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2020年9月17日 (木)

ゴーカイジャー感想記:43話と44話

毎週日曜日に東映特撮YouTube Officialで海賊戦隊ゴーカイジャーが配信中。
今週分の感想です。

第43話「伝説の勇者に」
2011年12月18日放送
監督:加藤弘之
脚本:荒川稔久

マーベラスを捕らえたダマラスはアクドス・ギルの目の前で処刑しようとするが、アクドス・ギルは公開処刑をして地球人を跪かせようと考える。
今地球を守っているゴーカイジャーを公開処刑するのは地球を征服するにはうってつけの方法なんだろうけど、ここですぐに止めを刺さない油断が命取りというか、ちょっと考えが甘いところがワルズ・ギルの父親なんだなとうかがえる。

一人残されたハカセは伝説の勇者は自分ででっち上げた嘘だったとナビィに打ち明ける。
皆に嘘をついたままになってしまい自分にはもう何も出来ないと諦めようとするが、ナビィはずっとハカセなりに頑張ってきただろうと叱咤する。
出来る事だけやってくれればいいとマーベラス、出来る事をやって補い合うのが海賊だとルカ、初めての戦いの時その言葉を励みに自分なりに頑張ったことを思い出す。
2丁拳銃でがむしゃらに撃ちまくるいつもの戦い方も最初の戦いで咄嗟に生まれたもの、無茶苦茶でも精一杯をやり切ったその戦い方を皆が褒めてくれた、それがハカセの原点。
スマートな戦い方は出来ないしそれがハカセのコンプレックスだったけど、カッコ悪くてもハカセらしいところがカッコいいんだと最初から皆が認めてくれていたわけだ。
褒めてくれる仲間がいるから頑張れる、その原点を思い出しハカセが再び立ち上がるのがカッコいい。

自分は伝説の勇者、皆についた嘘を本当にするためにダマラスに立ち向かっていくハカセ。
自分は勇者だと自信満々な態度はダマラスの気を逸らすためにハッタリ。その間にナビィがマーベラスの拘束を解くという作戦は至って単純なもの。
マーベラスを助けて嘘が本当になった事、ハカセを侮って眼中に無かったダマラスが単純な作戦に引っかかった事、痛快です。
この後の作戦は考えてない、自分は出来る事をやったから次はマーベラスだとハカセがかつての言葉を返すのも良かった。


爆発に飲まれたと思った仲間たちが皆無事だった。バスコがダマラスを欺くために倒したと見せかけていたのが真相。
突然の事態に動揺するダマラスを背後から刺すバスコ。そうでもしないとダマラスに傷一つ負わせるのは難しかったんだろうし、この一撃がなければゴーカイジャーが勝つのも難しかったんだろうけど。
だとしても味方を欺きマーベラスが解放されるのもわざと見逃して隙を突いて不意打ちとは卑劣。
宇宙最大の宝を手に入れるためには何でも利用する、ゴーカイジャーを生かすのもあくまでそれが目的、自分のために手段は選ばないバスコの卑劣さが改めて表れてました。


ハカセに奮起に合わせて6人揃って緑の戦士にゴーカイチェンジ。色統一のチェンジも華が合って良し。
マーベラスがハカセと武器を交換し珍しい二刀流。2人の攻撃を重ねてダマラスを追い詰めていく。
そしてトドメのゴーカイガレオンバスターもハカセが引き金を引く。
一番非力だったはずのハカセがマーベラスと肩を並べて力を合わせて宇宙最強の男に勝つ。
8話でハカセを無視したことが巡り巡ってダマラスの運命を決めることになるとは。

皆に料理を振舞いながら嘘をついたことを謝るハカセ。謝る描写も外さないのが丁寧。
そのうえで嘘なんかじゃない、マーベラスを助けたハカセは本当の勇者だと、ハカセの凄いところはちゃんと皆知ってるんだと認めてくれるのが良かった。
自信の無さから出たちょっとした嘘が大事になり、でもその嘘が本当になって皆に認めて貰って自信を得る。
海賊には似つかわしくない普通の人であるハカセが頑張ったからこそピンチを乗り切り自身の心も救われたドラマが良かったです。


