« ハリケンジャー感想記:41話と42話 | トップページ | 感想:ウルトラマンZ第11話 »

2020年9月 4日 (金)

ゴーカイジャー感想記:39話と40話

毎週日曜日に東映特撮YouTube Officialで海賊戦隊ゴーカイジャーが配信中。
今週分の感想です。

第39話「どうして? 俺たち高校生」
2011年11月20日放送
監督:竹本昇
脚本:香村純子

前回ワルズ・ギルを倒したことでゴーカイジャーに懸けられてる賞金が跳ねあがった。OPもよく見ると賞金が変わってるのが反映されてて細かい。
その報せを受けてまたバスコが動き出す。いつも余裕の態度のバスコだけどマーベラスが着実に力をつけて本当にザンギャックを倒してしまうのではないかと内心焦りも抱いてたりするのかな。

今回レジェンドと出会う場所は電磁戦隊メガレンジャーの舞台であった諸星学園高校。当時と同じロケ地だよ。もうそれだけで感涙もの。
そして出会うのはかつてメガレッドだった伊達健太。メンバーの中で一番学の無かった彼が若者を導く教師となってるんだからそれも感慨深い。
ゴーカイジャーを快く迎えてくれて一日だけ学校の生徒になってくれたら大いなる力を渡すと懐の深い対応。
懐の深さもだけど、海賊が学校に立ち入りるという大問題をあっさり通してしまうんだから学校の中での彼の影響力が強いのかなと思ったり。

制服を着て一日だけの学校生活。皆制服似合ってる、眼福です。
マーベラスは・・・めっちゃ不良生徒っぽい、海賊だからね。でもそれが良い。
授業は受けずに各々やりたいように。マーベラスはバスケ部に混ざって鎧はその補助。
ジョーとアイムは小さな恋心を見つめていて。
ハカセは勉強家の生徒を手助けしてルカがその様子に感心した眼差しで。
ぞれぞれが好きなように動いているのがこのチームらしいし、行動が別々だからこそ学校がどんな場所で生徒たちが何に一所懸命なのかをそれぞれに知ることが出来たのが良かった。
スポーツも勉強も叶えたい夢があるから頑張る、誰かを好きになって一所懸命なのも若さ故、それぞれに輝く青春があってそれが集まるのが学校という場所なんだ。
健太がアドバイスするでもなく自然とそれを理解しているのが良かった。

そんな青春をぶち壊そうとするバスコの卑劣な企み。
健太を誘き出し大いなる力を渡せと交渉を持ちかける。学校に爆弾を仕掛けて生徒を人質に。相変わらずの卑劣なやり方で悪党であることがブレないのがいっそ清々しい。
が、学校は必ず守るとマーベラスの堂々たる宣言、そして生徒たちの協力もあって爆弾は回収されてバスコの企みは失敗に終わった。
ワルズ・ギルとの決戦で守るなんて簡単には言えなかったマーベラスが今度は堂々とした宣言。あの戦いを経てまた一つ成長子た事がうかがえて良かった。
もう一つ感慨深いのが生徒たちの協力。本家メガレンジャーの最終章、健太たちがメガレンジャーであることが学校にバレちゃって他の生徒たちから迫害される悲しいドラマがありました。それを思うと今の生徒たちがゴーカイジャーに協力してくれた事、一緒に悪と戦う勇気を持っている事がかつて健太たちが味わった悔しさがようやく報われたようにも思えて嬉しい。

学校がどんな場所化を知ってそれを守ったゴーカイジャーに健太からの卒業証書、それが約束だったメガレンジャーの大いなる力。
大いなる力を戦いの中で譲渡するのではなく彼らが一日だけ学校で青春を満喫した証として扱うのが粋な演出。
メガレンジャーの最終回が卒業式のシーンで幕となったことにも重ねているんだろうな。


