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2020年7月12日 (日)

ハリケンジャー感想記:27話と28話

東映特撮YouTube Officialで忍風戦隊ハリケンジャーが毎週2話ずつ配信中。
今週分の感想になります。

巻之二十七「串焼きと無重力」
2002年8月25日放送
監督:諸田敏
脚本:酒井直行

派遣スタッフとして鷹介が赴いたのは忍者にちなんだ変わったメニューを提供してる焼き鳥屋。
そこの店主である田井章一郎の名を聞いてもしやと思ったら、忍風館の学友とまさかの再会。
タイショウの愛称で呼ばれる彼は鷹介と同じく落ちこぼれで教官によく叱られていて忍風館を中退したそうな。
昔を懐かしんで感慨にふけるタイショウと鷹介の会話が噛み合わない。勝手に鷹介も中退したと思われたりそもそも記憶が残ってる事が疑問で。ここの2人の再会とすれ違い会話の一連のシーンが演出もキャストの演技も良くて面白かったです。
タイショウが覚えているのは黒子ロボットを返り討ちにして記憶を消されてなかったから。
サラッと言ってるけど凄いな。本当は忍者の資質あったんじゃないのかな。

重力忍者オモ・カルを相手に苦戦し良いとこ無しだった鷹介。
それを見ていたタイショウは忍者には向いてないから自分の店を手伝えと迫る。
勝手な事ばかり言うタイショウだけど、忍者にちなんだメニューがあったり夜中に手裏剣の練習をしていて、忍者を辞めた事に燻ぶる思いがあることがうかがえる。
この程度の力しかない自分と同程度だった鷹介にハリケンジャーが務まるはずが無い。それは鷹介を案じての事でもあるし忍者を辞めた自分を肯定するため、鷹介が一緒の道を進んでくれれば自分の選択は間違ってなかったんだと思えるからじゃないかな。


オモ・カルと再戦、シュリケンジャーとゴウライジャーも駆け付け今度こそ勝てる・・・かと思ったが重力操作によって全員身動きが取れなくなり大ピンチに。
地面にめり込んでしまった鷹介は空忍法・飛雲雀で脱出を試みる。それはかつてタイショウと一緒に挑戦して失敗した技、上手くいくはずが無いとタイショウはまた諦めの言葉を口にする。
しかし鷹介は諦めないし戦いから逃げようともしない。確かに落ちこぼれだった、けど諦めず逃げない心があるからこれまで戦ってこれたしそれは鷹介の確かな強さと才能。
かつて失敗した技を成功させオモ・カルの重力操作を破り仲間たちを助ける。
成長し仲間に感謝される鷹介の姿を見てタイショウはやっと今の鷹介を認めてくれた。

タイショウが忍者を辞めたのは奥さんと生まれてくる子供のため。忍者では無くても彼も大事なものを守るために戦っている、鷹介もまたタイショウの今を認めていたのが良かった。

鷹介はこの星を守るため、タイショウは傍にある小さな幸せを守るため、かつての友と再会し互いの戦いを認めて励まし合う、素敵じゃないですか。
最後は忍風館の校歌を歌って賑やかな光景・・・に見えるんですが。
黒子ロボットが再びタイショウの前に現れたのは、今度こそ記憶を消して秘密を守るためということだよね。
鷹介の表情も寂しそうでタイショウの事を忘れないと呟いていたので、この後タイショウは鷹介の事はもちろん今回の事も全部忘れてしまうんだろうなと。
落ちこぼれだった2人が互いの今を認め合って選んだ道も間違ってなかったと思えたのに、タイショウにはそんな素敵な友達との思い出が残らない。
そう考えると凄く切ない話にも思えてくるんですよね。
3人の明るさでつい忘れそうになるけど、ハリケンジャーの存在は秘密だし彼らが頑張った事は誰も覚えてなくて称えられることは無い、そんな寂しさを抱えてるんだよね。
落ちこぼれから這い上がってきたハリケンジャーの強さの根幹と抱えてる使命を改めて描いた脚本と演出がお見事でした。


巻之二十八「ハリアーと逆襲」
2002年9月1日放送
監督:諸田敏
脚本:宮下隼一

サーガインが作った新たなカラクリ巨人と旋風神が対峙、いきなりロボ戦から開幕です。
メガタガメMk-Ⅱ、15話で倒したカラクリ巨人の使い回・・・じゃなくて強化型。
何と旋風神と同じくハリアーモードにチェンジ可能で時間制限も無しというとんでもない強敵。
パク・・・じゃなくて参考にした本家以上の性能を持つってサーガインの技術力はやはりとてつもない。
ハリケンジャーの油断があったとはいえこの強敵相手では撤退も止む無し。ゴウライジャーと力を合わせなければとても勝てない。