第44話「素敵な聖夜」
2011年12月25日放送
監督:坂本太郎
脚本:香村純子

クリスマスはサンタさんからプレゼントをもらえて皆がハッピーになる日。
地球の文化を知ってもらいたいと大はしゃぎの鎧。その説明を信じてサンタにプレゼントをねだるも断られて不機嫌のルカ。
良い子にしかプレゼントはあげられない、まあ海賊が良い子かと言われたらうんとは言えないもんね。
当たり前に地球の文化を満喫しようとしてるけど海賊なんだし本来は余所者で相容れないはずだからね。
とは言ってもツリーの飾りつけをしてクリスマスの準備をしてる子供たちが楽しそうだと理解を示すルカ。
貧しい暮らしを強いられてた彼女にとっては穏やかな光景も、そこで出会った小夜と聖二の姉弟が喧嘩しながらも一緒に楽しい時間を過ごしてる事は羨ましい光景だったはず。

そんな楽しい時間に水を差すザンギャック。人を人形に変える力を持つビバブーを引き連れたダイランドーが街へ出て騒ぎを起こす。
地球征服のために皇帝が対策を練り直してる間に遊んでおこうという魂胆で、直接危害を加えるのではなく人形に変えて苦しめるやり方が嫌らしい。
そしてゴーカイジャーに見つかると今度は鬼ごっこだと逃げ続けて彼らを引っかき回す。
遊び感覚で人々を苦しめゴーカイジャーを振り回すのが本当に嫌らしい。

小夜の目の前で聖二が人形にされてしまい小夜を守ろうとして鎧も人形になってしまった。
弟を守れなかった後悔、ツリーは壊されクリスマスは滅茶苦茶、楽しい時間を壊されて悲しみ溢れる様子が見ていて辛い。
聖二を必ず助けると約束し小夜を慰めるルカ。小夜に偽の人形を作ってもらってそれを囮にビバブーの杖を奪う作戦を考えるが。
偽の人形作戦は失敗しルカも人形にされてしまいピンチに。かと思えば小夜がゴーカイイエローに変身しビバブーから杖を奪い皆を元に戻すことに成功した。
自分が聖二を助けたい、そうしなければ後悔するからと小夜の思いを汲んでルカが囮になる2段構えの作戦だった。
一般人を戦いに巻き込むなんて無茶苦茶。でもその無茶を通したのはかつての自分を小夜に重ねたからなんでしょうね。
ルカは妹を救えなかったが小夜にはそうなって欲しくない。無茶でもなんでも小夜に弟を助けさせることで同じ後悔を繰り返さない、小夜の思いに応えることでかつての自分の悔しさが報われる思いだったんじゃないかな。
キーとモバイレーツがあれば誰でも変身出来るのは2話で描かれてたのでその設定を拾いつつゲストとルカの心の交流を描く見事な構成でした。


イエロー統一ゴーカイチェンジ。前回に続きまた華やか。
トドメはバトルフィーバーJでペンタフォース・・・とゴーカイクリスマス?
鎧がレッドとグリーンのキーを合体させクリスマスカラーの新ヒーローを勝手に作っちゃった。
マーベラスとハカセがバトルフィーバーにチェンジしててキーが空いてるからそれを利用してクリスマスだけの特別な変身をやってのける、鎧の想像力の設定を再利用したビックリ展開にまたも脱帽です。

敵を倒してツリーも元通り。でも雪が無いから雰囲気が・・・とそこへルカの粋な計らい。
マジマザーへチェンジして魔法の力で雪を降らせる。マジマザーの能力を活かしたこともルカの気遣いも素敵。
アイテムの使い方とドラマの絡め方が本当上手いな今回。


