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2018年4月27日 (金)

アニポケSM感想:みんなの1時間スペシャル

今週のポケモンは「ポケットモンスター サン&ムーン みんなの1時間スペシャル」と題して2話連続の放送でした。
感想も一挙に2話分いきます。

71話
「シズクモ、スイレンゲットだぜ!」
脚本:冨岡淳広
コンテ:尼野浩正
演出:渡辺正彦
作画監督:直井由紀

-ポケモンナショナル ジオグラフィック-

ナレーションで水中に住むポケモン・シズクモの説明から始まり群れの中から一匹のシズクモに注目しその後の足取りを辿っていくという体で話が進みます。
ナレーションの語り口からしていつもと違うしAパートが終わる直前まで人が映らず野生のポケモン視点で進むのが新鮮でした。
現実にある動物の生態を追う番組みたいで、さながらそのポケモン版といったところ。

主役となるシズクモはどうも力が弱く他のシズクモたちに後れをとってる様子。
他のポケモンに絡まれて上手く反撃出来なかったり他のシズクモと縄張り争いをしても負けてしまうところからそれをうかがえます。
ナレーションで少し説明が入る以外はポケモンの動きしか映らない展開が続きましたが、その動きで今何が起きてるのかこのシズクモがどういう子かというのは分かるようになってたので退屈しなかったしとても上手い見せ方だったと思います。


-バルーンが繋いだ出会い-

Aパート終了間際にやっとスイレンが登場し、アシマリのバルーンで頭を覆う練習中でした。
バルーンを使った水中散歩の夢を叶えるため日々精進は続いてたんだとうかがえるし確実に夢に近づいてるのが良いね。
そしてそのバルーンで頭を覆った姿がシズクモのハートを射止めスイレンとの運命の出会いとなる。
バルーンを纏った姿が水泡を纏うシズクモと似ていて、バルーンを使うことで野生のポケモンと接点を持たせるのが上手いです。

スイレンに惚れたシズクモは足にしがみついてデレデレで、それが面白くないアシマリは裾を引っ張って構ってほしそうにしてて、さらにマオがシズクモにゲットされたみたいと冗談を言って、この光景が楽しすぎました。


-シズクモの観察-

状況を理解したククイ博士が皆にシズクモの生態を説明し住処を見つけるまでの様子を観察しようと授業の内容を変更する。
これまでも描かれてることですが子供たちが興味を持ったことにすぐ対応する姿勢は本当に素晴らしいです。

OPテーマ・未来コネクションをBGMにダイジェストでシズクモの道中とそれを追う皆の様子が描かれて、新しい始まりを歌う未来コネクションの歌詞と新しい居場所を作ろうとしてるシズクモがシンクロしてて良かったです。
歩き疲れたマーマネがマラサダショップに入ろうとしたり縄張り争いに負けたシズクモを笑うベベノムをサトシがたしなめたり各キャラのらしさも描かれてるのも良かった。
それとAパートではツツケラを上手く追い払えなかったシズクモがこの道中ではオニスズメを追い払っているのでシズクモ自身少し成長してることがうかがえますね。


-自然の厳しさ-

ようやく見つけたお気に入りの場所で先客のアメタマとバトルに。
自分で見つけなきゃダメとスイレンが言ってたようにこのバトルにも皆は手出しをせずただ見守る、あくまで自然の掟の中の起きてることで人が手出しをしてはいけないと描いてるのが良かったです。

でもスイレンは再びバルーンを纏ってシズクモを応援する。
バトルの手助けは出来なくてもシズクモに勝って欲しい、何度負けても住処を見つけるためまた立ち上がるシズクモにスイレンも感化されてたのかな。


応援をうけたシズクモは”ミラーコート”で反撃に転じこれで勝てるかと思ったらアメタマの体当たりを受けて倒れてしまって。
また負けちゃって居場所を作れなかったシズクモがスイレンのもとへやってくる、という流れになるのかと一瞬思ったのですが、なんとアメタマがアメモースに進化して水場が必要なくなりシズクモが勝つという結末には驚きました。

