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2020年5月29日 (金)

ゴーカイジャー感想記:11話と12話

毎週日曜日に東映特撮YouTube Officialで海賊戦隊ゴーカイジャーが配信中。
今週分の感想です。

 

※今週分はシンケンジャー編。シンケンジャー本編の重要なネタバレも含むのでシンケンジャー未見の方は閲覧注意です。

 

第11話「真剣大騒動」
2011年5月1日放送
監督:坂本浩一
脚本:荒川稔久

いつまでも地球征服が出来ない現状を憂いてザンギャック皇帝が側近のデラツエイガーを派遣した。
皇帝の側近だけあってその実力は確かで今回ばかりはゴーカイジャーも苦戦気味。
しかし調子に乗って前線に出てきたワルズ・ギルが負傷したことで急遽撤退、せっかくのチャンスを不意にしてしまう。
9話・10話とワルズ・ギルが指揮官として良いところ無しだったけど今回でさらにカッコ悪い姿を晒すことに。
自分が戦うわけでは無くただ偉ぶるだけでバリゾーグに守られゴーカイジャーを追い詰めたのはデラツエイガーの力、何もしてないし負傷してチャンスを不意にしただけ。
ジョーがバカ息子と彼を呼称したけど、全くその通りの醜態でした。

 

侍を探してゴーカイジャーが出会ったのはシンケンレッドだった志葉薫。
薫は出会うなりレンジャーキーを返せと直球な物言い。この世を守る使命を代々受け継いできたのだから守るための力を奪い返そうというのも納得、まさに真剣なわけで。
でも不意打ちなんて卑怯なことはせず堂々と名乗って勝負に臨むのが侍らしい。ジョーが勝負に応じたのも剣の腕が確かだと感じただけじゃなくその真摯な姿勢に敬意を払っての事でもあったのかなと思います。

ジョーに剣を教えてくれた恩師のシド。ザンギャックから脱走する際に行方不明となっていた彼はバリゾーグに改造されていた。
ジョーは戦いの中でバリゾーグの太刀筋からそれを察してしまいワルズ・ギルの口からそれが紛れもない事実だと告げられる、再会の約束がこんな形になってしまうなんて惨い。
ワルズ・ギルはベラベラ秘密を喋りすぎで調子に乗ってるなあと思うけど、残酷な事を平然と口に出来るところがバカでも悪の帝国の王子なんだとうかがえてゾッとする。

衝撃の事実に動揺するジョーを庇ってマーベラスが負傷。
ジョーの異変を察知して咄嗟に体を張れるのだから仲間を大切に思ってる事がうかがえる。
傷を癒すため眠るマーベラスに皆が寄り添ってるのも良い。
薫がこの海賊たちを見守りたいと思うのも納得。海賊と呼ばれ悪ぶって見えても仲間を思う心は本物だから。
この絆があるからレンジャーキーを奪還せず力を託そうと思ったんだなと。

 

第12話「極付派手侍」
2011年5月8日放送
監督:坂本浩一
脚本:荒川稔久

バリゾーグに会うため一人船を降りたジョー。
シドの心を取り戻したいと必死に訴えるがその思い空しくバリゾーグはジョーを叩きのめして去っていく。
でもバリゾーグが命令も無しに1人で地上に降りたのはどこかにシドの心があってジョーに会おうとしたからではないか。
手負いのジョーをここで始末することも出来たのに止めを刺さずに去ったのもシドの心がブレーキをかけたんじゃないのか。
シドはもういないんだとジョーは泣き崩れるけど、本当は僅かにシドの心を呼び覚ましていたんじゃないかなと思います。

 

ジョーが不在のまま4人だけで戦う海賊たち。
圧倒的な不利な状況だが全く負けるとは思って無くてジョーは必ず来ると信じて戦う。
ジョーもまた仲間の事を思って再起し駆け付ける。
再び5人が揃って変身と名乗り、そして反撃。主題歌インストを流しながらこのシチュエーションとアクションは熱い。
さっきまでの苦戦が嘘のようにデラツエイガーを圧倒。絆で結ばれた仲間が揃えば強い、王道です。
マーベラスが語ったジョーとの出会い。初めて出会った時も背中を預けて戦いそして共に夢を掴もうと誓った。
その時と同じシチュエーションを再現してるのもたまらんですわ。カッコ良すぎる。

