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2018年12月21日 (金)

アニポケSM感想:放て! 友情のツインスパーキングギガボルト!!

101話
「放て! 友情のツインスパーキングギガボルト!!」
脚本:米村正二
コンテ:浅田裕二
演出:浅田裕二
作画監督:岩根雅明 志村泉

-並行世界-

廃墟となったポケモンスクールに衝撃を受けるサトシ。
前回サトシが飛ばされたのはやはり並行世界で、ディアが分かりやすくそのことを説明してくれた。
が、やっぱりサトシにはこの手の話は理解できないみたいで。並行世界を「へいそうかい」と言ってたのは笑っちゃったよ。
これは台本通りなのかアドリブなのか。どちらにしてもサトシが全然分かってないことを表した良い一言でした。

サトシの台詞には笑っちゃったけどこの世界の状況は全然笑えなくて。
こちらの世界のアローラでは土地の買占めと開発によって自然が破壊されていてその最中にアクジキングが現れた、サトシが居た世界も同じ道をたどる可能性もあったと。
買占めで思い浮かぶのはブルガン。彼の野望をサトシたちは阻止してきたけど、それが未来を左右する出来事だったってこと?
ここに来てあの男の行く末が重要だったと気付かされるとは驚きだし、サトシ達はアローラの未来を守ってたんだなあと気付かされるとは。

環境破壊への警鐘、可能性の話とは言え自分たちの世界がいつまでも綺麗とは限らないという厳しいけど大事なメッセージを並行世界を舞台に伝えてくるのが良かったです。


-最高のパートナー-

ゼラオラはディアがゲットしたわけではなくアクジキングを倒すために一緒に行動するようになっただけだという。
ちょっと劇場版「みんなの物語」のネタバレになりますが、劇場版のゼラオラは自然の破壊に怒り野生のポケモンたちを守ろうとしてたので、このゼラオラもアローラの環境が破壊されたことに憤ってたんじゃないかな。
環境を破壊した人間のことは信じられないだろうけど、元の世界を取り戻すことを諦めずに一人で戦い続けるディアの姿には心動かされて協力するようになっていったんじゃないかと。
ディアもゼラオラがこの世界を取り戻したい思いを感じていて、ゲットしてないのに共に戦えるのはそういうことなのかなと思いました。


ディアとゼラオラの出会いについて聞いたサトシはピカチュウと特訓を始めて、それにディアとゼラオラを巻き込んでいく。
特訓するのは自分たちの勝手だろうと屁理屈を言うけど、そうすれば2人が相手をせざるを得ないのを分かっててやってるよね。
ゼラオラがイラついてるのを特訓に協力してくれたんだと勝手に解釈したり挑発に乗ってきたことに感謝したり。
そしてついにディアも本格的に特訓の相手をするようになり、ゼラオラの動きを捕えたサトシとピカチュウのシンクロを褒めてくれた。
そしてディアとゼラオラだって最高のパートナーだろうと、2人の心の繋がりを感じられてサトシは嬉しそうで。

サトシは前回バトルに負けて約束通り帰ることにしたけどディアとゼラオラの話を聞いてやっぱり放っておけなくて、2人がこの世界を救いたい思いで繋がってる良いパートナーだと感じることが出来たからそれを浮き彫りにするために屁理屈を言って特訓を始めたんじゃないかな。
理屈ではなく心で2人が繋がってると分かったからそれをハッキリさせたかった。
並行世界の話は理解できないのにそういう心の繋がりには敏感で核心をついてくるのがサトシだなあと思い。


-友情のZワザ-

特訓を得てわだかまりがなくなったサトシとディアは共にアクジキングに立ち向かう。
アクジキングの急所を狙うタイミングはバッチリで、前回口論になったのが嘘のようなコンビネーション。
最初は険悪だった2人がバトルを経て意気投合、ベタだけど良いですなあ。


アクジキングをウルトラホールに押し返すのにあと一歩届かず、これまでかと思ったところへこの世界のカプ・コケコが力を貸してくれた。
黒いカプ・コケコ。色違いの伝説のポケモンというとても貴重な存在を並行世界の別の存在だと表すために登場させるとは上手いこと考えたなと思います。
ディアは守り神に見捨てられたと零していたけど、諦めず戦い続けてきた彼をカプ・コケコはちゃんと見ていてくれたんだなと。

カプ・コケコの力でZワザが使えるようになり、サトシとピカチュウ、ディアとゼラオラで”スパーキングギガボルト”を放つ。
4人の心が一つとなって同時にワザを放つ、これで燃えないわけがない。
さらに前作の主題歌「XY&Z」のインストをBGMにするというさらに熱い後押し。
トレーナーとポケモンの気持ちのシンクロを歌った曲なので、まさにこの場面にピッタリの選曲でした。


アクジキングをウルトラホールの向こう側に帰すことに成功したがディアは放心状態で。
念願叶う時を本当に迎えられるのか不安もあって、それだけ苦しい戦いを続けてきたんだと思うし、今現実に叶ってもすぐには実感できなかったんだと思います。
そしてこの時を迎えられたのは、真剣な思いを感じて真っすぐに向き合ってくれたサトシとピカチュウと出会ったから。
異世界の者と絆を紡いで大きな結果に辿り着く、素敵じゃないか。


-約束-

再びバトルを始めるサトシとディア。電気のエネルギーにより異世界への扉が開き別れの時が。
別れ際にディアは必ずアローラを元の世界に戻して見せると宣言。サトシはその言葉に分かったと言いいつかまたバトルしようと約束をして元の世界へ帰っていく。
アクジキングを退けてもこの世界がすぐに元通りになるわけではなく、世界を取り戻す戦いはこれからも続いていく。
まだまだ苦しい日々が続くだろうけど、サトシとの約束がこれからのディアを支えてくれるんだろうなと思います。

