« ハリケンジャー感想記:39話と40話 | トップページ | 仮面ライダーゼロワン最終回 »

2020年8月29日 (土)

ゴーカイジャー感想記:37話と38話

毎週日曜日に東映特撮YouTube Officialで海賊戦隊ゴーカイジャーが配信中。
今週分の感想です。

第37話「最強の決戦機」
2011年11月6日放送
監督:渡辺勝也
脚本:下山健人

巨大スゴーミンたちを蹴散らすゴーカイジャー。最早敵なしのようだけどしつこく次々兵が送り込まれてくることにお疲れの様子。
何だかんだ言いながらちゃんと地球を守れていると鎧は言うがマーベラスはそうは思っていない。
照れ隠しや素直に正義を掲げないという理由ではなく自身の経験からザンギャックと戦う事の意味を知ってるから守れていないと言っている。
かつて赤き海賊団もザンギャックに敗れた。圧倒的な勢力を誇るザンギャックに海賊が立ち向かってもいつかは負ける、そんな恐れがマーベラスの中には燻ぶっていたんだろうな。
事実ザンギャックの圧倒的な兵力の前に歴代のスーパー戦隊も苦戦しその力を失ったわけなんだから本当に恐ろしい奴らなんだよね。
その兵力の恐ろしさは最終エピソードでもまた描かれることに。


ワルズ・ギルの父でザンギャックの皇帝アクドス・ギルが地球侵略が進まない現状を見かねて親衛隊と決戦機グレートワルズを派遣した。
また自ら前線に出ると言い出したワルズ・ギル。自分がバカ息子と笑われてる事を自覚しダマラスもそう思ってるだろうとに当たり散らす。バリゾーグには皆を見返してやりたいと心情を吐露して出撃。
馬鹿息子にも意地がある、ワルズ・ギルの一念発起・・・のカッコいい場面のはずなんだけど。
親から与えられた力に頼っていること、バリゾーグを改造したのもワルズ・ギルじゃないしそもそも自分に忠実な人形として存在するバリゾーグにしか本音を話せないというのも情けない。
当人は馬鹿の汚名を返上するつもりでいるけどその振る舞いがやっぱりバカ息子なんだよなあ。
むしろどうやっても情けないところが彼の魅力なのかも。


今度こそバリゾーグと決着をつけるためジョーが剣を向ける。
その戦いに専念させるため他の5人が親衛隊のドゴーミンを引き受ける。
仲間の思いを遂げさせるために出来る事をする、海賊の絆はここにも健在です。
バスコから奪還したキーで番外戦士にゴーカイチェンジ。統一感のない顔ぶれが却って面白い絵でした。
ジョーとバリゾーグの激しい剣戟、カッコ良い。決着をつけようと真剣な戦いだったのにワルズ・ギルがしゃしゃり出てきて中断、いいところだったのに邪魔してくれちゃって。


自分の力じゃないのにいい気になってるワルズ・ギルの発言には苦笑するけどグレートワルズの強さは本物。
マッハルコンも豪獣ゴーカイオーもまるで歯が立たない。
豪獣ゴーカイオーがこの回にも出番あったのすっかり忘れてた。白星が初登場の1回だけだったからこの回のこと抜け落ちてました。
絶対絶命の状況でマーベラスは自分だけが残り皆を逃がすことを選んだ。そんな命令を皆が受け入れるはずもないのに。そもそも「命令」なんてこのチームにふさわしいものじゃない。
それでも皆を強制的に逃がしたのは、かつてアカレッドが自分を守って消えて言った事がマーベラスの中に燻ぶっている、いつかは自分も同じように仲間を守らなくてはと強迫観念のように心の中にこびりついていたのかなと。


第38話「夢を掴む力」
2011年11月13日放送
監督:渡辺勝也
脚本:下山健人

ゴーカイジャーを蹴散らしてご満悦のワルズ・ギル。散らばったゴーカイジャーの捜索をバリゾーグと兵隊たちに任せて自分は祝勝会、うんやっぱりバカ息子だこれ。
バリゾーグにだけ自分の心情を明かしておきながら捜索の命令を出したまま彼を放ったらかし、結局自分の都合の良い人形が欲しかっただけなんだな。
で、後ほど訃報を聞いて愕然。いやいや因果応報だからね。いつも守ってもらっていたのに今どうしてるか気にもせず祝勝会してるあなたのせいだからね。


守ってもらうより最後まで一緒に戦いたかった。マーベラスにとって守ることがこういうことなのかとショックを受ける鎧。
だが納得してないのはルカもハカセもアイムも一緒で文句を言ってやると気持ちは同じだった。
文句を言ってやるという言い方がこのチームらしくていい。素直じゃないけど仲間を思う心は一緒、それが良い。

