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2020年9月13日 (日)

新ポケットモンスター第37話感想

来月からアニポケの放送時間が金曜夕方に変わるそうで。
木曜日から日曜日にお引越ししたのがもう2年前、その発表があったのもちょうど今頃だったでしょうか。
なんだかんだ日曜日のアニポケに慣れていたのでまたお引越しはちょっと寂しい。

それはさておき今週は待ちに待ったアローラ地方での冒険の回です。

37話「ただいま、はじめましてアローラ!」
脚本:松井亜弥
コンテ:冨安大貴
演出:中田 誠
作画監督:高橋 優 海老沢咲希

-きっかけ-

今作初のアローラ来訪にしてサトシの里帰り、そのきっかけはナッシー。
タマタマを進化させナッシーをゲットして感動しているゴウにアローラのナッシーを見せてあげたいというサトシの気遣いがきっかけ。
アローラのリージョンフォームを代表するポケモンでサトシが初めてリージョンフォームを知ったアローラのナッシーが里帰りのきっかけというのが初っ端からニヤリとする。
サクラギ博士はアローラのポケモンを知ってゲットしてきてほしいと2人を送り出す。
リサーチフェローとしてアローラへ赴く、あくまで今作はサトシとゴウが興味を持って冒険に出発する物語だという体をちゃんと見せているのが良い。

待ちに待ったアローラ編だけど、前作のサン&ムーンではなくあくまで現行の新アニポケの一編だという体を最初にちゃんと見せてくれて好感度ダイマックスですよ。
そのサン&ムーンでも現行を大事にして上手く過去ネタを使ってたわけですが、そのバランス感覚が今の新アニポケにも引き継がれてる事がまず嬉しかったです。


-おかえりとただいま-

空港でサトシを出迎えたのはククイ博士。おかえりとただいま、この言葉を交わしただけで涙出そう。
家に帰るとバーネット博士が待っていた。おかえり、またその言葉に泣いちゃう。
博士夫妻の子供・レイ。サン&ムーン最終回のラストカットで示唆されていた新しい命。いつか会えると思っていたけどやっとこの時が。滅茶苦茶嬉しい。
博士夫妻に子供が生まれてサトシが本当にお兄ちゃんなる。サン&ムーン放送中からずっとこうなったらいいなと個人的に願っていたのでついにそれが叶って嬉しい。
モクロー、ルガルガン、ガオガエン、メルメタル、ポケモンたちが抱きついてきて再会の喜びに溢れてる様子も良い。

サトシがレイの事を知ってて夫妻がゴウの名前を知ってたことを見るに、サトシがアローラに帰る前に連絡を取り合っていたことがうかがえる。
離れていても想っている、アローラがサトシのもう一つの故郷なんだと改めて感じられて良かった。


-みんながいる-

森の中で迷って海に落ちたゴウを助けた、というか釣り上げたのはスイレン。
サトシが初めて会ったのも釣りの真っ最中でしたね。初めてアローラに来た人とは面白い出会いをするというジンクスでもあるのか。
ゴウとはぐれたサトシを迎えに来たのはロトム。最新のスマホロトムに張り合ってるのが良い。今でもサトシの相棒は自分だという自負があってついムキになっちゃったんだろうね。
ゴウの好物を聞いてくるマオ。スマホロトムに興味津々で解析したがるマーマネ。
再会した皆のそれぞれのキャラが表れててもう嬉しくて嬉しくて。

そしてカキ。ゴウのバトルの腕を見極めようと高圧的な態度。
あれ?そんなキャラだっけと思ったけど、最初はZワザのことでサトシに釘を刺してちょっと距離あったのを思い出しカキなりのコミュニケーションなんだと納得。こういうところもサン&ムーン序盤を踏まえている制作陣の熱量に頭が下がります。

アローラサプライズ、そうだよこれが無いとね。
リーリエからの手紙をスイレンが読み上げる。カスミと文通してたスイレンだから手紙を持っているのも納得。
リーリエはOPに姿が無かったから彼女だけ出番無しかと思ってたのでまさか登場するとは。グラジオの姿も見られたのも全くの予想外。
かつての仲間たちがみんな揃っている。同じ場所には居なくてもみんなの心が繋がっていることが表われてて嬉しい。