そしてサトシもディアとまた会える日まで今の自分の世界を、アローラを大事にしていようと思ったんじゃないかな。
Cパートで約束通りカキとバトルをする場面があって、いつものように学校に行って仲間と過ごす日々を続けていくことがサトシの戦い、それがアローラを守ることに繋がっていくのだと思います。

2つの世界でアローラの平和を守る戦いは続いていく。いつかまた会う時にお互いに胸を張っていられるように。


異世界での冒険を描いた前後編、とても面白かったです。
真っすぐな心がもう一つの世界を救うきっかけになった、やっぱり凄いわサトシとピカチュウは。

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コメント

前作のXY&Zでフラダリが分け合わない事について色々言ってましたが、その問題について解決する事なくXYシリーズが終わった事が引っ掛かってはいたので、個人的にはその辺に関してヒントや答えを出してくれた印象ですね。

よくXYとサン&ムーンの比較に絵柄とかサトシのキャラデザについてボロクソ言う人いたりする人いますが、僕はXYの良さについては絵柄がどうとか言うのどうでもよくて、それよりサトシがセレナ達やポケモン達と紡いだ絆や友情を胸に道を切り開いた事の方が重要だと思うし、サン&ムーンでもそういう本当に引き継がれるべき要素が引き継がれていたのが素晴らしいです。 Zワザを放つ際、XY&Zのイントロが流れた時はこちらも胸が熱くなりました。

今回の話見た上で思いましたが、サン&ムーンのテーマって分かち合いも含まれているのでは無いでしょうか?

とにかくこういった本当に重要な事の話はほとんどせず、XYとサン&ムーンの比較にサトシの見た目や絵柄だけでサン&ムーンをバカにしてる人達には心底呆れますね。 タケシやカスミがサン&ムーンに出たのもサン&ムーンの人気がヤバいから出したとか知恵袋に書いてましたけど、これどう思いますか?

投稿: アルター | 2018年12月21日 (金) 03時10分

続き 話は反れましたが、ブルガンがやってた土地売買の一件初めとしてこういう身勝手な行為の為に自然が破壊されて環境がひどい事になるのは現実でもあり得る事なんだと感じましたし、そういう事にしっかり向き合う制作陣の姿勢には唸らされる物です。 もしかしたらサン&ムーン終盤に起きるであろう最後の大事件もフレア団編と同等かはともかくそれ相応に苦しい戦いになるかもしれないし、覚悟はしておいた方がいいかもしれないです。

先程のタケシとカスミのサン&ムーン出演ですがやっぱり知恵袋にあった書き込み無視すべきでしょうか?https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12179032482?fr=sc_scdd&__ysp=44Od44Kx44Oi44OzIOOCq%2BOCueODnyDjgrXjg7PvvIbjg6Djg7zjg7Mg55%2Bb55u%2B

なんだかんだ彼らが少しの限りでも出演してくれた事は純粋に嬉しかったし、本当に人気の為だけにやっていたら、プリンとかロケット団の無印口上みたいなサプライズ用意してる訳ないしもっと話がおざなりになってると思うのですがね。 来週再び彼らが出てきますけど、そういう不謹慎な感じでは無く、もっと純粋に彼らの登場を楽しみたいです。 個人的にはタケシとカスミも終盤の問題に加勢してくれたら心強いですね。 アローラの住人のみで解決しろという話なら別ですが、展開的に彼らも来てくれたら熱い気がするだけに難しいところです。

投稿: アルター | 2018年12月21日 (金) 03時27分

コメント返信:アルターさん

文句を言ってる連中は、そもそもアニポケから何も学んでない、物語の核や描かれてるテーマに気付けない・理解できてないんだろうなと。
理解できてないから正しい意味で批判する言葉も思い当たらなくて絵柄やデザインを理由に見当違いの叩きを繰り返してるんだろうなと思います。

知恵袋の件も理解に苦しむ内容です。
映画とテレビでは作り方もどの客層に見て欲しいかも違うのに、タケシとカスミが映画には出なくてテレビには出たのは矛盾でも何でもないですよ。
そんなことも分からん奴らが人気がヤバいだの戯言を垂れ流してるのが呆れ果てます。


毒吐きはこれくらいにして。


XY&Zでは結局フラダリは考えを変えることなく消えて行ってしまったので、彼の問いへの答えは示せないままでしたね。
前作との繋がりは劇中では明言はされてませんが、セレナやポケモンたちと紡いだ絆で掴み取った明日の先にあるのが今のサン&ムーンで、フラダリの問いへの答えになるのが今作で繰り返し描かれる分かち合いだと解釈することもできるかなと。
食べ物でも力でも誰かに分けて貰ったり逆に分け与えたするのが当たり前なんだと。
ブルガンのように独り占めしようなんて言語道断だし、あるいはフラダリは何でも一人だけで解決しようとしたから良くなかったのではないか。みんなで協力するのが当たり前だと今作で繰り返し描かれてきたことがフラダリが気付くことが出来なかった世界を救う方法だったんじゃないかなと考えます。

もしこれまで以上の困難が訪れた時、タケシやカスミがいたら確かに心強いですが、終盤まで2人が関わるのはどうなんだろうと思わなくもないです。
でも本来余所者であるサトシがすっかりアローラに馴染んでるので、タケシとカスミも共に危機に立ち向かう仲間になっても不思議じゃないですね。

投稿: んがよぺ | 2018年12月22日 (土) 01時21分

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