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2020年7月 5日 (日)

ゴーカイジャー感想記:23話と24話

毎週日曜日に東映特撮YouTube Officialで海賊戦隊ゴーカイジャーが配信中。
今週分の感想です。

 

第23話「人の命は地球の未来」
2011年7月17日放送
監督:坂本太郎
脚本:香村純子

大いなる力を手に入れるための今回のキーワードは人助け。流石の鎧もそれだけでは見当もつかず、ましてや海賊であるゴーカイジャーに本来は縁遠い言葉。
何だかんだ地球を守りながらそれなりに経験を積んだ今だからこそ人助けもとりあえずやってみようという流れになったんだと思う。最初の頃の彼らだったらやる気も出ず詰んでたかも。

お年寄りをおんぶしたり落し物を拾ったりをそれぞれの人助けをしている中、ルカとアイムは妊婦さんと出会いゴーミンの襲撃から守った。
その場に居合わせ妊婦さんに付き添ったのが救急戦隊ゴーゴーファイブのゴーピンクだった巽マツリ。
原作の最終回では救急救命士の仕事に復帰したことが描かれてたので、それからずっと命の最前線で戦ってきたんだろうとうかがえます。
ちなみに救急車でマツリの傍にいた救急隊長はゴーピンクのスーツアクターだった中川素州さん。
かつてのヒーローを共に作り上げた2人が並ぶのが往年のファンとしてはたまらない光景です。

妊婦さんの次は救急搬送中の少年がゴーミンに襲われた。
その真の狙いはマツリから大いなる力を奪う事、自分の仕業と気付かれないようにバスコが手を回していた。
真意を悟られないように手を回す姑息さと命の灯が消えかけてる少年を人質にする外道さ、今回もバスコの悪辣さが存分に現われてます。

少年を救うためにバスコの要求に応じようとするマツリだったがルカが止める。
大いなる力惜しさではなく少年を救うためにマツリが必要だからバスコに引き渡すわけにはいかない。
切実なその思いはかつて自分の妹を助けられなかった後悔からくるもの。
この場を切り抜ける有効な策も無いのに自分が何とかするからと訴える様子が、抱えてる後悔と切実な思いをより強調しています。

冷静さを欠くルカに自分もいるとアイムの言葉。もっと頼って欲しい、いつまでも守られる妹分じゃないと。
それを聞いたルカの寂しい表情、アイムに失った妹を重ねていたけどそれは間違いだと悟りもうあの子はいないんだと今を受け入れたんだと思う。
その上で何か策は無いかアイムの知恵に頼る。短いシーンだけどここでルカが過去を振り切り今の仲間と真摯に向き合うのが良い。市道さんの演技も素敵。

マジピンクにチェンジして魔法の力でマツリに変装したアイムが囮になることでバスコの目を欺くことに成功。
姿を変える能力なら他の戦隊にもあるけど、兄妹戦士繋がりでマジピンクの出番。
ゴーミンとの戦闘でファイブマンにもチェンジしていたし共通するネタにニヤリとする。

仲間たちと合流しバスコと対峙。マーベラスが今日は人助けしないとなとバスコへの怒りを抑えようとしているのがさり気なく良い台詞。

ゴーゴーファイブにチェンジし大いなる力も発動。
ブラザーシップスマッシュは本家では2人同時に投げられる事は無かったから2人同時に突撃するのは本邦初だったかな。
ビクトリーロボの必殺剣になぞらえたゴーカイプロミネンスがカッコいい。

 

赤ちゃんは無事生まれて少年の命も助かった。命が溢れて皆で笑い合える優しい光景が染みます。
雨の中妹を失ったルカの回想と対になって最後のシーンは青空の下穏やかな光景になっているのが印象的。
かつて救えなかった命があるけど今はこうして命を守れる。そして妹分ではなく頼れる仲間が、アイムが傍にいてくれる。
兄妹戦隊のゴーゴーファイブにちなんでルカの過去の掘り下げとアイムとの関係を改めて描く構成がお見事。
マツリも5人兄妹の末っ子だからって兄に守られるばかりじゃない強い人だったけど、アイムだってかよわいだけの妹分じゃないよということを表してたのが良かったです。

 

第24話「愚かな地球人」
2011年8月7日放送
監督:坂本太郎
脚本:浦沢義雄

何か美味しいものを食べようという話しになり鎧がたこ焼きを食べようと勧める。
勧めるのはいいけど何故わざわざ変身した?早速おかしいぞ。
鎧がお勧めするたこ焼き屋へ向かうと、そこには店主と戯れるアイツの姿が。
ジェラシット、14話で強烈なインパクトを残した浦沢ワールドのキャラクターがまさかの再登場。
この回の予告を見てジェラシット復活を知った時はめちゃくちゃ驚いたよ。
各話の予告を見て次はどのレジェンドが登場するかという驚きがこの番組の放送当時の醍醐味の一つだったんですが、予告でジェラシットの姿を見た時の驚きはレジェンド以上だったよ。

