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2020年9月24日 (木)

ゴーカイジャー感想記:45話と46話

毎週日曜日に東映特撮YouTube Officialで海賊戦隊ゴーカイジャーが配信中。
今週分の感想です。

45話「慌てん坊忍者」
2012年1月8日放送
監督:渡辺勝也
脚本:香村純子

大いなる力はあと一つ、最後は忍者戦隊カクレンジャーの力。
ナビィが気合を入れてナビゲートするが忍者は見つけられないと身も蓋も無い答え。忍者が本気で隠れたら見つけられない、ご尤も。本家のカクレンジャーは全然忍んでなくて世間にその存在知られてたけどね。忍者だから見つからないとは本家に対するツッコミなんだろうなと。
それでは話が進まないので40話で訪れた寝隠神社へ。そこに納められていた封印の壺が大いなる力を手に入れるカギで、神社を守るよう指示があったのは失われるはずだったその壺を守るためだったと種明かし。
最後の大いなる力を手に入れる仕込みまでしてあった、改めて40話の構成力がとんでもなかったことが分かります。

壺に封印されていたのはカクレンジャーと共に戦ったニンジャマン。
本家でも三神将から罰を受けて封印されてた彼がなぜ今また?
10年前に遡り、暴れる動物から子供を守ろうとしてその動物を傷つけてしまった罰でまた封印されてたらしい。そういうところ変わってないねえ。
イラストだけでも三神将が映ったこと、ゴーカイジャーへの解説が講談になってたこと、本家オマージュありがとうございます。

封印されてたニンジャマンは当然レジェンド大戦の事を知らない。
ならばこれまでの戦いとゴーカイジャーがどんな存在かを説明し好感度を上げて大いなる力を譲ってもらおうという作戦。
シリーズ恒例の振り返り総集編。今作は大いなる力を手に入れるための作戦として展開していく、面白い。
説明に入る前にまずは料理を振舞ったり芸を見せておもてなし。ルカの着物姿が華やか、和菓子まで作れるジョーの才能にびっくり、マーベラスとナビィのかくし芸に笑った、楽しい絵だな。
これまでの経験でストレートに力をよこせと言っても上手くいかないのは分かってるからまずは好感度をあげようという流れも納得。そして慣れないことをして失敗するのも納得。へりくだるのはやっぱり海賊の彼らには合わないか。

ザンギャックが再び地球を狙っていて今奴らと戦っているのがゴーカイジャーだと改めて現状の説明が始まりこれまでの戦いを振り返る。
当然触れねばならないレンジャーキーによる歴代戦隊へのゴーカイチェンジ。まずカクレンジャーのチェンジから見せてニンジャマンの興味を惹いて、ゴセイジャーから順に年代を遡ってゴレンジャーまでのチェンジを振り返る構成が面白かった。
テレビだけでも全戦隊へのチェンジを最低一度はやっていたんだから、よくこれだけのキャラクターを扱えていたなと感心
手に入れた大いなる力と出会った歴代の戦士たちも振り返り。錚々たる顔ぶれ、よくこれだけのゲストを呼べたなと改めて驚く。

宇宙最大の宝を手に入れるためにも大いなる力が必要。地球を守るためだけじゃなく自分たちの夢のためにも必要な事だとゴーカイジャーの根幹となるところも説明しニンジャマンは納得・・・してくれなかった。
慌てんぼうの性格ゆえに失敗ばかりしてきたから簡単には人を信じないと、何でそう極端な思考になっちゃうかなこの青二才は。
とは言え、本家では妖怪大魔王に騙されて失敗し封印され、カクレンジャーを罠に嵌めるための作戦にも利用されたこともあるし、そんな経験をしてれば赤の他人を素直に信じろと言うのも無理があるか。ましてや相手は海賊だし。
バスコの話になってから外の景色が夕焼けから夜に変わっているのが良い演出。同じ海賊でも悪い事に力を使ってる話を聞いてニンジャマンに疑心が生まれたことを景色で表してるんだな。

