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2020年5月31日 (日)

アニポケ感想EX:ベストウイッシュ33話

本日の朝、新アニポケの放送が来週から再開すると一報がありました。
やっとこの時が。本当に待ち遠しかったです。
それに伴い歴代アニポケのエピソードを振り返る記事も今回で終了します。
また何かの拍子に過去の話を語ることもあるかもしれませんがここで一旦区切りとします。

 

今週はベストウイッシュから33話を語らせていただきます。

 

「ドラゴンバスター登場!アイリスとドリュウズ!!」
2011年5月26日放送
脚本: 米村正二
コンテ:古賀一臣
演出:古賀一臣
作画監督:夏目久仁彦

 

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-矢継ぎ早の超展開-

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ドラゴンバスターを名乗るラングレーがこの回で初登場。龍の里出身のトレーナーに勝つことが目的で、かつて里のトレーナーに負けた事から目の敵にしていてそれでアイリスに目を付けて探していたらしい。
要は八つ当たりなわけで、その話を聞いてアイリスは子供ねえとお馴染みの口調で返すけど、ラングレーはそれを自覚した上でアイリスに勝負を挑んできている、そこまでハッキリ自分の意思を貫くと八つ当たりなのに却って潔く見えてくるから不思議。
ラングレーの挑発を受けてアイリスはバトルに応じることに。
ここまででまだOP前のアバンですよ。開始1分も経たずに新キャラクターがどういう人物かを見せてヒロインとのライバル関係を確立させる、何なのこの密度は。

 

そしてOPが開けてから。

・キバゴVSツンベアーのバトルから始まり、キバゴが負けてドリュウズが代わりにバトル
・ドリュウズが”いわくだき”でノックアウトされてかつてのトラウマが蘇る
・アイリスがドリュウズ、まだ進化前のモグリューだった時の出会いを語り始める
・ならず者だったモグリューにアイリスは何度も勝負を挑み、そのうちにパートナーとなり一緒にポケモンバトルをするようになった
・バトル大会で連勝中にモグリューが進化しその勢いで無謀にもドラゴンマスターのシャガに勝負を挑んだ
※ここまでAパート

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・シャガのオノノクスに全く歯が立たず”いわくだき”を受けてドリュウズが倒れる、これがトラウマの原因でそれ以降はアイリスの言う事を聞いてくれなくなった
・話を聞いたデントがアイリスがドリュウズの気持ちを分かっていなかったのが言う事を聞かない原因ではないかと諭し、アイリスはかつてのバトルを思い返し格上の相手に無謀な挑戦をしてドリュウズの気持ちを考えてなかったことを反省し謝る
・アイリスの謝罪を受けて少し心を開いたドリュウズが”きあいだま”を習得する特訓を始めてアイリスも夜通し協力する
・翌朝ワザは完成し、またも嫌味な態度で現れたラングレーと再戦となり今度はドリュウズと息の合ったバトルを見せる
・一進一退の攻防の末惜しくもドリュウズの敗北、かと思いきやツンベアーも時間差で倒れてバトルは引き分け、ラングレーと再び相まみえる事とアイリスとドリュウズのさらなる躍進の可能性を残して幕引き

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・・・やばい。久々に視聴しこうして起きた出来事を大まかに書き出してみたけどとんでもない詰め込みっぷりだ。
米村さんは1話の中に色々詰め込むのが得意な作家さんだと思っていますが、それにしたってこんな矢継ぎ早にイベントを展開するなんてどうかしてるよ(褒めてます)
これを演出した古賀さんも凄すぎます。この詰込みなので一回一回のバトルの尺が短いのにカッコいい構図やアクションを作ってるんですから。本当に感心します。

 

-変わる印象-

正直に言えば初見では良い印象は無かった話でした。詰め込み過ぎで個々のシーンが窮屈に感じたし、特にアイリスが反省しドリュウズに謝るところはじっくり見せて欲しかったからササっと次の展開に進むのが納得いかなかった。今見てもそのシーンだけは勿体なかったと思います。
それと初見ではラングレーがただ嫌な子にしか見えなかった、いきなり八つ当たりしてきて嫌味ばかり言うんだもん。
でも今ではこの話は気に入ってるしラングレーも良いキャラクターだと思っています。
初見時は窮屈だったけど、時間を置いて振り返った時にこれだけの情報量を詰められるのって凄い事だと作り手の手腕に感心するようになったのが一つ。
そしてこの回で起きた事が後々の話で活きたことで詰め込んだことが無駄じゃなかったと思えたことが印象が変わった理由です。

ラングレーは39~42話のドンバトル編で再登場。ドンバトル編ではアイリス以外のキャラと絡むことがあって、そこでふっと柔らかい表情を見せた時に、あれ?この子こんな表情も出来るんだ、可愛いじゃないかと思えた。
アイリスと絡む時はやっぱりツンとしてるけど、むしろアイリスと絡む時だけツンとしているラングレーが(この33話も含めて)愛おしく思えるようになっていました。
最初の印象が悪かったからこそ新しい表情が見えた時にグッと惹かれて、この33話の初見時の印象も意味があったんだと思えた。

