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2020年5月 3日 (日)

アニポケ感想EX:ダイヤモンド&パール164話

新アニポケが再開するまで歴代アニポケのお気に入りエピソードを語る記事です。
今週はダイヤモンド&パールから164話を。

 

「ポッチャマはぐれる!」 2010年2月18日放送
脚本:大橋志吉
コンテ:山田浩之
演出:古賀一臣
作画監督:夏目久仁彦

 

-秀逸なサブタイトル-

この回はポッチャマが家出して皆とはぐれてしまって起きるドタバタ劇。
ポッチャマが”はぐれる”
家出、つまりポッチャマが”グレる”という話し。
2つの意味を重ねたサブタイトルが「ポッチャマはぐれる!」、いやいや素晴らしい発想に脱帽です。
このサブタイトルを閃いたのは誰なんだろう。大橋さんか須藤監督かそれとも他の誰かなのか。
いずれにしてもこのサブタイトルの発想が大好きで拍手を贈りたいです。

 

-ロケット団本気の説教-

ポケモンお助け委員会に扮し、家出したポッチャマに付け込みピカチュウゲットに利用しようというのが今回のロケット団の作戦。
ポッチャマに委員会の活動を説明するくだりが宮沢賢治の「雨ニモマケズ」のパロディなのが面白い。

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ポッチャマを信用させ付け込むはずが、家出の原因を聞いてポッチャマの苦しみに共感したロケット団はポッチャマの事を顧みないサトシとヒカリに本気の説教をする。
このシリーズまでのロケット団はサカキに全然期待されていない、というかほとんど忘れられてるぞんざいな扱いをされているから誰にも相手にされないポッチャマの苦しみに共感するのも納得の流れ。
悪だくみを止めたわけじゃないのでやっぱりピカチュウゲットにポッチャマを利用しちゃうんだけど、悩みを聞き説教してる時の彼らは本気でポッチャマの苦しみに寄り添った行動をしてるのが良いんですよ。
苦労人の彼らだからこそその気持ちを汲めるというのが素敵。

 

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ポッチャマに共感しサトシとヒカリに説教をする時の表情は真剣そのもの。

 

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からの、本来の目的のために悪い顔に戻るコントラストが面白い。
説教も悪だくみもどっちも大真面目にやっている、これがロケット団の面白さよ。

 

-妄想大爆発-

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傷ついたポッチャマを慰めるヒカリ・・・って誰やねん!

 

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ポッチャマの妄想にピカチュウは呆れ顔。ピカチュウがこんな表情するのも珍しい。

 

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家出した自分を探しに来てくれたと再びポッチャマの妄想、だから別人やん!

 

冒頭のポケモンコンテストで活躍するポッチャマの夢オチといい、妄想・願望が溢れ出てるのが面白い。
それもヒカリが大好きで彼女の一番のパートナーでありたい思いの表れなんだけどね。如何せん絵が面白くてどうしても笑っちゃう。

 

-楽しい絵-

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前述したロケット団の表情やポッチャマの妄想も面白いけど今回は他にも楽しい絵がいろいろと。

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たびたび登場するドサイドンに皆振り回されたり(このドサイドンが暴れてる理由が最後に明かされる構成も良き)。
ポッチャマには悪いけどフカマルの”りゅうせいぐん”に吹っ飛ばされる絵は天丼ギャグとして楽しいしポッチャマを探す時にもまた”りゅうせいぐん”が使われるのも面白い。
ロケット団の名乗りがドサイドンに邪魔されるのは吹き出しちゃったし。
フカマルが何かに噛みついている描写が繰り返しあって最後にはサトシの頭に噛みついたままなのが笑っちゃうし。

久々の視聴でも大いに笑い楽しめました。

 