この回の放送当時、ちょうど東映特撮YouTube Officialでメガレンジャーをリアルタイム以来に視聴してる真っ最中だったので、この回を見られたのは滅茶苦茶嬉しかった思い出。
東映特撮YouTube Officialはゴーカイジャーの放送途中に開設されて、配信作の一つにメガレンジャーがあって懐かさに浸りながら視聴してました。
本家を見て懐かしさに浸り海賊版で現代の技術で演出されたメガレンジャーの技やアクションに大興奮。良い思い出です。


第40話「未来は過去に」
2011年11月27日放送
監督:竹本昇
脚本:香村純子

突然現れた豪獣ドリル。鎧が呼び出したわけではなくある男が未来から派遣してきたため。
立体映像でメッセージを送ってきたその男こそタイムレンジャーのタイムイエローだったドモン。
つい先日配信されたハリケンジャー39話でも見かけたばかり、なんてタイムリーな。
わざわざメッセージを送ってきたのは他の戦隊の大いなる力を手に入れるチャンスを与えるためだという。
そのためには過去へ飛んで本来は破壊されるはずだった神社を守れという。ただし過去の人間に不用意に関わるなと含みのある言葉も。
ドモンが経験してきたことを思えばその言葉の重さははかり知れない。
そもそも過去に介入する事をドモンが勧めるというのも、明るく話してはいるけど断腸の思いだったんじゃないかな。
ゴーカイジャーに全ての大いなる力を集めてもらわないと地球の平和を守れないからそうするのであって、ドモンが経験してきた事を思えば未来の人間が過去の人間に指図しましてや過去に起きた出来事を変えるなんて本当はやりたく無い事だったんじゃないかなと想像する。


ドモンの指示通りゴーカイジャーは2010年へ飛んで寝隠神社を守ることに。
神社を壊そうとしてるのはナナシ連中?ではなくて本当はショットのザンKT0。
シンケンジャーとゴセイジャーの敵キャラが何故?
その答えは映画「ゴセイジャーVSシンケンジャー」と同じ時間軸で起きてる出来事で且つゴセイジャーの前にマトリンティス帝国が現れる前の出来事だから。
「ゴセイジャーVSシンケンジャー」はゴセイジャー本編でマトリンティス帝国が現れる直前の出来事と位置づけられてて、その映画でゴーカイジャーが先行登場してる事と辻褄を合わせてるわけで。ナナシ連中を追いかけたゴーカイジャーが骨のシタリに出くわし映画のシーンに繋がると。
そしてマトロイドのプロトタイプが既に活動を始めててここでゴーカイジャーに負けたからメタルAが強化を図りそれが後にゴセイジャーを苦しめる強敵になると。
ぶっちゃけVS映画にゴーカイジャーが先行登場したのは宣伝のためであり物語には影響しないことなのに。わざわざそれに辻褄を合わせてさらにゴセイジャー本編に繋がる後付けのキャラクターまで登場させるなんてとんでもない事してるな。
件の映画も竹本さんの演出だけど、自身の作品を引用するにしてもテレビ番組の1回の放送に詰め込む情報量じゃないよコレ。
香村さんもタイムレンジャー回でありながら他の戦隊を詰め込む無茶な構成をよくやり切ったなと。
お二人の戦隊愛にただただ脱帽するしかない。


鎧が神社で出会った少年・未来。彼は母親の仕事の都合で転校を繰り返しそのために友達が出来ないんだと悩みを零す。
自分ではどうしようもないから家出をしてきたと。それを聞いた鎧は友達が出来ないのは母親のせいなのかと疑問を呈す。
鎧も引っ越しを繰り返していた身の上を打ち明け、引っ越しが多かったからこそ友達をたくさん作る努力をしてきたんだと語る。
その過程で沢山失敗もあったんだろうと想像に難くない。それでも諦めず自分に出来る事を精一杯やってきたからこそ今の鎧がある。
未来は変えられなくても自分の明日は変えられる。タイムレンジャーを象徴する言葉を引用しつつ自分の体験を元に少年に可能性を切り開くことを説くのが熱い。