42話のドンバトル決勝戦では”きあいだま”が決め手となりアイリスとドリュウズが優勝した。2人の絆の再生を象徴するこの決勝戦で33話で習得した技が決め手になるというのが熱い。
33話単体だと駆け足でイマイチに思えたアイリスとドリュウズの絆がこの決勝戦で昇華されたのが本当に良かったと思うし、この決勝戦のために33話があったんだと考えることが出来て、詰め込み過ぎでも33話があって良かったと思えた。

エピソード単体の完成度や印象はもちろん大事だと思いますが、後の展開によっては見え方や印象が変わることがある。長年アニポケを見ていますがこの33話はそれを特に意識した話でした。
リアルタイムでこの話を見て後に印象が変わる体験が出来た事はとても大切な思い出です。

 

来週からはまた新アニポケの感想を書いていきます。
この33話がそうだったように、新しい話を見ることでこれまで見てきた新アニポケの話にも違う印象を抱いたり別の視点を持つことがあるかもしれない。
そんなことも期待しつつ来週の日曜日がやって来ることを心待ちにしています。

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コメント

正直なところ僕も今回の話はんがよぺさんと同じように印象は抱いていたんですよね。ドリュウズとアイリスの関係は前々から順を追って徐々に描写していれば感情移入しやすかったのではと思って。後、個人的にはいわくだきがきっかけなのは別にいいのですが、ゲームでは大して強力な技と言えないので大技で心身共に大打撃を受けるぐらいの方が衝撃デカく感じたように思えて(というかBW自体やたら弱い技を連発してる印象がある)。

ラングレー(当時エヴァの方浮かべてすいません)は正直サトシ達に対する態度が悪すぎて子供向け番組でこんな態度とるキャラ出して大丈夫かよとは思いましたが、その後でバイバニラの件とか絡むにあたってそれなりの態度を見せていたのは良かったと思います。何度も言ってますがサンムーンのグズマが改悪された発言した人達には寧ろ原作の扱い考えたらあのままグソクムシャ怒鳴って終わると思うか?って感じにも思えたし、最後まで観てから決めろよと言うか。寧ろききかいひの仕様が原作と違って自発的に発動出来る物なんだし。別に特性理解してない訳じゃないし。

とはいえアイリスとドリュウズの再出発という観点で観ればこの回をやった意味はあったと思います。駆け足気味ではあるけど、アイリスとドリュウズの関係が修復されていく過程自体は丁寧だと思えたし、この回が放送された時はまだ震災の爪痕があったりDPまでのようにタケシを戻せだか言う人もいたりはしたけど、黒歴史呼ばわりされようとそれでも人とポケモンの絆を描く姿勢その物は変わってないんですよね。ドンバトルの一件はあくまでサトシに勝って欲しかったからアイリスが勝ったのは複雑だった(態々主題歌をバックに流してたのに)のですが、ドンバトルが単純にバトルを楽しむ為の物だと考えたらある意味あの展開で良かったのかもしれませんね。

BWはキャラがウザいと言う人が多数いるけど、んがよぺさんのように好意的に解釈することも場合によっては大事なんですよね。正直ホッとした気分です。これって別に悪い所を無視してる事にならないですよね?

来週はいよいよアニポケが再開しますが、スタッフは注意を払って製作してほしいですね。BWやサンムーンの炎上騒動で神様は緑色というブログのコメント欄にてアニポケ終われとか言う人いたけど、終わってほしくないですね。

投稿: アルター | 2020年6月 1日 (月) 21時33分

コメント返信:アルターさん

コメントありがとうございます。

記事に書いた通り初見の印象(エピソードとしてもラングレーへの好感としても)は良くなかったですが、今では愛おしく思っています。
その後のドンバトルもサトシが負けた事に複雑な気持ち、と仰られるのも致し方なし、やっぱり主人公が負けるっていい気分じゃないですよね。
でも自分はドンバトル編は特に好きなエピソードで最後まで納得して見られたし、ドンバトルのおかげで33話の見え方が変わったのも記事の通り。
急ぎ足とはいえアイリスとドリュウズの過去を明らかにしトラウマの克服と再び絆を結ぶ過程を描いたことは素敵だなと思うし、人とポケモンの絆を描くところは外さないのが流石米村さんだなあと思うしやっぱり好きなんですよ。

BWへの不平不満の声、そもそものシリーズの方針にしても震災の影響で構成が崩れた事への批判も知っていますが、それでもこのシリーズは自分にとって大切な作品だし好きな話は好きって言いますよ。
BWに限らず好きなものは好きってこれからも言います。不満だ嫌いだという声が多かろうと自分の好きを引っ込める道理は無いです。

投稿: んがよぺ | 2020年6月 5日 (金) 08時18分

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