎週記事を書いてきて、流派を越えて結束を固めていく地球忍者と各々のプライドや野心で動く宇宙忍者は対比になってたんだなと改めての発見でした。
サーガインは傲慢さ、サンダールは組織よりも自分の野心と、”アレ”を手に入れる目的がありながら足並みが揃ってないところがここ数回の展開で顕著だったと思います。

サーガインは傲慢さがあったと思いますが、それでも諦めずに自分の技術を磨き続けた事はやはり魅力的です。
対してサンダールの卑劣さがまあ際立つこと。サーガインを斬ったのは間違いなく悪手、野心のために先走った最大のミスだったと思います。


怒りの矢とガインガインは今だったらプレミアムバンダイで商品化してだろうと思います。
正直今からでも作ってくれないかなと淡い期待を抱いています。

投稿: んがよぺ | 2020年9月12日 (土) 02時26分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 新ポケットモンスター第36話感想 | トップページ | ゴーカイジャー感想記:41話と42話 »