自分たちもパーティーをしようとガレオンに帰ったゴーカイジャーにもまさかのクリスマスプレゼント。
それはバトルフィーバーJの大いなる力。ルカが街中でプレゼントをねだったサンタこそバトルケニアだった曙四郎。
一度はプレゼントを断ったけどちゃんとゴーカイジャーの活躍は認めていて良い子のプレゼントとして大いなる力を託す、これもまた粋な計らい。
これまでのレジェンド回とは違いゲストとの交流が主でレジェンドはそっと見守るだけという異色の回だったけど、地球を守る海賊戦隊としての成長が表れそれを先輩戦士が見届ける構成が面白かったです。

余談。同日配信のハリケンジャー45話でも大葉健二さん出演。
まさか9年越しの2つの作品が重なるなんて面白い事もあるもんだ。

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コメント

前回皆に迷惑を掛けてしまったハカセですが、嘘なんかつかなくたってそれでも信頼されていた原点を思い出し、敵に人泡吹かせる展開はやっぱり熱いですよね。こういうのって特別な何かを持ってなくたってその人なりに輝けるというメインターゲットの子供達へのメッセージにも思えたし、当時は感動しましたね。ゴーカイガレオンバスターを一度破られても再びぶつける展開も熱かったです。

バスコが相変わらず食えない奴で。ヒーローは最後に勝たなくてはという部分もあるからでしょうが、それでも目的を叶える為なら帝国さえも裏切る彼の大胆さは十分現れていたと思うし、展開の都合が見えながら各キャラクターの動きに違和感が無いのが凄いです。

クリスマス回はハカセの原点を見せてくれたようにルカの原点にもまたスポットを当てているのが良い。一般人を危険な事に巻き込んでしまってましたが、彼女の妹の事考えるとそれだけ家族を想う心に引っ掛かる物があったんだと納得出来るし、彼等の経験を大事に活かしているのが凄いなと思います。

今回のゲストはバトルフィーバーJに出ていた大葉健二さんですが、後にデンジマンでもメインメンバーやってたそうだけど、そういえばなんで2作続けて同じ人を別の役に起用したんでしょうか?役に合ってるに越した事ないけど、その辺わからなくて。マジレンジャーからのゴーバスターズのように時間開けてならまだわかるけど………

後、書籍で読んだだけなのでなんとも言えないけど、バトルフィーバーJって巨大戦を最初に導入した作品なんですよね。何故巨大戦入れるかについてシンケンジャー回に関して話したけど、正直普通に見る分には迫力あるしなんだかんだその辺は楽しかったら良いとも思います。

それと当時は怪人が巨大化するのではなくそれに似せたロボを召喚するという手段をとってたそうだし、上手く言えないけど当時の時点で何か心を熱くさせられる物があったのは間違いないからこそ現在まで続いているのは確かだし、バトルフィーバーJの巨大戦のプロセス自体後のゴーバスターズで活かされてるからやっぱり何かあるのは間違いないと思いますよ。

次回は最後のレジェンド回でしたが、ようやく40話の伏線が活かされるんですね。やっぱり考えて作られてるなとしみじみ感じます。

投稿: アルター | 2020年9月18日 (金) 19時53分

コメント返信:アルターさん

特別じゃなくても出来る事をやればそれは凄い事なんだと、温かいメッセージです。
遥かに格上の敵を相手に普通の人であるハカセが頑張ったからこそ励みになるメッセージでした。
バスコの恐ろしさは相変わらずで格上のダマラスすら手のひらで転がしてしまうのが拍車をかけてますね。

回想や言及こそなくてもルカの過去を踏まえて姉弟を助けるドラマにしていたんだと想像出来るのが良いですね。これまでしっかりドラマを積み上げてきたから説明が無くても心情を想像できるのが良いなと思い明日。


戦隊にロボが登場するようになったのはロボットアニメの流行に肖ったのが始まりらしいです。それがいつの間にか定番化して今も続いていると。
ロボをどう扱うかは近年の戦隊でも工夫を凝らそうとチャレンジが続いているので、今後も戦隊ロボの活躍は続いて欲しいと思っています。

投稿: んがよぺ | 2020年9月19日 (土) 15時35分

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