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2020年2月 3日 (月)

新ポケットモンスター第11話感想

11話にしてようやくヒロインがメインの回でした。

11話
「コハルとワンパチと、時々、ゲンガー」
脚本: 松井亜弥
コンテ:齋藤徳明
演出:牧野吉高
作画監督:矢田木瀧 広岡トシヒト

 

-サクラギ家の朝-

目覚まし時計が鳴ったのにすぐに起きられないコハル。先に目覚めたワンパチは早くコハルに構ってほしくて尻尾を振っていて、冒頭のシーンからワンパチからコハルへの大好きが溢れていて思わず笑顔になっちゃう。
弟・ソウタと母・ヨシノの呼びかけでようやくお目覚め。三つ編みをしてもらう時間が無くなるのが嫌だと慌てて起き上がる。
3話でサトシとゴウより先に朝食を済ませて学校に行く描写があったから身支度は自分でしっかりやってる子だと思ってたけど意外にずぼらだったのね。
三つ編みが理由で飛び起きたのだから髪を結ってもらうのが好きで母親の事も大好きなんだろうなと想像する。

ワンパチが一番好きなのはコハルでサクラギ博士は家族の中で一番下という話題が朝の食卓を賑やかにする。
冒頭から家族の情景が見られて心温まったしワンパチがコハルを一番好きだというのが後半の対ゲンガー戦でも活きてくる構成になってるのも上手かったです。

 

-研究所のポケモンたち-

サクラギパークで生活してるポケモンたちに大声で朝の挨拶をするサトシとゴウ。元気溢れる2人の姿に笑顔になっちゃう。

前回ゲットしたカイリューがストライクとオドシシを威圧・・・してるわけじゃなく親交を深めるため抱きしめていた。
大丈夫だと確信して見守っていたサトシ、ポケモンの気持ちを感覚的に捉える彼らしくてよい
と、安心した束の間、ケムッソたちがスバメに襲われていてこれはマズいと今度は止めに入る。
捕食対象がいればそりゃそうなるよ。仲良く出来るポケモンもいればそうでないポケモンもいる、ポケモンを生き物として扱うなら当然起こりうることを描いていたのが良かったです。

ケムッソたちが進化を始めて心躍らせるゴウだが、分岐進化の保険をかけて3匹捕まえたのに全員マユルドに進化してしまった。
目論見が外れて一度落ち込んだゴウだが、自分のポケモンが初めて進化した感動で気を持ち直す。
マユルドに懐かれて喜んでる様子を見てもやっぱり根っからのポケモン好きなんだと分かるし、想定外の事も良しとする展開が良かったです。

今回の主題では無いけどゲットしたポケモンたちのその後を欠かさず見せてくれるのが好感が持てます。

 

-謎のゲンガー-

レンジが仕事に取り掛かろうとしたら突然の停電。相棒のフランソワーズ(コイル)と一緒に原因を探りに地下へ降りたらゲンガーに襲われてしまう。
このゲンガーをゲットしようとサトシとゴウが研究所の中を行ったり来たり。神出鬼没のゴーストタイプが相手だから建物の中でも大冒険になるのが面白い。外へ出るだけが冒険じゃないのだ。
タオルの山を運んでたバリヤードが上手いことゲンガーをかわしてまた謎のドヤ顔。不意打ちのドヤ顔に笑わずにはいられない。
博士はゲンガーが現れると周囲の温度が下がる特性をヒントに研究所のどこにいるのか探る。ポケモンの生態が活かされた展開の巧さに感心するし博士が研究者としてポケモンの生態を熟知してることをさり気なく表してるのも良い。

このゲンガーが何故研究所に現れたのかは不明、そしてラストカットに不穏な空気を残していく。
真意が不明のままだし再登場すると見てよいのかな。
サトシもゴウもゲットできずかなり手強いポケモンだしこの回限りはもったいない。

 

-コハルは何が好き?-

コハルはポケモンに興味が無いのかとサトシがふと疑問を零す。幼い頃はそうでも無かったとゴウは答えるがポケモンとの付き合い方は人それぞれだとそれ以上詮索はしない。
ちょっと冷めた態度かなと思ったけど、この後のコハルのクラスメイトの態度を思うと下手に踏み込まない2人の距離感の方がコハルにとっては居心地が良いのかなと考えました。

