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2020年6月14日 (日)

新ポケットモンスター第24話感想

今週もアニポケの新作が見られることが有難いです。

24話
「休め!ロケット団!!」
脚本:面出明美
コンテ:浅田裕二
演出:浅田裕二
作画監督:岩根雅明 志村泉


-突然の休暇命令-

会議中のロケット団に本部からの通信が入る、相手はサカキの秘書のマトリ。
有能秘書のマトリじゃありませんかとムサシの嫌味を込めた返事から今忙しいからと通信を切っちゃう塩対応
ムサシとマトリの犬猿の仲が今シリーズも健在だと分かるし、新規のお客さんには2人の関係がすぐ理解できるシーンになってたのが良い演出だなと感心。

サカキから休暇の命令が出てるとマトリの言葉を信じロケット団は休暇を満喫することに。
まあ厄介払いのための方便なんだと想像はつくし後ほどその通りだと明らかになるんですが。
サカキの命令には従う愚直さも彼らの良いところ。ロケット団という組織じゃなくてあくまでサカキ一筋なのが彼ららしくて好きだな。


-片や複雑片や晴れやか-

ロケット団が休暇の場所に選んだのはシンオウ地方のリゾートエリア。
休暇中はピカチュウの事も忘れて・・・と言った傍から鉢合わせ、心穏やかな時間がいきなり終了してつい笑ってしまった。
さらに商店街に赴いてもまた遭遇、ピカチュウをゲットできるチャンスだけどサカキの命令があるから休暇を続けなくてはいけないというジレンマ。
何処へ行ってもサトシとピカチュウとの腐れ縁は切れず、休むはずだったのに全然心が落ち着かない様子が当人達には悪いけど面白かったです。

リゾートエリアで噂になってる池の主を探しに来たサトシとゴウ。
釣り道具のお勧めを教えてくれたりスケボーに乗ってた男に轢かれそうになったピカチュウを助けてくれたり、その親切をしてくれた相手がまさかいつも衝突してる長年のライバルとは気づかずに良い人に会えたと晴れやかな気持ちで。
サトシとゴウが活き活きとするほど正体を隠せねばならないロケット団の複雑な心境が際立つのが面白かったです。


-はねるだけでも強い-

池の主の正体は通常よりはるかに巨大なコイキング。
これ原作ゲームダイヤモンド・パールでレベル100のコイキングが釣れることにちなんだネタですね。
小ネタを拾ってくれて嬉しい。

巨大ゆえに”はねる”しか使えなくてもその存在は驚異。
ゲットするにもバトル無しでとはいかないし、後ほど精鋭部隊とのバトルでも活躍し、サクラギパークに帰って来ても天井を突き抜けてしまう”はねる”を見せつけた。
10話でもホエルオーの”はねる”でえらい目に遭ってたことを思い出す。
使えるワザが弱くてもポケモンが持つ能力や個体としての特性が大きな力になることもあると描いているのが面白いです。


-精鋭部隊の脅威-

同じくリゾートエリアでマトリの指揮下で精鋭部隊が活動開始。
観光客のポケモンを根こそぎ奪う大胆な作戦。思いっきり人目に触れてしまっているけどそれでも逃げ切れる自信あってのこと。
事実サトシとゴウではまるで歯が立たずジュンサーさんが来る前に撤収しているし精鋭部隊は伊達じゃないことがうかがえる。
いつものロケット団トリオと戦うのとは違う、組織としてのロケット団はやっぱり強大な「悪」であり子供だけでどうにか出来る存在じゃないことが表われてるのが良かった。

ここでマトリが厄介払いのためにあの3人に休暇を命じた事が判明。
作戦がスムーズに進んでご満悦のようで、つい口に出してしまうのがよっぽどあの3人を嫌ってる事がうかがえる。


-ロケット団の逆襲-

マトリをぎゃふんと言わせたいがためにサトシとゴウを焚きつけて作戦を滅茶苦茶にしようと企むロケット団。
一度ポケモンたちを解放させて再び自分たちが捕まえてサカキに自分たちの手柄として報告すればマトリを貶める事ができるとの算段。
組織の利益を考えれば内部抗争をやってる場合じゃないけど、前述したとおりあくまで彼らはサカキのために一途なのであって気に入らないマトリが成功するのは見過ごせないという行動原理も納得。
結果としてピカチュウも他のポケモンたちもトレーナーの元へ戻ってしまいサカキに褒めてもらう狙いは失敗するけど、マトリを貶める事には成功してご満悦。
この休暇期間でサカキに大目玉を食らったマトリとマトリを貶めてすっかり気が晴れたロケット団。
方便だった休暇命令が本当にロケット団の心を癒すことになった皮肉な結末が良かったです。

