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2020年7月 9日 (木)

ハリケンジャー感想記:25話と26話

東映特撮YouTube Officialで忍風戦隊ハリケンジャーが毎週2話ずつ配信中。
今週分の感想になります。

巻之二十五「オバケと女学生」
2002年8月11日放送
監督:竹本昇
脚本:荒川稔久

前回サタラクラが連絡をとっていた復活忍者バンパ・イヤーンが来訪。
これまで倒された宇宙忍者を復活させる能力を持ち、蚊と変わらない大きさのため姿を捉えるのが難しい厄介な相手。
日本各地で復活宇宙忍者を暴れさせる作戦で、バンパ・イヤーンが倒れない限り何度でも蘇るというさらに厄介な仕様。
これまで戦った怪人の復活は特撮あるあるですね。復活したのは今は亡きチュウズーボの配下たち、皆独特の能力を持ち厄介な相手ばかりだったなあと懐かしくなる。


姿が見えないバンパ・イヤーンに困惑してるハリケンジャーに声をかける女学生が。
その子は吼太をデートに誘い問答無用に振りまわす。
おもむろにテニスボールを構えて、その正体はまさかシュリケンジャー・・・なわけが無い。演者が戦隊OBじゃないからね。
前2回でシュリケンジャーの変装に振り回されたからそれをネタにしたギャグシーンってわけで。

その子の本当の正体は吼太の祖母のあやめ。守護霊として吼太を見守っていたらバンパ・イヤーンの力で偶々蘇ったらしい。
デートに振り回したりばあちゃんと呼ぶなとチョップをかましたり、若返った勢いもあるんだろうけどパワフルな人だ。
ヒーローの身内が現れて振り回される、これも特撮あるある。
あやめのあだ名があややって、当時松浦亜弥さんが脚光を浴びてたからですね。時事ネタを遠慮なく取り入れるスタイル好きです。

あやめの本当の願いは吼太を戦いから遠ざけることでデートは口実でしかなかった。
戦争で苦しい思いをした世代の人だからその思いは切実。
若い頃はお爺ちゃんとデートも出来なかったという話しもさらっと重たい言葉。

あやめの願いを知った吼太だがハリケンジャーを辞めようとはしない。むしろ思いを知ったからこそ諦めず戦おうと気持ちを新たにする。
親やそのまた親が守ってきたこの星を守る。先人たちが築いてきて今の平和があるからこそ守らなくちゃいけない、そんなメッセージを感じます。


吼太の思いに応えてシュリケンジャーが新たな力を授ける。
天空神を旋風神の右腕に換装し天空旋風神が完成。
バンパ・イヤーンにエネルギーを吸われてピンチだったが一撃必殺の大逆転。
ピンチにも諦めず新合体で逆転、王道展開が熱いです。

バンパ・イヤーンは元が小さいので一度再生して通常の人間サイズになってまた倒されて2度目の復活で巨大化という変則パターン。
倒されて再生という戦隊怪人のフォーマットを逆手にとった面白い演出でした。


バンパ・イヤーンが倒れた事であやめともお別れ。
かつて泣き虫だった吼太が今では立派に成長したことを見届けてあやめは消えていく。
頭を撫でて怪我をしないようにお腹を壊さないようにと最後の瞬間まで吼太を思う言葉に泣ける。

怪人復活と身内に振り回されるという特撮あるあるをミックスした構成に脱帽の回でした。
あやめが蘇るのは分かるとして何故に女学生?脚本家もしくは監督の趣味趣向が反映されてるのかも。
しかし若返ったことで前述した若い頃は戦争で青春を謳歌出来なかった悲しみが際立っていたし、かつては小さい吼太を撫でていたあやめが最後のシーンでは自分より大きい吼太を撫でる対の構図で吼太の成長を肌で感じて最後の別れをする演出になっている、若返った姿にちゃんと意味があるのが凄い。
構成も良かったし、何より年取ったせいで放送当時よりこの手の話に弱くなってるから涙腺緩んじゃうなあ。


巻之二十六「弓矢と海水浴」
2002年8月18日放送
監督:竹本昇
脚本:前川淳

一甲の容体を気に掛けるハリケンジャー。一鍬が今は大丈夫だと答えて3人は安堵するけど真相が伏せられてる事に気付いてないし、一鍬も一甲の運命を明かすことが出来なくて心苦しいだろう。
そんな状況で七海が人気俳優の三崎和也に会えると大はしゃぎ、一鍬が苛立つのも当然だ。
でもこの後そんな苛立った相手に心動かされることになるんだから面白い。

