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2020年6月28日 (日)

ハリケンジャー感想記:23話と24話

東映特撮YouTube Officialで忍風戦隊ハリケンジャーが毎週2話ずつ配信中。
今週分の感想になります。

巻之二十三「コロンと名探偵」
2002年7月28日放送
監督:大井利夫
脚本:宮下隼一

サタラクラがウェンディーヌとフラビージョに香水をプレゼント。気前がいいと思ったらそれはゴキブリから作ったものと種明かし。
配下の香水忍者キラ・コローネに作らせたもので、あらゆる生物を香水に変えてしまうとんでもない奴を呼び寄せていた。
前回のビックリ作戦もだけど命を材料としか見てないのが恐ろしすぎる。その一方で仲間をからかう悪ふざけも相変わらず。
Cパートの宇宙忍者ファイルで君が香水になったらどんな匂い?と言ってるけど、いやいや宮田さんそんな恐ろしい事を楽しそうに言わないでください。

先週書き忘れてましたがサタラクラは仮面の忍者で配下の中忍も仮面を使って巨大化する。
忍者で仮面といえば「仮面の忍者赤影」。赤影の第4部に出てくる黄金の仮面とデッ仮面がどことなく似てるようにも感じるしたぶんオマージュなんだろうなと。


偶々キラ・コローネを目撃した探偵の柿生太郎が事件の匂いだと首を突っ込んできた。
しかし金欠でハリケンジャーにお金をせびるという情けない姿を晒し、後をつけてきて戦闘に巻き込まれ足を引っ張るというとことん頼りない有り様。
マンホールに落ちてこれで退場かと思ったら、突然人が変わりマゲラッパを蹴散らす立ち回りを見せキラ・コローネに発信機をつけて追跡するというファインプレー。
突然の事態に鷹介とゴウライジャーはもちろんアジトを暴かれたキラ・コローネも困惑。
一体彼は何者?その答えと言わんばかりに太郎はシュリケンボールを構えてシュリケンジャーにシノビチェンジした。
そしてもう一つの姿・ファイヤーモードにチェンジして必殺魔球と千本ノックでキラ・コローネを撃破。
正体不明で英語交じりで喋る忍者というだけでインパクトあるのに、モードチェンジでオラオラ口調になって必殺技は野球ってさらに設定を盛ってくるのがズルいわ。

シュリケンジャーの正体が探偵とはカッコ良すぎじゃないか。
・・・というのはフェイクで、本物の太郎がマンホールに落ちた時に太郎に変装したシュリケンジャーが入れ替わっていたというのが真相。
偶々戦いに巻き込まれた一般人の姿を借りることでキラ・コローネを欺き見事作戦を破って見せたというわけで。
探偵と忍者って相性良さそうだし太郎が正体だって信じそうになっちゃうじゃない。その期待感を裏切り敵も味方も欺いてしまう華麗な立ち回り。
決してその素顔を晒さない謎の忍者、シュリケンジャーの魅力がたっぷり表れてました。


余談。
太郎役はかつて電磁戦隊メガレンジャーでメガレッド/伊達健太を演じた大柴邦彦さん。
本物の太郎と入れ替わった太郎の演じ分けやアクションシーンの立ち回り、かつてレッドだっただけあって流石の貫禄でした。
本放送の時はメガレッドが6人目になるの?って驚きましたよ。その驚きは上記の通りフェイクだったわけですが。
今回の役はもちろん別人なんですが、健太の未来の姿として想像してみるのもありかも。カッコつけて探偵業始めたけど全然食えてない、お調子者の健太ならそんな未来もあり得なくはないかななんて。

もう一つ余談。
今回広場でマゲラッパと立ち回りのシーンがありますが、このマゲラッパたちの中にメインキャスト5人がスーツアクトとして参加されてます。スーツアクトに精通してる人ならどのマゲラッパにメインキャストが入っているか分かるんでしょうけど、自分はそこまで見分けられる目がないです。
番組終盤で思い出作りにとメインキャストがスーツアクトを経験することは特撮あるあるなんですが、番組中盤で自分のキャラクターではなく戦闘員の中に入ってる今回のケースは珍しい。


巻之二十四「タイコと稲妻」
2002年8月4日放送
監督:大井利夫
脚本:宮下隼一

2人続けて中忍を失ったサタラクラはお休みで今回はサーガインのクグツ忍者が出動。
ゴウライジャーをパク・・・いや参考にして雷の技を身に着けた雷忍者ウナダイゴが太鼓を叩いて稲妻を落とし人々を苦しめる。
サーガインは16話でゴウライジャーと共同作戦をとったこともあるし彼らに近づきながら密かにその技を研究してたんだなと。
コピーとはいえその研究成果を発揮しているのがサーガインの技術者としての才能を感じます。

太鼓を悪用するなんて許せない、太鼓を愛する青年・鼓六平がウナダイゴに負けたハリケンジャーに喝を入れる。
自分が怪物を倒してやると六平が言ったその時、またも現れたシュリケンジャーが彼を眠らせその姿を借りる。
六平の姿でウナダイゴに近づきバチ捌きを褒めておだてることで弱点を探ろうという算段。
前回に続き変幻自在の立ち回りがお見事。しかし弱点が分かっても倒しきれず、今回はゴウライジャーが主役なので致し方無し。


