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2020年6月16日 (火)

ゴーカイジャー感想記:17話と18話

毎週日曜日に東映特撮YouTube Officialで海賊戦隊ゴーカイジャーが配信中。
今週分の感想です。

第17話「凄い銀色の男」
2011年6月12日放送
監督:加藤弘之
脚本:荒川稔久

凄い銀色の男を探せというまた分かりづらいナビィの予知に従い町に降りるゴーカイジャー。
銀のジャケットを着た恰幅の良い男性・・・はもちろん違うし、またまたザンギャックと遭遇するけどゴーミンたちももちろん違う。
そんな勘違いをしてるすぐ傍でゴーカイジャーの戦いを見ていて今か今かと自分の見せ場を待っているある男。正解がすぐ傍にいるのに変な奴に絡まれたと困惑してるゴーカイジャーが面白い。

巨大スゴーミンを囮にしてる間に爆弾を仕掛ける作戦を任されたアルマドン。
ゴーカイジャーと遭遇したのは偶々なのに自分から作戦をバラしちゃうわ、ハカセのトリッキーな動きで偶然自分の弱点がバレちゃうわ、あまつさえてワルズ・ギルに爆弾を仕掛けられて弱点を知られたならゴーカイジャー諸共吹っ飛んでしまえと捨て駒にされるわ。
偶然が重なって作戦が失敗し上司には捨て駒にされ、悪者とはいえ不憫すぎる。
アルマドンの弱点である首輪に爆弾を仕掛ける事を思いつきはしゃいでるワルズ・ギル。部下が死ぬのに自分の閃きに酔いしれてるのが悪辣。
11話でバリゾーグはシドを改造したんだと誇らしげに語ったのもそうだけど自然体に外道なことをしてるのが恐ろしいわ。


ゴーカイジャーの仲間にしてくれと暑苦しく絡んできたその男は伊狩鎧。
スーパー戦隊を愛する男と自称するだけあってゴーカイオーが大いなる力を発動させたりゴーカイジャーが歴代戦士にチェンジする姿に大興奮、その反応は現実の戦隊ファンと重なる。
他の大いなる力も見たいとかオール追加戦士キターとか、もう視聴者の声そのまんま。その気持ち分かる!
自分が加わればもっと素晴らしくなると鎧がイメージしたのは爽やかなゴーカイジャー。
マーベラスもジョーもルカも別人でめっちゃ良い人、アイムはそのままで何故かハカセをハブって鎧が居るという変な光景。
当然本人たちから総ツッコミ。そしてマーベラスはニッコリ笑って、~からのお前なんか要らないとバッサリ。
この流れ当時も滅茶苦茶笑って凄く印象に残ってる。改めて見ても面白い。
鎧は断られると思ってなかったと凹むが、いやいや6人目がすぐに受け入れられないのはスーパー戦隊のお約束でしょうが。

だがそれで諦めるほど鎧のスーパー戦隊愛はヤワじゃない。
今度こそ自分をアピールするためにと強引に割り込み、そしてゴーカイシルバーへ変身。
初変身で鎧の気合が入ってる事もあり名乗りが長い、アクションにも自分をアピールしたい気合が表れてて変身しても暑苦しさが変わって無いのが良き。
でも暑苦しいだけじゃなくアルマドンの首輪の仕掛けに気付き危機を回避する鋭さも見せていて、これは良いところを見せようという自分の欲とは関係なく咄嗟にゴーカイジャーのピンチを救っているのが良かった。
暑苦しいけどちゃんとヒーローとしての資質も持ってる事がうかがえる。

鎧がナビィが予知した男だとやっと気づいたゴーカイジャー。
何故変身出来るのか一体何者なのか、その疑問の答えは次回へ持ち越し。
ちなみに放送当時はゴルフ中継のため1週お休みでした。こんな盛り上がってる時に殺生な。
今も昔も放送休止はニチアサの敵なのです。


第18話「恐竜ロボットドリルで大アバレ」
2011年6月26日放送
監督:加藤弘之
脚本:荒川稔久

ゴーカイガレオンに招かれるなり大はしゃぎの鎧。この反応も戦隊ファンのそれ。
何故変身できるのか、そして既に大いなる力を3つも持っている秘密について語り始める鎧。ちゃっかりゴーカイブルーの名乗りポーズを真似して後ろでジョーが反応してるのが面白い。

車に轢かれそうになった少女を助けて重傷を負った鎧に黄泉の世界から呼びかける声が。
ドラゴンレンジャー・タイムファイヤー・アバレキラー、追加戦士揃い踏みにテンション上がる。
声の主はアバレキラー/仲代壬琴。身を挺して少女を助けた鎧にある人物の事を思い浮かべときめきを抱いたとのこと。
名前こそ出さないけどそれはアバレッドの彼の事だよね。死しても尚仲間の事を思ってる事がうかがえて嬉しい。
一番のヒーローになれ、そう言って鎧にレンジャーキーと大いなる力を託して壬琴は去っていく。
アバレキラーはスーパー戦隊屈指のダークヒーロー。アバレッドとは何度も対立し正義や優しさとは程遠い存在でした。
そんな彼が最後には仲間を得て命を賭して戦い、そして今度は若者にヒーローの心を見て力を託している、この流れが熱いです。

