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2020年7月31日 (金)

ハリケンジャー感想記:31話と32話

東映特撮YouTube Officialで忍風戦隊ハリケンジャーが毎週2話ずつ配信中。
今週分の感想になります。

巻之三十一「流星と三匹の狼」
2002年9月22日放送
監督:大井利夫
脚本:宮下隼一

満月が近づき一甲に残された時間は僅か。同時にマンマルバも宿命を受け入れる準備が出来たとさらりと重要なことを言っている。28話の最後にマンマルバ自身の未来も見えてしまっていたからその備えをしているわけで。
でもその未来が訪れるという事はマンマルバの企みはどうあがいても失敗するという事になるのだが。
一甲を苦しめておいて自分は助かる方法を選んだつもりなんだろうけど、未来予知の能力が結局は自分を追い詰めることになっているのが皮肉。

時同じくして地球に流星群が降り注ぎ、タウ・ザントは”アレ”を生み出すための作戦をサタラクラに指示する。
サタラクラが連れてきたファングールに襲われた人々が次々と獣になり街から姿を消していく。
ファングールに影を食われる演出といい誰もいなくなった街や家の様子が怖いこと。
直接人が食われる描写が出来ないから影を食われる演出なんでしょうけど、それが返って怖さを強調しています。

ファングールが人々を襲うのを邪魔せないようにと暗黒七本槍全員出撃。
幹部全員が勢ぞろいで大ピンチ。タウ・ザントが今回の作戦に懸けてることがうかがえます。
せっかくの幹部全員との対決で豪華な絵だったのに惜しい。鷹介とゴウライジャーが戦線を離れて七海と吼太とシュリケンジャーが残って七本槍と戦ってたはずなんだけど、その戦いの末路は描かれずいつの間にか七本槍はフェードアウト。
たぶん脚本には残った3人で七本槍との対決をやり過ごす描写があっただろうし撮影もしてたのかと思うけど、尺の都合でカットされちゃったんじゃないかと推測。
七海と吼太がシュリケンジャーから一甲の秘密を知らされるシーンの繋がりが変だったから、尺に収めるための苦心がうかがえます。


残された時間で鷹介に稽古をつけて自分の技を伝授しようとする一甲。
さすがに鷹介も一甲が何か隠してる事に勘づいてその稽古を素直に受け入れず。
そして戦線を離れた一甲を追う最中に一鍬からついに秘密を聞き出した。
鷹介は一甲の覚悟はもちろんそれを受け入れようとしてる一鍬にも納得せず馬鹿野郎と叫ぶ。
かつて兄弟で殺し合う残酷な運命から2人を救った時と同じ。甘ちゃんでも真っすぐな心を持つ鷹介だから理不尽に対しそんなのはおかしいと怒ることができる。
だがその叫びも一甲を死なせないという思いも空しく、ついにサソリが孵化して一甲は倒れてしまう。
教えてくれた技も自分の命も自分のために使えばいい、闇になんかなるなと、一甲を思う鷹介の言葉が泣けてくる。
敵としてぶつかったこともあるしいけ好かないと喧嘩になったこともある、でも一人の人間として同じ忍者の仲間として一甲を大切に思ってることがうかがえる。
鷹介の叫びが心を揺さぶります。この後の展開知ってるのに涙無しには見られませんでした。


巻之三十二「死神と最終奥義」
2002年9月29日放送
監督:大井利夫
脚本:宮下隼一

作戦の遂行を急げと焦りを見せるタウ・ザント。状況は優勢なのに何故と七本槍も疑問を抱く。
無限斎と御前様の会話で「邪悪なる意志」という重要なワードが出てきて、降り注いでる流星群はそれが送ってきたメッセージだということが判明。
かつて霞兄弟の父・一鬼も流星群から天啓を得て”アレ”を手に入れるための予言を残していった。
タウ・ザントもその邪悪なる意志からメッセージを受け取っている一人で、だから16話で一鬼の予言の真の意味を読み解けたし、今回も新たなメッセージを受け取って作戦を急いでいる。
以前のエピソードを拾いつつ新たな脅威の存在も見えてきた。次々と新たな展開、ドキドキします。

一甲が倒れて怒る一鍬とハリケンジャー。その様子を見て自分は楽しいと高笑いするサタラクラ、やっぱり外道だわこれ。
ハッキリと外道を見せるからこそ後の逆転劇、ヒーローの反撃が映える。
とことん悪い奴ってやっぱり大事。