 

粗大ごみとして捨てられてたジェラシットは通りすがりのおばさんに生ごみ扱いされて途方に暮れていた。
そこへたこ焼きの匂いに誘われて店主に会い彼のペットになったと。
ザンギャックをペット扱いするなんて許せんと行動隊長のセンデンが2人を襲い、また成り行きで面倒に巻こまれたゴーカイジャーが戦うことになった。
生ごみ扱いしたおばさんが店主の母親で、宇宙人をたこ焼き屋の弟子になんか出来ないと偏見丸出しの言葉。
話し合いの席にザンギャックも割り込んで来るが大事な話し中だと聞いて一旦待機。
からの、ジェラシットを生ごみ扱いしたと知って母親に敵意を向けてまた襲ってきて戦闘に。

・・・・はい、カーレンジャー回の14話に続きまた意味が分かんないです。
ジェラシットとたこ焼き屋の親子に全部持っていかれて、ゴーカイジャーもザンギャックも偶々ジェラシットを見つけてしまったために関わらざるを得なくなっただけ。
本当無茶苦茶な状況に笑いが止まらないし目が回るわ。

ワルズ・ギルとインサーンはジェラシットに関わりたくないと姿を消してダマラスに全部丸投げ。
武力無しでも征服出来ると豪語してたセンデンが結局武力必要だと頭を下げてきて。
いつもの巨大化もダマラスがやるしかなくて。
この状況での丸投げは敵ながら可哀そうになってくる。お疲れ様でした。

センデンの攻撃から母親を庇って倒れるジェラシット。
宇宙から見ればあなたも宇宙人だというジェラシットの言葉と宇宙人に偏見を持ってた自分を愚かな地球人と反省する母親。
良い事言ってるっぽい雰囲気だったのにジェラシットは死んで無くて全然元気で笑っちゃうし、実は強いだろいうジョーのツッコミもまたおかしくて。

センデンを倒したゴーカイジャーはたこ焼き屋として再出発したジェラシットのお祝いに。
・・・のはずだったのに店主の母親と駆け落ちしたという衝撃の結末。
悲壮感漂う音楽と共に無言で去っていくゴーカイジャーの姿に漂うのは、哀愁、虚無、一体今回は何だったんだという思いを言葉以上に表しています。
このラストシーンが本当に意味わかんなくて今でも強烈に記憶に残っています。

 

香村さん・浦沢さんの脚本で演出は坂本さん。13・14話の座組が再び、それに負けないくらいのテンションの振り幅にまたクラクラしました。
前の座組が香村さんが通常回で浦沢さんがレジェンド回担当だったので今回は入れ替えになる形なのが面白い。
香村さんのホンで心温まって浦沢さんの独特過ぎる世界に困惑する、それは以前と一緒ですが。
前も書きましたがこの振り幅に対応できる坂本さん凄すぎですわ。

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コメント

やっとゴーゴーファイブ回配信されたんですね。前にゴーゴーファイブに対して思うところあると書きましたが………生まれて初めて観た戦隊だったのでぶっちゃけ当時は早くゴーゴーファイブ回やってほしいと思ってたのでいざ放送された時は興奮が収まらなかったですよ!この話でマツリが今も隊員してるのはレスキュー魂が健在だと思えたしそれ以外にもゴーゴーファイブのキーワードの一つだった家族や兄弟活かしてマジピンクのチェンジやルカの妹の事等そこかしこにゴーゴーファイブと共通する要素と絡めていたのもグッド。もっと言うならゴーゴーファイブは他の戦隊を該当回放送の週に観た中、これだけは例外的にゴーカイジャー1クールの段階で観たんです。まず主題歌カッコよすぎるし聴いた時の衝撃は忘れられないです。本当に熱いし特に最終回での絶望的な状況下から黒いマックスビクトリーロボで逆転する際流れたのは熱さが最高潮でした。ゴーゴーファイブ自体レスキュー隊員と特撮ヒーローというのがあまりにも噛み合いすぎているしテーマだった家族にしても悪の家族と正義の家族の対決は本当に面白かったです。

最後まで観た上で23話を観た際も繰り返すけど同じように家族がテーマのマジレンジャーの変身が出たり後々語られるルカの妹の事も含めて本当に当時はこの回まで観て良かったと思いました。

当時としては追加戦士がいなかった戦隊ですが、家族戦隊を強調した結果ああなったという話を知った時も納得でしたし(一応ライナーボーイが追加戦士扱いらしいけど)、それ以外にも敵の災魔も幹部が増えるとかじゃなくドロップがサラマンデスにパワーアップするという徹底ぶりな辺り凄いですね。(誤解の無いよう書きますがマジレンジャーとかの他に家族をテーマにした戦隊が追加戦士出した事に関してはあれはあれでその作品なりの見せ方で良いと思いますよ)