今回出動した宇宙忍者は恋煩い忍者チューピッド。
人間の恋心を操り目に映ったものに夢中にさせることで社会を混乱させるという作戦。
最初は人から人への恋心を暴走させ次第に人間以外のものにも惚れ込ませて何も手につかなくなるという、やってることは変だしつい笑っちゃう光景だけど社会の混乱はシャレにならないのでやっぱり恐ろしいなと思う。
そしてチューピッドの術が一鍬にもかかってしまっておかしな事に。

術にかかって七海に惚れてしまった一鍬、そして人気俳優の和也も七海に惚れた事で七海を巡って2人が火花を散らすことに。
和也に対抗するにはどうすれば良いと鷹介と吼太に相談する一鍬、その話を影ながら聞いてて応援するぞと心に誓う一甲。
さっき喧嘩したばかりの相手に大真面目に恋の相談をしてるのも一甲が隠れ身の術を解いて姿を現す絵も面白すぎる。
七海へのラブレターが巻物だったりアドバイスを受けて用意したプレゼントが牛という斜め上過ぎる光景、一鍬は真剣なのにズレた行動に笑いを堪えられない。
でも影の世界で生きてきて人並みの生活をしてこなかった一鍬なら何をするのが常識なのか分からないんだからズレた行動になってしまうのも納得。
術の影響とはいえこれまで知らなかった感情を抱いたんだから戸惑いも仲間に真剣に相談するのも当然。ギャグだけど筋を通してるのが好感が持てます。

海辺で再びチューピッドが現れ七海を守ろうとする一鍬に和也が待ったをかける。
何事と思ったらその正体はシュリケンジャー、実は最初から和也に変装していたという種明かし。
まあ英語交じりの喋りと演者が戦隊OBだからヒントはありましたけどね。
カッコつけてるけどチューピッドの動きを探るつもりだったのに術に掛かっちゃったという情けない状況。
七海に惚れたのも術にかかったフリじゃなくてガチで翻弄されてたわけで。


恋を知った者は守りに入って弱くなる。チューピッドはそう豪語し高みの見物のウェンディーヌとフラビージョも余裕の態度。事実七海を守ろうと一蹴は防戦一方、だったが。
守るものがあるから強くなる。七海を守りたいという思いが一鍬を奮い立たせて一転攻勢、チューピッドを圧倒しイカヅチブレイカーの一撃で撃破。
恋を知ると強くなる。ベタなメッセージだけどそれをアクションシーンに表したのが上手いし、一鍬の奮闘は掛け値なしにカッコ良かった。
繰り返しになるけどゴウライジャーは、一鍬は影の世界で生きてきて人並みの心や生活というものを知らなかった。
それ故に芽生えた感情でおかしなことになって前半はギャグだったけど、後半はその感情のために力を振り絞るという盛り上がりに転換したのは見事な構成です。
チューピッド恋心を操って弱点を与えたつもりが、何かを守るために立ち上がるというヒーローの大原則となる心を与えてしまったという皮肉。
貴様らには分からんだろうがなと一甲の言葉があったのも良かった。彼も今は守るために戦えるヒーローなんだとうかがえる。

術は解けて七海に抱いた思いは仮初めのものだったと気付いた一鍬。
・・・そのはずが、お礼を言った七海の笑顔を見て一鍬にはまた湧き上がる感情が。
その気持ちの正体は・・・。いや~ベタだけどニヤニヤしちゃうわ。


前回は旋風神と合体した天空神。当然豪雷神とも合体して天空豪雷神が完成。
空を飛んで砲撃、前回とはまた異なる合体と戦闘スタイルが映えます。
2回続けて新たな合体を見せてくれましたが、まださらなる合体が待ってるんだから楽しみ。

電磁戦隊メガレンジャーからメガブルー/並樹 瞬を演じた松風雅也さんが今回のゲスト。
シュリケンジャーに変身する時の右腕の構え方がメガブルーの名乗りポーズになっててニヤリ。
23話・24話のゲストだった大柴さんと西岡さんは元の役のネタは特にやってませんでしたが、今後のゲストはかつて演じたヒーローの小ネタを仕込んでくるのでそれを見つけるのも楽しみの一つ。
変身する時の松風さんの掛け声が凄くカッコいい。現在も声優として活躍されてるし本当良い声されてますなあ。