一甲は精神力だけでギリギリ命を保っていた。24話でサソリが孵化すれば死は一瞬と言っていたはずなので、持ちこたえているのは一甲の生きたいという願い故なんでしょう。鷹介が一緒に生きると言ってくれた事、その思いが一甲をギリギリのところで支えてるんだと思います。
毒を消すには同じ毒をくらって体内で生成される毒消しを使うしかない。その話を聞いてた鷹介は危険な方法に迷わず懸けた。
やると決めたらひたすら突き進む。無茶だけどそれがこれまでの戦いを支えてきたし今回も希望を繋ぐことになる。
鷹介の誘いにあっさり引っかかり毒を打ち込むマンマルバ。この後の展開を思うと余裕をかましてまんまと乗せられているのが痛快です。

鷹介が一甲を救う懸けに出ているその頃、七海と吼太と一鍬でファングールと対峙する。
3匹の習性を読み切って逆転。焦ったサタラクラが行動パターンを変えようとするが混乱を招いて同士討ち、その隙をつかれて3匹は倒された。
流派を越えて協力する3人と同族なのに仲間割れをする3匹、良い対比だし余裕を見せてたサタラクラが焦っているのも痛快。
尤もファングールが倒れてもまだ終わりじゃなくて、さらなる脅威が待っているのが今回の作戦に敵も本気だという事がうかがえます。


鷹介の体内に出来た毒消しで一甲の命は救われた。
だが今度は体力が著しく消耗した鷹介に命の危機が。
目を覚ました一甲が鷹介にかける言葉、一緒に生きると鷹介から貰った言葉を返して鷹介にも生きて欲しいと願う。
理不尽な運命に負けそうになった一甲が2度も助けられて、自分だけじゃなく誰かと一緒に生きると願った。
自分が犠牲になればいいと思ってた一甲がそう言えるようになったのが感慨深い。
そしてその願いがあればこそ一度心臓が止まった鷹介が再びこの世に戻ってこれたんだと思う。
鷹介の復活がご都合過ぎる展開かなと思わないでもないけど。でも一甲を救いたいと叫んだ鷹介の思いが一甲の心に届いて鷹介自身に返ってくるのがやっぱり泣けちゃうんだわ。

目を覚まして腹が減った、自分が死ぬわけ無いとあっけらかんとした鷹介の態度に皆でツッコミを入れる光景が微笑ましい。
復活して第一声が食事の事なのは生きたいという活力の表れ、自分の命を懸けた無茶な行動はしたけど死ぬつもりは毛頭なかったからこそ出てきた言葉だし、死ぬわけないじゃんというのもサラッと言ってるけど本気でそう思ってた表われ。
実際は危険な状態だったけど、その真っすぐな思いがあったから巡り巡って鷹介自身を救って皆でまた笑い合える、素敵じゃないか。

再び5人揃ってシノビチェンジ、カラクリ巨人でファンゲロスに立ち向かう。
5人揃った絵がカッコ良いしゴウライジャーの復活にマンマルバが動揺してるのも痛快。
この盛り上がりから次回の決戦へ。また凄いものが出てくるんだから本当飽きさせないね。


余談。
大井さんの登板は23・24話の一組だけだと思ってたんですが勘違いで、今回も大井組でした。
大井さんの登板は今回が最後になります。

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コメント

確かに演出面で苦労した部分はあるかもしれないけど、ある意味で不必要なグロが無い分ホラーな空気感が強まっているし、作戦を実行した当のサタラクラの態度がああだったから結果として事態の恐ろしさが表現出来ていたとも言えますけどね。

話が続く中で追い打ちかけるように一甲のサソリが孵化して苦しむ事になりましたが、はっきり言って当時観た時は凄く痛そうで観てられなかったです。でもだからこそそれに耐えて戦い抜く彼をカッコいいと思えたし、それに答える皆の心意気も素晴らしかったです。

流星群が降ってきてメッセージが来たようですが、これ考えるとマンマルバも終わりが近いという事ですよね………散々恨みを晴らそうと襲い掛かって来た彼だからこそあの末路が怖かった記憶あります。

投稿: アルター | 2020年8月 1日 (土) 12時32分

コメント返信:アルターさん

遅れに遅れた返事で申し訳ありません。

表現の規制があるとはいえやはり人が襲われたりヒーローが倒れる姿というのは恐ろしく悲しいですね。
影が食われる演出は今見ても心に刺さりましたし、一甲が苦しむ姿は目をそむけたくなるほど。
だからこそ逆転とヒーローの復活は盛り上がる、そこは昔も今も大事に描かれてるところで脈々と受け継がれてるんだなと思います。

投稿: んがよぺ | 2020年8月 6日 (木) 19時23分

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