-家出の原因-

ここからは自分の考察。あまり真に受けないでくださいね。

ポッチャマの家出はフカマルの”りゅうせいぐん”で傷ついているのに誰も心配してくれないという寂しさ苦しさのため。フカマルは156話から登場し”りゅうせいぐん”の天丼ギャグは繰り返し描かれていたので溜まりに溜まった鬱憤が今回爆発したという流れ。
直接の原因はそれだけどそれ以外にも家出の遠因があったんじゃないかと考えています。

フカマルの登場前に少し遡って、ヒカリが143話でヒノアラシを仲間にしたりこの頃はマンムーとまだ息が合わず苦労したりポッチャマよりも他の仲間たちのことで手一杯の状態が続いていた。
ポッチャマをないがしろにしてたわけじゃないけどヒカリがあまり構ってやれない状態が以前からあって、それに追い打ちとばかりにフカマルの”りゅうせいぐん”でついに不満爆発、という大きな流れだったんじゃないかと。

それとこの回のポッチャマって”弟や妹が出来て親に構ってもらえなくなって寂しさを抱く長子”の比喩だったんじゃないかなんて思っています。
自分は実際に弟が2人いて幼い頃にそんな気持ちを抱いたことがありまして、この回のポッチャマを見てふとその思いが蘇って勝手に重ねて見ているだけなんですが。
でもトレーナーを親、ポケモンを子として考えると、最初の子であるポッチャマより最近仲間になった(生まれた)子であるヒノアラシやフカマルに気を取られて長子が構ってもらえない図というのはしっくりくるんじゃないかなと思っています。
ヒノアラシはタマゴから孵って(生まれて)仲間になっているからね、そりゃ幼子の方が親は気がかりになるでしょう。

ポッチャマもドサイドンも、ポケモンがはぐれたことを「家出」と表現しているのが好き。
トレーナーとポケモンが一緒に過ごしていくことが疑似的な家族であり家であるという意味に思えて、それも前述した考察を補完しているように思います。

あくまで自分が勝手にそう思ってる、そういうフィルターを掛けて見ているだけなのであまり真に受けないでくださいね。

 

 

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最後は個人的な考察でしたがそれは置いといて。
久々に見ましたがやっぱり絵が楽しい。
ポッチャマの妄想のヒカリには笑っちゃうけどそれもヒカリが大好きという表れだし、だからこそ心配して貰えない寂しさもそれに共感しちゃうロケット団の様子も際立つ。
ヒカリもサトシも反省しポッチャマに謝りまた皆で一緒に旅立つ、やっぱり皆で仲良くいられる方がいいよね。
構って貰えない寂しさとそれを抱かせてしまった反省と仲直り、話としてはベタだけど絵はコミカルだしサブタイトルやロケット団の活躍が印象的でやっぱりこの話好きだなあと思いました。

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コメント

ポッチャマがフカマルのりゅうせいぐんを受けるくだり、そういう解釈もありましたか。確かにそれだけ爆発させられているのに誰からもそれを心配されないのは本人からすれば笑いごとじゃないからたまったものじゃないですよね。今回の話に関してですが、僕ってDP以前のアニポケに関してあまり記憶ないんですよね。覚えているとしたらジム戦の熱さとか彼らの友情とかそういうのしか大雑把でなくて。

ちなみにポッチャマのりゅうせいぐんの件、どうにも乗り切れなかったのはなんとなく覚えています。理由としては前にも言ったように御三家も含めたレギュラーの水ポケモンが進化しない事やギャグキャラ寄りだったのがどうしても納得いかなくて。これも僕の意見だから真に受けなくていいですが、ポッチャマの最終進化系のエンペルトは外見がカッコいいからヒカリのポッチャマも進化してカッコよく活躍してほしいと思っていたのに今までの水ポケモンがギャグ系だったり進化しない事多いだけにポッチャマもああいう扱いになったからなんか納得出来なくて。