しかしバトル自体はシズクモが押されていたので、アメタマの進化のタイミングが偶々重なって運が良かっただけで、シズクモは勝ったようで実は勝ってない。
力の差はハッキリしていて、それでも何とか生きていけるのはほんの少しの巡り合わせの違いだけ、この厳しさが自然の中で生きるという事なのかなと思います。


-再会を願って-

シズクモはいつかスイレンをお姫様として迎えるため巣を作っているだろうという話になり、スイレンはバルーンを被ってお姫様も良いと答える。
驚くサトシとマオに、嘘です、の嘘ですと新パターンで答えて本気なのかどうか曖昧で。
でもシズクモの手助けはせず見守ることを最初に言い出したのに応援したい気持ちは抑えられなかったところを見ると結構本気なのではと思ってしまいます。
シズクモは巣を作りながらスイレンへの思いは抱き続けてるようだし、いつか再会し両社の思いがどこ行きつくのか見てみたいです。




72話
「パンパカパーン! 燃えよマオファミリー!!」
脚本:関根アユミ
コンテ:飯島正勝
演出:中田誠
作画監督:安田周平 村田理

-ハイテンションお兄ちゃん-

アイナ食堂を訪れたサトシが小麦粉を被って真っ白になるといういきなりのハプニング。
聞けばアローラパンフェスティバルに出場するための準備をしててマオのパパが腰を痛めたそうな。
いきなりのトラブルでさてどうなるかと思ったら、修行の旅に出ていたマオの兄・ウルが帰ってきて祭りに参加すると言い出した。

祭りのために帰ってきたわけではなく偶々時期が一緒だっただけで、修行の成果を試すために参加したいとのこと。
ノアに気があるようで猛烈アタックをして毎日自分が作るパンを食べて欲しいと遠回しなプロポーズをして勝手に幸せな未来を想像して舞い上がってて。

・・・いやいやなんなんだこのお兄ちゃんのハイテンションぶりは。
18話で存在が示されていつか登場するだろうとは思ってたけど前半の僅か数分でもの凄いインパクト残していっちゃったよ。
兄がこんな調子だから反面教師でマオがしっかりした子に育ったんだろうなあと想像してみる。

開始数秒でサトシが真っ白になっただけでも驚いたのにウルが登場してハイテンションで話が進んでいくものだから目が回りそうな前半でした。


-似たもの兄妹-

デーモンストレーション、もといデモンストレーションとしてウルが作ったパンを皆に振舞う。
甘い実と酸っぱい実があるウブのみの味を相棒のベロリンガが見極め甘い実を材料に使ったとのこと。
酸っぱい方に当たってしまったサトシとカキにはとんだ災難でしたね。

カキが突っ込んでたように甘い方だけで作れたのに酸っぱい方もわざわざ作って食べさせるところが人が悪いというか。
旨くないと知ってるのにそれでも作ってしまうところ、そういえばマオは18話でやまぶきの蜜の代わりにピカチュウの電撃をシチューに加えて食べさせるということをやっていたので、失敗する可能性が高いのにそれでも作ってしまうというところはどちらも一緒だなあと。
とにかく作らずにはいられないところは2人とも料理人の子で似たもの兄妹なんだなあと思ったり。


-商売繁盛?-

いつもはマラサダドーナツの売り上げがさっぱりなロケット団のお店ですが、今回の祭りに参加してベーグルを売り出したら大繁盛で。
繁盛してるのはめでたいけど、これいつも通りキテルグマに強制終了される流れかなあと思ってたら。
マオの店に客をとられたことでムサシが材料を鍋に突っ込み無茶をしたことで爆発が起きて自滅するというオチでした。
途中まで好調だったのにムキになって余計なことをして失敗する、キテルグマオチが定番のこのシリーズではこのパターンも新鮮で面白かったです。
商才はあるんだから冷静に対処すれば本当に優勝狙えただろうなあと思います。


-マオの進化の見せどころ-

どこぞのボクサーのように真っ白に燃え尽きてるウルが映って吹き出しましたよ。
ノアに告白をOKして貰ったと思い込んでるウルが舞い上がってたら甘いウブのみをダメにしてしまってパンが作れないとのこと。
手詰まりかと思われたがマオが父の言葉を思い出し酸っぱいウブのみを活用することを閃きみんなで協力しジャムパンを作り始める。