巨大戦でのゴーカイプロミネンスは「剣よ、光を呼べ!」の掛け声が脳裏に響きましたね。うろ覚えですいませんが欲を言えばそれでトドメを刺して欲しかったけどこんなに興奮させてもらったのだから総合的には満足でしたね。

投稿: アルター | 2020年7月 5日 (日) 12時13分

23話が個人的に凄い興奮した話だったので文字数多くなり一旦離れてまた書きますが、とにかく素晴らしい23話の後でとんでもないカオスの24話………ハッキリ言って当時は前回の涙返せって思いましたよ(笑)正直14話でジェラシットがインサーンに捨てられたような台詞あった時はあの後処刑でもされたのかと心配でしたが、実際には本当にゴミとして捨てられた挙げ句地球人のペットにされたとわかった際困惑と安心が混じった感情が沸きました。

たこ焼き食べるだけなのに変身する必要あるのかわからないし、そもそも得体の知れない怪人をペットにしようとするたこ焼き屋の図太さもおかしいし(仮にも捨てられたとはいえ自分の星を侵略しにきた連中の一員なんですよ?)、センデンは自前で大暴れすると言いながら事態に巻き込まれるや否や結局バズーカに頼るハメになるし敵の攻撃からたこ焼き屋の母を守ろうとジェラシットが犠牲になるし(結局生きてますが。大体こういうタイミングで守られるのは若い女性と相場決まってるのに中年の女性なのも……)

そんなこんなで状況に耐えられなくなってワルズ・ギルとインサーンがその場を去った結果ダマラスが無言で巨大化を遂行する場面は本当に馬鹿馬鹿しいと思いましたよ。

最終的にゴーカイジャーが後日に改めてたこ焼き屋食べに行くとジェラットとたこ焼き屋の母は駆け落ちしたって………もうこの時点で何も言えなくなりました。とある書籍ではそのまま結婚して子供出来たそうだし………ジェラシットはその後もVSギャバンやVSゴーバスターズにも出て来てまさかこいつが生き残るなんてと思いました。

過去にもドライヤージゲンやバンドーラ一味にゴーマ3バカ、アチャコチャのコンビにボーゾックの初期の主要メンバー全員、ヤツデンワニ等生き残った敵はいますが、なんとなくギャグキャラが多い辺りこういう奴等は生き残りやすいんですかね?バンドーラ一味は厳密には封印されたけど。

なんであれ感動からギャグまでバラエティ豊かなのは良い事です。うろ覚えの件だけど配信観てないのは下手に嫌な書き込み観て自分の好きな作品のイメージを変えたくないからなんですよね。スルーすればいいとんがよぺさんは言うけど中々出来なくて。でも思い出に浸る事は出来るし、過去作観ても当時は別に現行作品への文句浮かばなかったし思い出は大事にしたい物です。

投稿: アルター | 2020年7月 5日 (日) 13時19分

コメント返信:アルターさん

また返信遅れてすみません。

初めての戦隊がゴーゴーファイブでしたか。熱が籠るのも納得です。

ゴーゴーファイブは5人それぞれが命を守る仕事に就いていたプロフェッショナルであったのも特徴で、命を守るために力を合わせる事を当然の事として描けていたのもよく出来た構成だったと思っています。
対する災魔一族は信頼や協力とはかけ離れた悪の家族。ラスボスのグランディーヌが今で言う毒親を地で行く最悪の存在でした。
敵がこのような存在だったからこそ、家族を、仲間を信頼するゴーゴーファイブの絆がより輝いていたのは言うまでもありません。

人の命は地球の未来。彼らが決して命を諦めない戦いを続けてきたからこそ最終回ではずっと再会を夢見てた母親と会うことが出来ました。
諦めず命を守り続けた5人に家族全員が揃う温かな未来が待っていたというラストは、レスキューと家族ドラマを絡めた最高の結末だったと思います。


そのゴーゴーファイブを絡めた今回の話。改めて良く出来た構成だった思います。
ルカの過去を掘り下げながら今目の前にある命をどうすれば守れるかという窮地を設定し、今は頼れる仲間がいるという気付きへ持っていく流れがお見事。
マツリが今も戦ってる事がうかがえるのも良かったし彼女が必要だという理由のつけ方も筋が通ってて好感が持てます。


~からの、狂気のジェラシット回。
宇宙人と地球人の垣根を越えて愛が生まれた・・・と書くと良い話っぽいんですが。
如何せんゴミとして捨てられてたジェラシットと中年の女性が駆け落ちしたという流れなのでただただ困惑するしかないです。
仰るようにそもそもは地球を侵略に来た連中の一員がペットにされるのもおかしいし、常識が全く通用せず話しが進んで行くのが恐ろしい。

改めてこの組の振り幅はとんでも無かったと思います。

投稿: んがよぺ | 2020年7月 9日 (木) 09時25分

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