マーベラスはアカレッドに大切な事を気付かされる。
赤き海賊団とゴーカイジャーは違うし仲間たちは守ってもらいたいと思っていたのか。
本当に大切なのは仲間との絆。一度仲間を失ったマーベラスだから再び仲間を失いたくないと今回の行動だったんだけど、今の仲間たちはマーベラスがそんな心配をするほどやわじゃない。
一緒に夢を追いかけられると見極めて仲間にしたんだからもっと仲間を信じ、その仲間を見極めた自分自身を信じるのが答えだったんだなと。


マーベラスに守られその借りを返すまで死ねないと奮起するジョー。ワルズ・ギルを守ることはあっても守られることはないバリゾーグ。再び対峙した2人の決定的な違いが顕わに。
仲間を思う心がジョーの力となりついにバリゾーグを斬った。
仲間がいないバリゾーグに負けるわけにはいかないという思いや仲間がいないバリゾーグはかつてのシドとは違うんだという踏ん切りもあって決着をつけられたんだろうなと。
今の仲間の存在がジョーのシドへの未練を断ち切ったとも思える。そんなジョーをシドの魂が見届ける。
ジョーが仲間を得て強くなったこと、自分への未練を断ち切り前へ進むことがシドにとっての救済だったのかなと思います。


再び集結した海賊戦隊。吹っ切れたマーベラスの言葉を受けて嬉しさを隠せない鎧、他の皆も嬉しを滲ませてて良い表情。
改めてこの仲間たちの強さと絆を感じて、そして変身と名乗り。
爆発を背に変身と名乗りながら敵を蹴散らすアクションが滅茶苦茶カッコ良くてテンション上がります。
やっぱり絆を強くした戦隊の名乗りとアクションは燃えますわ。


前回マッハルコンが零した素朴な疑問、ゴーカイジャーにも大いなる力があるのではないかと。
夢を掴む力こそゴーカイジャーの大いなる力。それがカンゼンソウルを生み出しその力で最強のロボが完成する。
カンゼンゴーカイオー。カッコええです。宙明サウンドに乗せてグレートワルズを圧倒する活躍ぶりがたまりません。
最強ロボに宙明サウンド、負ける気がしない。
夢を掴むというゴーカイジャーの核を自分たちの大いなる力と見つめ直して最強のロボが完成する流れも相まってテンション上がりました。


グレートワルズは倒れワルズ・ギルは散った。
怒りを滾らせるダマラス。バカ息子でもダマラスは本当に忠義を尽くして彼を支えようとしていたことがうかがえる。
それを知らずに八つ当たりして一人で戦って最期を迎える。最後まで哀れだったよワルズ・ギル。


改めて仲間の絆を確かめた海賊戦隊と思ってくれる人が傍に居ることを知らずに一人で散っていったワルズ・ギル。
正義と悪の対比が効いた前後編でした。

|

« ハリケンジャー感想記:39話と40話 | トップページ | 仮面ライダーゼロワン最終回 »

特撮」カテゴリの記事

コメント

敵とヒーローの違いが見事に描かれたエピソードでしたね。個人的にはワルズ・ギルはなんだかんだ最終決戦まで残ってると考えてたから思ってたより退場が早くて驚きましたね。色々とアカンところもあったけど、こんな早く退場させてよかったのかとも思ってたけど改めて今までの事考えたら初回からこの回まで何かが進んだ様子も彼に見られなかったし、一見するとバリゾーグに信頼寄せてるように思えるけど、実際のところライブマン回で彼を量産しようとしてた時点でイエスマンが欲しかっただけなんだと思うと彼がこうなるのは当然の事だったのかもしれませんね。

対してヒーロー達の絆はしっかり感情を持っているが故の物なのもまた素晴らしい訳で。カンゼンゴーカイオーは育った次元の違う人間と炎神であるマッハルコンが関わっているし、当然それに搭乗するゴーカイジャーも産まれた星は違うけど、育んだ絆は確か。カンゼンゴーカイオーはそんな彼等の集大成だったと思います。

次回はメガレンジャーとタイムレンジャー(そして実質ゴセイジャー)に関する話ですが、正直言いたい事が多すぎてコメントをどうまとめようか考えてるんですよね。下手したらかなり長くなるかもしれないし………それはともかく海賊達の絆を再確認出来て良かったですよね。

投稿: アルター | 2020年8月29日 (土) 12時57分

コメント返信:アルターさん

また返信遅れてすみません

ワルズ・ギルは愛されるバカというか。こういうキャラってしぶとく生き残るものだったりするのですが最終クールを前に倒れてしまったのは驚きでした。
でも仰るようにこうなるのもなるべくしてなったと思うし、ザンギャックを倒して宇宙全体をひっくり返すという鎧の夢もありますからそれを現実にするためにも彼の退場も必然だったのでしょう。

生まれた星が違う者たちが絆を結んだ海賊戦隊の集大成、それが「カンゼン」と名を冠してるのも熱いですね。
敢然、完全、どちらの意味にも捉えられるし改めて強くなった今の彼らにふさわしいです。

投稿: んがよぺ | 2020年8月30日 (日) 18時26分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ハリケンジャー感想記:39話と40話 | トップページ | 仮面ライダーゼロワン最終回 »