去り際に名を聞かれたムサシがいつもの調子で名乗ろうとしてコジロウとニャースとソーナンスが慌てて止めるのが面白かった。
お約束の名乗りを封じることでギャグにもなるしサトシとゴウの視点では名前も知らない良い人に助けてもらったという認識のまま終わるのが面白い演出。
でも当人たちは良い事をしたつもりは無くあくまで自分たちのやりたいようにやっただけ、休暇だから見逃したけど次はピカチュウをゲットしてやると本分を忘れてない。
彼らをただの善人にしない塩梅も良かったです。


脚本の面出さん曰く今回はゴールデンウィークに放送される予定で書いた話とのこと。連休にちなんでロケット団の休暇の話だったわけで。
最初に新作が見られて有難いと書きましたが、時事や季節に絡めた話が本来の予定とズレちゃうとどうしても悔しい思いが残っちゃう。
この話自体は楽しかったし放送までこぎつけた関係各位には頭が下がるんですけどね。

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コメント

新アニポケ二度目のムコニャ回(今回ロケット団が別にいる為便宜上この書き方で)ですが、とことんブレないムコニャ達ですね。休暇を言い渡されて喜びつつ、そんな時に限ってサトシ達が出て来てピカチュウゲットをねらいつつサカキの命令を守ろうとしたりサトシ達に道やオススメのルアーを教えたりと変なところで真面目ですよね。

ピカチュウがスケボー少年にぶつかりそうになって持ち上げた時は危なかったような惜しかったような…反応に困りました(笑)。こんな彼らがどうして悪役やってるのか何度も言うように疑問あるけど、だからこその悪「役」なんですよね。

サトシとゴウは正体知らないとは言えムコニャ達に親切にしてもらってお礼言ってましたがここら辺は子供番組だけあって地味に良いなと思いました。こういう当たり前の事を描けるのもアニポケの良い所。その後もぬしを釣る時にゴウはコイキングゲットしていいかサトシに確認とった上で譲ってもらうのが良かったし、ぬしコイキングが出た時も、ポケモンの技で動きを封じてからゲットしたのもまた一つ成長したなと感じました。

そうしてマトリ率いる精鋭部隊が現れましたが、正直ムコニャ達が特殊なだけでロケット団は全体的に観れば冷酷な連中だと言うのを改めて理解したし、バトルの実力も毒状態のポケモンにベノムショックをぶつけて2倍ダメージを狙うという戦い方をする等恐ろしさを醸し出してましたね。個人的には使うポケモンがギンガ団幹部のエースだったのがシンオウ地方感ありましたね(意識してるならドサイドンはアカギのマニューラの筈だから偶然だろうけど)

その過程でピカチュウが攫われてしまった時のサトシの表情が印象的だったし、更にムコニャの休暇がマトリの嘘であることもわかったけど、個人的にはこれが彼女の落ち度だったようにも思いました。少なくともゴウのルアーでぬしが釣れた訳だしそのルアーを勧めたムコニャの目利きは間違いなく何か役立ったかもしれないのに連れてかないのは惜しいなと思いましたね(尤もムコニャもほぼ毎回サトシ達に飛ばされてるので一概に落ち度が無いとも言い切れないけど)。

そこからのサトシ達との共闘は中々に絶妙でしたね。結果的に仲間を邪魔した事になったし、殆ど私怨だけど、その彼らの行動が問題解決に繋がる辺り「悪」ではなく悪「役」なのが存分に感じられましたね。そのまま手柄を横取りしようとしたけどジュンサーさんが来てお礼言われたりとやっぱり彼らの立ち位置はブレないですね。

