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2020年7月 3日 (金)

ゴーカイジャー感想記:21話と22話

毎週日曜日に東映特撮YouTube Officialで海賊戦隊ゴーカイジャーが配信中。
今週分の感想です。

第21話「冒険者の心」
2011年7月17日放送
監督:竹本昇
脚本:下山健人

前回バスコと再会したことで苛立つマーベラス。
落ち着きのない彼の前に現れたのは轟轟戦隊ボウケンジャーのボウケンレッドだった明石暁。
単身堂々とガレオンに乗り込んで皆を驚かせる。これぐらい朝飯前というのがレジェンドの貫禄を感じます。
鎧は当然大興奮でサインをねだる。前回はサインどころじゃなかったのでようやく戦隊ファンの念願叶ってて良かったね。

明石が訪ねてきたのはプレシャス・黄泉の心臓を回収するのを手伝ってほしいと依頼のため。
乗り気じゃなかったマーベラスを煽って行動を共にする。マーベラスを上手く乗せてしまうところにも先輩レッドの貫禄を感じるし、冒険者の心があると信じてるからこそあえて煽る言葉をかけたんだなと思う。

トラップをかいくぐり黄泉の心臓に辿り着いたが既にある者がその力で蘇っていた。
ジャリュウ一族の長・リュウオーン。かつて明石と対立した敵役で、ボウケンジャー本編で因縁のある敵がゴーカイジャーで復活するとは当時驚きだったな。
7話のゲキレンジャー回で登場したパチャカマック13世もゲキレンジャーのキャラだけど、あれはVシネマのゲストキャラだから因縁というほどの関係じゃなかった。
冒険の果てに人間と世界に絶望し人であることを捨てたリュウオーンは冒険者の影と言える存在。
冒険がテーマとなる今回の敵役にこれ以上相応しい存在は無いし、繰り返しになるけどかつての宿敵の復活が驚きでした。

宝を求める道中マーベラスはかつてアカレッドと共に冒険したことを思い返し、冒険を楽しむ心を取り戻していく。洞窟の仕掛けを解いたり回想でアカレッドと共に冒険する姿が活き活きとしてて良い。
冒険する喜びこそ大事なんだという明石の言葉もありマーベラスは吹っ切れて海賊の流儀を見せてやると宣言。
明石は黄泉の心臓を破壊するしかないと諦めようとしたがマーベラスは諦めず奪い返すその先を行く答えを出した。その答えこそ明石が今回の依頼をした真の狙いだったのかなと思う。
自分とは違う答えを見せて欲しいという若い冒険者への期待、そしてリュウオーンのように冒険の果てに絶望するような末路を辿って欲しくないという願い、その両方を叶える答えにマーベラスは辿りつけたんじゃないかなと。

ボウケンジャーへゴーカイチェンジ。その姿に驚くリュウオーン、このリアクションも今回だからこそ見られる一幕。
黄泉の心臓を破壊はさせないと抵抗するリュウオーンだがマーベラスの狙いは奪い返すこと、欲しい物はこの手て掴み取ると文字通り心臓を掴んで奪還に成功。
心臓、心の比喩、これはマーベラスが大事な心を取り戻したという意味でもあるんだなと。

ゴーカイオーがボウケンジャーの力を使い巨大化したリュウオーンを撃破。
CGとはいえダイボウケンの姿が少し映ったのが嬉しいし、先代ロボから武器を譲渡されて必殺の一撃というのも熱い。

ボウケンジャーの大いなる力は劇場作品「199ヒーロー大決戦」で既に手に入れていたのでテレビ本編でボウケンジャー回はやらないものだと当時思っていました。
それがこうして再びボウケンジャーにスポットが当たり、マーベラスが大事な心を取り戻すドラマとして昇華されるとは本当に驚きでした。

冒頭でナビィに当たり散らしてたマーベラスがいつもの調子に戻りまた他愛のないやりとりが見られる。
その様子を見て微笑むルカ。今回のメインはマーベラスと明石のドラマだけどルカがずっと傍にいて、マーベラスの復活をそっと見守ってる距離感も良かった。


第22話「星降る約束」
2011年7月24日放送
監督:竹本昇
脚本:荒川稔久

ゴーカイジャーにもっとスーパー戦隊の事を知って貰いたいと鎧がスーパー戦隊大百科を作成。
自作でそれだけの物が作れる熱量が凄いわ。彼の戦隊愛が引き続き描かれてるのが良い。


買い出しに出たジョーに鎧が付き添いもっとこの星の事を好きになって欲しいとアプローチ。
すっかり地球に馴染んでるように見えるゴーカイジャーだけど彼らは本来地球とは全然縁も思い入れも無い人たち。
今地球を守る力を持っていて尊敬するスーパー戦隊の一員であるゴーカイジャーにもっと地球を好きになって欲しいと思うのは地球人である鎧なら当然の主張。

