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2020年6月 5日 (金)

ハリケンジャー感想記:15話と16話

東映特撮YouTube Officialで忍風戦隊ハリケンジャーが毎週2話ずつ配信中。
今週分の感想になります。

 

巻之十五「タガメと争奪戦」
2002年5月26日放送
監督:渡辺勝也
脚本:荒川稔久

謎の鉱石・シノビニウムを手に入れるためゴウライジャーが動き出しサーガインがそれに協力する。
10話では2人を疑い懐を探ろうとしてたサーガインが素直に従っている。2人に近づくことでカラクリ巨人の技術を盗もうという算段だったのかも。
今後もメガタガメはアップデートを重ねて強敵として立ちはだかるから、この頃からハリケンジャーにもゴウライジャーにも負けないカラクリ巨人を作ってやろうという技術者としての血が騒いでいたんだろうなと。
精進して出直し。負けてもへこたれないその精神は敵ながら天晴れ。

度重なる失敗で謹慎処分を受けたチュウズーボだが、謹慎を破ってゴウライジャーの秘密を探りシノビニウムで”アレ”の手がかりを引き出そうとしてたことを突き止める。
それをタウ・ザントに耳打ちしたことがきっかけとなりゴウライジャーの運命に大きく影響することに。
前回手助け無用と見放されたチュウズーボの逆襲、こっちもやられっ放しじゃないのが意地を感じます。

 

シノビニウムを巡る攻防。
一人で旋風神を操縦する七海のために吼太はシノビメダルを鷹介はメダルチョコを転送しメガタガメの相手を任せて、2人はシノビニウムを取り返すためにゴウライジャーを追う。
2つのメダルは離れていても七海と一緒に吼太も鷹介も戦っているという表われ。今作の特徴的なアイテムであるメダルを3人の心の繋がりを表す演出としているのが素敵。
2人の支えで七海は一人でもメガタガメを撃破。ガトリングアタッカーの初披露と合わせてこのロボ戦は印象強いです。

油断している一甲を鷹介が背中から不意打ちをしてシノビニウムを奪還。
背中からなんて卑怯だけど、鷹介がゴウライジャーへの怒りと奴らに負けたくない思いを滾らせているのだからこの行動も納得。
目的のために罪もない人を傷つけたゴウライジャーを許せない、その強い思いが土壇場で力を振り絞り一甲に一矢報いることが出来たんでしょう。
正攻法では無いけどこれまで一方的にやられていたゴウライジャーの虚を突くことが出来たのは大きな前進。

が、やはりゴウライジャーは手強く、一鍬がハリケンジャーと戦ってるのに一甲はダブルガジェットの一撃で諸共吹き飛ばしてシノビニウムを再び奪う。
弟が巻き添えだろうと関係ない、研究所の人を襲ったように目的のためなら非情になれる。
それは忍者としては正しいのかもしれないけどやはり悲しいです。
でも一甲がすぐに引き金を引かなかったこと、彼がどうしても捨てられないものが何なのか既に表れているんだよね。
それに気付かぬまま一鍬はここでもハリケンジャーと決着をつけようと彼らに勝つことに躍起になってる。
食い違ってる2人の思い、これが間もなく2人に降りかかる悲劇に関わってくるわけで。

 

今まで書き漏れていましたがハリケンジャーはマスクの一部が開いて顔が見える演出があるんですよね。
フラッシュマンやゴーゴーファイブに連なるこの演出凄く好きです。
15話はこの演出が多く使われていたのが印象的で、七海がメダルチョコを食べて再起するところはこの演出と絡めた名シーンだったと思います。

 

巻之十六「霧と予言装置」
2002年6月2日放送
監督:渡辺勝也
脚本:宮下隼一

シノビニウムの力でゴウライジャーの端末から”アレ”の新たな情報が引き出される。
”滅びの果て勇者が勇者を倒す時”という予言、勇者とはハリケンジャーとゴウライジャーの事だと一甲と一鍬は解釈したがそれが大きな落とし穴。
タウ・ザントはその予言の真の意味を理解しチュウズーボに秘密の指令を出して彼らを罠に嵌める。
チュウズーボに指令を出したのはゴウライジャーに恨み重なる彼ならそれを糧に上手く罠に落とせるだろうと考え、謹慎処分を言い渡したのだって追い込むことで最後の意地を見せるだろうという腹積もりだったように思う。
事実追い込まれたチュウズーボの行動がきっかけで新たな事実が分かりこうしてゴウライジャーの運命が動き出してるわけで。
伊達にジャカンジャを纏めてるわけじゃない、タウ・ザントに悪の親玉としての怖さを垣間見た気がします。

