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2016年11月15日 (火)

カクレンジャー51・52話感想

東映特撮YouTube Officialでカクレンジャー3度目の配信にあわせての感想記事。
51話・52話の感想になります。


51話「英・雄・失・格」
脚本 杉村升
監督 渡辺勝也

子供達と遊んで楽しそうに見える鶴姫だが、サスケは無理にはしゃいでるんだと心情を察する。
遊んでいた子供の一人・茂は父親の事を悪く言われて喧嘩になり鶴姫が叱るが、鶴姫自身も自分の父親と重なって内心穏やかじゃなっかったんじゃないかな。
冒頭から鶴姫の父親への思いを揺さぶられるシーンでこれだけでも大分きついです。

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そして追い討ちをかけるように大魔王に操られた白面郎が現われ町を破壊し人々を苦しめる。
被害を受けた人々の様子、幼い子供まで巻き込まれてる様子まで見せてくるのがキッツイなあ。


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さらにヤマンバは人々の怒りと憎しみが鶴姫に向くように人々を扇動し、鶴姫には事態を収拾するには白面朗を殺すしか手はないと話す。

様子をうかがってた茂も白面郎が鶴姫の父親だと知って悲しむ。
自分の味方をしてくれた鶴姫が同じく父親の事で苦しんでるというのが堪えられなかったのかな。
その茂も白面郎の攻撃で傷ついてしまいさらに鶴姫を追い詰める。
そして書置きを残して一人白面郎が眠る洞窟へ向かって行く。

人々の暴動を煽って鶴姫が孤立する状況を作り親しくしてた子供を襲わせる事で白面朗を討つ決断をするように仕向ける。
人の感情をとことん利用して鶴姫個人を徹底的に追い詰める、これだけのことが出来る大魔王は人の感情を理解してて且つそれを利用できるだけの知恵があることが分かって本当に恐ろしい。


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鶴姫を探す4人は三神将から大魔王の狙いを、鶴姫の親子の繋がりを壊す事が目的だと聞かされる。
親から子へ、そのまた子へ命が繋がっていく事が幸福であり、親子が殺しあう事などあってはならない。
ジュウレンジャーでも守護獣が命の継承を説いていたが、三神将の語りは親子という身近な繋がりに絞る事でより具体的な語りになってたと思う。
このメッセージは脚本の杉村さんが特に伝えたかった事なのかなあ。


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鶴姫が残した書置きを見たサスケはカクレンジャーをバラバラにされてたまるかと言う。
第1部終了と共に一度バラバラになったことがあるだけにこの一言も切実だなあ。
同時に、大魔王の狙いは間違ってなくて、鶴姫一人が潰れることがカクレンジャーというチームにとっても危機である事がよく分かる。

鶴姫を止めようと走る4人の前にヤマンバとくノ一組が立ちはだかり、突破しようにも人々の負の感情が満ちてるためその力で強くなってて歯が立たない。
鶴姫と白面朗を利用して人々を扇動した事がカクレンジャー全員を苦しめる事に繋がる。
大魔王の作戦の恐ろしさを改めて感じるのと、脚本の構成の上手さに感心します。


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眠る白面朗を前に刀を構える鶴姫だが、やはり親を殺す事はできず一度刀を手放し泣き崩れる。
しかし傷ついている人々のことを思い再び刀を構えてしまう。

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ここで刀の持ち方が変わってるのが、一度踏みとどまりながらも正義の為に自分の感情を押し殺そうと意を決してしまったことを表してるみたいです。
次回で親殺しは未遂に終わるけど、ここで一度親殺しを決意させてしまったんだから大魔王の策は十分すぎるくらい成功し鶴姫を苦しめているんだなあと思う。

鶴姫を止めようとする4人の悲痛な叫び、その叫びも届かず鶴姫が刀を構えたまま次回へ続く。
もう、辛すぎますこれ。



52話
「大団円!! 父と娘」
脚本 杉村升
監督 坂本太郎

鶴姫が白面朗を今にも刺してしまいそうで、もう間に合わないかと思ったところへブンと犬の姿の太郎と次郎が助けにきてくれた。

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その隙にサスケが駆けつけ間一髪鶴姫を止める事が出来たが、鶴姫の目には涙が。
未遂には終わったけど鶴姫が苦しんでるのが痛いほど伝わってくる。


