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2020年1月26日 (日)

新ポケットモンスター第10話感想

10話
「カイリューの楽園、ハクリューの試練!」
脚本:宮田由佳
コンテ:樋口香里
演出:牧野友映
作画監督:岡昭彦 しげまつしんいち

-準備は万端・・・?-

サトシとゴウは遭難者がカイリューに助けられたというニュースを見てカイリューの島を探したいと好奇心を掻き立てる。
ゴウは過去の目撃情報から生息地に検討をつけてカイリューゲットにために大量のモンスターボールをバッグに詰め準備は万端。
・・・だったはずなのに、海を渡るためについでにジュゴンをゲットしようと欲を出したためにボールを全部消費してしまった。
投げたボールは尽く弾かれ執念でやっとゲットしたけど、目的の島に着いた時には後の祭り。
ゴウの自信が空回り、そういつも思い通りにはいかないと描いていたのが良かったです。
いつもボールを投げるだけのゲットでは単調なので失敗続きでムキになる様子が見られたのは良い変化だったと思います。ゴウの変顔も面白かったし。
そしてこのゲットがサトシの初ゲットへの前振りであり構成にも活きているのが上手かったです。

Vlcsnap2020012623h48m30s116


-探索カイリューの島-

遭難したところをカイリューに助けられて結果として目的の島に辿り着くことができた。
島の探索でハクリューが空を飛ぶために力を蓄える様子やミニリュウの脱皮などその生態が描かれる。
ミニリュウの抜け殻の生々しい描写に目を見張り、ゴウの解説では高級製品の材料にもなるんだとか。
現実にも動物の皮が何かに使われることはあるしそういうリアリティの描写がポケモンが生き物なんだと感じられて良いです。

生態を観察するうちにふとサトシが抱いた疑問、何故最終進化のカイリューだけ手足があって大きく姿が変わっているのか。
ゲームフリークがそうデザインしたからです・・・・という夢の無いツッコミは無粋ですね、一瞬でもそう思っちゃってごめんなさい。
言われてみればどうしてなんだろう。ずっとポケモンを見てきたけどそんなふうに考えた事無かったので盲点でした。
既に馴染みのあるポケモンでも改めてその不思議にメスを入れる。3話でフシギソウの不思議を描いたように知ってるポケモンでも新たな発見があるというのはワクワクして良いです。

Vlcsnap2020012623h49m01s471


-飛べハクリュー-

1匹だけ空を飛べないハクリューがいてその子を手助けしようと体を張るサトシ。
他のハクリューを観察して舞うことで空を飛ぶ力を溜めているとゴウが気付きその助言でサトシが特訓方法を思いつく。
ゴウの知性が良いアシストになってるしサトシの体を張った行動は彼らしさ全開で思わずニヤケちゃう。
3話では野生のポケモンに手を貸すのは良くないとサトシとぶつかったゴウだけど、今ではサトシがそうせずにはいられない男だと分かったから冷静な分析で助けてくれたのかも。
まあ”りゅうのまい”の手本を見せるなんて言い出したら流石にポカーンとしてましたが。うん、そんな発想はどれだけ付き合いがあっても驚くさ。往年のファンも驚いてますよ。

発想は無茶だけど”エレキネット”を使ったトランポリンに挑戦するサトシの姿に心動かされハクリューも一緒に舞おうと力を振り絞る。
その努力が実りハクリューが宙を舞う。トレーナーの頑張りがポケモンにも伝わって力になる、ベタだけと良いものです。

Vlcsnap2020012623h49m50s239


-でかい!-

遭難者のふりをしてカイリューを誘き出し捕まえる作戦をとったロケット団。
例によってカイリューは解放され最後にはやなかんじ~になっちゃいますが、一度は捕獲に成功してるんだから目の付け所は間違ってないし侮れないなと。

恒例のガチャポケモン、今回は何故か1体だけと思ったら超巨大なホエルオーの登場で仰天。
わざわざテロップに”でかい”とつけるだけあってその巨体の迫力が凄まじい。
使えるワザが”はねる”だけでハズレかと思いきや巨体故にはねるだけで周囲を巻き込む脅威になる。
大きすぎて呼び出したロケット団まで巻き込まれるギャグになったり、サトシが渦潮に飲まれそうになるピンチにも繋がるし、その巨体を活かした演出と展開がお見事でした。
大きすぎるためロケット団と一緒に飛ばされることは無くホエルオーはそのまま。おそらくこの後ロケット団の手を離れて自然に帰ったのかも。パターン崩しも良かったです。

Vlcsnap2020012623h50m00s816


-夢のある答え-

渦潮に落ちそうになるサトシを助けようと急降下するハクリューだが滑らかな肌のためサトシが掴むことが出来ない。
それでも諦めず力を振り絞ったハクリューはカイリューに進化し、その手でサトシを抱きとめて助けることが出来た。
前述した疑問の答え、それは誰かを助けるために手があるんだとサトシは理解した。
夢のある答えがサトシらしいしその答えに納得できるように冒頭のニュースで人助けに触れていたりハクリューの肌が滑らかであると描写してた構成も上手かった。

サトシを助けたカイリュー自ら望んでゲットされた。
今回がサトシの初ゲットになるとは全く予想してなくて、いやゴウがサトシがゲットするかもしれないだろとボールを借りるのを断ってた前振りがあったけど本当にゲットするとは思わなかったので驚きました。
新シリーズを迎えてここまでゲットが遅いのが例が無かったし、初ゲットがいきなり最終進化形というのも初めての事でまた驚いた。
やっぱり友情ゲットはしっくりくるしサトシらしいし、ゴウのゲットが前振りになった分より際立って印象付いたように思います。
そうなると今後のゴウのゲットの描き方にますます課題が大きくなるとは思いますが。

