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2020年5月20日 (水)

ハリケンジャー感想記:11話と12話

東映特撮YouTube Officialで忍風戦隊ハリケンジャーが毎週2話ずつ配信中。
今週分の感想になります。

 

巻之十一「夢喰いと再出発」
2002年4月28日放送
監督:橋本一
脚本:宮下隼一

 

ゴウライジャーに敗れて傷も癒えぬままなのに、今度は夢の世界で戦う事を強いられるハリケンジャー。
完全敗北から間もなく当人たちが病床に伏せたまま夢の世界へ送り込まれるとは厳しすぎる。
子供たちを救うためとはいえ苦渋の決断をしたおぼろの心中は察するに余りある。

特撮ヒーローあるある、夢や幻の世界は何でもあり。
ウェンディーヌとフラビージョの接待を受ける鷹介、七海はマゲラッパをバックダンサーに大観衆の前で歌う、現実では敵とこんな仲良くなんてあり得ない光景なので思わず笑っちゃう。
吼太は高原で子供たちと遊んでて楽しそう・・・からの何故か冷蔵庫が沢山、何じゃこりゃ。
そんなおかしな夢を見てる間に現実の世界では体が蝕まれていく、怖い。

これが夢だと気付いたのは吼太。愛犬を失った現実から逃げている少女・梨花の心にシンクロしたことでこのままじゃいけないと気付いた。
吼太は両親を失い妹と2人で生きてきたことが4話で語られてました。まだ先の話しになるけど吼太には亡くなった祖母とのエピソードもあるので、身内を失う悲しみを乗り越えてきた吼太が梨花を諭すのは納得の流れ。
辛いことから逃げても本当の戦いは終わらない。梨花を諭しつつ自分自身を鼓舞する言葉が熱い。

ユメバクー師が作った幻のゴウライジャーに怖気づく鷹介と七海だったが、幻に負けるかと奮起する吼太の姿に心動かされ再び3人の心が一つになる。
ハリケンジャー復活。青空の下で名乗るのが恐怖を振り払った3人の心を象徴しててカッコいい。
この回の名乗りはロケーションが素晴らしくて印象に残ります。本当良い絵が撮れてる。
ユメバクー師は幻のゴウライジャーでハリケンジャーを精神的に追い詰めたつもりだったけど、幻とはいえゴウライジャーを切り捨てた事が却って3人に勢いをつけさせて復活の手助けになっちゃったのが皮肉ですね。

 

ユメバクー師が倒されてガックリ肩を落とす七本槍、皆でシンクロしてるのが面白い。
ジャカンジャはライバル意識を持ってても何だかんだ仲良いんだよね。
ただし終盤にアイツが出てくると・・・。この頃はまだ平和だなあと思います。

夢から覚めた梨花は墓に手を合わせてまた学校へ行くと前を向く。
最後にゲストの再出発も見せてフォローされてるのが好感触です。

 

巻之十二「テッコツと父娘」
2002年5月5日放送
監督:橋本一
脚本:荒川稔久

 

夜の街でテッコツメーバを追い詰め撃破するハリケンジャー。これも良いロケーション、忍者に夜の闇が映えてカッコいい。

特撮ヒーローあるある、敵があっさり倒れた時は本当の作戦が密かに進行中。テッコツメーバは細胞を拡散させてビルを吸収し巨大化しようとしていた。
作戦を立てたサーガイン曰く最弱だからこそ最強になれる、深いこと言うなあ。
それと負けてから強くなるというのはハリケンジャーにも当てはまるわけで。真理を説いているのが敵ながらカッコいいんだよなあ。


無限斎の叱咤に不満が爆発したおぼろは無限斎をボールに閉じ込めて街へ放り出してしまう。
ゴウライジャーや豪雷神の秘密を何一つ解き明かせず焦りが募っていたところへ無限斎の叱咤。前回は急ピッチでシノビマシンの修理をしつつハリケンジャーを夢の世界へ送る苦渋の決断をしたりとおぼろにかかる負担が大きすぎたのだから不満が爆発するのもやむなし。
でもボールの中に通信機を備えていたのは後で探しに行けるように考えての事だろうし、厳しい父に不満を抱きながらも本当は大切に思っていることがうかがえる。