サトシのアローラの家族に続いて仲間たちとの再会。同じ言葉を繰り返しちゃうけど本当に嬉しかったです。


-パートナーで友達-

ククイ・バーネット夫妻にもポケモンたちにもスクールの皆にも熱烈な歓迎を受けるゴウだが、フレンドリーすぎる対応が却って気まずくて居心地が悪い。
その上でカキがサトシの傍に居るならライバルとしての力を見せろと迫ってくるのだからたまったものじゃない。
サトシの仲間だからというフィルターで見られることへの抵抗、その心情を描いていたのが良かったです。

ゴウはバトルの中で自分はサトシのライバルでは無い、サトシの夢を手助けなんかしないと語る。
リサーチフェローのパートナーであり友達、それがゴウとサトシの繋がり。
サトシの夢を叶えるためにゴウがいるわけでもゴウの夢を叶えるためにサトシがいるわけでも無い。
夢を応援してもらったり尊重してもらうことはあっても、夢を掴むことそのものは誰かの手助けではなく自分でやるべき事。それは夢に向かっている近況を話してくれたスクールの皆も同じことのはず。
ゴウもアニポケの主人公の一人でありサトシやスクールの皆に並ぶ夢を追うチャレンジャーだからこそ言えた事。前回ゴウの成長が見られた直後なのでこの宣言が尚の事響きます。

ゴウとサトシは互いの夢を応援しあえるパートナーであり友達。幼い頃は友達が欲しいわけじゃないと言っていたゴウがサトシの友達だと堂々と宣言してる事も、勝てはしなくてもバトルに応じてその中で自分の思いを宣言したことも、ゴウの成長がまた一つ表れていて感慨深い。
ゴウの思いを知ってサトシを頼むと手を伸ばすカキと頼まれてやると自信たっぷりに返すゴウのやりとりも素敵。

ゴウの夢は全てのポケモンゲットとミュウに辿り着くこと。その夢を聞いて拍手を送りアローラナッシーのゲット時も応援してくれるみんな。
居心地の悪さはどこへやら。最後にやっとみんなと打ち解ける様子が見られたのも良かった。


-素晴らしいバランス-

ロケット団の家族の姿もチラリと。いつかロケット団と彼らの再会も見られるかな。
Zワザの演出がまた見られた。やっぱりカッコいいよコレ。
アゴジムシを追いかけて森の中で迷うのはサン&ムーン1話のトレース。
ガラガラがアイコンタクトでカキの意図を汲んで動いている。成長したなあ。
マオの料理で食卓を囲む、これも嬉しい光景。
マーマネはまたトクサネシティへ行く予定で宇宙飛行士の夢が着実に進んでいる。
リーリエの手紙の内容を聞いて自分も頑張ろうと気持ちを引き締めるサトシ。スランプから立ち上がろうとしてる今仲間の頑張りが励みになるのが良き。

・・・等々。
サン&ムーンを見てきた者としては嬉しすぎる描写の数々に視聴中は興奮しっ放しでした。
視聴後にはじんわり涙が出てきて。サン&ムーンの世界が大好きでまたその空気に触れられたことが本当に嬉しかった。
冨安さん直々のコンテに脚本も松井さんだからサン&ムーンのアローラの空気感を凄く大事に描いていることがヒシヒシと伝わってきました。

でも最初に書いた通り今作はあくまでサトシとゴウの2人の冒険の物語。ゴウがナッシーに関心を持ったことから始まりアローラに着いてからもゴウの心情が丁寧に描かれていました。
サトシにしてもゴウにアローラの事を知って貰いたくて動いていたしゴウの宣言を聞いて自分も頑張ろうと思えたんじゃないかな。
最後はサクラギパークに帰って来て締め。これも前作サン&ムーンではなく今のアニポケの一編だという表われ。
いつかアローラ編をやる時は数回に渡ってアローラに滞在してほしいなと思っていました。
でもこうして実際の中身を見ると1話完結にしたのは大正解。前作の雰囲気を感じつつあくまで現行のアニポケの一編だという体制を崩さずにまとめ上げた構成力、サトシのただいまとゴウのはじめましてを両方大事に描いたそのバランス感覚が素晴らしかった。
前作で現行と過去作を大事にするバランス感覚を見せてくれたアニポケスタッフならきっとアローラ編も素晴らしい完成度になると信じていたけど想像以上に凄かったです。
アニポケスタッフを信じてて良かったと心の底から思えました。
素晴らしい回を本当にありがとうございました。

