アニポケSM感想:ライチ登場! 泣いて笑って、島クイーン!!
31話
「ライチ登場! 泣いて笑って、島クイーン!!」
脚本:冨岡淳広
コンテ:高橋ナオヒト
演出:宮原秀二
作画監督:藤田正幸 小野晃 猿渡聖加
-アーカラ島で課外授業-
カプ・テテフとの出会いやグラジオからイワZの入手方法を聞いたりとアーカラ島へ向かうフラグは経っていましたがついにその時がやってきました。
島巡りに挑戦するサトシとアーカラ島に家があるカキはともかく他の生徒達はアーカラ島に行く理由がないしどうするのかと思ったら、全員でアーカラ島で課外授業をする事に。
島を移っても授業をやって学ぶという体は変わらないんですね。
これならサトシ以外の皆にも活躍の機会が作れるだろうし、サトシの島巡りを仲間たちが応援するという約束も守られるし納得の展開です。
-懐かれたり泣いたりカッコよかったり-
課外授業をやってくれるのはアーカラ島のしまクイーンであるライチ。
現われるなり暴れるケンタロスをなだめて生徒たちのポケモンとスキンシップを取りポケモンたちに懐かれるなど不思議な力を見せてくれました。
ニャビーまで懐いていたのはサトシの反応と同じく驚きましたよ。
不思議な力を見せたかと思ったら躓いたり泣き出したり頭をぶつけたりとドジなところや感情がコロコロ変わるところも見せたり忙しい。
スイレンの突っ込みも繰り返されててCパートでもそのツッコミが続いてるんだから笑わずにはいられない。
でもやっぱりカッコいい人でもあって。
海で身動きできなくなったホエルコを見つけるとテキパキと皆に指示を出して相棒のルガルガンの力も借りてホエルコの危機を救っていた。
マオがカッコいいと言うのも納得の活躍を見せてくれて只者じゃないなあと。
これだけキャラが濃いのは新章突入と共に登場したから印象を強くしたいという狙いもあるのかなと。
しまキングのハラがサトシやククイ博士くらいしか絡みがなかったのに対し、課外授業という体を取る以上他の生徒とも絡むことになるライチのキャラが弱くてはいけないということで個性的な生徒達に負けないように色々盛る事になったのかなとメタ的なことも考えてみたり。
そんなメタ的なことは抜きにしても、面白いところもカッコいいところも見せてくれたライチは登場1回目にしてかなり好感が持てました。
-アニメ流のアレンジ-
ゲームではマオがライチを慕っている描写があるので、マオが仕切にライチをカッコいいと言ってたのはそれを踏襲してのことなんでしょうね。
カキとは大試練で面識がありスイレンが水ポケモンに詳しい事に関心を示してて。
ゲームではこの3人とライチがアーカラ島で登場するキャラなのでそれを踏襲してまず3人との関係を描いて見せたんだろうなと。
ゲームの設定を活かしてアニメ流のアレンジが良く出来てるなあと思いました。
-命-
ライチはこの課外授業で命について考えて欲しいと言う。
自然の恵みと驚異の両方の面を持つヴェラ火山がある島で命を問うというのが難しいテーマを突きつけてるなあと思います。
ムーランドのことで一度命のドラマは見せているけど、それはニャビーや知り合ったサトシの狭い関係の中での出来事で、より大きな自然というこの世界の仕組みの中での命を考えて欲しいということなのかなあと、ぼんやりとそんなことを考えてみました。
偶々見つけて身動きのできなかったホエルコ。
この子もそのままだったら自然の厳しさの中で命を落としてただろうし、決して優しさや恵みを与えてくれるだけが自然じゃないというのを表してたのかなと。
傷を癒してくれる守り神カプ・テテフの存在が語られた後で守り神の手の届かないところで命が消えるかもしれなかった場面に遭遇するというのが厳しいなあと。
ニャビーとムーランドのドラマを手掛けた冨岡さんが今度はより大きなスケールで命を問おうとしている、というのは考えすぎかなあと思いつつもアーカラ島でも濃い物語が展開されることを期待せずにはいられない。
その期待を抱かせるには十分な話だったと思います。
最後にもう一つ。
アーカラ島のジョーイさんもやっぱりそっくりさんでした。
やっぱりアニポケはその伝統は外さないんだなとちょっと安心しました。
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