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2017年6月16日 (金)

アニポケSM感想:リーリエ、ピカチュウをかわいがってあげてね

30話
「リーリエ、ピカチュウをかわいがってあげてね」
脚本:面出明美
コンテ:神谷純
演出:渡辺正彦
作画監督:夏目久仁彦 直井由紀

-みんなで競争-

教室の中で競争をしてるポケモンたち。
一所懸命に走るポケモンたちも応援してるトレーナー達も楽しそうで微笑ましい光景です。

1位はピカチュウ。スピードはもちろん小回りを効かせた動きが勝敗を決めたんでしょう。
これが後のバトルの布石にもなっててただ楽しいだけじゃなく意味あるシーンになってたのは上手いなあと思いました。

以前デンヂムシを先頭にして電車ごっこをやってたようにポケモンたちで仲良く一緒に何かをするということが再び描かれたのも嬉しい。
皆本当に仲良く楽しく日々を過ごしているんだなと思えて見てるこっちも楽しくて癒されます。


-特別授業はパートナー交換-

ククイ博士の提案でパートナーのポケモンを入れ替える事になった生徒達。
マオとマーマネ、スイレンとカキ、そしてサトシとリーリエという組み合わせでポケモンの入れ替えとなった。
面白い試みだし違う組み合わせでまたやってくれないかなあと思いました。


マオの仕事を手伝うはずがいつもの癖で転がりまわったら迷惑をかけてしまったトゲデマル。
しかしマオは叱ったりしないし、接客はできなくても掃除の手伝いは出来るのが分かればトゲデマルを応援していた。

カキはアシマリとどう接したら良いか分からず困っていたが、ケンタロスの喧嘩を収めるのにバルーンが活かせる事に気付きアシマリの力を借りることになった。

アママイコは明りを灯す事はできないけどあまいかおりでマーマネをリラックスさせて快適に眠れるようにしてくれた。

バグガメスは力仕事をやる機会はなかったけどやんちゃな妹2人を抱えるスイレンにとっては良い遊び相手になってくれて助かってたみたいで。


ポケモンたちはいつもと違う場所の生活で戸惑いはあっただろうけどそれぞれに出来ることを見つけて力を発揮し、トレーナーもいつものパートナーがいなくて戸惑いながらも入れ替えたポケモンの力を活かせる機会を見逃さずそのポケモンの個性とちゃんと向き合っている。
いつもと違うからこのポケモン・このトレーナーと一緒じゃなきゃやっぱり駄目というのではなく、いつもと違うからそれに応じた付き合い方をそれぞれが見せているのが素晴らしいと思います。

各家庭が違うポケモンを受け入れられるのはアローラ地方のおおらかさの表れでもあると思うし、パートナーを他の家に預けられるのは生徒達が互いを信頼してる表れでもあると思えるし、おおらかさと信頼の温かな心も溢れてた特別授業だったんじゃないでしょうか。


-サトシとシロン-

シロンを預かる事になったサトシは一緒にご飯を食べようと誘うがシロンは応じてくれない。
元々人見知りなシロン、生まれてから大分経ってて学校の皆にも馴染んできてのかと思ったけど、やはり一番安心できるリーリエの傍を離れてしまうと皆の輪に入りづらいんだなと思いました。


リーリエの話を思い出し今度は散歩に誘うサトシ。
今度は誘いに応じてくれて、出かけた先の市場で一緒に木の実を食べることが出来た。
木の実はサトシが食べろと勧めたのではなくニャビーがシロンに分けてくれたのをじっと見守っていた。
無理強いせずシロンが心を開いてくれるのを待っててくれるとは素晴らしい対応だなと思います。

シロンとしては好きな散歩に連れて行って貰えて心が晴れやかになったのと、市場のおばさんが分けてくれた木の実を皆で食べるということに心を動かされたのかな。
自然の恵みである木の実を分け合って食べる光景が目の前にあって、その輪の中に入って良いんだと言われたのがシロンの心を動かしたのかなと思いました。
家の中でポケモンフーズを一皿ずつ用意されてる食事より外に出て開放的な気分の中で自然の恵みを誰にも分けてくれる食事の方がシロンの心を開放する力になったのかなと考えました。


シロンの心が動いたところで今度はサトシの得意とするバトルをシロンに見せる。
最初からバトルさせようとせずシロンの心が動いてから自分の得意分野へ誘うのが凄く良い対応だなと思います。
昔の、無印の頃のサトシだったらいきなりバトルに誘おうとしてただろうなあ。
ポケモンの事をちゃんと見てその心に寄り添う対応ができるようになったんだから本当に成長したなあと思います。


