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2020年7月26日 (日)

新ポケットモンスター第30話感想

30話「いやいやピカチュウ、やれやれバリヤード」

脚本:吉田玲子
コンテ:尼野浩正
演出:高木啓明
作画監督:山崎玲愛 武内啓

-リオル絶好調-

リオルがWCSのバトルに参戦し勝利を収める。対戦相手に見覚えあると思ったらクチバジムでビスケスと一緒にいた人だ。
特に説明無かったけどビスケスの分までサトシにリベンジしようとしたんだろうな。僅かな出番でもサブキャラも活かしているのが好感を持てます。

勢いづくリオルは特訓でも張り切って、休憩を入れようとしてもまだまだ戦えるとやる気を見せて日が暮れるまで特訓を続ける。
強くなりたいと願ってサトシと出会い仲間になって、実戦で手ごたえを得た事でもっと鍛えたいという衝動が抑えられないんだと思います。
まだまだ幼いリオルだから衝動のままに突っ走るのも止む無し。サトシはそれを抑えつけるより好きなようにしてあげたかったんだろうなと。
でもその傍らで寂しい思いをしている者がいることに気付けなかったのは痛恨のミスでした。


-ピカチュウの気持ち-

サトシがリオルにばかり構っててむくれるピカチュウ。暇すぎて眠っていたらサトシが小言を言いだしてピカチュウ怒りの”10まんボルト”、そりゃそうなりますわ。

研究所に立ち寄ったハナコが夕食を作りそのまま研究所に泊まることに。
ピカチュウの様子がおかしい事に気付いて、サトシにとってピカチュウは特別だと優しい言葉をかける。
ハナコが語るサトシとピカチュウの出会い、それを聞いてああやっぱり~と言いたげなゴウの表情につい笑っちゃう。
出会いは最悪だったけどだからこそ無二のパートナーとしてこれまでやってこれた。それはハナコはもちろん話を聞いてたゴウやコハルだって疑いの無い事だと思ってるでしょう。
でも大切な存在だからこそもしこのまま心が離れてしまったら・・・そんな不安がピカチュウの中に渦巻いていたんじゃないかな。
コハルは前回のワンパチのことを引き合いに嫉妬を抱いてるのではと話していたけど、嫉妬はもちろんだけどそれ以上に不安の方が大きかったんじゃないかなと思いました。

サトシと一緒ではなくハナコの傍で眠り、翌朝もハナコとの別れを惜しむピカチュウ。
今不安を受け止めてくれるのはハナコ、母の存在しか頼る者がいなかったということなんだろうな。
そういえば1話、ピカチュウのエピソード0でもガルーラという母の存在があったなと思い出す、あれも吉田さんの脚本。
ピカチュウだって誰かに甘えたい、不安を誰かに受け止めて欲しいという思いはあるし、ピカチュウにもお母さんが必要だよねというのが吉田さんの考えだったのかなと思いました。

ハナコがピカチュウを寝かしつけるシーンは母性に溢れる優しい光景でした。
ハナコの寝相が悪いのは笑っちゃいましたが。ああ間違いなくサトシはこの人の子供だって思いましたよ。


-お兄ちゃんバリヤード-

不満を爆発させたピカチュウはマサラタウンへ帰ろうと研究所を出て行ってしまった。
放っておけるはずもなくバリヤードがピカチュウに付き添い2人の珍道中。
最初は止めようとしたけどピカチュウの意思が固いならそのようにしてあげようとずっと傍にいてくれる。
車に轢かれそうになったり川に落ちたりヒッチハイクしたトラックで寝過ごしたり、大変な目に遭ってるのにピカチュウを見捨てず守っているのが凄い。
さながら今回のバリヤードはピカチュウのお兄ちゃん、弟の我儘に最後まで付き合ってくれたというところかな。

これまでのシリーズでは、ピカチュウはポケモンたち皆のリーダーや兄貴的なポジションになっていたと思います。サトシのパートナーでバトル経験も豊富だから新しい仲間が増えていくと必然的に皆のまとめ役に納まるようになってたというか。
そんなピカチュウでも誰かに甘えたり我儘を言いたくなる時もあると、改めてそんな感情を描くためにハナコとバリヤードとの絡みがあったのかなと思いました。


-やっぱりサトシの傍に居たい-

道中オニスズメの襲撃からバリヤードを守ったピカチュウ、それはかつてサトシと絆を結んだあの出来事と重なる。
やっとサトシの家の前まで来たのに、そのままクチバシティへ引き返そうとする。
サトシと離れて旅をして、かつての出来事を思い出してやっぱり彼の傍に居たいと一番大事な気持ちを見つめ直したんだなと思います。