未来の母親、それは時を越えてドモンと愛を育んだホナミだった。
ドモンは鎧が送ってくれた写真でその事実を知る。2度と会うことが叶わない愛する人と自分の息子の姿を思わぬ形で見ることになり涙を零す。
家族思いのドモンにとって2度と会えない家族が過去にいることはずっと心残りだったはず。間接的な再会が叶った事は少しだけ救いになったんだろうな。
鎧は知らずのうちにドモンの心を救い彼の息子に明日を変えるというタイムレンジャーのメッセージを伝えていたというのも良かった。
鎧は悩める少年の思いに真摯に向き合っただけで先輩ヒーローの役に立ちたいと思ったわけじゃない。
自分のやるべき事をやって結果として誰かの心を救っているというのが良かった。


・・・あれ?大いなる力はどうなった。
まさか無駄に働いただけ?・・・なんてことはなく、神社を守ったことは後にある戦隊の力を手に入れることに繋がる。
いやいや前述した詰込みにもビックリだけど後の話への伏線まで仕込むなんて本当にどうかしてるよこの回は(褒めてます)。

|

« ハリケンジャー感想記:41話と42話 | トップページ | 感想:ウルトラマンZ第11話 »

特撮」カテゴリの記事

コメント

諸事情あって分割します。

なんていうかフォーゼの弦太朗もそうですけど、かつて生徒(というかこの手の学園系の登場人物)が今では母校の先生になってるってジワジワ来ますよね………伊達健太の場合学力において結構危ないところいたから余計にその凄さが感じられるというか。メガレンジャーはターボレンジャーに次ぐ高校生戦隊な訳で、その年齢だからこそ描ける青春やらを活かしたストーリーが特徴でしたね。特に修学旅行とか行ってたのも面白かったし。ハイテク感出す為にCG演出が凝りだしたのも多分この頃だったと思うからこの辺から最近の特撮演出に近づいた感じもします。

基本的に明るさとシリアスのごった煮だったところで終盤の守ってきたはずの一般人から文句を言われる場面はある意味でジェットマンのラスト以上に気分悪かったというか………ラスボスのヒネラーに至っては自分の研究の為にシボレナの元になった娘が死んだから人々から非難を浴びても反省せず途中からやりたい放題だったし、最終決戦でもメガレンジャーに精神攻撃したけど、ヒネラーと違いそれでも人々を信じたヒーローの奮起に学校の皆が応援してくれたのが熱かったし、あの最終章も賛否あるようだけど、少なくとも学校の皆が応援する場面を入れたのは彼等の戦いが無駄では無かった事を表現してて良かったと思いますね。

だからこそ健太が先生やってるのが余計に泣けるし、そんな自分の青春を過ごした学校の事知ってもらいたくてゴーカイジャーの面々に生徒として過ごして欲しかったんでしょう。多分だけど本編の最終章がアレだった分、先生になる為に色々大変だったと思うし………

今回も性懲りもなく現れたバスコ、もう既にレンジャーキーは尽きてるのにそれでも海賊達を翻弄する姿が怖い。目的の為ならかつての仲間だけでなく、無関係の学校の生徒まで危険に晒すのが恐ろしかったです。後、戦いの中でサリーが攻撃受けたのを庇った場面あったので、こいつも仲間意識あるのか?って思ったのですが、これが後々わかるバスコのヤバさの真骨頂に繋がるとは思いませんでしたよ………後、ヒネラーについてはタイムレンジャーのラスボスと絡めて思う事あるのですが、まとめたいので一旦この辺で。

投稿: アルター | 2020年9月 5日 (土) 11時03分

タイムレンジャー回に関しては…………正直言って香村純子さんの構成力に脱帽です。なんて言うかVSシリーズの辻褄合わせやらドモンの事やらゴセイジャーの3章及び今後の前フリ等、並大抵の思考じゃここまで考えられないですよ。鎧に関してはその場にいなかった事に説明つける為に神社で待たせているのもキャラの動かし方よく考えているなあと。とばっちりを受けた骨のシタリはなんというかアレだけど、どの道悪い事しようとしてたんだから因果応報というか。

未来は変えられなくても自分の明日は変えられるという言葉ですが、正直な所、今になっても言葉の本質に辿り着けて無いんですよね。まあ敢えて言うならわからない事より今目の前にある事に集中しろ、積み重ねて行けば良い未来が待ってるとかそういう類の発言と解釈して宜しいでしょうか?

