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2020年3月 2日 (月)

新ポケットモンスター第15話感想

15話
「雪の日、カラカラのホネはどこ?」
脚本:吉田玲子
コンテ:野田泰宏
演出:野田泰宏
作画監督:土信田和幸 山縣亜紀 河野仁美

-一時帰宅-

突然の寒波でシステムがダウンしサクラギ研究所は一時閉鎖、復旧するまでサトシとゴウは家に帰ることに。
想定外の自然の驚異で仕事が出来ないから落ち着くまで自宅待機、凄くリアルな展開でちょっと驚く。
ゴウの両親がシステム復旧のために緊急の仕事を依頼される描写もあるし、ポケモン世界というより現実世界のドラマを見ているような感覚を覚えた回でした。

急に帰ることになったのでゴウは親に連絡を取るがサトシはそんなものなのかと不思議に思ってる。
いやいやそれが普通だと思うよサトシくん。君も偶にはお母さんに連絡しなさいって。
家に帰るだけでも2人の意識の違いが表れてるのが良かったです。


-ゴウの家族-

帰宅したゴウを迎えたのは祖母のトメ。
シチューを作ってからゴウに留守を任せて自分はカラオケ大会に行って優勝してくると自信満々の宣言、そして宣言通り優勝してくるんだから豪快なおばあちゃんだ。
ゴウの自信家の性格っておばあちゃん譲りなのかな。回想を見るに両親があまりゴウに構ってやれなかったみたいなのでおばあちゃんと過ごす時間の方が長くて影響を受けたのかなと。


父・イクオと母・クルネが作ってくれたシステムでゴウは世界各地の情報を集めることが出来た。ポケモンの豊富な知識もそれがあったからなんだとうかがえる。
ヒバニーにお父さんもお母さんも凄いんだぞと説明するゴウは2人を尊敬してるんだと分かるが、同時に尊敬し大好きだからこそ一緒にいられる時間が少なくて寂しい思いをしてることも滲ませている。
気を使わなくて良いのにというゴウ自身が親に気を使って寂しい本音を口に出せないのが辛い。

イクオとクルネはゴウを構ってやれないことを申し訳なく思っている。
急に帰ってくるのは問題を起こしたからではないかと悪い方に想像してしまうのは寂しい思いをさせてる罪悪感から来るものだろうか。

寂しさを抱える子供と罪悪感を抱く親。
現実にこういう家庭はたくさんあるでしょうしここまでリアルな親子の情景を見せてきたことに驚いています。
繰り返しになりますがポケモン世界じゃなくて現実世界のドラマだよこれ。


-仲間-

急な仕事が入った両親にシチューを届けようとしたゴウだが道中マンキーに襲われてるカラカラに遭遇、マンキーに奪われたカラカラの骨を取り返すため力を貸すことに。
・・・ハッ、そうだこれはポケモンのアニメだった、やっとアニポケらしい話になってきた。

マンキーを探すため空を飛べるポケモンたちに協力を仰ぐ。これまでゲットした仲間たちに活躍の機会があるのが嬉しい。
ボールから出てみんな寒がってたり捜索中に野生のポケモンに聞き込みしたり雪玉をぶつけられたりと、みんな活き活きしてると感じられる良い演出。

サトシも合流し一緒に捜索。
マンキーはずる賢いからと罠を張りマンキーたちが骨を失くしてしまった事を彼らの表情から読み取る。
サトシの経験と感覚が活きてるのが上手い。マンキーには無印時代に世話になってるし感覚的にポケモンの言わんとしてることをくみ取るのも彼らしいし良い。

野生のオニドリルの証言を頼りに池の中を探す。当然言葉は通じないけどイメージ図で何が起きたか分かる演出が良いしサトシがそれを汲むのも納得。
ここでも仲間が助けてくれて10話でゲットしたジュゴンが活躍。寒さに強いという選出も理に適ってるし良い見せ場でした。

ポケモンたちとサトシ、今はゴウの傍にこれだけの仲間がいて力を貸してくれる。
今のゴウは一人じゃないんだと、言葉で表すより皆の行動と絵でそれを表しているのが素敵です。

その仲間に新たに加わるのが今回助けたカラカラ。
親を思って泣き叫ぶと図鑑で説明されてたポケモンがたくさんの支えを受けて孤独で無くなる、ゴウがもう一人ではないように。
いつもと違う友情ゲット且つゴウの境遇と重なるカラカラを仲間にする、構成が上手くて感心しました。


-孤独じゃない-

仲間たちと一緒にいるゴウを見かけてイクオとクルネが追いかけてきた。
2人はサトシのことを知っていてピカチュウやヒバニーの事もゴウから知らされていた模様。
会える時間は少なくてもこまめに連絡は取ってたんだとうかがえるし、その中でもサトシとヒバニーに出会えたことがゴウは特に嬉しかったんだろうなと。
お世話になってるというクルネの言葉に、そんなこと無いですよと言いながら表情はゴウをからかう気満々なサトシが良い。
一方で、ゴウが落としたプレゼントを届けに来てちゃんと渡すんだと促す真面目な場面も。
ふざけたりもするし大事なことを支えることもする、サトシの友情が素敵すぎます。

今のゴウにはサトシやポケモンたち、たくさんの友達がいるんだと安堵するイクオとクルネ。
家庭環境が変わったわけでもこれで全て丸く収まったわけでも無いけど、我が子が孤独ではないと分かったことは親にとっては少しだけ救いになったんだなと思います。


ゴウの家族が初めて登場したけど、11話のコハルの学校での様子と同じく現実的な描写にドキッとした回でした。
ゴウの家族模様が今後も描かれることを期待。現実的な問題を抱えてるからこそしっかりやってほしいところです。

