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2020年6月21日 (日)

ゴーカイジャー感想記:19話と20話

毎週日曜日に東映特撮YouTube Officialで海賊戦隊ゴーカイジャーが配信中。
今週分の感想です。

第19話「15戦士の鎧」
2011年7月3日放送
監督:中澤祥次郎
脚本:荒川稔久

ゴーカイシルバーのバックルと宝箱をリンクさせるシーンから始まる。
ゴーカイジャーがレンジャーキーを自由に取り出せるのはこういう仕組みになってたわけで、新入りのシルバーはまだこのリンクをしてなかったから前回ゴーカイチェンジが揃わないという珍事が発生した。
鎧が最初に取り出したのはキバレンジャーのキー。演じる池田さんがキバレンジャー大好きだからですよね。さらりと小ネタにニヤリ。


いつものように食事を用意しようとしたハカセだが鎧にそのお株を奪われる。
戦闘でも力を発揮し日常の仕事まで良いところを持っていかれてすっかりハカセは自信を失くしてしまう。
ウォーリアンに皆が骨抜きにされてしまいハカセと鎧しか戦えない状況になるがハカセは自分は足手まといになるだけと寂しい言葉。
ハカセはチームの中で一番自分に自信が無いし前回も鎧の仲間入りに面白くない様子だったからこうなるのも止む無し。

お前といると自分が情けなくなる、ハカセの言葉を聞いた鎧も悲しい表情。ピンチの時こそ仲間と力を合わせる、スーパー戦隊の一員として今こそ踏ん張りどころだと思ってただろうにその仲間に拒絶される言葉はこの上なく悲しかったんだろうと。
戦隊云々を抜きにしてその熱血な性格ゆえに煙たがられた経験があったんじゃないかなと推測。ハカセの言葉は苦い経験を思い起こしたんじゃないかなと想像してみたり。

アイツは凄い、ハカセが零した言葉と同じことを鎧も言っていたとナビィが教えて2人の心を繋ぐ。
ノートにレシピを書きとめて皆の体調を考えて料理を作っていたハカセ。その地道な努力に鎧は素直に感動し尊敬していた。
ナビィのアシストが素敵だし自分の自信を奪ったと思ってた鎧が実は一番自分の努力を認めてくれてると知って自信を取り戻す流れが良かった。

今度はハカセが鎧を助ける。15戦士のキーを一つに出来るはずだと鎧の想像力を信じて彼の長所を後押しするのが良いね。
ハカセの励ましを受けて15戦士の力を一つにすることに成功、新たなキーでゴーカイシルバーゴールドモードに変身できた。
ウォーリアンもツッコんでたように銀なのか金なのかややこしい、15戦士の顔が張り付いたキーの形にそれがそのままゴーカイシルバーのアーマーになるデザインといい変な見た目。
なのにアクションも必殺技もカッコいいときたものだ。似たような例だとディケイドのコンプリートフォームも変なデザインなのにカッコよく見えてきたことがあったし。
先輩戦士の力を結集した姿を素直にカッコいいデザインにしないそのセンスは却って凄いなと思います。


ゴールドモードにはビックリだけど、それを生み出す前振りとしてゴーオンゴールドとゴーオンシルバーを合体させたゴーオンウイングスを鎧が生み出したのも仰天したよ。
追加戦士が2人いるゴーオンジャーにチェンジする時はどっちを選べばいいという戦隊ファンである鎧だからこその悩みにまず頷くし、それを2つ一緒にしちゃえと力技で押し切った発想にビックリ。
原典には存在しない戦士を生み出しちゃったという点でもそんなのアリなんだという驚きもあったし、それが本命のゴールドモード誕生のきっかけになる話の構成もよく考え付いたなとただただ感心してます。

鎧も海賊戦隊の一員としてザンギャックに賞金がかけられるようになった。
が、新入りなのにハカセより高額で相変わらずハカセはザンギャックから相手にされてないという不憫なオチ。
でもこれが間違いというかハカセを甘く見てる事が後々効いてくるわけで。

 

