« 新ポケットモンスター第23話感想 | トップページ | ゴーカイジャー感想記:15話と16話 »

2020年6月 9日 (火)

ハリケンジャー感想記:17話と18話

東映特撮YouTube Officialで忍風戦隊ハリケンジャーが毎週2話ずつ配信中。
今週分の感想になります。

巻之十七「暗闇と死闘の島」
2002年6月9日放送
監督:諸田敏
脚本:宮下隼一

チュウズーボの作戦で無人島へ飛ばされてしまったハリケンジャーとゴウライジャー。
決着をつけるためのバトルフィールド、一鍬は粋な事をしてくれると礼を言うがそれは大きな勘違い。今度こそハリケンジャーを倒すと一鍬が息巻いてる傍らで真実を知ってしまった一甲が困惑してるのがいたたまれない。
一甲の迷いの隙をつきハリケンジャーが初めてゴウライジャーに勝った。勝利に喜んではしゃぐ3人、これまで悔しい思いをしてきたから気持ちは分かるけどすぐ調子に乗るのがまだ甘い。
でもこうやって素直に喜びを表せるのは、後ほど明らかになるゴウライジャーの生い立ちを思えば眩しい光景でもあるんだよね。


前回倒したキリキリマイ師の父・ギリギリガイ師が現れバトルフィールドが作られた本当の理由が明らかになる。
一甲と一鍬のどちらかが倒されること、それが本当の”アレ”の発生条件であり、兄弟で戦う迷いを捨てさせるために吸えば理性を失うガスが噴出するという残酷な仕掛けまで用意されていた。
一甲は一鍬に斬りかかりガスを浴びたことでさらに凶暴に。迷い苦しんだ末に弟に剣を向けた一甲の選択も突然の事態に困惑する一鍬も見ていて悲しい。
その光景に高笑いするジャカンジャ、本当邪悪でゾッとするわ。

異常事態を前に咄嗟に一鍬を助けたハリケンジャー。ついさっきまで戦っていたライバルでも目の前で苦しんでいる者を放っておけない、この心があるから彼らが伝説の後継者たるゆえんなんだなと思う。
予言の勇者とは同じ闇から生まれた者を指す、つまり兄弟であるゴウライジャーの事だと一鍬とハリケンジャーも知ってしまった。
しかも予言装置に映っていた男は一甲と一鍬の実の父親だという。”アレ”を手に入れるために息子に殺し合いをさせようとしていた、こんな残酷で救いのない真実があるか。
息子の死を利用するという点ではギリギリガイ師も同じ。息子を倒したハリケンジャーに恨みの一言を言うよりも計画通りに事が運んでいることを誇らしげに語るのがゾッとする。
目的のために息子が死んでも構わないという邪悪な存在が2人もいる、あまりにも酷すぎて寒気がします。


巻之十八「父と兄弟の絆」
2002年6月23日放送
監督:諸田敏
脚本:宮下隼一

一鍬が父と自分たち兄弟の生い立ちを語る。父・一鬼は危険人物として迅雷流から疎んじられていた。
そんな父から霞兄弟は怒りや憎しみばかり教えられて厳しく育てられ、一鬼は”アレ”の情報とゴウライジャーの装備を残して死んだ。
ゴウライジャー登場当初、流派もこの星も関係ないという突き放した言動もこの生い立ちを思えば納得。
”アレ”を手に入れることが父の無念を晴らし自分たちを疎んじた者たちへの復讐になると一甲も一鍬も信じていたんだろうな。
一甲は流派を越えて宇宙にまで名を轟かせる、一鍬はハリケンジャー・疾風流に勝って真の迅雷流になるという意識の違いはあったけど、父を信じたい根底の思いは同じだったんだろうなと。
なのにその父が”アレ”のために自分たちを利用してたという非情の真実、あまりにも救いが無さすぎる。

一甲が”アレ”のために自分を倒そうとしてるんだと嘆く一鍬だが、鷹介は一鍬に倒されるためにわざとガスを浴びたんだと真意に気付く。
一鍬を苦しめないためだけではなく一甲自身も苦しみから逃れるため、悲しい運命を背負わされたことを考えたくなくて理性を捨てようとしたんだろうな。
一甲も一鍬も2人一緒に助かるという選択をそもそも考えていない。これも怒りや憎しみばかり教えられて戦いしか知らなかったからなんだと思うと益々悲しい。
そんな兄弟を救えるのがハリケンジャー。そんな運命は間違ってるとNOを突きつけ2人とも助けると宣言。
嬉しい事に笑い理不尽に対して怒りを表せる、そんな真っすぐな心を持つ彼らだからこそ何度もぶつかったライバルであっても苦しみから救いたいと思える。
彼らの言葉がなければ兄弟は本当に殺し合う選択しかなかっただろうし、ライバルだったハリケンジャーがゴウライジャーにとって救いになる展開が熱いです。