タイムレンジャー本編ですが、他の戦隊に比べて大人向け、戦隊はやっぱり子供向けの方がいい………と言いたいとこですけど、実はこの作品もそれなりに思い入れあるんですよね。当時幼稚園通ってて内容は難しかったかもだけど、なんか当時はその場のノリで楽しんでいたところもあったのでそんなに気にしてなかった感じです。子供受けは微妙だったようだけど、タイムロボの合体のさせ方で見た目変わるのは面白いと思いましたが………

大人向けを意識してるというのは高校上がってからでそれでも難しかったけど、小さい頃よりは理解出来たなと。変に思うかもですが、敵幹部のギエンが結構気に入っているんですよね。ドルネロやリラが金儲けに勤しむ中、彼だけ破壊に興じている姿が中々悪役として惹かれる物あって。でも首領のドルネロからは過去の事もあって信頼されていたのもなんか良かったしそれだけに終盤狂ってその友達を殺して散々暴れた末に人間だった時の心に戻った直後の最期が悲しかったと言うか………

後、ギエンとヒネラーについて所々似てるとこあるなと思ったんですよね。自分の目的の為に首領を死なせた(ドルネロとジャビウスはどちらも大友龍三郎さんが声優なんですよね)、意味合いは違うけど家族(ファミリー)がいた、人間じゃなくなった、ラスボスとなってロボに乗り込み最終的に狂ったまま敗北等。しかしながら変な事書いて悪いけどギエンとヒネラーどちらがマシなんですかね?狂ったまま友達を殺してしまったギエンと人間に憎しみ抱いたまま反省しなかったヒネラー………まあ難しいですよね。

とにかく今回のような情報量の多い話を素晴らしく演出した香村さんと竹本さんは本当に凄いですよ。戦隊愛もそうだけど、そのストーリーを成立させるだけの腕も凄いし。当時は凄い回観れて良かったです。コメント長くなってしまったけど大体書けたからこの辺りで。

投稿: アルター | 2020年9月 5日 (土) 16時07分

コメント返信:アルターさん

メガレンジャーは高校生がヒーローになるとどうなるかと突き詰めて描いた戦隊だと思います。終盤の展開もその突き詰めた結果だと思うので悲しいですけど意義のあるチャレンジだったと考えてます。

今回のバスコがサリーを助けてたのは彼なりに情があるのだと思いましたがそれすらもフェイクだったというのは恐ろしいです。


タイムレンジャーの明日は変えられるというメッセージは今出来る事をちゃんとやろうという事なんだと思います。
劇中で鎧が未来を諭したように出来る事を探して行動を起こさなかったら本当に何も変わらない。なかなか難しい事ですがそれを伝えていたのがタイムレンジャーという作品で、難しいけど子供に向けて大事なメッセージを発信して作品だったと思っています。
子供受けは悪かったとはいえあくまで当時の子供たちに向けて真摯に発信をしていたからこそ難しくて全てを理解できなくても思い出に残る作品になってたんだと思いますよ。


メガレンジャーもタイムレンジャーも敵キャラが魅力的でしたね。ヒネラーもドルネロも人間臭さがあって好きでした。
ヒネラーは最期まで自分の意思で行動を起こしてましたが、どんどん狂って本来の自分の姿から遠のいていたギエンの方が個人的には哀しかったなと思います。

投稿: んがよぺ | 2020年9月 6日 (日) 08時23分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ハリケンジャー感想記:41話と42話 | トップページ | 感想:ウルトラマンZ第11話 »