第20話「迷いの森」
2011年7月10日放送
監督:中澤祥次郎
脚本:香村純子

ナビィが森の戦士との出会いを予知した。それはギンガマンだとすぐに予知の意味することを察した鎧、さすがスーパー戦隊を愛する男。
しかしギンガの森がどこにあるかは分からないから結局探すしかない。鎧がいれば大いなる力に簡単に辿り着けるというわけじゃないのが良いバランス。
鎧の知識で何でも解決しちゃったら面白くないしチームである意味が無いからね。

森の中でバスコに遭遇。既に森の結界を破ってギンガマンの力を奪おうと動き出していた。
バスコのラッパラッターはキーを実体化し召喚するだけじゃなくかつての戦士から強制的に大いなる力を奪うことが出来る。
キーの使い方だけじゃなく大いなる力の手に入れ方もゴーカイジャーと対になってるわけだ。何だかんだゴーカイジャーは先輩戦士たちと心通わし認めて貰って力を託されているけどバスコは問答無用に奪ってしまうと。
鎧は今回バスコと初対面。力を悪用するバスコに鎧から何か一言あっても良かったんじゃないかなと改めて視聴すると惜しいと思う。尺が足りなかったんだと思いますけど、戦隊を愛する鎧ならいの一番にバスコに怒りを露わにしてたんじゃないかなって。

 

バスコが狙っていたのはギンガマンと共に戦った黒騎士・ヒュウガ。
傷ついた彼を介抱しながら鎧はスーパー戦隊への憧れと自分の夢を語り始める。
憧れのヒーローを目の前にして自分の熱い思いを語る、こういうところも戦隊ファンそのまんまだわ、分かる!
鎧の熱い思いにタジタジのヒュウガだったが自分なんかまだまだだと卑下する言葉を聞いたところから空気が変わり顔が険しくなる。
だったら自分がゴーカイシルバーとして戦うと、ヒュウガは鎧からその力を取り上げようとする。
ヒュウガが戦う姿も見たいし偉大な先輩が力を持ってた方が平和を守れる、そう考えてしまった鎧はその力を手放し夢を諦めるべきか迷ってしまう。
この迷いもスーパー戦隊を愛する鎧だからこそだね。他の5人だったら冗談じゃないと一蹴してるよ。
自分より力を持つに相応しい人がいるなら自分の夢を諦めてしまった方が良いんじゃないか、夢を叶える一歩を踏み出したばかりでこんな難しい選択を迫られるなんて厳しい展開だし、繰り返しになるけどこれも戦隊を愛する鎧だからこそ描ける葛藤だと思います。

迷う鎧を吹っ切らせたのはマーベラスの言葉。
諦めた方が賢いというバスコの言葉に誰が諦めるかと不利な状況でも心折れずに立ち上がる。
賢いかじゃなくて自分がどうしたいか。自分より相応しい人がいるとか諦めるとか、そう考えるのは賢いことかもしれないけどそれよりも自分の気持ちを大事にすることをマーベラスの言葉が鎧に気付かせた。
鎧は自分がゴーカイシルバーをやりたいんだとヒュウガを押しのけて再びその力を掴みヒュウガの分まで平和を守ると宣言。その言葉を聞きたかったとヒュウガの答え。ここ演じる池田さんも小川さんも良い芝居で熱いシーンでした。

 

ヒュウガはバスコから奪還したキーと大いなる力を鎧に託す。ギンガレッドだったリョウマも仲間のために傷ついた体で立ち上がるゴーカイジャーの姿を見て彼らを信じたいと思いヒュウガと一緒に彼らを見送る。
かつて宇宙海賊と戦ったギンガマンが宇宙海賊であるゴーカイジャーを認めたことも炎の兄弟が並び立つ光景にも胸が熱くなります。
リョウマ役の前原さんは当時役者を引退されていたけど、小川さんの呼びかけて炎の兄弟を復活させようとこの番組に出演頂いたという裏話があってそれも泣けてくる。

