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2020年8月 5日 (水)

ゴーカイジャー感想記:31話と32話

毎週日曜日に東映特撮YouTube Officialで海賊戦隊ゴーカイジャーが配信中。
今週分の感想です。

第31話「衝撃!!秘密作戦」
2011年9月25日放送
監督:竹本昇
脚本:下山健人

ナビィがうあおーと叫び始めた。何事かと思えば新たな予知なのだが流石の鎧でも何の戦隊の事はさっぱり分からず。
とりあえず騒がしいところへ行ってみようと遊園地へ。そんな当てずっぽうで見つかるわけが・・・。
と思ったら、大いなる力ありますと宣伝してる女性が、見つかっちゃったよ。
その女性こそ超力戦隊オーレンジャーのオーピンクだった丸尾桃。
UAOH、うあおー、オーレンジャーが所属する国際空軍の略字をローマ字読みしてたというわけで、分かり辛いわ!

桃は大いなる力を譲ると言いながら自分に付き合えと買い物にマッサージに食事にとわがまま放題。
さすがに鎧でもこの態度には参ってしまい皆も苛立っている。
が、ジョーだけは桃の狙いを読み取っていた。元ザンギャックの軍人だったジョーだから同じ軍人である桃の考えを読めた。ジョーの過去を活かした展開が上手い。

桃の任務はゴーカイジャーの足止め。その間にオーレッドだった星野吾郎がバスコから奪われた大いなる力を取り返すための作戦を進めていた。取引すると見せかけてバスコを誘き出して奴を倒そうという狙い。
鎧が言ってたように一人でもバラノイアに立ち向かったのが星野吾郎という男、変身出来なくてもその心は今でも変わってなかったわけで。
だがその覚悟も空しくバスコは先を読み吾郎の仕掛けを破って彼を追い詰める。
うあおーに遊園地という変な絵から始まったのに秘密の作戦と腹の探り合いへ展開しバスコの油断ならない狡猾さが顕わになる、この流れが面白い。

吾郎が失敗したら大いなる力は桃からゴーカイジャーへ託す手はずだった。
しかしマーベラスはそんな形で手に入れることを拒み自分たちから現場に赴く。
欲しいものは自分たちで掴むのが海賊戦隊のやり方。ましてや他人の計画通りに動いてハイそうですかと納得するわけが無い。
交渉と秘密作戦で戦うのが軍人である吾郎のやり方なら海賊であるマーベラスは自分のやりたいようにやる、その流儀を見せつけてくれたのが良いです。

バスコが持っている残りのレンジャーキーを総動員。番外戦士揃い踏み、凄い光景です。
ズバーンとウルザードファイヤーが巨大化しそちらは鎧が相手を。怪人ではなく先輩戦士が巨大戦の相手とは変則的な絵が面白い。
並行して他の5人はオーレンジャーにチェンジして戦う。ここでかかるBGMが主題歌ではなく挿入歌の「虹色クリスタルスカイ」というのが良いセンス。竹本監督流石です。
この曲に乗せてオーレンジャーの武器と技をたっぷり見せる、これはテンション上がりますわ。
さらに必殺武器のオーレバズーカまで。以前ビッグボンバーの復活に驚いたけどオーレバズーカの復活もたまげたなあ。
そしてこれが次回のピンチを乗り切るカギにもなるのだから面白い。


全ての戦士を退けレンジャーキーを回収。これでバスコの手足となる力はなくなり今度こそ決着をと思われたが。
レンジャーキーが無くてもバスコはまだまだ余裕の態度、それはマーベラスにずっと隠していた真の姿があったから。
バスコも変身出来るというのが当時衝撃だったなあ。そして鎧の腕を折りゴーカイジャーを圧倒するその強さ、優勢だったはずのゴーカイジャーが全く歯が立たないその力に絶望感が半端じゃないです。
さらに倒れるマーベラスに自分が奪った大いなる力を見せつけて、自分のために大いなる力を集めてくれと煽りたてる。
とことん悪を見せつけるその振る舞いにゾッとします。


うあおー、遊園地、これ元ネタがあります。
Vシネマ「カーレンジャーVSオーレンジャー」より。カーレンジャーがUAOHをうあおーと読み間違えて遊園地の人だと勘違いするという、要はカーレンジャーが先輩であるオーレンジャーをおちょくってるシーンがあったわけで。
そのVシネマの脚本が浦沢義雄さん、今回の脚本の下山さんのお師匠ですよ。
師弟揃ってそんなネタを受け継がんでもいいでしょうに。
秘密作戦の駆け引きに最後はバスコの秘密が明らかにと話の骨格は大真面目なのに、変なネタを仕込んで来るところが浦沢一門恐るべしだわ。


