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2020年3月 8日 (日)

新ポケットモンスター第16話感想

16話
「呪われたサトシ…!」
脚本:面出明美
コンテ:中田誠
演出:中田誠
作画監督:大西雅也

-ホラー回・・・?-

11話で登場し真意不明のままだったゲンガーが再びサクラギ研究所で騒ぎを起こす。
またレンジが最初に襲われサトシとゴウはゲンガーをゲットすべく彼を放置、いやいやまず助けてあげようよ。レンジ11話に続き不憫な。
ポルターガイストが発生しバリヤードもキクナも戸惑いを隠せない。しかしサクラギ博士は冷静に片づけを始めこの研究所が元々曰く付きの物件だったことを語る。
明らかにおかしなことが起きてるのに怖がるどころか面白いと思っていたって。まあそれくらい大らかでないとポケモン博士って務まらないのかもしれないけど。

サトシの影にゲンガーが侵入してからサトシの様子がおかしくなる。
ゴウがゲンガーの呪いについて説明して早速その呪いにかかったしまったのか・・・。
しかし、パスタにチーズをかけすぎたりポケモンたちに踏みつけられたり階段でゴウのズボンを下ろしてしまいそうになったりとコミカルな絵ばかりで呪いと言えるほどの怖さは全然無く。ギャグと思って普通に笑って見てました。

予告で文字が崩れたりサブタイトルの表示がおどろおどろしかったり途中まで画面の端に影がかかってたりとホラー演出をしていたのに、蓋を開ければサクラギ博士の語りやサトシの描写でギャグ回みたいなノリでした。
しかしこれも前振りでしかなく本当の主題は別にあると。
ホラーと思わせておいて実は・・・というのはXYにもありましたね。
蓋を開けるまで分からないのが面白い。


-ゲンガーを呪ったもの-

おかしなことが続きさすがにサトシも不安になりそれを振り払うべくひたすらに走ることにした。
とにかく体を動かす、いかにもサトシらしい行動です。
道路に出る時にちゃんと左右確認してたのがさり気なく良い描写。子供番組なんだから子供の手本になる仕草って大事。
研究所を離れてそわそわするゲンガー、表情と視線が研究所に留まることに何か意味があるとうかがわせてこれも良い演出だと思いました。

走っていたサトシがある男とぶつかってしまう。前方不注意、当然サトシが頭を下げて謝る、これも大事なお手本。
ぶつかった男は呪われてるのかと彼女のからかいに疫病神がいなくなって今の自分はついているんだと答える。
彼こそゲンガーが研究所に留まっていた原因、ゲンガーの元トレーナーで研究所で待っているようにと嘘をついて捨てた張本人。
べらべらと説明役ご苦労様、そしてトレーナーの風上にも置けない外道め。

ゲンガーがいると不幸だというのは男が単にトレーナーとして未熟なだけだったのかそれともゲンガー自身に制御できない力があったのか(ゴウが話していた説にそれを匂わせるものがあるのも伏線か)、しかし嘘をついて3年間も放置したのは許されることでは無いし、お前なんて要らないという発言は恐怖のあまりとはいえ酷すぎる一言。

男の言葉を信じて3年間待ち続けたゲンガー。淡々と時が流れていく描写が切なく、約束を守るために人が近づかないように幽霊騒ぎを起こすが、それが呪いの噂を広げていつしか本当に人を呪うようになってしまった。
たった一つの約束、いや嘘がゲンガーを縛る呪いとなっていつしか怪物に変えてしまった。
そして今またその男の言葉がゲンガーの心を傷つける、余りにもやるせない。


-人間不信を信じた結果-

ゲンガーをゲットしようと狙うロケット団。彼の境遇を知って仲間に引き入れようとするが断られると無理やり捕まえてしまう。
色々辛い経験をしてる彼らだからゲンガーの気持ちも分からなくは無いんだろうけど、悪の道に誘い結局は力づくの手段を選ぶところはやっぱり悪の組織の一員だなあと思う。
ところでゲンガーを吸い込んだ掃除機、ゴーストバスターズのパロディですね。

今回のポケモンガチャはサマヨールが2体。同じポケモンが複数というのが変化球で面白い。
それと珍しくムサシがちゃんと技を指示してる。説明書見ながらなのが細かくて良い描写。

バトルで押し切れるかと思ったがサトシを信じたゲンガーの奮闘であえなく吹っ飛ばされる。
ゲンガーが人間不信であることを信じて勧誘したのに騙された、そりゃ不健全なことを信じたって良い結果にはならないでしょうよ。
身をもって教訓を示してくれて今回もお疲れ様でした。


