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2020年6月26日 (金)

ハリケンジャー感想記:21話と22話

東映特撮YouTube Officialで忍風戦隊ハリケンジャーが毎週2話ずつ配信中。
今週分の感想になります。

巻之二十一「仮面とナゾナゾ」
2002年7月14日放送
監督:諸田敏
脚本:荒川稔久

ゴウライジャーを探しに街に降りたマンマンルバ。堂々と街中を歩いているが人々はその存在に気付かず。
シュールな光景に思えるけど異形の存在が人知れず社会に潜んでる怖さも感じる。
一甲がその気配を察しながらもすぐにはその正体を捉えられなかったのも静かに忍び寄る脅威を感じさせて良い演出。
そして姿を現したマンマルバは一甲の体内に宇宙サソリを仕込んでじわじわと苦しめる。
ここから一甲の長い受難とマンマルバとの因縁が始まる。父の呪縛から解き放たれたばかりなのに間を置かずにこの仕打ち、一甲に厳しすぎるよこの作品。

蜃気楼忍者ジン・ギローンが巨大化して突然現れた。
颯爽と旋風神で倒そうと張り切るハリケンジャーだがそいつは幻でまんまと罠にひっかかってしまった。
その様を見て高笑いするのは暗黒七本槍の新たな仲間、六の槍のサタラクラ。
挨拶代わりに他の七本槍にドッキリを仕掛け今度はハリケンジャーをおちょくる、愉快であることを信条として常に笑っている。
その勢いにはタウ・ザントもタジタジ、馴れ馴れしくタザやんと呼ばれてボスの威厳が霞んでしまう。
とにかくハイテンションな新幹部の登場に敵も味方も振り回されてる様子につい笑ってしまう。

が、ふざけてるようでもやってることは残酷。
人々を爆弾のエネルギーに変えてしまうビックリ作戦を既に進行中。残酷な事を笑いながら説明してるのが怖い。
ハリケンジャーとゴウライジャーをビックリ箱に閉じ込め、どう答えても無理やり不正解にする理不尽なナゾナゾで追い詰める。
戦いを楽しみ笑いながら人々を苦しめヒーローを追い詰める、愉快に見えてもやっぱり悪であり恐ろしい存在なんだと分かります。
サタラクラの声を当てるのは島田敏さん。賑やかに見えて狂気を併せ持つ新幹部を見事演じてらっしゃると感心します。

ナゾナゾに頭を悩ませるゴウライジャー。問題の意味を言葉通りに受け止めて大真面目に考えてる姿につい笑ってしまう、今閉じ込められて大ピンチなのに。
つい笑っちゃうけど影の世界で生きてきて人並みの生活をしてこなかった2人ならナゾナゾが初めてというのも納得。
ギャグシーンが見られるようになったのは2人が当たり前の人の営みに近づいてきてる表われでもあるんだと思います。

5人が苦境に立たされてるその時、静かに動き出すもう一つの影が。
ハリケンジャーが唐突にバッティングセッターで遊んでいたのは「彼」の到来を予知したものってわけね。


巻之二十二「翼とニンジャ」
2002年7月21日放送
監督:諸田敏
脚本:荒川稔久

一か八かの賭けで同時に変身することでビックリ箱から脱出する5人。
タイミングがズレれば爆発に巻き込まれる危険な賭けに出て見事成功せるのが5人の信頼を表してて良き。
罠を突破されたサタラクラだが自分が手を下すまでも無く撤退、マンマルバの仕込んだサソリの毒で間もなく5人が倒れる事に気付いてた。
冷静に状況を判断しているのが侮れない相手だと改めて分かります。

サソリの毒で命のリミットが迫ってると分かっても5人は戦う。
怖くないはずが無いけどそれでも世のため人のためと覚悟を持っているのがヒーローしてるなと。
ジン・ギローンの居場所を突き止めて爆弾を奪還、幻に翻弄されるも気配から本体を突き止めて幻を破り撃破することに成功。
前回はまんまと幻に騙された鷹介がそのリベンジを果たした。やられっ放しじゃなく学んで成長してることがうかがえる。
この後「彼」が5人を助けて万事解決していくけど、5人は5人で今できる精一杯の力で作戦を阻止して人々を救っているのが良かった。
後で助かると分かっていても今この瞬間に必死に抗ってるからこそヒーローの立ち上がる姿はカッコいい。