第32話「力を一つに」
2011年10月2日放送
監督:竹本昇
脚本:下山健人

バスコに敗れたゴーカイジャーに止めを刺そうとダマラスが最強の盾を持つシールドンを派遣。
ザンギャック一の防御力を豪語するのは伊達ではなく、あらゆる攻撃が通じずゴーカイチェンジで歴代戦士の技を使ってもビクともしない。
それを破るにはより強力な武器が必要。前回の敗北から再起を図るハカセは武器の開発に着手してて、試作品のガンで倒せると思っていたがそれも通じず試作品も壊れてしまった。
バスコに続いてまたも敗北、撤退を余儀なくされるのが厳しい展開。


ハカセが買い出し中に知り合った少年・悟志。サッカーが好きだけどレギュラーになれず試合に出れない自分を卑下して弱弱しい態度、そして「すみません」を連呼する。
自分に自信が持てない悟志に共感を覚えるハカセは彼を元気づけようと練習に付き合う。
厳しい練習は彼を気遣うのはもちろん、ハカセ自身を鼓舞するため、無理だと諦めてしまう自分の心に打ち克つためでもあるんだと思う。

武器の開発に行き詰ってて諦めかけてたハカセは悟志との交流で大切な事に気付いた。
サッカーが仲間と一緒だと力を発揮出来るように戦いも一人だけじゃ無い、仲間の力があるから弱音を吐かないんだと自分がこれまで戦えて来た理由を見つめ直すことが出来た。
皆の武器を預けて欲しい。それは新しい武器が完成するまでは素手で戦うリスクを課すことになる危険な賭け。
だが皆はハカセを信じて預ける。開発中ハカセを気遣い肩を揉んだりお茶やケーキを用意したり、再びシールドンの襲撃が来てもハカセが武器を完成させると信じて持ちこたえようと踏ん張る。
ハカセが仲間に支えられ仲間たちもハカセを信じて任せる。敗北を味わったからこそ今一度仲間の絆を確かめその力で立ち上がる、素敵です。


複数のレンジャーキーを使った武器、その試作品を見て鎧が気付いたのはオーレバズーカに似ているということ。
鎧の閃きと吾郎の言葉を思い出しオーレンジャーのキーを使う事でハカセは武器を完成させた。
オーレンジャーの大いなる力がここで活きてくるのが上手い。前回オーレバズーカを使ったのは新しい武器へのヒントだったわけで。
完成した武器はゴーカーガレオンバスター。5人のレンジャーキーをセットし放つ一撃はシールドンの盾を破ることが出来た。
ガレオンを模ったデザインがカッコいいし、ゴーカイジャーの旅を支えてきた大事な船が困難から立ち上がる狼煙を上げる展開も熱い。

戦いの後再び悟志に会ったハカセは彼の再起を見届ける。もう「すみません」は言わず次のチャンスに前向きになってる悟志の姿に希望を見た。
自信が無かった自分が掴みたいものを掴めたように悟志もきっと掴めるだろうと。
その様子をそっと見守ってた仲間たち。ハカセがやりたいようにさせてあげようと気遣いがうかがえて素敵。
海賊戦隊の再起と仲間の絆を少年との交流と絡めて描いた構成がとても良かったです。


余談。
ハカセに武器を預けて仲間たちが厳しい戦いを耐え凌ぐ展開が、同チャンネルで同日信のハリケンジャー33話と被ってる奇跡のシンクロ。


テレビ本編では2度目の竹本組。
31話ではオーレンジャーと番外戦士たちの技をたっぷり見せて、32話でもゴーカイチェンジを多用し歴代戦士の見せ場を作ろうとしてるのが竹本さんらしい演出。
本当にスーパー戦隊大好きなんだなと思うし、その戦隊愛に敬服します。

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コメント

時間掛かってるかは知らないけど、複数の感想でコメントするのあれだから今回はここだけ書きます。オーレンジャーは軍人の戦隊だからか相手の誘導とかそういうのはお手の物でしたね。軽い態度見せたと思ったらゴーカイジャーが手のひらで動かされていたから変身の力失ってもそのプロフェッショナルらしさは健在という分けですね。