ガスを操り人々を苦しめマイナスエネルギーを集めるキリキリマイ師。
ハリケンジャーの奮闘によって倒されるがそれ自体が作戦の要で、集めたマイナスエネルギーを一気に放出して空間を歪めてしまう。
自分の部下が死ぬ前提で作戦を立てるなんて非情。でもそれだけチュウズーボが追い込まれてる事とそうまでしてゴウライジャーに逆襲するという執念の表れなんでしょうね。
それと9話のクッツク法師には情けない最期を迎えさせてしまったから、どうせ死ぬなら一世一代の大作戦のために部下の命を使ってやろうという考えだったのかも。

 

ハリケンジャーに勝つことに躍起になってた一鍬にとっては新たな予言は戦う理由が出来て我が意を得たりだったのだが。
一甲は予言の真の意味を知ってしまいタウ・ザントの罠に嵌められたことに気付いた。
ここで引き返すことが出来ない、弟に真実を話せない一甲の心境を思うと悲しい。
一鍬は兄のその苦しみにまだ気付いてないのも悲しい。

ゴウライジャーが大きな勘違いとすれ違いをしている一方。
ハリケンジャーはキリキリマイ師の厄介な忍術を協力して打ち破り見事撃破。
今回戦ってた廃工場って2話と同じロケ場所(その回も渡辺組)なんだよね。
七海と吼太が合流が遅れたことを反省し3人で一緒に頑張っていこうと誓い合ったあの回から経験を重ね、今度は息の合った連携で困難を乗り越えた。
同じロケ場所なのは撮影の都合もあるんでしょうけど、あの頃より3人が強くなったと成長を見せる意味もあったのかなと。
以前より絆の強くなってるハリケンジャーと兄弟ですれ違ってるゴウライジャー、何とも皮肉な展開に思います。

 

この組でこれまで圧倒的な強さを誇っていたゴウライジャーの立場が大きく揺れ動きました。
15話では不意打ちとはいえハリケンジャーに痛い一撃を食らい16話では思いがすれ違ってこれまでの余裕のある態度は崩れてしまって。
片やハリケンジャーは着実に成長を重ね、ゴウライジャーに少しずつ迫っているのがこれまでの悔しさを思えばやっとここまで来れたと嬉しくもあるのだけど。
でもこの後ゴウライジャーに降りかかる悲劇を思うとあまり喜んでもいられないのが複雑な気持ちです。
偶々2組の忍者を目撃した幼い姉弟、どっちが勝つの?という困惑した言葉はこの作品を見てる視聴者の声を代弁したメタ発言なんだろうなと思い。


<追記>

また書き漏れてた。ハリケンジャーのエンディングについて。
今作のエンディング映像は各回のダイジェストが差し込まれるようになってて、14話までは主役である3人がそれぞれ活躍た場面を映していました。
15話からは3人の活躍シーン以外でも重要な場面が映されるようになって、各回の内容をより分かりやすく振り返られるようになっってますね。

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コメント

まずメガタガメが回文なのが笑えました。この後からもバージョンアップしたものが現れるからヤバいですよね。そういう意味ではサーガインも成長する幹部だったのかもしれません。

タウ・ザントのチュウズーボの謹慎処分は言われてみると発破かけてたのかもしれませんね。それだけにチュウズーボの終わりが近づいているのもなんだか寂しいというか。

ゴウライジャー兄弟もすれ違い起きてますけど、例の父親の事考えると本当に悲しいです。

後、先日はありがとうございました。しかしながら批判ってどこまで気をつければいいんでしょうね?どうしても合わない物があるのはしょうがないとしても、楽しめないのはこれが子供向けだからとか昔のは大人向けだからとか言うのはなんか違うような…批判するのはそれをやらないと衰退するとか言う人いたけど僕には自分達の行動を正当化してるようにしか見えなくて。

来週はいよいよアニポケが再開。忘れかけてた感情を再び感じたいです。

投稿: アルター | 2020年6月 6日 (土) 01時39分

コメント返信:アルターさん

メガタガメ。回文はギャグなんですが発想は凄いなと思うしタガメをモチーフに強力なライバルロボとしてデザインしたセンスには拍手を贈りたいです。
ゴウライジャー兄弟のすれ違いに発破をかけられてるチュウズーボと、こうして記事を書くことで彼らの心情が改めて見えてきたのは収穫でした。
毎週更新するの滅茶苦茶大変ですが(汗

批判しなければ衰退・・・確かにダメなところはダメと言わないといけないこともありますが。
だったらそれは然るべきところ、番組への意見を送れる公式ホームページのフォームなりで発言すればいいことで、人目につくところで罵詈雑言を含む言葉を並べていたらそれは正しい意味での批判じゃない、自己満足にしか過ぎないと思います。

投稿: んがよぺ | 2020年6月 6日 (土) 07時18分

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