そのゴウライジャーは戦場に現れず。
一甲が体内の宇宙サソリの孵化を抑えようと療養していたためで、一鍬も状況が深刻になってることを知らず足並みが揃っていなかった。
ハリケンジャーを支える影に徹するとは言ってたけどだからって弟にまで隠し事をするとはあまりにも水臭い。

そんな2人への追い打ち、マンマルバがすぐにでも宇宙サソリを孵化させようと襲ってくる。
直接手に掛けるのではなくあくまでサソリの毒で苦しめて命を奪おうとしてるのが悪辣。
未遂に終わったけど一鍬にも卵を植え付けようとしたんだからその執拗さにゾッとする。

2人を助けてくれたのは師である羅門。
特に言及は無かったけど、霞一鬼が亡き後は彼が霞兄弟の面倒を見てくれてたのかなと想像する。
羅門はチベットに行けば助かる方法があるかもしれないと希望を示すが、一甲はそんな時間は無く今すぐ戦いの場へとその申し出を断り一鍬も共に行く。
一甲は迷いなく自分の覚悟を答えたけど、一鍬がそれを聞いて無言なのが切ない。兄の心を汲んで一緒に行くけど本当は戦わせたくないだろうし、その思いを口には出来なかったんだろうなと。

羅門はシュリケンジャーの変装だった。羅門本人からゴウライジャーの事を聞いて2人の覚悟を確かようとしてたわけだ。
ゴウライジャーがハリケンジャーを支えると覚悟したように、シュリケンジャーもまたゴウライジャーとハリケンジャーを支える影に徹してる。
メガタガメMk-Ⅱとの再戦では轟雷旋風神への合体をサポートしてて、彼の立ち位置がロボ戦にも表れてたのが良かったです。

まだ傷が癒えてなくてゴウライジャーと連絡がつかない状況でもハリケンジャーは戦いの場へ。
油断があったとはいえ今度は負けないと気を引き締め自分たちが戦わなくてはと使命を持って立ち上がる。
負けても失敗しても諦めない、それがハリケンジャーの覚悟。

ハリケンジャー・ゴウライジャー・シュリケンジャー、強敵との再戦を前にそれぞれが戦う理由を改めて描いるのが良かったです。
それぞれの思いが見えたからロボ戦がいつも以上に見応えありました。
天空神のアシストで合体に成功した轟雷旋風神。テーマソングに乗せてメガタガメMk-Ⅱを圧倒する姿がカッコ良かったです。


ゴウライジャーの”先生”である羅門勇作を演じるのは、地球戦隊ファイブマンでファイブレッド/星川学を演じた藤敏也さん。
ファイブマンは5人兄妹のチームで5人とも学校の先生でもあるという戦隊でした。
今回”先生”と呼ばれてるのはそれにちなんでるわけで。
戦隊初の兄妹チームだった藤さんが、兄弟戦士であるゴウライジャーの覚悟を見届ける役というのも良いですねえ。

Cパートの宇宙忍者ファイルではメガタガメMk-Ⅱのハリヤーモードの特許出願中という謎情報。
パク・・・参考にした技術で特許出願とは面の皮が厚いことよ。
でもサーガインの技術力は本物で、今回の敗北にめげずもっと凄いのが出てくるのが敵ながら天晴れなんだよね。


27・28話共にヒーローが戦う理由やその強さの根幹を描く話でした。
ちょうど今朝方にハリケンジャーが客演するゴーカイジャー25・26話が配信されていて、同日にハリケンジャーの根幹を改めて見せるこの組が配信されるというのが数奇な巡り合わせだなと思いました。

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コメント

どちらも双方のヒーローの忍者としての心意気に触れたエピソードですね。ちょうど物語が折り返しに来たのもあって良いタイミングでの振り返りだったと思えるし、ここでかつて彼らが関わった人達と話す事で新たな一面が観れたのは良かったと思います。

そうしてヒーロー達が振り返るのと時を同じくして敵も攻撃が激しくなるばかり。マンマルバがすぐではなくじわじわと殺しにかかってるのが相当な恨みつらみを感じさせるし、サーガインのメカも技術盗んでいるけど時間制限が無しというのは寧ろヒーローより凄いので悔しいけど天晴れとしか言えない。

それでも気合込めて危機を乗り越えていくヒーローもまたカッコいいし、まだまだ戦いは気を抜けなくなったと思います。

投稿: アルター | 2020年7月12日 (日) 23時25分

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