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これで終わりではなく、今度は操られた白面郎が鶴姫に襲いかかる。
初めて白面郎が姿を現した時は真意を隠すための芝居として鶴姫を攻撃したが、今度は芝居ではなく本当に命を奪おうと襲い掛かってくるんだからこんなに恐ろしいことはない。
父の命を奪うように迫られ、それを回避しても今度はその父が自分の命を奪おうとする。
どう足掻いても鶴姫が苦しむ事になる、この後救いがあると分かってても何度見てもこの展開は辛すぎます。


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操られる白面朗を止めるため太郎と次郎は自分の命を削って人間の姿に戻り、崖下に落ちた3人の心配をする間もなくヤマンバが襲ってくる。

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三神将とニンジャマンと共に応戦し必殺技を次々と叩き込むが人の負の心の力によって何度でも蘇ってしまう。
さらに大魔王は人間の醜い部分を語り人間がいる限り妖怪が滅びる事は無いと言う。
何度でも蘇るというのが恐ろしいし、人間の弱さ醜さを見せられそれが恐ろしい敵を生み出しているというのがさらに辛い。


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この恐ろしい敵に反撃するきっかけとなったのは、荒れた地に咲く花。
その花をきっかけに人間には苦しい事に立ち向かえる力、正しいことを成そうとする心だってあることに思いを巡らせ、そんな人たちのために戦うんだと奮起し負のエネルギーが満ちた雲を晴らしてしまう。
エネルギーを失ったヤマンバは連続攻撃で今度こそ倒される。

花を見て奮起し雲が晴れるという流れが唐突な感じは否めないんですが、放送当時の事を考えるとこの展開にも頷けるというか。
この回が放送されたのが1995年2月17日で、その1ヶ月前に阪神・淡路大震災が起きているんですよね。
荒れた地に咲く花は希望であり、そこから連なる苦しい事に立ち向かう人々の心というのは、被災者へのメッセージだったのかなあと思う。
雲が晴れるのもいつまでも暗い事は続かないという意味でもあったのかも。
当時のスタッフがどこまで震災を意識してたのかは分かりませんが、自分も東日本大震災を経験した今となっては、少しでも当時の人の励みになればという思いがあったのではないかと考えたくなってしまいます。


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ヤマンバが倒れた時、ガイコツ城から様子を見ていた大魔王が身を乗り出していた。
作戦の為にダイダラボッチが倒されるのも承知の上でヤマンバも作戦の駒として動かしていたが、やはり身内への情はあったんだなとうかがえる。


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崖下に落ちた太郎と次郎に駆け寄る鶴姫。
画面手前に白面郎の剣が突き刺さっているが、これが2人の墓標のようにも見えて辛い。

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鶴姫が正義の為に父を手にかけようとした気持ちを理解しつつも、愛する人を守り通す方が大事だと語る太郎と次郎。
鶴姫を守れただけで十分、父を大切にしてくれと言葉を残し天に昇っていく。
2人は親を亡くして鶴姫家に引き取られたので、親を亡くしてるからこそ親がいる鶴姫を不幸にさせるわけにはいかないと自分達の命を懸けたのかなあと。

身内殺しはさせまいと命を懸けて親子の絆を守った太郎・次郎と、自分の目的の為に身内の死を利用した大魔王、対比になってたのかなと思います。


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太郎と次郎の最後の力で呪いが解かれた白面郎が父親として鶴姫と対面する。
サブタイトルでも次回予告でも内容がバレバレでしたが、鶴姫が徹底的に苦しめられて兄妹同然の太郎次郎まで失ってしまってようやく一つだけ救いがあったのがこの親子の再会ですから、涙無しには見られないですよ。

シュテンドウジ兄弟との戦いやダラダラとの一大決戦等何度も苦しめられてきたカクレンジャーですが、鶴姫個人を狙った今度の作戦もえげつなくて十分すぎるくらいカクレンジャーを苦しめたと思います。
それだけに親子の再会という救いがあったのが、たとえ先の展開を知っていても泣けてしまいます。


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そんな苦しい展開の中で、ヤマンバとの戦いで三神将を押しのけるニンジャマンには少しだけ癒されました。
怒りに任せて師匠に対してなんて失礼ことを。子供の時もこのシーンは良くない事をやってるなあと印象に残りました。
本当に青二才だなあと呆れながらちょっと笑っちゃって、それが苦しい戦いの中で少しだけホッとできるシーンでした。


白面郎の命が救われ雲も消えて大魔王もこれで終わりかと思いきや、ガイコツ城ごと突っ込んできて・・・。
いよいよ次回で最終回。カクレンジャー最後の試練です。

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