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2018年6月 3日 (日)

アニポケSM感想:クチナシの大試練! ルガルガン覚醒!!

77話
「クチナシの大試練! ルガルガン覚醒!!」
脚本:米村正二
コンテ:樋口香里
演出:毛利和昭
作画監督:大西雅也

-アセロラの喜び-

アセロラが守り神の祭壇を訪れると既にクチナシがお供えを済ませていました。
早くもしまキングの務めを果たしているクチナシにいつものおじさんと違うとアセロラの口ぶりが嬉しそうです。

今回もアセロラがバトルの審判を務めて、前回審判を任されたことも嬉しそうに引き受けてたし今回も大試練に立ち会えたことを喜んでるように見えます。
クチナシのことを心底慕っていて、クチナシがしまキングとして務めを果たすところを見るのが好きで、試練・大試練としまキングの務めに関われたのが嬉しかったんじゃないかなと思いました。


-クチナシの大試練-

クチナシの大試練は1vs3のバトルというハードなもの。
以前のバトルではルガルガンを挑発し今回はサトシがダメトレーナーだと責めて、ただでさえ厳しい条件に加え精神的にも揺さぶりをかけてくるという嫌らしい戦い方です。
しかしそれは悪タイプの使い手としてあえて悪者として振舞うことで挑戦者の真価を試してるのであって根っからの悪意ではないでしょう。
クチナシが本当は優しい人というのはこれまでの話で重々分かっていますから。

バトルの前にクチナシが捧げてた祈りの言葉、
「良き心に悪しき心あり、悪しき心に良き心あり、互いに混ざり合いさらなる進化を遂げるべし」
良き心は優しさや思いやり、ポケモンとトレーナーの絆などを指し、悪しき心は怒りや恐れといった感情を言ってるのだと思います。
クチナシはサトシとルガルガンに確かな絆があることを知ってるからこそ、あえてそれが紛い物であるかのようにサトシを責めて怒りを煽ったんでしょう。
初手にワルビアルを出したもの以前の敗北を想起させて恐れを誘発するものだし、怒りや恐れを煽ってそれを乗り越えられるか試すのがクチナシの大試練の本質なんだと思います。
自分の中にある怒りや恐れを知り葛藤し絆や思いやりから生まれる力を信じられるか、良き心と悪しき心が混ざり合う中から大事なことを見つけ出せればさらに強くなれる。
クチナシが捧げた祈りの言葉はそういう意味だったんだと思います。

サトシが恐れを乗り越えルガルガンを信じられるようになったらZワザで迎え撃つ。
挑戦者が真価を見せたらゼンリョクのワザで迎える、素敵。
煽って悪ぶっていてもちゃんと相手のことを見て応じてくれている、やっぱり根は優しいよこのおじさまは。


-怒りと恐れを越えて-

バトル中にルガルガンの目が赤くなり、また怒りで制御が効かなくなるのではと恐れるサトシ。
落ち着けと繰り返し叫ぶが、まずサトシが落ち着こうよと突っ込みたくなる状況。
サトシがここまで心を乱すのは、言葉責めで心を揺さぶり同じ技で執拗な攻撃を続けるクチナシの戦い方が効果的だったというのもあるけど、サトシ自身が恐れを克服できてなかったのが一番の原因でしょう。

前々回どんな姿でもお前はお前だ、大好きだとルガルガンに言ったものの、怒りで制御が効かずバトルに負けたということがサトシの中でくすぶってたんでしょう。
自分の声が届かず何も出来ずにバトルに負ける、ポケモンのために何も出来ないというのがサトシには怖くて仕方なかったのだと思います。

しかしルガルガンはサトシに体当たりして気付かせる、ちゃんとサトシの声は届いていたと。
サトシの声はルガルガンを救っていて何も出来ないなんてことはなく、サトシ自身が信じ切れてなかった言葉の力をルガルガンが気付かせてくれる、
怒りと恐れで見えなくなっていた大事なことをポケモンとトレーナーが互いを思うことで気付きさらに強くなる、素敵じゃないですか。

こうなればもう負ける気はしなくて、かつての敗北の意趣返しといわんばかりに”カウンター”を習得し文字通りやり返すのがスカッとしました。


-悪って柄じゃない-

クチナシは大試練突破の証としてサトシにアクZを渡そうとして取り止める。
理由は悪って柄じゃないからと。つまりサトシが真っすぐな男だと認めてるってことだよね。
そして代わりにルガルガンZを与えると。それサトシとルガルガンのためにわざわざ用意してくれたんだろうな。

悪って柄じゃないというのは、クチナシ自身のことも言ってるのかも。
散々煽ってはいたけどそれは挑戦者の真価を見るために悪役をやってたわけで、サトシとルガルガンを最後までちゃんと見ていたんだからやっぱり根は良い人ですよね。


思えばこれまでのシリーズで悪タイプの使い手と本格的にバトルすることってなかったんじゃないかと。
ゲームだと悪タイプの使い手は四天王にいるんだけど尽くアニメには未登場でしたので。
ポケモンのタイプとしてだけでなく文字通り悪として振舞う相手に心を責められ、トレーナーとポケモンの絆そのものを疑わせて揺さぶられるという戦いはハラハラしました。
そしてその分試練を乗り越えて勝利を掴んだサトシとルガルガンの絆に感動も大きくなるわけで。
いやはやすごく面白いです。

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