改めてこの番組の豪華さ豪快さを振り返りつつ次回へ繋がるニンジャマンの心情も描く見事な構成でした。


46話「ヒーロー合格」
2012年1月15日放送
監督:坂本太郎
脚本:香村純子


ゴーカイジャーが大いなる力を譲るに値するか観察を続けるニンジャマン。
訓練に励むハカセ・アイム・鎧には感心してる様子。でも他の3人は素っ気ない態度で未だに信用できないようで。
前回も言及があったけどああ見えて良い奴らで今回はそれが証明されることになる。

食事時に突然横柄になり喧嘩を始めたハカセと鎧。2人を止めようとアイムは飛び出していくがマーベラス・ジョー・ルカは追いかけずまた素っ気ない態度。
しかし本当に心配してないわけじゃなくそうなった原因への対処にあたっていた。
ザンギャックのジュジュが仕掛けた悪意を膨らませる呪いによってハカセと鎧はおかしくなっていた。
一戦交えた際に奴の攻撃に違和感を抱いたマーベラスはサーベルに残った呪いの針の欠片から敵の作戦を解明しアジトへ乗り込んでいった。
ただの喧嘩じゃないことを察してアイムに2人を任せて自分たちは大元を叩く、素っ気ない態度の裏に仲間への信頼が表れている。

2人の仲裁に入ったアイムは必ず2人が正気に戻ると信じて体を張ってその心に呼びかける。
手加減しなくても良い、訓練の時の言葉を反復して2人の心を呼び戻すのが良いね。
アイムを傷つける事なんかできないと訓練の時に言ってた2人がアイムの言葉にハッとなって自分の本当の心を取り戻す。
仲間を本気で傷つけるなんて出来るわけが無い。ハカセと鎧の優しさを信じるアイムの体を張った行動も素敵だしその言葉で自分を蝕む悪意に打ち克つ2人の強さも表れてて良かった。

正気に戻った2人が人には良い心も悪い心もあってどっちが勝つかは自分次第だとジュジュに堂々と語るのも良い。
悪い心が存在する事を否定せずその上で良い心が勝ることもあるんだと示すことで、良い心が勝った2人の強さが改めて表れてるし誠実で丁寧な語りだったと思います。
良い心と悪い心の戦い、それはカクレンジャー最終回でも描かれた事。悪い心を溢れさせないように良い心で抑え込むことが終わりの無い人の心の戦いなんだと。
そのメッセージを誰に教わるでもなくゴーカイジャー自身の心の強さで訴えてるのが良かった。


ゴーカイジャーの強い信頼関係と心を見て人を信じることを忘れていたと己を顧みるニンジャマン。
数々の失敗から信じることを恐れていた彼が海賊から信じる心を学ぶ。
先輩戦士から学んで大いなる力を得るのが今作のフォーマットだったけど、最後の大いなる力は先輩戦士に大切な心を教えることで手に入れるのが良いね。
ゴーカイジャーはもう教わるばかりの存在ではなく歴代戦隊に並ぶ存在になったと証明してるようで。

カクレンジャーの大いなる力とはニンジャマン自身。本人も驚いている、知らなかったんかい!
封印されてたニンジャマン自身を大いなる力とすることでそれを隠して守ろうというのがカクレンジャーの考えだったのかもね。
ジュジュを倒してまたいつでも呼んでくれと筋斗雲に乗って去っていくニンジャマン。でも出番これっきりなんだよねえ残念。


2話続けでニンジャマンの登場。声は本家と同じく矢尾一樹さん。
45話には鶴姫がちょっとだけ登場、広瀬仁美さん美しいです。
大好きなカクレンジャーからの客演本当にありがたかったです。