ちなみに放送当時は鎧は既に死んでて後に衝撃の事実が明かされるのでは?なんて珍説を見かけたことありました。
彼に力を託した3戦士が原典ではお亡くなりになってるし病床から彼らに呼ばれたというのが不吉な予感を抱かせたのでしょうが。
ご心配なく、この先も鎧は無駄に暑苦しく滅茶苦茶元気ですので。


鎧の話を聞いたマーベラスは鎧からゴーカイセルラーとキーを取り上げる。
力があってもそれを使いこなせるとは限らない、お前には自分が欲しいと思える何かがあるのかと厳しい問い。
船に招いておいて取り上げるなんて酷いと思うが、これもマーベラスなりの鎧への気遣い。
2話で地球を守ると息巻いてた少年に厳しい現実を教えたように、いくら気持ちがあってもそれを叶える力と覚悟がなければどうにもならない。
ザンギャックと戦う事は宇宙全体を敵に回すこと。ゴーカイジャーの皆は帝国のために苦しめられてきたから奴らの本当の恐ろしさを身を持って知っている、そんな強大なザンギャックと本当に戦う覚悟があるのかを見極めようとしたんだと思います。

変身できなくても鎧は襲われる人々がいれば飛び出していきその身一つで必死に抗う。ここの素面アクションカッコいいし鎧役の池田さん凄く動けるから見応えバッチリ。
ザンギャックを倒して宇宙全体を平和にする、それが鎧の覚悟であり夢。
それは宇宙をひっくり返すということ、その途方もない夢がマーベラスの心を動かし6人目の仲間として認めて貰えた。
何だかんだザンギャックから人々を守ってきたゴーカイジャーだけど地球や宇宙全体の平和とは考えていなかった。でも鎧は宇宙全体を思って本気でザンギャックを倒す覚悟を見せた。
ただ正義のため平和のためと言うだけだったらマーベラスは認めなかったでしょう。宇宙全体をひっくり返す覚悟という自分たちが想像もしてなかったことを宣言したからこそ鎧は6人目に認められたんだなと。
ついに揃った6人のゴーカイジャー。変身も名乗りも6人で。いやあカッコええわ。

ゴーカイチェンジも6人揃って・・・って皆シンケンジャーにチェンジしたのに鎧だけ間違えられてキングレンジャーになっちゃった。
いや確かに顔に漢字書いてあるけどね。放送当時大笑いし、ネタ知ってるのに今見ても笑っちゃう。
鎧だけゴーカイチェンジが揃わないネタは今後もちょくちょくあるんだよね。
歴代戦隊の力は宝を手に入れるために必要と思ってる5人とスーパー戦隊愛の鎧との意識の違いがうかがえるしギャグとしても好き。

ロボ戦でも鎧が大活躍。大いなる力で豪獣ドリルが呼び出され、さらに豪獣レックス、豪獣神へと変形して戦う。変形ギミックカッコいいです。
タイムレンジャー19話に登場したライメイ、ジュウレンジャーのドラゴンシーザー、アバレンジャーのアバレンオー、各形態が大いなる力を授けてくれた各戦隊にまつわるものを彷彿とさせるスタイルになってるのも良く出来てるとただただ感心。


加藤監督2度目の登板はスーパー戦隊大好きな鎧の存在感をたっぷり描いた組となりました。
爽やかゴーカイジャーと揃わないゴーカイチェンジのギャグ演出好きだなあ。
鎧が病床から黄泉の世界へ呼ばれるシーンは帰ってきたウルトラマンのパロディ。近年の作品でもウルトラマンネタちょくちょく仕込んでるし、加藤さん本当にお好きなのね。
15・16話ではバスコが操ることで驚異の存在だった追加戦士たちが今回は頼もしい存在として活躍してたのも印象的。
18話のシルバーの追加戦士揃い踏みが滅茶苦茶カッコいい。姿が同じでもその力をどう使うかで全然印象は違うってくるのが良い演出です。