それ故かわらずの石もった回もこれ言ったらあれだけど、スタッフはそうまでして水ポケモン進化させたくないのか・・・って落胆したこともあってね。ただ後になって調べたところハルカのアチャモがワカシャモに進化してがっかりした子供がいたらしい事も聞いて(可愛らしい見た目の御三家が進化してしまってがっかりした?)そういうメインターゲットの子供の事考えての判断だったのかもしれないと思ったら仕方ないかとも考えました。

このような事を書きましたけど、ポッチャマのキャラ自体は別に嫌いではないです。まず初登場の時点で会ったばかりのヒカリをアリアドスから守り抜こうとした件が後の進化の拒否に繋がると思えば展開そのものは熱いと思うし、この話にしても産まれたヒノアラシや困ったフカマルに構ってばかりのヒカリ達にジェラシー的なの感じてグレたのもそれだけヒカリの事が好きなんだと思いましたね。エンペルトに進化してほしかったとは書きましたが、おてんばなヒカリと元気なポッチャマというコンビ自体は中々絵になってるし、そもそもヒカリがコンテストという美しさ重視の競技に夢を進めていた時点でよく考えたらヒカリのキャラ的にエンペルトは違うかな・・・とも思って。

とはいえポッチャマはしょうがないとしてもサトシのブイゼルは進化もいいのではと思ったのに全然進化しなかったり、過去に進化した者はいてもキングラーのように出番が少なかったりニョロトノのようにギャグ寄りになっている者いるのに乗り切れなかった感情あるのも僕が感じた事なんですけどね。(だからこそサトシのケロマツがギャグ要素の少ないキャラで最終進化した上、大活躍したのが嬉しかった)タケシのルンパッパはそれが生態なので言う事無かったのですが

なんであれコンテストも懐かしいですよね。原作とは違う設定だし、冷静に考えるとツッコミたいところもあるけど、単純な強さを競うポケモンバトルと違い美しさを競うという新たなポケモンの魅せ方を模索すると言う試行錯誤は面白かったと思います。後のトライポカロンはある意味ではアニメ版コンテストより原作に近い感じだったし、AG時代に原作そのままやっても難しかったと思うけど、トライポカロンで行けるとこまで行ったのも面白かったですね。

SMのリーリエ達も自分なりの道を見つけましたが、コハルもどうしていくのか。どんな道を進むかは彼女が決める事ですが、なんがかんだまたコンテストやトライポカロン的なの観てみたい気持ちもあるんですよね。新アニポケは全地方を舞台にしているし、少しでも触れられてほしいです。

それと前回のアニポケ感想について今思うと毒吐きし過ぎたかなと思っているのですが思っている事を書く関係で混じってしまう時もあるんです。今回の話と関係ない事も書きましたが、もし機会あったら昔のアニポケも観てみたいですかね。

投稿: アルター | 2020年5月 3日 (日) 21時05分

追記 後ポッチャマのキャラとしての立ち位置もなんだかんだ必要なものだというのは理解してるし、それが後のミジュマル、ハリマロン、モクローに続いているのもシリーズならではの味だと思います。ゴウのヒバニーもそういう立ち位置だと思ってただけに進化したのは驚きましたけどね。ポッチャマのキャラに僕が納得してない件ですが、この頃まだ中学生でその年ごろの子供故にカッコよくないと嫌だ的な感情あったんでしょうか?新無印のポッチャマポジションはどちらなんでしょうね?予告のメッソンは考えずらいし、流れ的にサルノリなのかも?言ってもしょうがないけど早くコロナさってほしいですよね。

投稿: アルター | 2020年5月 3日 (日) 21時14分

コメント返信:アルターさん

自分は放送当時も今もポッチャマのキャラは良かったし進化しないままシリーズを駆け抜けたのは大成功だったと思っています。
でも自分が子供だったら、小学生や中学生だったとしたらアルターさんのような不満を抱いていたかもしれません。
年齢だったり置かれてる環境だったり、見る人によって印象は変わるものです。

投稿: んがよぺ | 2020年5月 3日 (日) 22時27分

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