海賊たちの絆を見届けた薫は彼らなら勝てると確信。
シンケンジャー終盤でも影武者だった丈瑠と仲間たちの絆を知って彼らに全てを託していたけどその流れを彷彿させます。
シンケンジャー最終回で使われた「双」の秘伝ディスクをジョーに託すのもニヤリとする演出。

 

シンケンジャーの大いなる力でガオライオンがまさかの変形、シンケンゴーカイオーが完成する。
この変形には当時驚きました。ガオレンジャーからシンケンジャーと別の戦隊のメカに姿を変えるなんてよく考えられてるなと膝を打ちました。
変形してゴーカイオーに文字と兜が付くことで本家のシンケンオーっぽいシルエットになるんだから本当良く出来てる。
止めは烈火大斬刀の一振り。これにもニヤリ。

 

2回に渡ったシンケンジャー編。
本家でも11話で丈瑠が家出していてジョーが一人船を降りたのはそれと重なるし、「双」のディスクの件は前述したとおり最終回を彷彿させる。
でしゃばる丹波をたしなめる薫というお馴染みのやり取りが見られたり黒子がバックアップしている様子があったのも嬉しい。
ゴーカイジャーが他の戦隊に変身するのは言わば海賊版、偽物です。その偽物に薫が力を託すというのが、影武者・偽物の殿だった丈瑠に力を託したシンケンジャー本編の流れとも重なるように思える。
荒川さんも坂本さんもシンケンジャーには関わってないのに原典の要素を抽出し上手いこと纏めたなあと本当に感心します。

 

坂本監督の登板はこの組が最後でこの後は仮面ライダーフォーゼの演出へ異動。
出来ればもう一組登板して欲しかったなあ。
11・12話共にシンケンジャー以外の歴代戦隊のゴーカイチェンジもたっぷり見せて頂いて本当にカッコ良かった。
放送当時は昭和と平成初期の戦隊の事よく知らなかったので連続ゴーカイチェンジを見てもあまりピンと来なかったんですが。
今改めて見ると限られた尺の中でチェンジした各戦士の技や武器の特徴、ポーズ等もバッチリ再現されてて凄く興奮しました。
それと坂本監督と言えば素面アクション。11・12話共にキャストの皆頑張ってて変身してなくてもカッコいい立ち回りを見せてくれました。
このカッコ良さをもう少し見たかったなあと惜しむ気持ちはありますが、それよりも良いものを見せてもらえたと感謝の気持ちの方が大きいです。
本当にありがとうございました。

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コメント

今更ですけど、レジェンドが出た時のサブタイトルってその戦隊を思わせる物になってるんですよね。この辺りも過去作に合わせているのが良いです。

シンケンジャーの志葉薫が出た当時は実を言うとレッドが突然入れ替わって物語が盛り下がらないかと危惧したのですが、それでも最後まで観れば、影武者設定をとことんまで活かしきり、家臣達の絆も最後まで大事にしてくれた上でラスボス戦を終わらせてくれたので好印象でした。以前のゴセイジャーが子供っぽいと比較されてた云々は後になって知ったのですが、自分からすれば全ての戦隊が子供向けだと思うのですがね…ああいう人達の言う大人向けって何なのでしょうか?子供向けだからつまらない訳じゃないのに。

本編ですけど、やっぱりかつての仲間が敵になった上で再会することになるのはキツイですよね…ジェットマンやカクレンジャー、メガレンジャーにアバレンジャー等戦隊メンバーやその上司の関係者との確執や恋愛、友人関係等が描写されてると余計にくるものあります。

一旦は今回で保留になりますが、こういう展開があるから戦隊は面白いんですよね。そしてマーベラスとジョーの出会いも描かれ、ここで何故敵を倒そうと思うのか、何故仲間になったのかが描かれるからこそヒーローに感情移入する訳です。