その話の腰を折ったのは自転車で先を急ぐ少年・将太。
自転車で山まで行って流星群を見ようという無茶な挑戦をしてる真っ最中で、偶々ザンギャックの作戦行動を目撃してしまい巻き込まれる。
しかも行先の山頂がザンギャックが狙っているパワースポットで、鎧は止めようとするがジョーは将太の思いを汲んで先へ行かせる。
怪我もしているのに将太がそこまでする理由。1年前に別れた友達の大吾が怪我した自分の足を治してみせると約束し将太はその願掛けのために自転車で山を登ると約束した。
大切な友達のために無茶でもやってやろうという強い思い、ジョーが将太を気に入った理由がそれ。
どこかの誰かにそっくり、マーベラスと重なったのは言うまでもなく。
でもさらに危険な状況になっても尚将太を行かせるのは別の思いが、かつての自分とシドの再会の約束が最悪の形になってしまった悲劇が過ったのではないか。
大切な人との再会が悲劇にならないように、将太と大吾には再会の約束を果たしてほしいという思いが。
あるいは少年たちの願いを守ることでいつか自分もシドとの約束を果たせるかもしれないという淡い願掛けの思いもあったのかもしれない。

小惑星を呼び寄せるスターグルを倒すためにゴーカイチェンジを駆使して戦う。
ゴセイジャー・ダイレンジャー・オーレンジャー、6人揃ってのチェンジと各戦隊の武器や技を見られて嬉しい。
小惑星を破壊するために豪獣神が宇宙へ飛ぶ。アバレンジャーの力で電撃ドリルスピン、ここでもレジェンドの技が使われてて良き。

将太と大吾は約束を果たし流星群を見ることが出来た。
彼らの夢を守ったジョーはスーパー戦隊のブルーだと鎧。子供の夢が守られたことはもちろんジョーも立派なスーパー戦隊の一員であることを肌で感じて嬉しかったんだと思う。
アイツが頑張っただけ、頑張れるやつがいるこの星は嫌いじゃないと素直な事は言わないジョー。でも今回は彼らのために奮闘したのは明らかで、地球に縁の無かった宇宙海賊が地球の少年のために戦いこの星の価値を見出し始めてるのが良かった。


「199ヒーロー大決戦」を撮った竹本さんがテレビ本編に初登板。
21話、リュウオーンから心臓を奪還するためにボウケンジャーの装備をフル活用してたりカクレンジャーとシュリケンジャーへのチェンジでそれぞれの本家の技や演出を再現したり。
22話のゴーカイチェンジラッシュでも各戦隊の技や武器の演出が素晴らしく、オーレンジャーの「超力ダイナマイトアタック」を6人でやるのは本邦初というのも分かっていらっしゃる。
武器や技の使い方や演出がスーパー戦隊愛に溢れる竹本さんらしくて流石だと感心します。

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コメント

放送当時はチーフが登場するのはわかるけど何故リュウオーンが?と思いましたが確かに本編では彼も冒険者でしたね。仲間達の裏切り受けて最悪な環境に置いてかれて人間を恨むようになったのも気持ちはわからなくもないけど、恨みを晴らすためにそこで見つけた技術で人間辞めてしまったのはどうなんだと思ったし、だからこそ退場回で大ダメージ食らって人間に戻って負けを認めなかった時にチーフから「夢を観るのは人間だけだ」と言われたりレムリアの卵含めたプレシャス諸共爆発してしまったのは物悲しくもありました。

まあこの時は人間のまま死ねたからまだよかったけど、この話で黄泉の心臓で欠陥のある姿で復活したり、心臓取られて怪物化したまま巨大化したのは本当に人間から遠のいてしまった感じがして益々哀れになったし、だからこそ他の力で無くボウケンジャーの大いなる力でトドメを刺したのは悲しみの連鎖を止めたように思えて粋な演出だと思いました。

ボウケンジャーは敵組織が複数いるのが特徴で彼らが時に一時休戦したり出し抜いたりしたのが醍醐味だったと思いますね。個人的にはダークシャドウの闇のヤイバがおっかない雰囲気出してて気に入ってました。

吹っ切れたマーベラスに感化されて仲間達にもそれが伝わったと思うし、特に鎧の地球人の想い汲んで守るべきもの守ろうと立ち上がってくれた件にしても前回で大切な心を取り戻したからこその優しさだと思いたいし、レジェンド達との出会いを通してヒーローとして成長していくのもまたこの作品の見所ですよね。

投稿: アルター | 2020年7月 3日 (金) 14時21分

コメント返信:アルターさん

ボウケンジャー本編では明石がリュウオーンに止めを刺したわけじゃないので、彼の心を救えないままの決着になってたんですよね。
再び怪物として蘇り人間から遠い存在となった彼に間接的に引導を渡すことで悲しみの連鎖止めたというのは、成程仰るように粋な演出です。

ボウケンジャーで複数の敵組織が入り乱れる様は独特の魅力ですね。
闇のヤイバは最後にはダークシャドウドウを裏切ったりとことん「悪」に徹した怖いライバルでした。

2話で少年との交流で問われたこの星の価値というのをゴーカイジャーが知っていくドラマも忘れず描かれているのが誠実な作りだなと改めて感心しています。
素直な事は言わないけど人の思いを汲んで守れるヒーローに成長しているんだとうかがえるのが良かったです。

投稿: んがよぺ | 2020年7月 3日 (金) 22時11分

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