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2020年8月 5日 (水)

ハリケンジャー感想記:33話と34話

東映特撮YouTube Officialで忍風戦隊ハリケンジャーが毎週2話ずつ配信中。
今週分の感想になります。

巻之三十三「マンモスと6人」
2002年10月6日放送
監督:諸田敏
脚本:前川淳

復活した一甲に戦いが終わったらラーメンを食べる約束をとりつける鷹介。
企てが失敗した上に戦いの後の事を余裕の態度で話してる様子はマンマルバにとって屈辱でしかないでしょう。

轟雷旋風神でもファンゲロスには歯が立たず。対抗するためには新たなカラクリメカを起動させるしかない。
その存在は流星群のメッセージでも予言されていて、タウ・ザントはそれを警戒している。
宇宙からのメッセージが地球に眠るカラクリメカの存在を予知しているのも終盤明かされる秘密に繋がってるんだなと、改めて良く出来てるなと思います。

カラクリメカの起動にはハリケンジャーとゴウライジャのシノビメダルが必要。メダルを手放せば生身での戦いを強いられる事になるが、5人ともシュリケンジャーに懸けてメダルを預ける。
シュリケンジャーが戻るまで少しでも被害を抑えようと街の人々を守り、おぼろの制止を振り切り生身でシノビマシンを操縦しファンゲロスを少しでも足止めしようと戦う。
その頃シュリケンジャーもまたその身一つでカラクリメカが眠る洞窟まで駆け抜ける。
離れていても仲間を信じてそれぞれが出来る事を全力でやり切る。6人で共に戦ってること、皆の絆が表れてて良き。

預かった5枚のメダルとシュリケンジャーのメダルを揃えてカラクリメカ・リボルバーマンモスが目を覚ます。
ハリケンジャーとゴウライジャーのマシンは現代の技術で作られたから現存する生物モチーフで、リボルバーマンモスは古代のメカだから古代生物のマンモスってわけね。
放送当時は何故にマンモス?と思ったけど、改めて考えるとちゃんとモチーフに意味あったんだなと気付く。
カラクリボールを文字通りリボルバーで装填し射出。攻撃にも使えるし轟雷旋風神を武装してサポートすることも出来る。
轟雷旋風神に合体しちゃうと他のカラクリボールを使えないからリボルバーマンモスでサポートするのは理に適ってるし、今作のギミックの肝であるカラクリボールそのものを弾として打ち出すギミックも面白いな。


リボルバーマンモスの力もあってついにファンゲロスを撃破し獣と化していた人々も元に戻った。
これで一件落着・・・ではなく、一甲とマンマルバの決着も残されていた。
マンマルバが予知した自分自身の破滅のイメージ、それはカブトライジャーに倒されるという未来だった。
一甲が死の運命を覆して予知を信じるマンマルバは自分の終末を覆せないというのが皮肉だねえ。
一甲は前々回鷹介に教えていた技を使ってマンマルバを倒し、決着をつけた後は約束通り鷹介たちと一緒にラーメンを食べる。
死を覚悟していわば遺言として残そうとした技を自分のために使い生きるために戦い抜いたというのが熱い。

長かった一甲の苦悩の日々もマンマルバとの因縁もこれでやっと終わり。
・・・と思われたがまだ一波乱あるんだなこれが。
マンマルバのしぶとさ、予知が覆らないならと仕込んでいた一手がまた彼らを追い詰めることになるんだよねえ。


余談。
ファングールに襲われ獣になった人がまた人を襲いゾンビのごとく被害が広がっていき、街から人の気配が消える。
時を経て現実の今の情勢と重なるような光景になっているのが奇妙な巡り合わせだなあと思い。

もう一つ余談。
てっきり劇場版に先行登場してたあの巨神がやっとテレビ本編でもお披露目かと思ったら、どでかいマンモスが登場して当時ビックリした思い出。
その巨神の出番はもうちょっと先の話なのだ。


巻之三十四「キノコと100点」
2002年10月13日放送
監督:諸田敏
脚本:前川淳

大作戦が失敗しサタラクラは謹慎処分。得意の軽口も封じられてとても窮屈そう。
でも喋って無くても存在感があって、何とか自分をアピールしようという様子がやかましい。
失敗が重なり怒りに燃えるウェンディーヌが今度は自分がやると作戦を指揮する事に。
でも手足となるのはサーガインに作らせたジュクキノコ。フラビジェンヌの時といい女性陣のオーダーには応えてくれるのが優しいなサーガイン。

塾に集めた子供をジュクキノコの術で操って先兵とするのがウェンディーヌの狙い。
テニスコートや病院やスーパー、お母さんがいる場所に潜入し子供に良い塾があると宣伝して回り生徒を集めようと地道な活動。
地味だけど姿を変えて社会に潜むというのは忍者らしい作戦。
操った子供たちにハリケンジャーたちを悪の権化だと教え込ませて武器としてビームを出す虫メガネを持たせる。
演出で抑えてはあるけど怖い光景だよこれ。社会に潜む悪が子供を操って武器を持たせる、ゾッとする。