カキがウブのみを運び皆で実を洗ったりパン生地をこねたり。
そしてアママイコの香りに誘われてきたモクローが叩かれるというお馴染みの光景が”あまいかおり”をパンに加えることをマオに閃かせる。
クラスメイトもポケモンたちも、皆の力があってパンを完成させるというのが良いね。


今回の最後にウルがマオの進化を見届けたと言ってて、最初はその言葉がピンと来なかった、ウルのインパクトが強くて言うほどマオの進化が表れてないと思ってたんですが。
マオの初メイン回(さらに関根さんのアニポケ初参加回)の18話と紐づけるとマオが進化してることが分かります。

18話では幻の食材を求めてサトシと冒険し見事幻のシチューを完成させましたが、その食材は限定的なものでいつでも使えないというものでした。
ウルがダメにしてしまった甘いウブのみもそれに近いもので、いつでも最高の食材が使えるわけではないということを改めて描いている。
さあここでどうするかというのがマオの進化の見せどころで、マオパパの言葉を思い出し今ある食材で出来る最高の料理を作るというのが18話とは違うマオの進化なんでしょう。

もう一つ18話と違うのは、18話では食材探しを共にしたのがサトシしかいなかったけど、今回はクラスメイト全員と家族揃って事に当たっています。
ちゃんと人に頼るということも大事なことで、頼れる人が周りにたくさんいるということが描かれてるのも以前とは違うという表われでしょう。

さらに、18話で完成させたシチューは仲間たちに振舞うだけに留まりましたが、今回作ったパンは大勢の人に食べて貰って多くの笑顔を生み出し結果パンフェスティバルで優勝を飾ることになりました。
幻を追うより今できるベストを尽くしたことで料理人の本分である人を喜ばせることが多くの人に対して成されているのも大きな前進です。

幻の食材、今ここにはない食材を求めるよりも、今ある物で今出来る最善を仲間たちと力を合わせて尽くす。
この過程と優勝という結果こそが料理人としてのマオの進化なんだと思いました。


-甘々のあまちゃん-

ウルの渾身のプロポーズはノアには伝わってないし失恋確定だなと思ったら案の定で。
既にノアには婚約者がいて、毎日パンが食べられるというのはそのまんま毎日店に行って食べられると捉えられてたようで。

しかしウルはすぐに立ち上がり再び修行の旅に出る。
船の上で偶々見かけた女性に惚れこんでまたアタックをかけたり、最後まで元気だなお兄ちゃん。

料理が出来て失恋してもまたすぐに綺麗なお姉さんに惚れこんで。
某細目のポケモンドクター見習い(元ジムリーダー兼ブリーダー)と気が合いそうな人だなあ。

自分を甘々のあまちゃんとウルは言ってて、甘いウブのみに拘って燃え尽きてたことや甘い妄想が砕かれて失恋したこと、甘いということが料理にも恋にもかかってるのが上手いなあと思いました。
すぐに他の女性に惚れるのはどうかと思うけど、自分の甘さを自覚してまた修行の旅に出る行動力は凄いなあと。
是非ともまた再登場願いたいです。たぶんまた目が回りそうなテンションになりそうですけど。



71話では種族を超えた恋が描かれしかも今後への含みを持たせるもので、72話では見事な失恋が描かれ、さらにどちらにもBGMで結婚行進曲が使われて共通点があったのが驚きです。
予告を見た時は単に2話まとめて放送するだけで特に共通項があるとは想像してなかったので意外でした。

72話でも未来コネクションが劇中で流れてて、CD発売直前の宣伝も兼ねてたのかなあと思ったり。
71話も72話もダイジェストになる場面で流して退屈しないようになってたのは上手かったです。

昨年の1時間スペシャル(20話・21話)が明るさとシリアスのバランスになっててそれも素晴らしかったですが、今年は2本とも明るく楽しい組み合わせでこちらも大変面白かったです。

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