学校の授業で将来の夢ややりたい事は何かと聞かれて答えが出せないコハル。
クラスメイトは父親がポケモン博士なんだから将来は決まってるしポケモンバトルも出来て当然だろうという認識で勝手な事ばかり口にする。
ポケモンが好きなのか嫌いなのか、質問攻めにあって自分の気持ちが分からなくなってしまうコハルの様子がいたたまれなかったです。

コハルの胸の内を聞いたヨシノは娘の悩みへのヒントとしてかつての自分の体験を語る。
漫画家になりたい夢は叶わなかったけど絵を描くという好きなことは今も続けていられると。
そのきっかけは若かりし頃のサクラギ博士の言葉だったけど今の仕事を決めたのは自分だと、いつかコハルにも何かを決める時が来るはずで焦らなくていいのだと優しい言葉をかける。
博士とヨシノの馴れ初めにニヤニヤしつつ娘の悩みに優しい言葉をかける母の思いにじ~んときました。

何が好きなのか。コハルの当面の課題は”好き”を見つけることになるのかな。
今回は勇気を振り絞ってワンパチに指示を出してゲンガーを追い払うことに成功したけど、今後もバトルをすることがあるのかは分からない。
ポケモンを好きになっていくのかそれとも別の何かを好きになるのか。
それこそヨシノが言ったように焦らずにコハルの”好き”を見つけて自分の意思で決めていってほしいと思います。

 

-ポケモン好きが絶対じゃない-

コハルの通う学校の描写が現実的だったこと、抱いた悩みも普遍的なものだったこと、そしてポケモンが好きか分からないこと、いずれも印象強かったです。
コハルがこれから何をするのかは未知数だけど、サトシとゴウに影響されてポケモンをもっと知りたい好きになりたいと変化していくようだったら安直かなと思いました。
なかなかコハルの事が描かれずワンパチ以外のポケモンと触れ合うことも無くてアニポケのヒロインとしては異色だと思ってたけど、今回の描写を持ってあえてポケモンとベッタリではない描き方もアリなんじゃないかと思うようになりました。
ポケモンとは違う夢を追いかけて、ちょっと疲れた時にポケモンの存在が少し勇気をくれたり支えになってくれる、そんなドラマがコハルだったら描けるんじゃないかなと思いました。
誰しもがサトシやゴウのように大きな目標を持って真っすぐに進むわけじゃない。彼らの存在が眩しいからこそ違う進み方をする人の在り方も描いてもいいんじゃないか。
自分の勝手な願望ですが、そう思った事を書き残しておきます。

 

最後の個人的な願望はまあ置いといて。
コハル初メイン回。冒頭のお寝坊な様子から家族とのやりとりやワンパチに好かれてる様子等々どれも可愛いかったです。
コハルが何を好きかはまだ分からないけど、ワンパチや家族はコハルが大好きなんだというのは端々から伝わって来て心温まる回でした。

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コメント

今回の感想を語るその前に。この回が放送された日にアイリスやってた悠木碧さんがプリキュア役に抜擢されたそうですね!こういう魔法少女物的なので彼女で思い浮かんだのが魔法少女まどか☆マギカが心当たりあったのでこないだ観てみた所中々面白かったし(脚本が後の仮面ライダー鎧武の虚淵玄さんなのも驚き)、悠木さんもあの頃まだ若いのに演技力あって凄いと思った通りしそこから彼女がプリキュアになるのも感慨深いですね。そんで来週登場するダンデの声がニチアサから入れ替わるかのように電王のテディだった小野大輔さんなのも面白い。

本編ですが、ようやくコハルメインの話でしたね。今まで素っ気ない感じだったけど、髪型の事で焦ったり学校で皆から将来の事を話されて戸惑ったりと年相応の女の子らしい姿が観れたのも良かった所です。