自分の命を絶てと一甲、その運命に抗う一鍬、互いの悲痛な叫びに心が痛い。
海岸で相まみえて叫ぶ一連のシーン、キャスト(変身前も変身後も)の演技が迫真で本当に悲しくなる。
あわや一甲の命が絶たれるかと思ったその時、この戦いに巻き込まれた幼い姉弟がそれを止めて一甲の正気を取り戻した。
幼い一甲と一鍬が川で魚を採っている回想が挟まれて、怒りや憎しみだけじゃない、この2人にも心安らぐ瞬間があったことがうかがえる。
一甲は姉弟に幼い時の自分たちと同じ心を感じたからこそ無意識に助けたんじゃないだろうか。悲しい運命を知ってしまったからこそ兄弟の絆だけは失いたくない、その切なる願いが咄嗟に姉弟を助ける行動を起こし巡り巡って一甲自身を救うことになったんだと思う。
父は哀れな男だった、そう悟った一甲と一鍬が抱き合い悲しい運命から解放された。
最悪の事態が回避され兄弟が救われて本当に良かった。


ハリケンジャーと一鍬が並び立ち4人で変身、「影の舞」も4人でギリギリガイ師に攻撃。
巨大化したギリギリガイ師に旋風神と豪雷神が協力して立ち向かう。
ヤバイ、滅茶苦茶カッコよくて涙出そう。何度も見てて知ってる展開なのにテンション上がる。
敵対してた2組のヒーローが力を合わせて強大な悪に立ち向かう、これで燃えないわけがない。
カラクリ巨人が並び立つ光景にこの時を待ってたとおぼろの言葉、いや全く持って仰る通り。

兄弟は救われたがジャカンジャの野望はまだ終わらない。
タウ・ザントが”アレ”を生み出す方法は他にもあるはずだと言ってて、事実新たな予言者が目覚めようとしていて。
間髪入れずに新たな波乱の予感。先の展開知ってるけどドキドキします。


はあぁ~やっぱりこの話は手に汗握っちゃう。ハリケンジャー何回も見てるのに見入っちゃうな。
何だったら放送当時より気持ちが入ってたかも。

波打つ海岸で兄弟の激しい感情が渦巻き、回想シーンの幼い兄弟の優しい思い出は穏やかな川の流れと共に、水の演出が大好きな諸田監督の手腕が炸裂してたのが印象的でした。

今更ですが霞兄弟の父・一鬼を演じてるのは団 時朗さん、帰ってきたウルトラマンですよ。
無限斎・ハムスター館長役の西田健さんとは帰ってきたウルラマンで共演。
ハリケンジャーの父とも言える無限斎を西田さんが演じてるから、じゃあ対になるゴウライジャーの父はかつての共演者である団さんという狙ってのキャスティングなんでしょうね。
昨年放送してたリュウソウジャーでもウルトラマンネタやったばかり。東映さん円谷さんのことちょくちょくネタにするのよね。

|

« 新ポケットモンスター第23話感想 | トップページ | ゴーカイジャー感想記:15話と16話 »

特撮」カテゴリの記事

コメント

やっぱり主人公達が戦いの末にリベンジを果たすと嬉しいですね。話数だけ観れば早すぎる気もしますが、事前にゴウライジャーに関して兄弟の描写を掘り下げていたのもあってただ単に倒せばいい訳じゃないのも感じ取ってはいましたし、来週のスーパー合体の事考えるとここで兄弟に救いを与えたのは本当に良かったと思います。

ハリケンジャー達も昨日の敵は今日の友というように彼らと力合わせる姿が素晴らしかったし、共闘の場面は本当に熱かったです。

投稿: アルター | 2020年6月 9日 (火) 23時16分

記事の件ですが別に焦らなくていいですよ。僕があくまでも勝手にコメントしてるだけだし。書きたい時に思った事を書けばいいと思います。

投稿: アルター | 2020年6月12日 (金) 22時06分

コメント返信:アルターさん

今週も返信遅れちゃってごめんなさい。

2話ずつの視聴だとゴウライジャーとの和解があっという間のように感じますが、7話でその姿を見せてからちょうど1クール分はあるんですよね。
十分に彼らの戦う理由も描かれてたし2人に負けまいと奮闘するハリケンジャーの心も見えたので、再びの視聴でも今回のエピソードはとても良かったと思えました。
昨日の敵は今日の友。あらゆる創作物で描かれてることですがやっぱり敵だった者とも心繋ぐ瞬間は熱くなりますね。

次も必見のエピソードですが記事の更新は自分の集中力次第なのでゆっくりお待ちいただければ。

投稿: んがよぺ | 2020年6月12日 (金) 22時16分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 新ポケットモンスター第23話感想 | トップページ | ゴーカイジャー感想記:15話と16話 »