メタな話し。
スーパー戦隊が大好きで役者として出演したいとか脚本や演出として制作に携わりたいと思ってる方ってたくさんいらっしゃると思うんです。
実際にそれを叶えた人もいて、鎧役の池田さんと今作にサブライターとして参加されてる香村さんはその夢を叶えた方です。でもそうなるまで沢山の努力も苦労も重ねただろうことは想像に難くなく。
ただ好きと言うだけなら誰にでも出来る、努力を重ねて才能を磨いてきたか、新しいスーパー戦隊に必要だと思える光るものを君は持っているか、マーベラスが鎧に厳しい問いを投げたのはスーパー戦隊に関わることを夢見る視聴者へのメッセージでもあるように思うんです。
鎧は行動でスーパー戦隊の新たな一員に足り得る資質を見せた。戦隊ファンそのまんまな鎧を登場させることで厳しいメッセージと共に彼のように努力と覚悟を持って臨めば夢を叶えられるというエールでもあったと思います。
6人目のゴーカイジャーに鎧というキャラクターを設定したこと、その役に池田さんが選ばれたこと、これ以上ない素敵な巡り合わせがあって特異なキャラクターが生まれた事が本当に凄いなと改めて思いました。

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コメント

やっとこさ現れた追加戦士の伊狩鎧。単刀直入に言って役者さんも含めて強烈なキャラが登場したなと当時は思いましたね。とんでもないテンションで戦隊を語り、そんでもってただ単純に憧れてるだけじゃなく、変身して圧倒的な実力を見せつけ、それでも認められなくとも今度は大量のゴーミン達と素顔でのアクションを発揮。アクションを注意深く観るとバック転しているのですが、それを観た時は正直凄い!と思いました。

役者の池田さんも本当に芸打者な方で…彼も色々な事をやるにあたって相当努力したと思われるし、そして夢叶いゴーカイジャーというかつてのヒーローの力を受け継ぎ地球を守る彼らの中にいる。やっぱり現実でも頑張っていれば努力は報われるというのを感じます。

追加戦士の彼ら。3人ともかつてヒーローと対立して重厚なドラマの元死んでしまった者達ですが彼らも本当に印象深い動きを見せていました。特にアバレキラーの仲代壬琴も初めてリアルタイムで観た時はときめきの為ならどんなヤバい事もやってのける姿が恐ろしかったですが、それでも色々経験しつつこれまで語ってきた炎上の一件とかで落ち込んだり、納得の出来ない事もあったからある意味で楽しさを求める姿が悲しくもありました。事情あってなんでも出来てしまう天才医師であるが故に凌駕の命救う事をゲームだと言い切ったところは改めて観てもヤバかったし、同時期の555の草加同様凄まじいダークヒーローでした。

アバレンジャーと幾度も戦いを重ね、それを続けて行く内に自分の天才的な才能が敵由来の物であることが発覚して遂にはアバレンジャーと共闘して自らの決着をつけるが、もう体は限界を越していてそのまま相棒のトップゲイラーと一緒に散っていく様は非常に悲しくでも最高のときめきを手に出来て泣きそうになりました。残酷な人だけど自分のやるせない気持ちを偶に見せるとことかとこか共感覚えるとこあって印象に残ってます。

もちろんゲキの兄でやり場の無い怒りを持っていたブライや、現実主義者で凄まじい反骨心を持っていた滝沢直人も負けず劣らずのドラマの末に散っていた者達だしそんな3人が現れたのもある種の運命を感じました。

この3人は偶然か否か恐竜のような戦力を有していて、それらの大いなる力が合わさった豪獣神は過去の戦隊に出て来た戦力を思わせるビジュアルをしてるし、特に最終形態のドリルアームを持つ姿は男のロマンがひしひしと感じられましたね。しかしながらゴーカイジャーは当時の戦隊ロボとしては2体しか出ませんでしたがなんででしょうね?3、4体目くらいは出ても良かったような…

なんであれジュウレンジャー(厳密にはライブマン)から始まった追加戦士の要素ですが、その成功を受けて現在まで続き、その後の戦隊でも登場すると話を盛り上げてくれる。今後どんな追加戦士が現れるのか楽しみですね。

投稿: アルター | 2020年6月16日 (火) 20時53分

コメント返信:アルターさん

アバレキラーに555の草加、強烈なキャラクターが同期でこれを日曜の朝に見ていたのがとんでもない事だなと振り返って思います。
でもどちらともダークヒーローではあるけどブレない”芯”があったからこそ魅力的に見えて今でも愛されてるキャラクターなんだと思います。
ゴーカイジャーの話に戻って、そんなアバレキラーが鎧に力を託すのが記事にも書いた通り熱い展開でした。
ベクトルは違いますが戦隊愛の強い”芯”を持つ鎧の強烈なデビュー回でした。
言動の一つ一つに先輩戦士にもゴーカイジャーにも敬意と愛を感じる彼の存在感は今見ても凄いです。

ゴーカイジャーのロボは振り返ると少ないなあと思うんですが、当時はレンジャーキーを中心に商品展開してたのでやむ無しというか。
最終的に全戦隊全戦士のキーを商品化してましたから、それと並行してDXロボも数を増やすというのは天下のバンダイさんでも無理があったんだろうなと。

投稿: んがよぺ | 2020年6月19日 (金) 21時08分

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