炎の兄弟とはヒュウガとリョウマの兄弟のこと指しギンガマン26話のサブタイトルでもあります。
ギンガレッドになるはずだったヒュウガに星獣剣を返すべきかと迷ったリョウマが自分が戦士として戦いたいんだと思いを打ち明け、改めてリョウマがギンガレッドだとヒュウガが認めるギンガマンの名エピソード。
鎧とヒュウガのドラマはこのエピソードをリスペクトしてるのがファンとしてはたまらないです。
ヒュウガを演じる小川さんはカクレンジャーのニンジャレッド・サスケを演じていた方でもあって、原典のエピソードは先代の戦隊レッドが今の戦隊レッドを認めるというメタ的にも熱い話で、それが今またスーパ戦隊に憧れ夢を掴もうとしてる鎧を試すエピソードに繋がってるというのが本当に素晴らしいリスペクトだなと思います。
出演頂いた小川さんと前原さんへの感謝はもちろん、この話を書いた香村さん本当にありがとうございます。

でもあくまでドラマの軸は現役ヒーローであるゴーカイジャー、これから夢を掴もうとしてる鎧の心を描くための話。
ギンガマンリスペクトに心躍るけどこの番組の大事な核の部分、夢を掴むという事を真摯に描いていることに好感が持てます。
このバランス感覚はメイン監督である中澤さんの力あってこそだなと思い改めてその手腕に感服します。

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コメント

コメントするその前に。今回はギンガマン関連の話ですが、前にも書いたように僕ギンガマンを観てないんですよね。別にこれはネットの書き込みがどうとかじゃなく単に当時の自分が行ける範囲のDVD店にギンガマンが置いてなかったんです。知ってる情報も敵が海賊だったとかそれぐらいなのですいません。

本編ですが鎧が苦い経験をしたことあるかもしれないというのあながち合ってるのではないでしょうか?タイムレンジャーの回で過去に飛んでそこであった少年に対して子供時代は転校ばかりしていたとか色々あった事を仄めかす発言もしてたし暑苦しい性格も遠回しにそれに起因する物ではないかと。

でも今回のハカセやヒュウガ等のヒーローに対するリスペクト精神は前回に引き続き表れていたし、そうした先輩ヒーロー達の想いも含めて考えたからこそのゴーカイシルバーをやりたいという姿は口先だけじゃない切実な戦隊への想いがあったし、想いを認めたヒュウガ言葉も素晴らしかったです。

ヒュウガの役者さんも引退してましたが、このゴーカイジャーの企画を受けて特別に戻ってきてくれたのが素晴らしいし、やっぱりスーパー戦隊は凄いと思います。

ギンガマンは観てないとは僕言いましたけど今後観れるかはわかりません。全部は無理だけど、何度も言うようにトッキュウジャー〜リュウソウジャーまでの戦隊やドライブ〜ジオウまでの平成ライダーを全て見た上で現行作品をいつか観たいとは思うし時間は掛かるかもだけど周りに振り回されないようにはします。

そちらも言うように過去のファンもそうですが、アニポケも含めて現行の子供を第一に考えてこそ長寿作品だと思います。

投稿: アルター | 2020年6月21日 (日) 22時00分

コメント返信:アルターさん

知らないことが悪いわけじゃないし一々謝ることでは無いですよ。
色んな元ネタに言及した記事を書いてるのは自分が好きでやってるだけですし、コメント頂いたようにネタは知らなくてもヒュウガと鎧のドラマは堪能されてるようなので、どう感じたかを書いて頂ければ十分ですよ。

仰るようにタイムレンジャー回のことが頭を過ったので記事に書いたように鎧の過去を想像してみた次第です。
今回の鎧とハカセの事を受けてタイムレンジャー回で香村さんが後付けで鎧のプロフィールを肉付けしたというのが本当のところなんだと思いますが、再視聴して想像を巡らせてみるのも良いかなと思い書いてみました。

未見の作品は是非心の赴くままに見て頂ければ。義務的に見なくちゃと思っちゃうと良い作品だって楽しむ事は出来ないですから、焦らずに。

投稿: んがよぺ | 2020年6月22日 (月) 21時02分

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