引き返そうとしたところでサトシがピカチュウを出迎えた。ピカチュウの姿が見えなくなってから大慌てで、ここに来ることを信じて大急ぎで先回りしたんだろうなと想像する。
台詞だけですがコハルに怒られたことがうかがえる。前回の事でコハルがポケモンの気持ちを汲めるようになった成長が表れてるのが良き。

サトシが謝りピカチュウは喜んでサトシの胸に飛び込む・・・というか頭突きをかましてからの”10まんボルト”。
寂しい思いをさせた罰だと言わんばかりのしたり顔、いい表情です。

再びハナコの料理で食卓を囲み・・・ってまた行儀の悪い食べ方をするサトシとつられてピカチュウまで行儀が悪い。
就寝。サトシとピカチュウが一緒に子守唄を歌いながら眠る。
食事と就寝、日常の光景で2人が仲直り出来た事が表れてるのが素敵。
締めのナレーションも良い味わい。


サトシがピカチュウの気持ちを汲めずピカチュウが家出する。
長年連れ添った2人が今更そんなすれ違いを起こすのかと、見る人によっては納得できない話だったかもしれません。
でも自分はピカチュウの感情を、ずっと優等生でいるわけではないという事を描いてくれて良かったと思います。
ポケモンにだって色んな気持ちがあることはこれまで描かれてきたし、直前の回がワンパチの嫉妬を描ていたのでその流れでピカチュウの気持ちを前面に押し出したのは良い構成だったと思います。
サトシにしたってピカチュウはパートナーだからいつでも気持ちが分かるという甘えがあったのかななんて想像する。
長年のパートナーだって気持ちはちゃんと伝えたり考えていかないとすれ違うことはあるだろうし、仲直りして改めて絆を結ぶサトシとピカチュウを見られてて良かったです。

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新アニポケ」カテゴリの記事

コメント

正直2回続けて同じネタをやるのはどうなのかと思ってたのですが、実際に観てみると前回の内容を踏まえてコハルがサトシと話をしたのが伺えたし、構成がしっかりしていて良かったです。

そちらも言うように賛否はあるかもしれないけど、新アニポケ1話以外ではしばらくピカチュウのあんなスネた姿を見る事は数年ありませんでしたし、ピカチュウだって単なる優等生じゃないという事を描いたのは良かったと思います。

サトシとピカチュウの出会いをゴウとコハルが知ってくれたのは個人的には嬉しかったし、特にコハルは前回の事があったからこそサトシに言いたい事が出来たんだと思いますね。

ピカチュウがバリちゃんと一緒にマサラタウンまで歩き続けて行く道中でのほのぼのシーンはバリちゃんの面倒見の良さが凄く現れていたし、我儘に困りつつ付き合ってくれるバリちゃんいい奴だなと思った所でオニスズメに襲われてピカチュウが攻撃をする場面、完全に伝説の1話を再現してましたね。

その後でサトシの実家まで着いてやっぱり引き返そうとしたところ、サトシが家から出てきて。コハルに物申されてちゃんとピカチュウに謝るサトシもやっぱり偉いなと感じました。

今回の話は良かったのですが、同時に思ったのがゴウの一件で、前に書いたゴウがメッソンを構い過ぎた結果ラビフットがどこか行ってしまうという話ですが、ちょうど今回のようなシチュエーションを考えていたんですよ。いつ来るかはわからないけど、それでもゴウにもサトシやコハルのような事が起きるのは有り得そうだし、その時のゴウのポケモンに対する対応は楽しみにしたいですね。

投稿: アルター | 2020年7月27日 (月) 00時16分

コメント返信:アルターさん

前回が人間とポケモン双方にやきもちという共通の感情がある事を描いて、今回はポケモン視点でその感情をより深く掘り下げたというところですね。
前回があったからこそ似たようなネタでもピカチュウにだって個人的な感情はあるんだと説得力を持って描けてたと思いますし、コハルが絡んでくれたのも出番の少なさを危惧してた矢先だったので嬉しかったですね。

前回もそうですがメッソンがずっとゴウの傍にいるんですよね。
仰るように前回や今回に似た事がゴウの周りでも起きるフラグに思えるし十分可能性はあるんじゃないでしょうか。

投稿: んがよぺ | 2020年7月28日 (火) 08時10分

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