ウェンディーヌの動きを察知したハリケンジャーが件の塾に静かに潜入し様子を探る。そこには何故かスーパーでウェンディーヌと一緒に働いてた橋本も居合わせてハリケンジャーを教室まで誘導する。
ウェンディーヌが橋本にゾッコンで、ジャカンジャとグルだったのかと勘違いされるが。
もちろんそんなわけは無く、橋本の姿を借りたシュリケンジャーが先に探りを入れていたと種明かし。
変装と潜入、こっちも忍者らしい立ち回りで、忍者VS忍者の戦いと感じられました。

ヒーローは子供には手を出せない、特撮あるある。ハリケンジャー・ゴウライジャー・シュリケンジャー、6人とも子供に取り囲まれボコボコ叩かれてる光景はなかなかのピンチ。
でも抜け身の術で脱出したら後は難なくジュクキノコを撃破。子供を盾にする卑怯者にはヒーローは負けない、これも特撮あるある。


早くも決着、かと思いきや。
渾身の作戦が失敗しストレスが頂点に達したウェンディーヌはその怒りで自ら巨大化して暴れ始めた。
タウ・ザント曰くその力で星一つ破壊したこともあるのだとか。彼女が暗黒七本槍に選ばれた理由もその力ゆえなんだろうな。悪の忍者をやってるのは伊達じゃないということね。
その迫力の前には旋風神と豪雷神でもタジタジ。人間と戦隊ロボが取っ組み合うシュールな光景。過去の戦隊にも例があるけど、ロボが押し負けるほどウェンディーヌの迫力が凄まじくて余計に変な笑いが出てしまう。
ウェンディーヌ役の福澄さん凄い体張ってて役者魂に頭が下がります。

このままでは地球を腐らせる前に星そのものが壊れてしまう大ピンチ。
それを止めたのは本物の橋本。彼にあられもない姿を見られて恥ずかしくなったウェンディーヌは怒りが引っ込んで元の大きさに戻った。
ウェンディーヌに勝手に惚れられて何の事情も知らない一般人が地球のピンチを救ったというまさかの展開。
シュリケンジャーがこれまで変装した人はその姿を借りるだけで本人は事件の解決には関与しなかったけど、今回の橋本は地球のピンチを救うという大活躍、ビックリだわ。

巨大化再生したジュクキノコはリボルバーマンモスと轟雷旋風神の技であっさり撃破。
ウェンディーヌに尽くしてたのに当人は橋本に夢中で全く見向きされず。不憫な奴だと落胆するサーガインに同情するよ。
Cパートの宇宙忍者ファイルでも叶わぬ恋と言われる始末。敵ながら可哀そうだわ。


ウェンディーヌがゾッコンだった橋本善成を演じるのは、激走戦隊カーレンジャーよりブルーレーサー/土門直樹を演じた増島愛浩さん。
シュリケンジャーに変身する時の左手の構え方がブルーレーサーの名乗りポーズと同じでニヤリ。
直樹は女性の前ではオドオドすることもあったキャラだったので、橋本がウェンディーヌに迫られるのもかつての役を意識したネタだったのかなと。


シリアスとコメディの落差が激しい諸田組。
3話連続でシリアスな話だったので34話は箸休めにということだったんでしょうけど。
それにしたっって電撃で痺れるハリケンジャーが昔のアニメみたいだったりウェンディーヌが巨大化するところの合成とかやり過ぎなくらいはっちゃけてたなあ。
諸田さんは偶にアニメ的な演出を使って大暴れする事があって(ゴーゴーファイブ36話やタイムレンジャー22話とか)、今回はまた一段と凄かったな。
30話で七海とフラビージョを可愛く撮ったから今度はウェンディーヌの番ということで今回の変装で華やかにしたはずだったんでしょうけど、こんなにはっちゃけた演出になるとは福澄さんも思ってなかっただろうな。

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コメント

3話続けて絶望的な状況だっただけに新メカでの逆転は燃え上がりますよね。ニンニンジャーのメカには像やらUFOやらがあったらしいので忍者って何だっけと思ったけどリボルバーマンモスのモチーフの時点でこんな事やってましたね。カラクリボールその物を武器にする発想が面白かったです。

敵はマンマルバが最後の手段に出たり、サタラクラは喋るの禁止されてるのに一々目立ちたがってるし、ウェンディーヌも珍しく前線に出てる等色んな動きがあって楽しませてもらいました。ヒーローが子供に手を出せない事がどれだけまずいかというのはメガレンジャーでメガレッドが知り合いの子供を誤って殴ってしまったりした事もあったから精神を削られますよね。まあウェンディーヌの巨大化には笑わせてもらいましたが。

投稿: アルター | 2020年8月 7日 (金) 13時10分

コメント返信:アルターさん

生物モチーフという統一したテーマに沿ってはいるもののマンモスは驚きますね。
先輩がこれだけぶっ飛んだことをしてたからニンニンジャーが負けじとハチャメチャになったのも納得なのです。

メガレンジャーの件の話はかなりエグくて、且つ再起のドラマが熱くて特に好きな話です。
ところ変わって今回の話は子供を盾にするシチュエーションは同じでも笑いに振り切った話で終始楽しかったですね。ウェンディーヌにとにかく笑わされました。。
ネタが被っても演出次第で印象が全然違う話になってるのが面白いです。

投稿: んがよぺ | 2020年8月 8日 (土) 23時48分

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