雷の技を悪用されてゴウライジャーが黙ってるわけが無い。
雷太鼓でウナダイゴと真っ向勝負。ヒーローと怪人が太鼓で勝負とは変な光景だけど当人たちは至って真剣なのが分かるから見入っちゃう。
特に言及は無いけど2人ともバチ捌きが様になってるからこの雷太鼓もみっちり父親に仕込まれたんだろうなと想像してみる。

太鼓対決、一鍬役の姜さんには申し訳ないんだけど、やっぱり一甲役の白川さんの筋肉に目がいっちゃうのよね。
元力士の白川さんの肉体美を見せたいがために太鼓対決の話を作ったんじゃないかと勘繰ってみたり。

太鼓対決に勝利し巨大化したウナダイゴも撃破したゴウライジャー。
しかしその勝利の裏で一甲の体はマンマルバが仕込んだサソリによって蝕まれていて、それを悟られまいとハリケンジャーに冷たい態度をとってしまう。
疾風と迅雷は相容れない、闇から光を支えるのが自分たちの務めだと迅雷流のそもそもの役割に徹しようとしていた。
自分の命を諦めて影に徹する、かつてジャカンジャに加担した罪滅ぼしの思いもあってのことなんだろうけどあまりにも悲しい決断。
ゴウライジャーの様子がおかしいことはハリケンジャーも気付いてて心配してくれるけど、その気遣いこそがゴウライジャーにとっては辛くて冷たい態度を取らざるを得ないのが尚更悲しい。

流派を越えて仲間になれた地球の忍者たちが再び離れ始めてしまう。
前回シュリケンジャーが宇宙統一忍者流と名乗り、無限斎によればそれは御前様が疾風と迅雷の懸け橋となることを願った理想のことだと言及がありました。
シュリケンジャーがその理想の使者として彼らの前に現れたのは、彼らの心が再び離れてしまうことを御前様が危惧しての事だったんだろうなと。


ハリケンジャーの秘密を守るための黒子ロボット久々に登場。
六平の記憶を消すのかと思ったらその仕事はシュリケンジャーに奪わてしまい。追加戦士が登場からしばらくは目立つのがお約束とはいえ裏方の仕事まで取ることないでしょうに。

六平がゴウライジャーのバチ捌きをどこか悲しみ帯びてると評してて、太鼓の音から彼らの本質を捉えているのが太鼓を愛する青年なんだということが良く分かります。
六平を演じるのは救急戦隊ゴーゴーファイブでゴーレッド/巽マトイだった西岡 竜一朗さん。
江戸っ子気質がマトイ兄さんを彷彿させて、ハリケンジャーに喝を入れるところはゴーゴーファイブのワンシーンみたいでニヤリ。
2回連続で戦隊レッドの先輩が登場して嬉しい。今後も戦隊OBの方々がシュリケンジャーの変装体として客演されるのでそれも今作の楽しみの一つ。

24話からまたOP映像が変更になり、シュリケンジャーも加わって6人の忍者が並ぶ絵も見られるようになりました。
メインキャスト5人の新撮部分は番組初期の頃と比べると顔つきが凛々しくなってて感慨深いです。

23・24話の演出は不思議コメディーシリーズやスケバン刑事でも活躍された大井さん。
特撮番組を撮るのは久しぶりだったようですが新ヒーロー・シュリケンジャーの活躍と疾風と迅雷という今作の肝をしっかり描いていたのがベテランの業。
スーパー戦隊の演出はこの組一回きりだったのが惜しまれます。

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コメント

出ましたよ。この作品の見所。んがよぺさんも言うように本当に人間体がハッキリしてないのを逆手に取った設定です。なんか色々とまずい事起きてその回のゲストに化けてアクションを魅せた果てに変身して正体表す訳ですが、この話で冗談抜きでシュリケンジャーの正体が判明したと思いきや余計に謎を増やすという。変身アイテムや武器もよく考えたら野球のバットとボールという明らかに忍者関係ない代物だし。

終いには今まで陽気なノリを見せていたのがファイヤーモードになった途端に荒々しい口調や戦い方になるからもう何が何だかわからないですよ(褒めてます)。

最後にシュリケンジャーの変装したゲストですが、過去の戦隊OBが演じてるの知った際はかなり驚きましたね。こういうのは子供は知らなくても楽しめるけど、大人は驚くだろうからシリアスがどうとか大人向けや子供向けがどうとかよりこれこそ子供から大人まで戦隊が楽しめる所以だと思いますね。今回のゲストはメガレンジャーとゴーゴーファイブの人でしたが、ゴーゴーファイブは個人的に思うところあってね…その辺はゴーカイジャーのゴーゴーファイブ回で語らせてもらいます。

投稿: アルター | 2020年6月29日 (月) 13時32分

コメント返信:アルターさん

本当訳わかんないんだもんシュリケンジャーって(褒めてます)。
でもこの正体を明かさないというのが終盤彼の存在意義の根幹に関わってくるのがまた面白くて、それはまたその時に詳しく書きます。

往年のファンは変装体のゲストに喜び、当時の子供たちにとってはコロコロ姿を変える正体の分からない謎のヒーローという興味を惹かせて驚きを与える、本当よく出来たキャラクターだなとほとほと感心しています。

投稿: んがよぺ | 2020年7月 3日 (金) 08時17分

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