-信じてくれるから-

傷心のゲンガーを放っておけないと駆けだすサトシ。それが彼らしいとほほ笑むゴウとゴウの気持ちを察してニヤケ顔のヒバニー。
サトシとゴウ、ゴウとヒバニー、それぞれの心が通じるツーカーの仲になってるのが微笑ましい。大好き。

ゲンガーの力が必要、今すぐ信じてくれなくても俺はゲンガーを信じる、サトシの真っすぐな言葉と思いに胸が熱くなります。
裏切られ要らないとまで言われたゲンガーにとっては今自分を必要として信じているという言葉はどれだけ救われたことことだろう。
信じてくれるから力が湧いてくる、ロケット団を撃退できたのも信頼あってこそでしょう。

バトルの後倒れるサトシ。本当に呪いがかかっていた・・・・?
わけではなく、どうやら普通に体調不良だった模様。最後の最後にホラーかと思ってヒヤッとしたよ。

目覚めたサトシの前に落ちてくるリンゴとボール。ゲンガーからサトシへの信頼の表れで、すぐに姿を見せないのは照れ隠し、可愛い。
ゲンガーから信頼を得た事でサトシがゲット。11話がコハル回だったので彼女に関わってくるかと思ってたのでサトシがゲットするとは意外でした。

振り返ってみれば11話も今回も人とポケモンが仲良くしてる様子にゲンガーが嫉妬してると思える描写がありました。
人との信頼を求めていたのに自分にはそれが叶わない、ずっと苦しかっただろうと想像に難くない。
その苦しみを救ってくれたのがサトシ。真っすぐに信じてくれる心がゲンガーの呪いを解いたんだと思います。
ゲンガーはサトシの仲間になったことで目のクマが無くなりすっかり憑き物が落ちた様子。
明るくなった表情を見て思わず笑みが零れます。
本当に良かったねゲンガー。

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コメント

サブタイトルの演出は確かにXYを浮かべましたね。あの時のニャスパーの心が救われて良かった。今回でサトシがゲンガーをゲットしたわけですが、よく考えたらコハルは別にゲンガーとそこまで関わっていた訳じゃないし、サトシと交流を深めたのも妥当な所ではありますね。何気に今回でようやくサトシが全タイプゲットしたのが凄い。

ゲンガーは迷惑な奴ではあったけど、トレーナーに言われた通り屋敷から絶対動かなかった辺り本心は寂しくてしょうがなかったんでしょうね。トレーナーから事の真相を知った時にしてもシャドーボールを連発する姿から自分の3年間がなんだったのかわからなくなっていた(似たような自体に僕もなった事あって共感出来た)ように思えました。

ロケット団に捕まった(僕はルイージマンション浮かべました。1、2、3共に面白かったからオススメしますよ?)時もサトシに助けられて必要とされた時はやっぱり嬉しかったでしょうね。今まで呪いだなんだのと扱われていたポケモンが最後の最後に自分の内面を観てもらえてロケット団を撃破した直後に心通わせてゲットされる。これもやっぱりキャラの心がしっかり描けていて素晴らしいです。

個人的にゲンガーを捨てたトレーナーにお咎めが無かったのは引っ掛かった所ですが、ゲンガーが待ってる間季節が移り変わって行く場面とかを考えると彼の内面にフォーカスを当てたんだろうと思えば理解出来る範疇でした。

カイリューに引き続いてまたまた強力なポケモンをサトシはゲットしましたね。キョダイマックスする個体なら面白いのですが、その場合、剣盾のオニオンをどうするのか気になるところ。なんであれ過去のリザードンやチャオブーもそうでしたが、サトシの元にいるなら大丈夫ですね。

投稿: アルター | 2020年3月 9日 (月) 01時19分

後、そういえばこないだ発売された救助隊のダンジョンでもゲンガーが主要キャラにいましたよね。あちらはキャタピーを無理やり自分達のチームに入れようとしたり、主人公をキュウコン伝説に出てくる人間に仕立て挙げて街のポケモン達に始末させようとする等はっきり言って嫌いな奴でしたが、物語が進むにつれてそのゲンガーこそが伝説に出てくる人間であることが発覚し、更にキュウコンの呪いからパートナーだったサーナイトがゲンガーを庇っていたり決してゲンガーを恨んでいなかった事もわかったりしたし、そこからゲンガーは主人公達をレックウザのいる空の塔に向かう手助けをしたことが示唆されたり、レックウザが隕石を破壊した後で主人公を地獄に連れていくと言いながら実際には助ける等していたのも根っからの悪では無い事も感じていました。