・・・なんですが、放送当時はそれほど見入って無かった気がする。
ちょうどゴーカイジャー本放送当時に東映特撮YouTube Officialでカクレンジャーの初配信もしてたのでそれと並行して見ていたんですけど。
カクレンジャーを見るのはリアルタイム以来だったからニンジャマンが壺に封印されてる設定も最終回の内容も忘れてたから、40話のラストに壺がチラッと映ったのも意味が分からず46話がカクレンジャー最終回のメッセージを昇華してることも気付かなかった。
それとこれは今見ても不満なんですが、カクレンジャーの技の演出の再現がイマイチ。好きな戦隊だからどうしても文句が出ちゃって当時はその不満の方が勝って前述したメッセージの昇華のことに頭が回らず気が乗らなかったんですね。
今では不満点あれど先輩であるニンジャマンに現行のゴーカイジャーが教えるいうドラマを作ったことに拍手を送りたいです。

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コメント

ようやく出た最後のレジェンド回ですが、本当に40話の伏線回収への構成が凄いですよね。今回のレジェンドはカクレンジャーの実質的な追加戦士だったニンジャマンですが、閉じ込められた理由がまた暴れたからって言うのが………でも記憶正しかったら本編では単に暴れていただけなのが今回は子供を守ろうとした結果って言うのが少しは成長してる事がわかって良いですよね。めちゃくちゃな奴ではあるけど正義感はある奴だし。

不満云々に関しては僕はそこまで気にしてない(ニンジャマンが青二才と言われて変形するとこは見たかったけど)ですが、まあ引っ掛かるところあったら入り辛いのはわかるかも。僕もアニポケに関してはAGのヘビーボールの一件とかDPのかみなりのいしの事始めとして子供番組なのに大人だけ楽しむ空気が気に入らなくて素直に話に入れない事ある訳だし。

カクレンジャーですが、90年代戦隊の中では特撮というか昔話とかそういうのを観てる感覚にされる作品だったように思うんですよね。メンバーは西遊記を元にしてると聞いたことあるし。妖怪が人間の善と悪に深く関わってるのも寓話感あったと思います。最終決戦でラスボスの妖怪大魔王を斬ったら悪意が振りまくぞってのとか封印の扉開いて閉じ込めるのとか個人的には悪意は絶対に消えない、でも心の奥に押し込んで表に出さないでおくという善意と悪意のメタファーが子供番組としてメッセージがストレートだなと思いましたし上手かったですよね。

とにかく今回に関しては海賊達がゴーオンジャー回でやったのとほぼ同じようにニンジャマンに大事な事を教えてあげたりと終盤ならではの成長を見せてくれたのが嬉しい。戦闘の時にもカクレンジャーの根幹だったテーマを体現してたりするし彼等もここまで過去の34戦隊をリスペクト出来るようになったのが良いですよね。

巨大戦をバスコとサリーが観てましたが厳密に言えば彼等が残りの大いなる力持ってるんでしたよね。そして39話でサリーがバスコに守られた事に対する伏線回収が次の回で成される訳で……ハッキリ言ってあのバトルは見物でしたね。

投稿: アルター | 2020年9月24日 (木) 14時27分

コメント返信:アルターさん

本家のニンジャマンは妖怪大魔王に騙されて人を傷つけてしまったので今回の封印理由はまだマシな方ですね。それでも熱くなりすぎるところは変わってませんが。
青二才と言われてサムライマンに変形するのはスーツを新造する予算があればたぶんやってだんだろうなと思います。
そこまでやっちゃうとゴーカイジャーが食われちゃう恐れもあるのでやらなくて正解だったかなとは思いますが。
カクレンジャーが子供の頃の一番のヒーローだったので演出にはちょっと文句は出ちゃいますが、ニンジャマンの扱いと脚本については最適解だったと理解しています。
繰り返しになりますがゴーカイジャーがかつての戦士に教えるドラマを終盤に持ってきたのは彼らの成長を見せる意味で正解だったと思います。

昔話のようなというのはなる程納得です。
おそらくメインライターを務められた杉村さんの作風がそうさせたのだと思います。
杉村さんは子供に見せるという事をとても大事に考えられていた作家さんなので、カクレンジャーの語りかけるようなメッセージも氏の願いが反映された結果なのだと自分は解釈しています。

投稿: んがよぺ | 2020年9月26日 (土) 19時33分

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