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新アニポケ」カテゴリの記事

コメント

15話にしてゴウの家族模様が語られた回でしたね。

11話のコハル同様にリアリティのある描写が多かった印象を抱いてますが、ゴウがパソコンにかじりついて色々情報を得ている反面中々友達を作れなかったのは、両親が帰ってこないのが寂しかった事が要因にあると思われるし、ヒバニーとの会話も無理してるんじゃないかと思うぐらいちょっと悲しくなりました。それでも祖母や両親とは関係が良好だったのは良かったですね。ゴウは両親の事を誇りに想っていたし、両親と一緒の時間が少ない分祖母とのやり取りも観ていておばあちゃんっ子なのが伺えて良かったです。

前作のサン&ムーンも家族をテーマに話が動いていましたが、今回は更に踏み込んだ描写がなされていますね。こういった点も前作の良いところをしっかり引き継いでいるのが伺えます。
また、両親にシチューを届ける時にマンキーにいじめられているカラカラを見つけて自分の都合を後にして骨を一緒に探してあげるの、これサトシの影響受けてますよね。これは後で書くとしてどこか自分と重なるカラカラの為に今までゲットしたポケモン達に手伝わせているのも大分ポケモンの扱いがこなれてきたなと思いました。特に最後にジュゴンを冷たい池へ骨を探しに行かせるのは、パソコンでポケモンの情報を集めている為知識を活かせてると思いましたし、そうして両親にポケモンを紹介した際にカラカラにも気に入られて友情ゲット。前回がちゃんとバトルしてゲットなのに対して今回はドラマに力を入れてのゲットが素晴らしいです。

先ほども書いたようにやっぱりサトシの影響ですよね。思えば6話の時こそ単にボールを投げてるだけでしたが、10話でサトシがカイリューと心通わせた辺りがターニングポイントだったんじゃないかと思います。そこからリゾートデザートでのバトルや今回の仲間達と役割分担してようやく骨を見つけ出すのも流れが良かったし、ゴウももう一人じゃないんだなと思えました。

こないだのそちらのゴセイジャーでのコメント欄で載せた4年前の知恵袋での最近のアニメは手抜きで内容ペラペラとかいう回答ですが、個人的に内容がペラペラかどうかはキャラクターの心がしっかり書けてるかどうか、だと思います。あの回答を書いた人は別のところでも最近のはテーマをゴリ押ししてるだの1期以前のライダーに比べて2期はテーマを簡単に言いすぎとか書いてたのですが、僕からすれば電王以降の仮面ライダーや10年代に見かけたアニメはちゃんとキャラの心を描けてると思ったし、とても薄っぺらいとは思えませんでした。

まあ全てのアニメを観てる訳じゃないからなんとも言えないけど、少なくともこのキャラの心をしっかり書けてるか否かというのが重要なんだし、BW以降のXYやサン&ムーン、そして今回のアニポケのゴウの心情等しっかり描けてるアニメや特撮だって最近の作品にもあるのに、それを無視して最近の特撮やアニメを薄っぺらいだのテーマを簡単に語っているとか言ってるあのユーザーの方がよっぽど薄っぺらいと思いました。

長くなったので最後にしますが、サトシがゴウの為に落とした手袋を届けに来てくれたのも良いシーンでした。繰り返すようにパソコンに向かってばかりだったゴウにとって態々地元まで届けにきてくれるとか良い友達じゃないですか。僕も子供の頃仲良くしていた友達がいたのですが、訳あって疎遠になってしまって。なんでも話せる友人だっただけに本当悲しかった。だからこそゴウは今までゲットしたポケモン、これから出会うポケモン、そして運命の出会いをして友達になったサトシとの関係をこれからも大事にしてほしいと思いましたね。 

最初のコメントミスしたので消去お願いします。

投稿: アルター  | 2020年3月 2日 (月) 21時58分

なんか色々書いてすいませんね。 叩きにイラっとしたとは言っても僕も僕で褒められない部分があるし……。

投稿: アルター | 2020年3月 4日 (水) 16時07分

コメント返信:アルターさん

サン&ムーンでレギュラーそれぞれの家族模様を描き手ごたえを得たからこその今回のリアリティある家族の描写でしょうね。
ゴウのポケモンたちとの関わり方は仰るようにサトシの影響で10話の事も心に響いていたことでしょう。
無駄な事なんてない-これはさらに遡ってXYの名言ですが-というのが表れた回で、前作からのテーマの踏襲もサトシと出会って少しずつゴウが成長してきたことも、過去のことが今に繋がってると思えた回でした。
前回のバトル&ゲットからの今回の友情ゲットと段階を踏んでいるのも見事な構成で、エピソード単体としても今シリーズの流れとしても良く出来てるなと感心します。


話逸れまして。
大事なのはキャラクターの心がしっかり描かれているかどうか、その通りです。
キャラクターがどんな思いで行動したり言葉を発するのか、その背景には何があるのかが見えてくるからそのキャラクターに共感を覚えたり好きになれるんです。
今回のアニポケで言えばゴウの家庭環境が分ったことで彼の心がより鮮明になりこれまでの行動や言動にもより理解が深まりました。
そうやって心を描くことをアニポケに限らず多くの創作物の作り手は一所懸命にやっているんです。
もちろん全ての作品が上手くいくわけじゃないし見る人によっては心が描かれてないと感じてつまらないと言う人だっているでしょう。
でも○○以前(または以後)の作品はペラペラだなんて区切りをつけて一緒くたにしてこき下ろすのは間違ってると思います。
やっぱり自分の目で見てそこに心が描かれてると感じるか、キャラクターの心が見えてその作品を好きになれるかどうか、大事なのはそこだと思います。

投稿: んがよぺ | 2020年3月 5日 (木) 16時08分

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