サトシとゴウの報告を聞いたサクラギ博士はこの件を世間には公表しないと決めた。
カイリューたちの楽園を荒さないように謎を謎のままにしておく、その決断が素敵です。

Vlcsnap2020012623h51m02s956


今回のは話はおそらく原作ゲームの図鑑にカイリューが人を助けると書いてあることから膨らませて出来上がったのだと思います。
前述したように人助けのための進化を納得できる構成になっていて且つサトシの友情ゲットにも繋がっていたのが本当に上手かったと感心しています。
今回描かれた答えは絶対の正解というわけじゃなく、あくまで今作なりの解釈ということだと思います。
絶対ではない夢のある答え、その方がポケモンの世界はまだまだ可能性に溢れていると思えるんじゃないかなと自分は考えます。

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コメント

今回で懸念していた事がある程度は解消された回でしたね。

ゴウのポケモンゲットは相変わらずバトル無しでのボールゲットだったので物足りないと思いつつまだ序盤の序盤という段階なのでもう少し我慢するつもりでしたが、ボールを使い過ぎて結果カイリューの島に着くころにはもう無かったのはある程度工夫が観れたと思いましたね。後、個人的には逸れたジュゴンの事を心配するようなセリフがあったのも良かったところです。

島に着いた後のサトシとゴウの解釈も良かったところですね。前作におけるアローラリーグでのリーリエ達のグズマの戦法に対する評価もそうだけど、別にどちらが間違っているとか悪く観てるとかそういう事ではないんですよね。どこに目を向けてそう思ったのかが重要なわけだし、ゴウがハクリューの動きや天候等、理論的に語るのに対してサトシはカイリューへの進化で腕が出てくることについて人を助ける為と生物的には非論理的な発言ではあっても冒頭のカイリューが人を助けたニュースと照らし合わせて上手い事ロジックが出来ていたのも良かった所でした。

前作でイワンコの特訓でいわおとし受けていたように今回も自分がりゅうのまいをエレキネットを使ってまで体を張っていたりカイリューの進化過程に疑問を持ったりとポケモンに対する興味心や思いやりはやっぱり健在だと思えたし、これがあるからアニポケ観てられる物ですよ。

紆余曲折あってハクリューはようやくカイリューに進化したし、このまま別れるところでカイリューにサトシは気に入られそのままゲットすることに。今シリーズでバリちゃん除く最初にゲットしたのがまさかの原作ゲームでも強力なカイリューだったのが驚きでしたよ。

前作でマオがシェイミをリーリエがマギアナを手持ちにしたことに関してこういう珍しいポケモンが長期出るのは安売りだとか言う発言もあったけど、僕としては例え600族や幻のポケモンでもちゃんとした心の交流が描かれているなら別にレギュラーが600族や幻、伝説等を手持ちに入れていてもいいと思います。実際シェイミはマオのママの生まれ変わりを示唆するようなシーンがあったりマギアナもモーンへの道を示してくれたし。

後アイリスもカイリュー持っていたからヒロインが持ってたポケモンをサトシが別にゲットするのも珍しいですね。今回の件以外にももしかしたらジョウト~アローラで何か既存ポケモンをサトシがゲットする可能性あるかもしれないしガラルでの新規も楽しみにしたいです。

次回はいよいよコハルがメインですね。中々彼女の内面に触れられなかったからそこも楽しみにしたいところ。サン&ムーンに関して色々言う輩いたけど、それでもやってきたことは決して無駄じゃないし、本当にポケモンは僕たちが大人になっても驚かせてくれますね。とりあえずはコハルとワンパチの関係がどう掘り下げられるか見ていきたいです。

投稿: アルター  | 2020年1月28日 (火) 20時37分

追記 それと最後にサクラギ博士がカイリューの島の事を公表しないと言ったのも良かったですね。カイリューやハクリュー達が楽しそうだったし、ああいう環境にポケモンハンターのような悪人が踏み入ったら大変ですものね。謎を謎のままにしておくのもロマンがあって良いと思います。

投稿: アルター  | 2020年1月28日 (火) 21時50分

コメント返信:アルターさん

寄り道したらいつの間にかすっからかん、ポケモンゲームあるあるだなあと思いつつ前回までの懸念を解消する上手い展開に心底感心しています。
ついでにゲットしたジュゴンですが、雌のジュゴンにメロメロになったりはぐれた事をゴウが心配したり存在が希薄にならない工夫も良くて、それも含めて構成が上手すぎました。

ゴウが論理的に島の秘密やカイリューたちを分析しサトシは感覚で疑問を抱いたりハクリューの気持ちを察する。
2人の違いを見せつつどちらにも理があるように見せていたのが素晴らしいバランスでした。

カイリューゲットは心底びっくりしましたが、いきなり強いポケモンをゲットするのも全然アリだと思います。
珍しいポケモンをいきなりゲットしたことの是非よりそのポケモンがどう描かれるかの方が重要だと思いますし、仰ってる前作の件も今回のカイリューもそのポケモンの心がちゃんと描かれてるんだから何も問題ないと考えてます。

既に誰かがゲットしたことがあるポケモンを・・・というのは今後も可能性がありそうでワクワクしますね。
どんなポケモンでもゲットする可能性があると期待が持てる意味でも今回の話は大きな意義があったように思います。

投稿: んがよぺ | 2020年1月30日 (木) 00時07分

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