25話、日本各地にハリケンジャーとゴウライジャーが分散して対処にあたったけど、ヒーローが散り散りになる展開は次作アバレンジャーや近年だとリュウソウジャーでもやってたなあ。
いずれも荒川脚本。分散した場所にしれっとご自身の出身地の名古屋が含まれてるのが本当に地元ネタ好きだなあとブレの無さを感じます。

13話で婚約指輪を巡る話を書いた前川さんが26話では恋の話。後にメインライターを務められるマジレンジャーでもレッドの恋物語があるので、誰かを一途に思う話を書くの好きなんだろうなと思ったり。

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コメント

倒した怪人が蘇って襲いかかる。これも特撮でよく観られる光景ですよね。こういうのって大体着ぐるみの節約とかそういうのでやりますが、別にそれで面白さが薄れるとは思わないし、ただ単にヤバイとしか思わなかったですね。その状況の中で吼太の祖母が復活して妙な構え取った時は本気でシュリケンジャーが変身してるのかと思いました。一緒に過ごす中で若い頃は青春を謳歌出来なかった事を話したのは若返った事を上手く活かせていると思ったし、祖母の想いを受けて吼太が戦う姿は本当にカッコいいと思いました。とはいえバンパ・イヤーンの2回に渡る巨大化はテンポの良さもあって笑ってしまいましたけど。蘇った怪人がチュウズーボ配下なのは敵とは言え向こうも向こうで仲間の想いを継いでとかそういう意味合いもあるのでは無いでしょうか?サタラクラはチュウズーボと面識無いから違うかもだけど……

ゴウライジャーは敵の力でおかしくなったとは言え恋をする姿を見せた事で益々人間臭さが増したように思いますね。敵として戦った姿もカッコいいといえばそうなのだけど、言い方は悪いですがなんかピリピリしていて近づき難い雰囲気あったし、18話で本気で泣き叫んで以降あんな風に人並みの感情見せているからそっちの方が親しみやすいと思います。一甲が弟の恋を応援してましたが、ピリピリしてても兄弟愛を感じさせるような描写も微弱ながら敵時代に見せていたしこっちの方が好きですね。

シュリケンジャーまでもが敵の罠に引っかかっていたのが驚き。彼なら似たような事態にあってもかかった振りしてそうに思えるのでそこら辺もキャラ造形の良さが垣間見えますね。今回の変装相手のゲストは松風さん。声優として活動していてゴーオンジャーで怪人として出演したりシンケンジャーで志葉家の先祖として出演した果てにキョウリュウジャーにて敵幹部になった訳だから凄いですよね。アニポケでは金銀ジムリーダーのマツバとして出演したのも覚えてます。

こっちが折り返しに来てゴーカイジャーもいよいよ……初めて見る人からすれば先行してハリケンジャーの立派な姿を見る事になりますね。

投稿: アルター | 2020年7月 9日 (木) 18時52分

コメント返信:アルターさん

蘇った宇宙忍者はみんな厄介な能力でしたね。チュウズーボ存命の時は色々文句言ってましたが、彼の配下の力を今一度使うあたりその実力はやっぱり認めていたんだろうし今回の作戦で無念を晴らせるという思いもあるのかもしれませんね。

かつての一鍬からは考えられないギャグの連発でしたがグッと人間らしくなったのは仰る通り。
鷹介と吼太が真面目に相談に乗るのも最後に七海がお礼を言うのも一鍬の人間臭さに親しみを覚えた表れだと思います。

25話はシュリケンジャーの変装かと一瞬驚かせて26話は本当に罠にかかっていたという意外な真相。
こういう驚きも先週までに彼がどういうキャラでどんな振る舞いをするかしっかり印象付けたからこそ描ける意外性で上手いなあと感心します。

松風さんはアニポケにも出てましたし後の戦隊にも度々関わってらっしゃるので自分としてはずっとお世話になってますという感じです。

次の感想記事はまた書くのが大変になりそうです。ついにゴーカイジャーの例の回と重なる時が来てしまったので。

投稿: んがよぺ | 2020年7月10日 (金) 19時40分

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