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2018年6月17日 (日)

アニポケSM感想:メテノとベベノム、星空に消えた約束!

79話
「メテノとベベノム、星空に消えた約束!」
脚本:藤咲淳一
コンテ:小平麻紀
演出:小平麻紀
作画監督:安田周平 村田理

-星に願いを-

以前マーマネが話していた親戚のマーレインが勤める天文台にやって来た一同。
道中流れ星(実際は今回のメインとなるメテノ)を見かけて願い事を。
カキは家族の安寧を願いスイレンはカイオーガを釣りたいとそれぞれ”らしいこと”を言ってるのが良い。
サトシはポケモンマスターに”なる”と。”なりたい”じゃないのが真っすぐに夢を追い続ける彼らしくて素敵。

天体望遠鏡で宇宙を見て感激するカキと我先にと宇宙を見たいサトシにマオが順番を守れと釘を刺す。
外へ出て星空を眺め自由にポケモンの星座を作り、スイレンはレックウザとお馴染みの冗談を言っててこれも楽しそうな様子。
この子たちは本当にいろんな体験を楽しんでいて素敵だなあと思って、この後のメテノとの出会いも楽しいひと時になるんだろうなあと思ってたんだけどね。
この楽しい様子があるからこそこの後の展開が染みてくるわけで。


-楽しい時間があればこそ-

宇宙からやってきたメテノは地上に落ちると殻を破って再び空へ昇っていく。
夜の地上を光で満たす光景は本当に綺麗で、ピカピカ大好きなベベノムが大はしゃぎなのも納得。
殻を破ってない1体のメテノを保護することになり、ベベノムはその子が気になり付きっきり。
殻を破って現れたオレンジ色のメテノと仲良くなり-得意のお絵かきで仲良くなるのがいいね-それからみんなで遊んでる様子が本当に楽しそうで心が温かくなりました。

しかし楽しい様子と並行して不穏な空気も漂っていました。
以前にメテノと友達になったというマーマネは記憶が曖昧でそのマーマネに向けられるマーレインの視線は何かを隠してるように感じられて。
さらにマーレインに問われたククイ博士はメテノというポケモンの全てを教えるとこれも悲しいことを予感させるものでした。

今回はゲームなどでメテノのポケモン図鑑の説明を知ってれば結末に予測がつくものだったかと思いますが、正直自分は全然知らないまま見てました。
それでも前述した描写から悲しい別れは十分予感できたし、楽しく過ごす様子が描かれるほどその予感も強くなっていったので、これは演出が凄く上手かったんだと思います。


-忘れない-

ベベノムと友達になったオレンジ色のメテノも空へ昇り宇宙へ帰っていく・・・わけではなかった。
殻を失ったメテノはいずれ消滅する。
オレンジ色のメテノは偶々固い殻を持ってて他のメテノよりも長い時間を地上で過ごしてベベノムと友達になれた。
きっとマーマネが友達になったメテノも同じで1日中付きっきりで楽しい時間を過ごしてたんだろうな。


消える、つまりは死ぬということなんだけど、それを幼い頃に経験したんだからマーマネが記憶を封じてしまうのも無理のないこと。
せっかく友達になれたのにたった1日で2度と会えなくなるなんて悲しくないはずがない。
マーレインが向けてた視線とククイ博士への問いは、出来ることならマーマネに悲しい記憶を蘇らせたくないという思いもあったんだろうなと。
それでも全部を教えるという親友の答えに異議を唱えなかったのは、大人として大事なことを子供に伝えるという覚悟を持って今回の授業に協力したんだと思います。

ククイ博士曰く、覚えていることが時間を共に過ごした者の役目。
サトシはこの経験でムーンランドの事が頭をよぎったかもしれないしククイ博士もその事が今回の授業をやるきっかけだったのかもしれない。
別れが悲しくても共に過ごした時間を忘れない。改めてそれをサトシと、そして他の生徒たちにも教えるための授業でした。


メテノの消滅を悲しむベベノムをサトシはそっと抱きしめ、マーマネはメテノのことを忘れないと呟く。
うわあああ切ないー。
と思ってたらレックウザが現れてびっくり。スイレンの冗談が本当になったというまさかのオチ。
そしてレックウザって隕石のエネルギーを食べるそうなので、つまりメテノの見送りではなく捕食のために出てきたという解釈も可能であると。
食べるというのもまた命の摂理であるわけで、最後まで示唆に富む話でした。


幼いベベノムが初めて経験する別れをかつてのマーマネの体験と重ねて命の終わりと残された者の忘れちゃいけないという教えまで描くという凄い話でした。
前述しましたが楽しい時間が描かれるからこそ別れの時が本当に悲しかった。

別れというのは、いずれは親が天国へ旅立ち子供が見送るということにもかかってる、Cパートでスイレンのママとホウとスイの親子が映されたのはそういう意味もあるのかな、なんてことまで考えてしまいました。
他にもメテノのように短命でなくてもいずれはパートナーのポケモンとのお別れもあったり、
友達が遠くへ行ってしまうこと-メタなことを言うとサトシがアローラ地方を旅立っていく可能性の示唆-だったりと、生きている限りいろんな別れを経験していくんだろうなって次々考え込んでしまって。

そう考えてしまうほど今回の話が良く出来ていたということです。

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