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2020年4月13日 (月)

新ポケットモンスター第21話感想

21話
「とどけ波導!サトシと不思議なタマゴ!!」
脚本:松井亜弥
コンテ:樋口香里
演出:樋口香里 牧野吉高
作画監督:柳原好貴

 

-タマゴはどこ?-

先週公開された最新PVに映っていて気になってたリオルが早速登場する今回、まずはリオルが生まれる前の様子から始まります。
ジョーイさんが孵る兆しが無いタマゴに話しかけ、時を同じくしてサトシとゴウはポケモンのタマゴについて勉強中。
ポケモンのタマゴはどこからやって来るのか未だに謎、生まれる瞬間を見た者はいないとその不思議が語られる。
原作ゲームでもタマゴは未だに謎多き存在とされてるから扱いが原作と統一されててよかった。

そんな不思議を聞いたらじっとしていられない、タマゴを探そうとサトシとゴウは飛び出していく。
好奇心のままにすぐ行動が起こせるのが素敵だなと思う。レンジはそう簡単には見つからないとは言うけど飛び出していく2人を馬鹿にしているわけじゃない(もちろん博士もキクナも)。
好奇心溢れる子供を優しく見守る空気が感じられます。

飛び出していって早速見つかったのはタマゴ・・・・じゃなくてタマタマ。
うん、そうだと思ったよ。前作サン&ムーンでもタマゴを扱った回(8話)でもタマゴとタマタマをかけてダジャレにしてたでしょ。

 

-不思議な感覚-

サトシがWCSのバトルをしている最中、ずっと反応が無かったタマゴがサトシから発する波導を捉えて動き始めた。
劇場作品「ミュウと波導の勇者 ルカリオ」以来テレビシリーズでもサトシと波導(もしくはルカリオ)を結びつけるエピソードが何度かありましたけど今回も波導が関わっているのが往年のファンとしてはニヤリとします。

サトシも何かに呼ばれてる気がすると不思議な感覚に戸惑う。その正体が分からずともポケモンセンターへ足早に向かったのは、バトルで傷ついたピカチュウの治療のためだけじゃなくタマゴの波導に無意識に引っ張られたからなんだろうなと思う。

サトシの不思議な感覚についてゴウはタマゴと同じく謎多き存在だとサトシを評する。
ズバッとそういう突っ込みができるところにゴウがサトシとの付き合いに慣れてきたことがうかがえて印象に残りました。
そうだよね、聞こえないはずの声が聞こえたら変だなって思うよね。
往年の視聴者としては慣れちゃったから不思議に思わないけど普通はそう思うよね。
よくぞ言ってくれました。

 

-意識の違い-

サトシはジョーイさんからタマゴの事情を聞きのんびり屋なんだなとタマゴに語りかける。
そこから出れば楽しいことがいっぱいあると言葉が続き、研究所に持ち帰ってからも話しかけて散歩して他のポケモンたちに紹介したりと、どんなポケモンか分からずまだ生まれていなくても心を持つ一つの命として向き合ってるのがうかがえます。

話しかけても分かるはずないだろうとゴウは言うが、プリンの歌がルリリに遺伝した例を博士から聞いて慌ててその考えが間違いだったとタマゴに謝る。
何度かタマゴに触れたことがあるサトシと今回が初めてのゴウの意識の違いの表れ。でも間違えた事をすぐに謝れるんだから偉いなあ。
それを呆れた様子で見ているラビフット・・・あ、一番謝らなきゃいけない子がすぐ傍にいるじゃないか、このすれ違いも次回への布石かな。

 

-信頼-

話しかけた甲斐あってやっとリオルが生まれて、早速サトシに懐く・・・どころかいきなりの”しんくうは”による挨拶。
突然の攻撃にもびっくりだけどそれを受けて怒るどころか凄いと褒めるサトシにもビックリだ。いくら経験があるからって肝座りすぎ。
でもリオルが逃げ出したことで寂しい気持ちを零す。リオルがタマゴから孵らなかったのは自分を待っていてくれたんだと思って嬉しかったけどそれは違ったんだと落ち込んだ様子。
今作でサトシが落ち込んだの初めてじゃないかな。自分を呼んでくれてサトシも優しい心で応えたのにいきなり離れ離れ、気持ちがすれ違ったらそれは寂しいさ。
リオルだって目を開けたら自分が感じた波導の持ち主が見当たらないと思って困惑したんじゃないかな。自分の波導に応えたのがサトシだと分からずそこに居ると思ってた人が見当たらなくて不安で飛び出していったんじゃないかなと。

野生のポケモンと戦い続け傷ついたリオルを助けたサトシとピカチュウ。2人のコンビネーションが発揮された時再び波導が広がりリオルは自分が感じてたのはサトシだと気付く。
リオルは強くなりたいんだなと気持ちを汲んだサトシは手伝わせてくれと一緒に戦う。
手伝わせてくれ、というのがポケモンの気持ちを第一に思うサトシの心が表れてて素敵。
サトシと一緒に戦うことで明らかにワザの威力が上がっていてリオルがサトシを信頼し力を発揮できていることが分かる。
強くなるために信頼できるパートナーをずっと求めていた。リオルが生まれようとしなかったのはそのためで、ピカチュウを信頼し戦うサトシの心が波導となってリオルに伝わりこの人と一緒なら強くなれると信じられたんだろうなと。前述した手伝わせてくれという一言もさらに信頼を厚くしたんじゃないかな。
引かれ合ったのに一度すれ違ってしまい寂しかったけど、改めて互いの事を感じて信頼で結ばれたのが良かった。
それと波導はあくまできっかけで殊更に台詞で波導について説明しなくてもリオルとサトシの心が通う様子を見せてくれたのも良かったです。

