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2020年8月30日 (日)

仮面ライダーゼロワン最終回

令和最初の仮面ライダーとして始まった仮面ライダーゼロワンが本日最終回を迎えました。
最終回の感想と1年を振り返っての思いを書いておきます。

45話「ソレゾレの未来図」

止まらない或人と滅の戦い。
悲しい対決なんだけど辺りの武器をとっかえひっかえに立ち回る演出がカッコいい。
双方に抑えきれない感情が殺陣に表れていて良かった。

このままどちらかが滅ぶしかないのか。いや、既に或人は其雄に大事なことを気付かされていた。
或人が戦うのは滅にドライバーを壊してもらうことで自分を止めて、或人は再びゼロワンに変身して今度はゼロワンとして滅を止める。
自分自身で溢れる感情を抑えられないから誰かに止めてもらう。或人も滅も家族を失う怒りと悲しみを抱いたから同じ気持ちを持つ相手に止めてもらうことで悲しい戦いを終わらせる。
かつて或人は其雄の死に泣くだけだったが今はイズの死に怒りを抱いている。怒りを抱くことがマイナスではなく成長だと、成長したからこそ心の強さが大事なんだと其雄が諭す。
自分が気付かされた事を或人も滅に伝えて、抑えきれない感情を抱いたからこそそれを制する強さを持たなくちゃいけない、自分も滅も仮面ライダーなんだからと。
抑えきれない感情を知ってしまったからこそそれを認めてそれを互いに制することで乗り越えていく。
相手を滅ぼすのではなくどちらも生き残って抱いた感情を乗り越えていく、人間もヒューマギアも心を学んで変わっていくラストへ持って行って決着したのはお見事。
新しいプログライズキーで新しいゼロワンに変身するのも良かった。姿は初期フォームと同じでも或人が自分の心を認めて強くなったと感じられてその強さが十分に表れてました。


滅は復元された迅と共に世界の悪意を監視し続ける。迅に父と呼ばれて喜びを隠し切れない滅の様子が良かった。
亡はエイムズの一員として刃と共に働く。心の自由、自由のために戦う限り仮面ライダーだと隊員皆の前で語る言葉が良い。自由のために戦うのが仮面ライダー、ここで原点回帰の言葉を持ってきましたか。
その仮面ライダーを仕事にしているのが不破。素手で事故を起こした車から人を助けてて頼もしいけど、無茶苦茶な怪力が健在でちょっと笑っちゃった。
雷は再び宇宙に関わる仕事を。弟の昴の活躍を見守ってて頼れる兄貴に戻れたのが良かった。

或人はイズを復元・・・ではなくて新しいイズを生み出し育てていくことを選んだ。
かつてのイズに社長としての仕事を教えてもらったように今度は或人が新しいイズに秘書としてそして人間のパートーなーとしての心を教えていく。
まずは得意のギャグから。アルトじゃ~ないと、タイミングが綺麗に揃わない様子が0になって1からまた始まるんだというのが良く表れてました。


まずは最終回まで駆け抜けた関係各位の皆様、お疲れ様でした。
劇場版は冬に公開という事でそれに向けた仕込みをしつつ或人と滅の決着、人とヒューマギアの未来の可能性を示すドラマに一応の区切りをつけた事、大変なこの時世でよくやり切ったとただただ頭が下がる思いです。
ただでさえ大変な状況で主人公の闇墜ちに新しいアイテムや強化フォームの登場と息つく間もない怒涛の展開をよくやり切ったなと、振り返って改めてとんでもない事をやってたと思います。
本当におつかれ様でした。


仮面ライダーゼロワンの1年を振り返って。

1・2話は文句なしに面白かったです。しかし次の3話から早速引っかかることが、或人がマギアを容赦なく倒していることに違和感を抱きました。
いくら元には戻らないからとはいえ自分が夢のマシンと信じるヒューマギアが敵になりそれを破壊する事への躊躇いや迷いが見えなかったのが個人的にはずっと引っかかってました。
後にプログライズホッパーブレードが完成して元のヒューマギアに戻せるようにはなったけど、それまでにマギアを倒さずに済む方法を模索する様子が具体的に見えてこなかった。
そういう葛藤が見えてこなかった、自分には感じられなかったので飛電或人という主人公が好きになれなかったです。
結局この人はヒューマギアをどうしたいのか、一個人としても会社の社長としても何をしたいのかが分からなくて感情移入できなかった。
そんな違和感がノイズになって気持ちが乗り切れないところがあったのが自分にとっての仮面ライダーゼロワンという番組でした。
彼の感情に納得できたのは最終章の闇墜ち展開。彼の未熟さが最後に活きてきたのは素直に制作陣の手腕に感服します。
でもやっぱり1年を通して彼の気持ちを知りたかったよ。


刃唯阿、仮面ライダーバルキリー。レギュラーキャラとしては初の女性ライダーという触れ込みのわりに目立った活躍は序盤だけなのが残念すぎました。
彼女だけ強化フォーム無しなのも寂しすぎる。刃が何故技術者を志しZAIAで働いていたのかというバックボーンも結局分からなかったし。
もっと活躍できるキャラクターだったはず、本当にもったいない。

不破 諫、仮面ライダーバルカン。
一番納得できたのか彼のドラマ。ヒューマギアはぶっ潰すと怒りを滾らせてた序盤から怒り以外の感情を持つようになり戦いの先の夢を探るようになって、自分の本当の過去を知ってまた立ち上がる、感情の流れとして一番納得できました。
強化フォームの登場もドラマチックで2号ライダーとしては破格の扱いだったと思います。

滅亡迅雷.net。
滅と迅は1年を通してのドラマが良く出来てたと思うけど、後から登場した雷と亡はやっぱり活躍の機会が少なかったのが残念。
4人とも変身したけどその扱いもやっぱり差があって、雷と亡の変身後の活躍はこれといった事が無かったし。
せっかく悪のライダーが4人いたんだからもっと一緒に活躍するところが見たかった。放送休止の煽りをもろに受けちゃったのがこの4人の格差だったと思います。

メインキャラの扱いに差があったのがあまりにももったいない。
ここがもっとバランスが取れていれば全然気持ちの入り方も違ったんだろうと思います。


色んな仕事を描いた事には好感を持ってました。
AIが色んな仕事をサポートする様子を描く、現実の社会でもこれからさらにAIが必要とされる時代にAIを扱った事は評価したい。
ヒューマギアを通して色んな仕事とそれに関わる人たちの思いを見せるというフォーマット自体は好きでした。
お仕事5番勝負も個人的にはアリでした。勝負のルールは無茶苦茶だったけど人間もヒューマギアもその仕事にかける思いがあることが見えたので。
メインの視聴者である子供たちには番組を通して世の中にはいろんな仕事があって沢山の人が誇りを持って仕事をしてるんだという事が伝わっただろうし。
それだけにその案内人になるべき或人の気持ちが一番見えてこなかったのが返す返す残念なんですが。


新時代のライダー第1号で苦難を乗り越えて完結まで走り抜けた番組なのに文句が多くなっちゃいましたがこれが自分の正直な気持ちです。
1年間ありがとうございました。

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