アニポケのテーマって全シリーズにおいて「夢」が共通してると思うのですが、XYのセレナよろしくまだ何も決まってないのに周囲からポケモンについて色々決めつけられていたのはキツイ物あったと思えるしそんな時に母から夢を諦めつつ好きだった絵を描くことを辞めなかった話の時は当時のサクラギ博士の言葉が相当響いていたのが伺えたし、上手く説明出来ないけど、んがよぺさんが話していた心動かされる作品に出会えたらその気持ちを大事にしてほしいというのが少し理解出来た気がしました。その辺考えるとサン&ムーンや平成2期ライダー以降、その他の戦隊に対して叩いていた人達には残念ながら心に届くような物では無かったって事なんですかね……なんかサン&ムーンに対して子供に受けてたけど大人人気は無いとか言うのあったけど、普通にサン&ムーン大人受けも良かったですよね?子供にしか受けてない事は悪い事なんでしょうか?

この辺は一旦置いといてサトシ達の方は今まで捕まえたポケモン達を観てましたが、前回のカイリューがゴウのポケモン達と仲良くしてる姿やゴウが自分のポケモンの進化に喜んでいたりと益々以前からのフォローが出ていて良い物です。残念ながらケムッソ3匹はマユルド(ムサシがカラサリスからアゲハントになるの楽しみにしてたところドクケイルでも喜んでいたの思い出しました。DPでの別れもすごく良かった)になってしまったけど、それでもなつかれていたのもやっぱりゲットしただけに留まらない彼の優しさが出てると思いました。

今回の問題だったゲンガーは何故研究所に来たのかわからないけど、サトシ達が苦労している所にコハルが帰って来てワンパチが攻撃を受けながらもコハルの指示を聞くという点が最後に活かされてなんとか追い返したけど、まだゲンガーは研究所周辺にいるから再戦があるかもしれませんね。

今回は場面が二転三転していましたけど、その中でコハルのようにある意味現実の僕達に近い所にいる人の心情及びポケモンに対する接し方は人それぞれというのが描けていて良かったです。繰り返しますけど、コハルの母の言葉は夢を大事にしているアニポケだからこそ良い物があったし、そこは前作のサン&ムーンも大事にしていたと思うから大人が楽しめないなんて事は無い、寧ろ年齢が上がったからこそ感じる物があったと思えるし、先程のまどマギにしてもサン&ムーンやその他の平成ライダー、戦隊で感じた想いは大事にしたいです。

来週はダンデとワタルのチャンピオン対決。あの赤いギャラドスが来たのも驚きだしどんなバトルが観れるのか楽しみです。

投稿: アルター | 2020年2月 3日 (月) 19時39分

コメント返信:アルターさん

アイリス役に抜擢され翌年のまどかマギカで一気に知名度が上がってさらに活躍を続けて今年は念願叶ってプリキュアに。
実力ある役者さんだと思ってましたけどここまで目覚ましい活躍に碧ちゃん本当に凄いなとただただ感心しています。
来週はダンデ役で小野大輔さん出演とこれも話題に。人気キャラに人気声優が抜擢となれば話題をさらうのは当然で、なんであれアニポケが注目を浴びてるのは喜ばしいです。


コハルが普通の女の子として描かれたのが好感が持てました。
誰もがサトシやゴウのようになれるわけじゃない、今アニポケを見てる子供たちの中にもコハルと同じような悩みを抱いてる子もきっといるでしょう。
そんな子たちの希望になってくれたら、普通の子が悩みながら少しずつ何かを見つけて変わっていく姿を見せられたらいいなと。等身大の普通の子であるからこそコハルにはそういうドラマを担ってくれたらいいなと思っています。
XYのセレナ、AGのハルカ、やりたいことがすぐに見つからなかったヒロインは前例がありますが彼女たちともまた違った見せ方が今作で出来たら良いなと期待しています。

「好き」と思った事は大事にしてて良いんですよ。それが誰に迷惑をかけるわけでもないんですから。
サン&ムーンは大人でも楽しんでるって声を自分はたくさん見たし、仮に子供しか受けなかったとしても本来のターゲットに届いてるんだから何も悪い事はないですよ。

投稿: んがよぺ | 2020年2月 3日 (月) 22時35分

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