無限斎は親に構ってもらえない寂しさを抱く少女・ユリコと出会う。
ユリコの両親は本当はユリコが大好きで大切に思うから厳しくしてしまうんだと無限斎が諭す。ここの語りが西田さんの優しい声色と相まってとても温かいです。
早く戦いを終わらせておぼろの晴れ姿を見たい、無限斎も密かに子を思う気持ちがあることが偶々日記を見た鷹介からおぼろへ伝えられる。
厳しさは愛情の裏返し。ありきたりなメッセージではあるけどやっぱり良いものですよ。

ハリケンジャーが戦ってる間におぼろが逃げ遅れたユリコと無限斎の救出に向かう。
装備を纏い炎の中からユリコを助け出したおぼろがカッコいい。
ヒーローを支える裏方のキャラが前線に出る話も特撮ヒーローあるある、普段とは違う活躍ぶりが印象に残ります。
当人が言ったようにおぼろも忍風館の卒業生でハリケンジャーの大先輩、直接戦う事は無くても確かな実力があることが分かるしそんな彼女が支えているからハリケンジャーは戦えているんだと思う。

ビルを吸収し巨大化を続けるテッコツメーバを止めるためハリケンホークの技で焼き尽くす。
合体ロボではなく分離したメカで止めを刺すのは珍しいパターン。妨害してくるゴウライジャーの不意をついた機転も見事だし印象的なシーンです。
まだゴウライジャーには敵わないけど、ならば無理に戦わず本来の目的であるジャカンジャを倒すことを優先したのは賢明な判断。
前回ゴウライジャーへの恐怖は振り払ったけどすぐに彼らに肩を並べるほど強くなったわけじゃなく、今できる精一杯の方法で切り抜けるのが丁寧な描き方だと思います。

 

11・12話は「相棒」や「新・科捜研の女」などテレビドラマで活躍されてる橋本さんの演出。
11話の夢の世界の不可思議な雰囲気からの復活の名乗りという熱さの切り替えが良く演出できてて好きだなあ。
スーパー戦隊に参加されたのは今のところこの組み1回きりなのが寂しい。

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コメント

コメントの前に先日の件ですけど、なんかコメントの書き方が悪くて要らぬ誤解生んでしまったのはすいませんでした。気をつけるようにします。

11話と12話、どちらもをしたおぼろや館長のような人達が陰ながら援護してくれてるからこそヒーロー達が戦えてるのが伺えて良いですよね。館長も口うるさいながらも娘の事を想っているのがユリコへの言葉で伝わりましたし。僕も両親の事は大事にしたい物です。

個人的には12話は後半凄く熱かったですね。最弱かと思われた怪人に思わぬ苦戦を強いられ、奴がどんどん大きくなって行く様は絶望感ありましたし、だからこそのクライマックスは合体ロボではなく分離したメカで連携して敵を焼き尽くして行く絵面の熱さもあって個人的にはハリケンジャーの1クール目の話ではトップクラスに好きな回です。

ゴウライジャーに関しては高校の頃見直したのもあって仲間に後からなるのはわかりつつも、小学生時代の自分の感覚では絶対に彼らにハリケンジャーはリベンジしてほしいと思いましたね。夢の中の出来事は火に薪を入れるような意味合いもあっただろうし。

投稿: アルター | 2020年5月20日 (水) 23時54分

コメント返信:アルターさん

返信遅れてすみません。今後ともよろしくお願いします。

戦いを支えてくれる人とその思いを丁寧に描いたエピソードでした。
こういう話しがあると脇役も大事にしてくれてると作品への好感がグッと上がります。

分離メカで逆転するのは熱かったですね。
どんどん巨大化していく敵の絶望感が凄まじいからこそ意外な逆転劇が映えてとても印象に残りますね。

いつかリベンジを、ヒーローには勝って欲しいってやっぱり思っちゃいますよ。
そう思えるのはキャラクターもストーリーも丁寧に作られてて視聴者の心を掴んでるからなんだと思いますよ。

投稿: んがよぺ | 2020年5月23日 (土) 19時57分

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