そしてエンディング後のストーリーでも主人公ととあるダンジョンへサーナイトを助ける為に向かいましたし、最新部にたどり着いた時の反省の言葉は凄く感動したのを覚えています。

言葉が届いてサーナイトも救われたし、ゲンガーもようやく憑き物が取れたような感じがあって良かったです。このダンジョンの一件も色々わかった上で最初からやり直すと違った見方が出来るし、それは媒体は違ってもこの絆の丁寧な描かれ方はポケモンは今も昔も変わらない。本当に良い物です。

投稿: アルター | 2020年3月 9日 (月) 01時33分

どうもお久しぶりです。
久々にコメントさせていただきますね。

確かにタイトルの演出は、かなりホラー感がありましたが、内容は呪いの恐ろしさではなく、ゲンガーの内面に迫るお話だったかなと感じました。

また今回の話を見て、人間不信になってしまったとはいえ、ゲンガーはずっと寂しかったのかなとも思いました。
トレーナーに置き去りにされてからの三年間、サクラギ所長がやって来るまでは、ずっと一人だったみたいですし。
まあポルターガイスト現象を気にしないサクラギ所長が変わっているだけで、普通の人は大抵怖がりますしね(笑)

また人間に不信感はあったものの、トレーナーとポケモンが互いに大事にし合えるような関係に憧れてもいたんでしょうね。
サトシに庇われ、大事にされているピカチュウに妬いている様子も見受けられましたし。
なので今回サトシに取りついたのも、ずっと寂しかったからだけではなく、二人の信頼関係に嫉妬したからだったのではとも思いました。

それにしても、ゲンガーの元トレーナーは身勝手で最低な奴でしたね。
不運を恐れたがためとか言っていましたが、少なくともバトルに負けたのはゲンガーのせいではないだろうと思いましたし、不幸の原因の全てをゲンガーに押し付けているだけのように感じました。

まあ、BWで登場したトレーナーのスワマほど非道ではないかもですが、ゲンガーの内面を見ることなく、勝手に怯えて置き去りにしたのはやっぱり許されない事だと思いました。

まあ、これからはサトシがゲンガーを大事にしてくれるでしょうし、ピカチュウやカイリューといった仲間もいるので、きっともっともっと成長できるでしょうね。

投稿: レティ | 2020年3月 9日 (月) 15時24分

コメント返信


>アルターさん

コハルが絡まなかったのが意外と書きましたが、ゲンガーの心を思えばサトシがゲットするのは納得です。
ヒトカゲから始まり捨てられたポケモンと何度も出会ってきたサトシにしかゲンガーを救えなかったでしょうし、彼ならゲンガーの事も大切にしてくれると信じられます。

ゲンガーが約束を守り続けていた様子も元トレーナーと再会して暴れる様子も本当にいたたまれなかったです。
ゲンガーが信じていたものが崩れていく様子が顔を覆いたくなるほど辛かった。
それだけにサトシがゲンガーを信じると言ってくれた事、彼が手を差し伸べてくれて本当に安堵しました。

ルイージマンション、もう何年もポケモン以外のゲームをほとんど触ってないのでそっちの発想がありませんでした。
自分は古典映画を思い浮かべちゃって発想がオジサンになってますね(^^;)

ポケダンのゲンガーも良いキャラでしたね。
まだ最新作を遊べてないので久々に彼に会ってみたいです。


>レティさん

お久しぶりです。

タイトルでゲンガーの呪いと思わせておいて本題はゲンガーの心に迫る構成には膝を打ちました。
寂しさや嫉妬を抱いていたのはその通りだと思いますし、サクラギ博士の大らかなリアクションには笑っちゃいましたが、怖がらず普通にしてるその態度が案外ゲンガーにとっては少しだけ心安らぐところもあったのかなと考えました。
もちろんそれだけでは寂しさと嫉妬が晴れないので、ピカチュウと仲睦まじいサトシにちょっかいを出した。
2人の仲はゲンガーにとってはあまりにも眩しいものだったでしょうし、嫉妬も憧れも相当強い思いがあったでしょうね。

元トレーナーに未熟な部分があっただろうと想像に難くないしそれを全部ゲンガーのせいにしたことは本当に許されないですね。
彼には名前が設定されてない(EDクレジットでもトレーナーとしか出ていない)のが本当に大したことが無いトレーナーだという意味にも思えます。
そんな男とは縁を切り新たな仲間と共に成長していく、ゲンガーはサトシたちと出会えて本当に良かったと思います。

投稿: んがよぺ | 2020年3月 9日 (月) 21時53分

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