なんであれムコニャ達は結果としてこの休暇でリフレッシュ。その上で他のロケット団と違う悪役を果たすから侮れないですよ。

投稿: アルター | 2020年6月16日 (火) 07時39分

分割します。それと今回出て来たぬしコイキングは記事にもあるように原作ゲームのネタなんですね。こういうネタを振り分ける辺りやっぱりスタッフは理解あるのかな?………原作ファンとしてはアニメがネタを拾ってくれると嬉しい反面それを知らない僕はファンとしてどうなんでしょう?特撮も叩かれるの嫌と言う割に約6年以上触れてないので。4月の時みたくまた質問しますけど、原作再現ってどのくらいがいいんでしょうね?例えば先程のベノムショックの2倍ダメージはゲームだと普通に攻撃した方が早いけど、アニメだと上手く言えないけど見栄えがいいので媒体の違いは感じます。それでも敢えて聞きますけどなんでんがよぺさんはムコニャがBWで完全に悪になってしまったり、SMでグズマが原作では自分を攻めるのにアニメでポケモンを怒鳴る等しても普通に受け入れる事が出来たんですか?んがよぺさんを否定してる訳じゃないけどBWの悪になったムコニャやSMでポケモンを怒鳴るグズマとかは本当に原作ファンなら怒るべきというかグズマに関してはアニメでポケモンを怒鳴るのはアニメだから出来る事なのか?普通に原作の根幹変えない方が良いのでは?と考える事あって。前に見せた神様は緑色というとこもhttps://au31096.hatenablog.com/entry/2019/10/04/205844このような事書いてますけど何かしっくり来ないんですよね……本人は自分なりの考えで「原作ファンとして」アニポケの展開をドラマ版白夜行と比較して語ったそうでして。僕の場合ポケモン好きと言いながら実際には注意深くゲームをプレイしてない上、グッズもそんなに買ってないし……またまたすいません。でも昔と違ってゲームの内容もかなりキャラとかストーリーが濃くなってる分、根幹は変えてはダメなのかとも思って。好きを名乗るのは悪い事じゃないとは言うけど原作で良かった点がアニメで悪く変わるの受け入れるのは原作ファンとしてどうなんでしょうか?来週はいよいよXYの要素としてコルニが再登場。こちらもXYがかなり評判良かった分かなり気をつけなければいけないですが脚本がXYメインライターの冨岡さんだから上手くやってほしいです。イケメンサトシとその後に関しても前の無印8話である程度理解はしたけど、それでも引っかかってる事あって。でもこれ以上やるとアレだからこの辺にします。来週のVSメガルカリオ戦、どうなるのか楽しみですよね!時間掛かるかもだけどいつかはしっかりしたいし。

投稿: アルター | 2020年6月16日 (火) 08時14分

なんか区切れなくてすいません。とにかく一個前のコメントのURLの通りにした方がアニポケはいいんでしょうか?管理人の言いたい事もわからなくはないけど、アニポケみたいな頭からオリジナルのストーリーにURLで語られてる内容を当てはめるのはなんか違う気がしていて。

投稿: アルター | 2020年6月16日 (火) 13時27分

コメント返信:アルターさん

ロケット団と書くと何を指してるのか分かりづらい、そういう意味で今回は記事書くのが大変でした。
策士策に溺れる、マトリはあの3人を排除して上手く作戦を遂行したつもりが足元をすくわれちゃいましたね。
作戦自体は「悪」の本領を発揮した恐ろしい手際の良さだっただけにあの3人への個人的な感情から瓦解するのが痛快でした。
ムサコニャの真面目なこと。そこも好きなんですけどね。
偶にあるサトシとの共闘、今回は正体を隠してですが面白い展開でした。
「悪」である組織としてのロケット団、「悪役」であるロケット団のムサコニャ。
一言にロケット団と言ってもそれぞれの姿が見えたのが良かった回でした。


BWのロケット団は”新しい”と思えたから自分は好意的に受け止めていました。
お約束でサトシとピカチュウに負けるだけじゃない、本気を出せば恐ろしく強いんだと感じられて悪に振り切ったロケット団も自分には魅力的に見えました。
演者さんには苦しい時期だったと後々知りましたが、それでも当時自分が受け入れてときめいていた事実は変えようがありません。

アニポケに限らず原作ありの作品は原作通りじゃなくて良いと自分は思っています。
もちろん例外もあります(アニポケとは別の作品で原作と違った事に不満を抱いたことがありました)が、グズマの件はアニメ流のアレンジを好意的に受け止めてるのは当時の記事にもこれまでのお返事にも書いた通りです。
原作とは根幹が違うと怒る人がいるのは分かりますが、アニメ版グズマの心の流れが不自然だとも思わなかったし自分は納得して見ることが出来た。いくら原作と違うと怒る人がいたって自分が納得して楽しんで見ることが出来たその気持ちを変えることも主張を曲げるつもりもありませんよ。

紹介いただいた記事のおわりのところに、原作通りが良い人そうでない人どちらが正しくも間違いでも無い旨記載があって、その点についてはその記事の筆者に同意します。
どこまで原作通りにすればいいか原作通りが面白いかどうかなんて誰にも答えようがないと思いますよ。
記事の筆者はグズマの件を納得されなかった、自分は納得した、受け取り方がそれぞれ違うんですからアニポケはどうするのが正解かなんて分かりません。
自分と違う考えの人がいるからと一々自分の解釈が正しいのだろうかとか作品の今後はどうなるかと過剰な心配をすることに時間を割きたくはないと自分は考えています。

投稿: んがよぺ | 2020年6月19日 (金) 19時47分

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