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コメント

今回は簡素に書かせてもらいます。

過去の地方に幾度と渡り、それでも中々アローラが来ない為に今や今やと待ってはいましたが、やっと来た為凄く嬉しかったです。コロナの一件あったとはいえ奇しくもサトシが優勝して1年たってからアローラに戻って来たのがなんだか面白いですね。モクローの一件とかグズマの事とかあったりはしたけど、それでも優勝自体は嬉しかったです。

ククイ博士は前作のラストで示唆されていたように本当の意味でお父さんになって………サン&ムーンはリーグが色々言われる事あるけど、家族のテーマを切らずに大事にしていたのは評価に値すると思います。それを表すようにリーリエも手紙でモーンの事について今も真剣にやってるのが伺えたし、出来ればどこかのタイミングでサトシとあってくれないかなと期待してます。

ゴウはカキとのバトルで夢に対する想いを語りますが、手助けしないのもある意味でサトシを信頼してるからこその発言ですよね。友達である以上助言したり作業を共にしたりはするけど、直接的な夢の達成は自分で行う。ここまで言えるようになったのも色々な地方で沢山の経験をしたからこそだし、素晴らしいです。

一話完結の都合上どこまで描くこと出来るのかわからなかったけど、詰め込みながらダレる事無く彼等のその後と新無印の要素を上手く見せてくれたし、今までの各地方の初回エピソードでは一番面白かったです。

んがよぺさんは今回が凄く楽しめたの伝わりましたよ。ネットの叩きにあれこれ惑わされず自分の感じた気持ちを大事に出来てるし……僕の場合中々それが出来なくてね。正直な所サトシの優勝についてはモクローの件とかで本当に喜んでいいのか去年はわからなくもありました。敢えて聞きますが、あのような事があっても優勝を喜んでいいんでしょうか?ちょっと真面目に考えすぎてるよかなとも思って。

でも例え内容がああだったとしてもサトシが真面目にバトルしていたのもまたわかっていますし、何よりサン&ムーンには今まで楽しませてもらった思い入れもあるため叩かれていたり悪く言われるのが凄く心苦しかったので嫌いにはなれないです。

ダメなとこはあったとしてもそれでもスクールの仲間達の絆や家族のテーマを大事にしてくれた事は評価に値すると思いますしそうした想いが今の子供達に向けられているから寧ろサン&ムーンは大人が観ても十分楽しめる名作だったと思いたいです。

なんかまとまりの無い文章になりましたが、今回はリージョンの中でも衝撃的だったナッシーの登場、サトシと同じ出会い方をスイレンとしたゴウ、一瞬だけ映ったロケット団の手持ち等しっかり愛のある作りになっていたのが嬉しかったし、この勢いを次に繋げてほしいですね。

投稿: アルター | 2020年9月20日 (日) 01時12分

コメント返信:アルターさん

同じ言葉を繰り返しちゃいますが本当に待ち遠しかったし嬉しかったです。
またいつかアローラを訪れて皆に会えること、そしてリーリエの事もいつか父との再会が叶う瞬間が見られたらいいなと期待は尽きないです。


ゴウの堂々たる宣言がサトシと互いに信頼しあってる友達だという表れで頼もしかったですね。
サン&ムーンの空気に寄りすぎちゃってゴウが蚊帳の外にならないかと放送前は心配だったんですが、それを吹き飛ばすゴウの宣言にしびれました。
ゴウがサトシやスクールの皆と肩を並べる存在だと示してくれたことが嬉しかったです。


サトシ優勝からちょうど1年、本来の放送予定とずれたのに不思議な巡りあわせです。
優勝を喜んでいいのか?ダメな理由が分からないです。
サトシが真剣に戦い抜いて掴んだ栄光なんですからそれを祝福したい気持ちにブレーキをかける必要があるのか。
サン&ムーンが気に入らない人の気持ちを否定はしないけど、自分の気持ちだって否定しませんよ。
サン&ムーンは名作だしサトシの優勝は祝福すべきこと、それが自分の答えです。

投稿: んがよぺ | 2020年9月21日 (月) 07時18分

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