-リーリエとピカチュウ-

ピカチュウを預かったリーリエはまずピカチュウの観察から始める。
おそるおそるポケモンフーズを差し出す場面もあったけど、あれはリーリエがピカチュウに一番合うものを選んで用意したものなんだろうな。
ポケモンの事を知り何が一番そのポケモンに合うかを考えられる、知識の面では本当にリーリエは優秀なんだと改めて思う。

論理的結論としてピカチュウにも触れるはず。久々に聞きましたねその言葉。
頭では分かっていてもいざ触れようとするとどうしても怖くなって動けないリーリエ。
シロンがサトシに心を開くのに時間がかかったようにリーリエはピカチュウに触るための勇気を試されてて、トレーナーもポケモンもパートナーが変わった事で心を動かされる話になってるのが良かったです。


リーリエが勇気を振り絞るために選んだ方法はポケモンバトル。
サトシとピカチュウの絆の強さを思い浮かべると息のあったバトルをしてるところが浮かぶのが、2人のことを良く分かってるなあと思いました。

慣れないバトルで恐れを克服しようというのも思い切った決断だけど、サトシとピカチュウのような関係に少しでも近づけたらと自分を奮い立たせたのは素晴らしかった。
ジェームスもリーリエの思いを分かってるからこそ慣れてないバトルでも手加減せずに相手を務めたんだろうなと。

最初は思うように戦えず自信を失くしそうになったリーリエだったけど、ここで逃げちゃいけないと顔を上げ、ピカチュウに私を信じてと言って指示を出したのはカッコよかった。
ピカチュウもリーリエの勇気を分かってくれて信じたからこそ良いバトルが出来たんだと思います。
ここで冒頭の教室内でやってた競争が布石となってピカチュウのスピードがバトルにも活きていたのが良かった。


勝利を収め嬉しさのあまりピカチュウを抱きしめるリーリエ。
予想できたシーンではあったけどジーンときますね。
ピカチュウを抱きしめて温かいと言うのも良かった。
シロンはこおりタイプのポケモンで冷たいから他のポケモンはまた違う温度を感じるのも当然の反応だけど、その反応こそがリーリエがまた一つ殻を破った表れになってるのが良かった。

そして最後にサトシとのバトル。
バトルの内容も結末も描かれる事はなかったけど、きっと良いバトルができたことは想像に難くない。


パートナーのポケモンを入れ替える、つまりはポケモン交換ということなんですが、アニメだとなかなか描きづらいことを上手くやり切ったというのが率直な思いです。
原作のゲームだと当たり前のポケモン交換ですが、ポケモンが人間の大切なパートナーであり仲間であると描かれてるアニメだとそのポケモンを交換するというのは大切なポケモンを物扱いしてるように映り兼ねない描くのが難しいものだと思います。
それを学校の特別授業で一時的な交換とすることで違和感を払拭し、交換によって心の交流が描かれるドラマを成立させたのはお見事だと思いました。

サトシが一時的にでもピカチュウと離れるというのもこれまでのシリーズだったら大事件だったろうに今回は違和感なく成立している。
旅をするのではなく定住する場所がある今シリーズだからこそピカチュウが余所の家に行ってても時間が経てば帰ってくるという安心があるし、クラスの皆とも信頼を築いている今ならどの家に預ける事になっても心配することはなかっただろうし。


今シリーズの特徴を活かしてこれまでやり辛かったことに挑戦しつつリーリエとシロンの心の成長も描く、本当に良く出来た話だったと思います。







・・・・・・



今回から変わったOPについて。
あまりネガティブな事は書きたくないんですが、率直に言ってすぐにでも以前のOPに戻して欲しいと思いました。
「めざせポケモンマスター」が名曲である事は疑わないし映画の宣伝も兼ねての変更であることは理解できるけど、サン&ムーンの世界にはミスマッチにしか思えませんでした。
映像は歌詞に合わせているけどそれでも違和感は拭えない。
これまでのダイジェストと今後の展開を予告する映像は良かったけど、それをやるならサン&ムーンの曲に合わせてやって欲しかった。

主題歌にモヤモヤしたのは前シリーズXYの初代EDでもありましたが(この時は歌ではなく映像 その不満を書いた当時の記事は こちら)が、それとは別のベクトルでもの凄くモヤモヤしてます。

時間が経てば気持ちが変わるかもしれませんが、これが今の正直な思いです。

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コメント

×ジェームズ
○ジェイムズ
細かいですけど違っていたのでご訂正を。

投稿: | 2017年6月17日 (土) 16時45分

コメント返信

ご指摘ありがとうございます。
今回はあえてこのままにしておいて次回以降気をつけます。

投稿: んがよぺ | 2017年6月21日 (水) 09時14分

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