ビックリ作戦は阻止できたが巨大ジン・ギローンと戦う力はもう残ってない。
ここで終わりと思ったその時、空から現れる緑色の新ヒーロー。天空忍者シュリケンジャーと天空神、堂々の参戦です。
飛行モードの天空神の特撮がカッコいいこと。砲撃に滑空、そしてプロペラを大地に突き立て地割れを起こす攻撃、こんな見せ方があるのかと放送当時も目を丸くしたものです。
天空神も変形してカラクリ巨人となりカラクリボールを使ってジン・ギローンを撃破。
新ロボが颯爽と現れて敵を倒すのはやっぱり気持ち良いです。

シュリケンジャーが5人に剣を向けて何をするかと思えば、冷凍してサソリを取り除くいう荒業で5人をサソリの毒から救った。
ジン・ギローンの幻を破るヒントをくれたのも彼なのにその事を話さず、正体を聞かれても煙に巻いて去っていく。
当然のようにハリケンジャーとゴウライジャーを助けてくれたけど多くを語らず謎だらけ。
スーパー戦隊の追加戦士は一筋縄ではいかない者ばかりだけど、今作は謎だらけの掴みどころのない6人目でした。
英語交じりの喋り方なのはカクレンジャーにアメリカン忍者がいたからリスペクトですよね。後のニンニンジャーにも繋がる系譜。


ギリギリまで踏ん張ってこれまでかというピンチに颯爽と新ヒーローが現れる、ヒーロー物の王道を往く話でした。
でも天空神のコックピットの掃除をしてるシーンが合間にあったのは笑っちゃった。ヒーローは遅れて来るものとはいえ掃除をしてて遅れるって変な絵。でもしっかり見せ場は決めているからやっぱりカッコいい。
片やジャカンジャにも6人目、こちらも一筋縄じゃいかないサタラクラの存在感が十分に表れていました。
ハリケンジャーとゴウライジャーが和解したばかりなのに敵も味方も新キャラクターの登場で息つく間もない新展開、面白いです。

余談。
5話以降無限斎が何者かと連絡を取ってる描写が時折ありましたが、21話からその何者かを「御前様」と呼ぶようになってる。
シュリケンジャーの登場に合わせてその名前が出て来るのも後々に繋がる伏線。

もう一つ余談。
今回サタラクラが行ったナゾナソとビックリ作戦はゴーカイジャー25・26話でリメイクされます。
いずれそちらも配信されるので見比べるのも一興。

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コメント

なんかこうして改めて読むとたった2話で内容かなり濃すぎないでしょうか?新登場のキャラもパワーアップして裏切りに対する怒りを発揮させてるマンマルバ、軽いノリでよく考えたら恐ろしい事をやらかしているサタラクラ、そして忍者なのに英語を発しまくって正体不明のシュリケンジャー等こういう濃いキャラ達が現れた事で話が一気に進んだ気がしますし、新章の開幕って感じがして良い気の引き締め方だと思います。

シュリケンジャーは正体不明の都合上声優さんが声を当ててるのも後で今作の見どころの一つである変装が面白かったし、その変装相手の役者が今までの戦隊OBだと知った最際はかなり驚きました。

ついでに言うなら松野さんはゴーゴーファイブで敵だったのでそこからヒーローになって登場したのも驚きでした。今回のように声優さんが演じる戦隊ヒーローは後のデカレンジャー、ゴセイジャー、キョウリュウジャーでも出て来たし(厳密にはカーレンジャーのシグナルマンいるけど、あちらは変身してるわけじゃないからノーカン)、追加戦士だけあって強烈ですよね。

シュリケンジャーは正体不明だけど、だからこそどんな人が変身してるのか想像するのは楽しかったですね。それが後々わかる重大な秘密の一つに関わってくるとは思わなかったですが…新章開幕として見応えある内容でしたよね。今回

投稿: アルター | 2020年6月27日 (土) 10時30分

コメント返信:アルターさん

振り返ってみると視聴者を飽きさせないように怒涛の展開が続いてたんだなと驚きます。
サタラクラにシュリケンジャーとインパクトあるキャラを作り上げたキャストさんやスタッフの力、脚本と演出もよくやってると本当に感心します。
新章開幕に相応しい前後編として良く出来てたと思います。

松野さんは後のシリーズでも度々登板されてスーパー戦隊には縁深い役者さんです。
ゴーゴーファイブでもそうだったしどちらかというと悪役が多いのでシュリケンジャーは珍しくヒーロー役で松野さんとしても印象強い役だったと思います。

人間体が存在しないヒーローは東映特撮ヒーローの伝統芸なんですが、シュリケンジャーは人間に変装するという逆転の発想で今度は誰がシュリケンジャーを演じるのかという期待を膨らませていたのがお見事だった思います。

投稿: んがよぺ | 2020年6月27日 (土) 19時52分

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