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2018年8月26日 (日)

仮面ライダービルド最終回感想

この時期は毎年1年早いなあと思います。
平成仮面ライダーシリーズ19作目の仮面ライダービルドが本日最終回を迎えました。
以下感想と総括です。

49話「ビルドが創る明日」

2つの世界を融合させる光の中にエボルトと共に飛び込んだ龍我を連れ戻すため戦兎も光の中へ。
エボルトは龍我を取り込んだことでまだ健在でエボルトを倒さなければ新世界を作る計画も無に帰してしまう。
この状況でもまだ倒れないエボルトのしぶとさに-シリアスな空気なんだけど-何だか笑っちゃうよ。

お前が仮面ライダーにならなければ悲劇は起きなかった、作られたヒーローだと戦兎を責めるエボルト。
散々突きつけられた戦兎の罪、自分が仕組んでおいてまだそれを言うのか。でもそれしか言えることがなくなった、エボルトが追い詰められて戦兎の心を折る手段が無くなってるんだと思いました。
龍我を取り込んで意思を封じたつもりが龍我に動きを止められてそれが戦兎が反撃するきっかけになってたし、龍我を人質にするどころか自分の首を絞めることになってるのがエボルトの限界を表してたのかなと。


誰かの力になれた時仮面の下で笑顔になっている、見返りを求めたらそれは正義じゃない。
エボルトの動きを封じた龍我が3話で戦兎が言った言葉を返し、龍我の笑顔を見たくなったと戦兎は立ち上がる。
3話の言葉、個人的にグッときたので最終回で拾ってくれたのが嬉しいし熱かった。
あの時点での戦兎は自分が何者かも分からず政府からはビルドが指名手配されて不安だらけの状態で、自分を保つための虚勢を張った言葉だったのだと今にしては思うんですが。
でも今はその言葉が嘘じゃなくて、絆を紡いだ龍我がその言葉で戦兎を支えてくれるというのが最高じゃないですか。


ラビットラビット、タンクタンク、スパークリング、そしてラビットタンクとフォームを遡りながらのアクションがカッコいい。
エボルトも徐々に消耗しているのに初期フォームに戻った戦兎に勝ち誇った気でいたが、ラビットとドラゴンの力を合わせた特別なフォームの力でついに倒される。
劇場版とはまた違ったラビットとドラゴンのベストマッチが良かったし、強化フォームの力が使えなくなっても龍我との絆が運だ力は残ってそれが逆転の鍵というのが素晴らしい。
散々人を弄んできたエボルトが人と人の間に紡がれた絆の力に負ける。感情を得てもその絆を真に理解はできなかったからエボルトは滅びたんだろうと思います。


エボルトの消滅と共に2つの世界が融合しスカイウォールの無い新世界が誕生する。
そこでは一海は三羽ガラスと平和に過ごしてて幻徳は泰山首相と共に国を動かして内海も紗羽も戦いとは無縁の仕事をしている。
スカイウォールが無ければあり得た世界になっていて皆生きているけど、それは戦兎と関わっていた皆とは違うから誰も戦兎の事を知らない。
ベルナージュと一体で特別な存在だった美空なら覚えてるかと思って、一瞬戦兎を知ってる様子を見せたがそれは佐藤太郎と勘違いしての反応、一瞬希望を見せてそれが砕かれるのが辛い。
ベルナージュは新世界の誕生前に美空の中から消えてしまったから彼女も普通の人に戻っちゃったんだな。
惣一はまともに喫茶店のマスターをやってて平和な光景なのに、かつては戦兎の帰る場所で不安な心を和らげてくれたこの店で「ただいま」も「おかえり」も言えなくなってるのが辛すぎる。

そして龍我もまた香澄と平和な時間を過ごす別人で戦兎の中から葛城巧の意思も去って行ってしまう。
相棒もいなくて自分の中にすら自分を知る者が居ない。戦兎をとことん一人ぼっちに追い詰めるのがきついです。
これは戦兎への罰なんだろうな。エボルトが全ての元凶とはいえ彼の発明が戦争を引き起こし多くの人を巻き込み苦しめたのは事実。
新世界を創ったことで人々は救われたがその為に元の世界はなくなってしまった、つまり壊してしまったわけで、世界を壊した罪への罰が一人ぼっちということなんでしょう。


しかし戦兎の名を呼ぶものが一人だけいた。それは絆を紡いだ龍我本人で新世界の龍我とは別に存在していた。
龍我の無事を知って最高だと言い戦兎は2人でバイクに乗って走っていき、これまでの出来事を2人で49のエピソードに纏めていく。
あらすじの漫才は2人がこれまでの事を振り返っていたというまさかの種明かし。うわあ最後の最後でとんでもない驚きを仕掛けてくれちゃって、凄いですわ。
一人ぼっちになるはずだった世界で唯一戦兎を支えてくれるのが龍我で、あらすじの馬鹿な掛け合いも戦兎にとっては救いだったわけでしょ、泣けるわ。

戦兎が脱獄した龍我を信じて助けたことから始まり龍我も戦兎を信じるようになって誰かのために戦えるようになって。
それから互いに信じて助け合ってきて紡いだ絆が新世界でも生きてく力になる。
最高だな。


ファウストの存在、龍我の冤罪の真相究明と戦兎の正体が葛城巧だったという衝撃の秘密が明らかになるまで次々と謎から謎へと話が展開した1クール目。
2クール目は恐れていた戦争が勃発し三羽ガラスの死と代表戦による苦しい展開が続き。
3クール目では龍我の出生の秘密とエボルトの存在について次々明らかになり。
4クール目では父・忍の謎に迫り星そのものを巻き込む戦いへとスケールが拡大しついに決着を迎える。
こうして振り返ると本当に息つく間もなくとんでもないことが展開してきた作品だったと思います。

その中で一貫してたのは戦兎と龍我の関係。互いを信じ力になろうとすることが繰り返し描かれてきました。
ハザードトリガーの起動もその関係があったからこそ起きてしまい悲劇に繋がったこともあったけど、最終回では既に書いた通りこの関係があったからこそ2人は救われました。

ビルド=創るという名の通り、新たな武器や変身アイテムを作るのはもちろん、人との関係においてもそれは当てはまります。
紗羽が難波と決別し戦兎の仲間になったこと。敵であった一海と幻徳も共に戦うことになって新たな仲間を作ったこと。
信じてた人に裏切られたり大事な人を失って誰かとの関係が壊れてもまた新しい絆を作っていける、それもこの作品が作ってきた大事なメッセージだったんじゃないかと思います。
新世界を作ったことによりその絆もまた無くなって(壊れて)しまったけど、新世界でも彼らはまた誰かとの絆を作っていけるだろうし戦兎と龍我も他の誰かと絆を作っていける、そう思える最終回だったと感じます。


戦争を代表戦という形で片づけたりギャグ演出がオーバー過ぎたり素直に良かったとは言えないところもありますが。
それでも大きな罪を背負い人々から称賛されなくても仲間を信じて戦い続ける仮面ライダーの姿を1年間描き続けたのは本当に良かったと思います。
どんなに苦しくて大事なものが壊されたとしても、それでも立ち上がる桐生戦兎=仮面ラダービルドは紛い物なんかじゃない本物のヒーロです。
このヒーローと番組を創った製作スタッフとキャストの皆さま。
1年間本当にありがとうございました。

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