巨大戦はこんな形でシンケンオーを表現するのかと驚きましたよ。シンケンジャーの武器でも印象的だった烈火大斬刀まで使うしてんこ盛りとはまさにこの事です。

1クール目ですが、今後のストーリーの盛り上がり的としても新たな力の登場としても良かったと思います。こないだポケモンの過去要素についてああは書きましたが、ではゴーカイジャーはどうなのかと言うと、そもそもの前提が過去の戦隊に触れる関係でかつて子供だった大人も呼び込む物だから最初からそういうコンセプトで行く事を宣言するのであれば良いと思ってます。新アニポケのコルニの件もそういう物だと解釈してるので。

ニンニンジャーがシンケンジャーの劣化とかいうのあったのですが、それは無いですよね?それと前から聞いて見たかったのですが、戦隊の巨大戦って何が面白いんだと思いますか?ロボを出す件についておもちゃ売りたいからというの見かけてムッとした事あるのですが、いざ何故やる必要あるのかと思うと答えが出てこなくて。迫力があるからいいじゃないかと思ったりもしたけど本当にそれだけでいいのかなーと考える事もあって。なんであれド派手なアクションが特撮の売りなんだし、そこに要らない事言う方が良くないようにも思うんですけどね。なんであれ1クールでこんな豪快な事見せる訳だから気を引き締める事が視覚的に感じやすくなってる面もありそうに思いますし。長文失礼しました。

投稿: アルター | 2020年5月29日 (金) 16時08分

コメント返信:アルターさん

今回はシンケンジャー本家に倣って漢字のみのサブタイトル。タイトルにもオリジナルの戦隊への敬意があるのが本当に好きですね。

シンケンジャーの最終章、薫が登場してからは毎回ドキドキでした。
殿と家臣という独特の関係だったこの戦隊の絆はどうなってしまうのかと思いましたが、絆は保たれて最後の戦いも納得の決着で本当に面白かったです。

例に出された戦隊も今回のゴーカイジャーにしても仲間が離れていったり関係がこじれるとハラハラしますね。
どの戦隊にしてもスタッフや出演者がそのキャラクターを真剣に作って関係性を大事に描くからこそフィクションだと分かってても見ている方は手に汗握ります。
子供が見る場組だからこそ作り手は真剣にドラマを描いているしそれはどの戦隊も変わらないと思っています。
そういう意味でゴーカイジャーはもちろんのことシンケンジャーも次作のゴセイジャーも子供に向けた作品だったと思っています。
戦隊ごとに明るめに行こう、シリアスに行こうと方向性に違いはあれど子供向けなのは一緒。シリアスなのが大人向けとは思わないですし、シンケンジャーが大人向けでゴセイジャーが子供向けだと言って貶める言い方には今では全く共感出来ないです。

ゴーカイジャーは過去の戦隊を絡める前提で企画されてますし新アニポケについても過去の要素を引っ張り出せるように構成されてますからね。
最初からそういうつもりで且つ現行のキャラクターをしっかり見せることを外さずに作られてる作品は本当に好感が持てます。

ニンニンジャーとシンケンジャーは、妖怪と戦う・忍者も侍も和の要素・メイン監督が中澤さん、と共通項はありますが、プロデューサーも脚本も違って方向性が全く別物なのにそもそも比べる意味が無いし劣化なんて話は理解不能です。

歴代の戦隊を見てきた身としては、シリーズが続くうちにロボ戦は”お約束”になってしまっていて、必要あるかと言うと本来は”無い”ものだとは思います。
しかしお約束だからこそ今度はどんな見せ方をしてくれるのかと毎年楽しみに見ているというのもありますし、特撮やギミックに工夫があるとやっぱり目を見張るしそこには作り手の技術や情熱が込められてるんですから無くしちゃいけないものだと思います。
それとロボを出す必然性を持たせようとシナリオに工夫を凝らす戦隊もありますし(ゴーカイジャーの次作ゴーバスターズがその例の一つですね)、お約束があるからこそ新しい挑戦が生まれることもあるので、そういう点でも無くして欲しくないと思いますね。

投稿: んがよぺ | 2020年5月30日 (土) 13時49分

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