サトシが波導を発してたと分かった途端ピカチュウを押しのけたり自らゲットされることを望んで即ボールに収まったり。
リオルはサトシの事大好きすぎるでしょ。スキンシップは拒んでるけどサトシへの好意が隠しきれてない、可愛いなもう。

 

また新たに信頼できる仲間が増えて良きかな。
・・・と思ってたら次回予告のサブタイトルで一気に不穏な空気に。
ずっと続いてたすれ違い、今度こそ解決するんだろうか。

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新アニポケ」カテゴリの記事

コメント

今回はコメントが遅れてすいません。今週は至って普通に過ごしていましたけど、上手い感想が浮かばなくて。

今回もまたサトシとゴウの経験の差が出ていましたね。最初のサトシのバトルでケンタロスの強さを図鑑だけで判断してしまったりタマゴの対応について情報が出るたび慌てたり。後述しますが後のサトシの感覚的な対応と合わせて本当に違う人間なんだなと思わされます。そこも含めてW主人公が活かされていますよね。

サトシはバトルの際はピカチュウに無理をさせて終わった時にしっぽの事謝る等やっぱりトレーナーとして成長してるのが伺えますね。バトルが続く中でタマゴの波動を感じ取り、それをゴウにツッコまれたのも本当感覚的と言うか。

そうして産まれたリオルですが戦闘狂というかなんというか、辺り構わずバトルを仕掛けましたけど、そんな頑張る姿を観たサトシに気に入られて一緒に戦い、気持ちが通じ合ってゲットされましたが正直嬉しかったですね。

リオルはルカリオの進化前だしかつて映画に出てきたルカリオは浪川大輔さんが演じていて、後にロトム図鑑をやることになった時は個人的には嬉しかったです。またルカリオ自体初めて観た際サトシがゲットしてくれないかなと思っていたのもあって今回のゲットは熱い物がありました。もしかしたらコルニの再登場と合わせて何か絡ませるかもですね。

今回薄くてすいません。今回の脚本は前作の構成だった松井さんで、感覚的な描写が目立ったのもあって言葉で上手く説明しづらいとこもあったかもです。でも前作のような優しさを感じさせる描写もあったし、それだけに前作のリーグでの荒れた件は納得し難い物もあるんですよね。

何度もグズマの件を言って来てすいませんけど、もしかしたら僕って納得のいく答えが見つからなくて燻っている処あるんでしょうかね…でもアニポケに感謝はしてるし、こんな言い方したらダメかもだけど、だからこそ原作との描写の違いに気を使ってほしかったのかもしれない。それでも炎上は嫌ですが…正直リーリエがグズマの戦法に文句言った事について叩く人いるのはなんかイラッとした。そんな理由で炎上するか?って感じで。

次回はゴウとラビフットの問題に一つの答えが出るそうで。さよならとかついてるけどこういう時に限って別れない物ですが、もしかしたらという事もあるし…精々エースバーンに進化するとかそういう話であってほしいのですが、どんな事があってもアニポケにはついて行きたいですね。

投稿: アルター | 2020年4月16日 (木) 17時33分

コメント返信:アルターさん

いつもコメントありがとうございます。

ケンタロスへの反応についてもサトシとゴウの違いが表れてましたね。コメントを読んでハッとしました。
タマゴの件と合わせて今回も2人の違いをしっかり描いていたんだと改めて感じました。

ルカリオと縁がありながら未だゲットしてなかったサトシがついに、感慨深いです。
コルニの再登場もリオルの成長におそらく絡んで来るでしょうし今回のゲットが新たな成長のドラマを期待させてくれます。


松井さんは感覚的に話を纏められる作家さんだと思うので感想を書こうと思うと言葉にするのが難しいのはその通りだと思います。自分も今回の記事を纏めるの大変でした。
感覚を言葉にするって頭を使うし、今回に限らずしっくりくる言葉が出てくるまで悩むことばかりです。


前作の件でアルターさんが何度も話をされるのはご自身で仰ってるように納得いく答えが見つからないからだと思います。
でもそれが悪いこととは思いません。答えが見つかるまでいくらでも悩んでいいと思います。
それもあなたが今感じている確かな感情なんですから。自分の中で整理がつくまで向き合っていくしかないと思います。

答えになるか分かりませんが。
アニポケもその他の数多の作品も、作り手にとって作品も登場するキャラクターも大事な商売道具なんですから、大事な商売道具に悪評がついたり炎上するようなことは避けるのが当たり前です。
しかしどれだけ細心の注意を払っても作り手の意図してない意味があるように視聴者に捉えらてしまって思わぬ批判を受けるということもあると思います。
グズマの件もその一つだと考えていて、アニポケスタッフはあくまでグズマのドラマを真摯に描いたに過ぎず、でも結果として彼を貶められたように感じた視聴者がいたということだと思います。
作り手の意図と視聴者の受け止め方が違ってしまうことはこの件に限らずいつ起こってもおかしくないことだと思うので、炎上したからといって自分が楽しかった気持ちを引っ込めたくはないと考えています。
なので繰り返し言っていますが、グズマのドラマに自分は納得しているし描いてくれたアニポケスタッフには感謝していると改めて言っておきます。

投稿: んがよぺ | 2020年4月17日 (金) 08時05分

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