今回の問題の原因はバスコだった訳だけど、最後のレンジャーキーの奪還だけあってアクションが凄く気合入ってましたよね。今までのレジェンド回ならOPを流すけど、そこを逢えて虹色クリスタルスカイにしたのは凄いというか。実際これが流れてる相乗効果もあった為かアクションの熱さに拍車をかけてた感じがしますし、当時は観ていて盛り上がりましたよ。巨大戦を鎧が並行してやってた関係でキングレンジャーが出なかったのは残念でしたが、それでもアクションが熱かった事に変わりないし、オーレバズーカまで使ったのは驚きましたね。

全てのキーを奪還して後はバスコを倒すだけと思いきやまさかの切り札として自分が怪人に変身して実力の片鱗を出したのも驚き。デザインからしてなんかヤバそうな雰囲気出てたし完全に喜べない分まだまだ気を抜けない事態でした。

その後のゴーカイガレオンバスターとオーレバズーカを絡めたドラマも見事。前回で負けはしたけど、だからと言ってそれで終わりではなくここに来て戦隊は単純に複数で戦うのではなく仲間達の信頼が成り立ってのコンビネーションが物を言う展開が良かったし、その信頼の元ようやく自分達のバズーカを完成させて勝利からの再起を観て絶対バスコを倒してほしいと思いました。

オーレンジャーについてですが、当時ある団体が現在のコロナよろしく面倒だった影響でストーリー展開について苦労してたらしいですね。マシン獣が序盤で心を持たないとか言われてたのに途中から人間臭くなったり唐突にギャグ展開が増えたりと大変だったそうで。個人的には似たような事態あってストーリー進行に支障でたベストウイッシュに比べたら全然楽しめましたけどね。それに悪い事ばかりじゃなく、シリアスなストーリーだったのにギャグが増えたりしたのも結果としてバラエティ豊かな展開が観れる事に繋がったように思えるし、何より当時若手だったゴーカイジャーナレーションの関智一さんが初めて特撮に出ただけでなく、結果的な流れとしてラスボスを努めたのも面白いとは思いましたね。

この作品も当時地震があったらしいしその辺でも大変だったそうですね。んがよぺさんは以前ベストウイッシュが地震あっても放送続いてた事が希望だったと言ってましたが、オーレンジャーの時はどうだったんですか?僕としてもオーレンジャーは展開面で気になるところはあったけど、それでも面白いと思える瞬間の方が多かったと思うし、特にバラリベンジャーの回は名作だったと思ってます。なんであれサンムーンでのサトシの優勝にも言えてますが、世間の評判だけでなく実際に見る事でわかる面白さもありますよね。

投稿: アルター | 2020年8月 6日 (木) 12時09分

コメント返信:アルターさん

すぐにお返事出来なくて申し訳ありません。

オーレンジャーは軍人としての戦隊をやろうとして初志貫徹出来なかった残念なところがあったので、今回は軍人としてのオーレンジャーを改めて描いたというところなんでしょうね。
オーレンジャーが迷走したのは社会情勢だけでなく、脚本家やプロデューサーの意向が噛み合わずにキャラクターの描き方がブレたり、玩具を売りたいバンダイの意向なども色々噛み合わないところがあったと聞いたことがあります。
そういった迷走があったからこそ今一度オーレンジャーのカッコいいところを描こうというリベンジだったんだなと思います。
BGMと相まってアクションシーンが熱いのもそんな思いが映像に表れた結果なのかなと考えます。

ちなみに放送当時の自分は当然がきんちょで思慮が浅いので、作品が迷走してるなんて思わず素直に楽しんで見てました。玩具もたくさん買って貰えて社会情勢がどうこうは全然意識せずにはしゃいで見ていた覚えがあります。
迷走してたというのは大人になってからの視点で、シリアスな話(バラリベンジャーの回は文句なしの名作!)もギャグが増えた中盤以降の話もこれがオーレンジャーなんだと子供心には普通に受け入れて見ていました。
なので大人視点であ~だこ~だ言われる話もその当時の子供にとっては大した問題じゃないのかもしれません、アニポケもね。


ところ変わってバスコに負けてからの再起、ゴーカイガレオンバスターの完成はまた熱い展開で。
バスコの強さと怖さが十分に表れたからこそ復活ののろしを上げるのもまた盛り上がりました。
やっぱり戦隊は仲間との絆があってこそ強い、それを再確認させた上で新しいアイテムの登場と絡めたのが上手かったと改めて感心しました。

投稿: んがよぺ | 2020年8月 6日 (木) 19時25分

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