« ニチアサ感想・2016/11/20 | トップページ | アニポケSM感想:1話と2話についてもうちょっと »

2016年11月21日 (月)

カクレンジャー最終回感想

東映特撮YouTube Officialでカクレンジャーが3度目の配信となってましたが今週更新の53話で最終回。
半年前から続けてきた感想記事も今週で最後となります。

53話
「封印!!」
脚本 杉村升
監督 坂本太郎


ガイコツ城も失って一人になった大魔王に一斉に斬りかかろうとするカクレンジャー。

Bandicam_20161109_135142056

BGMに「イントゥ デンジャー カクレンジャー」もかかって押せ押せのムードかと思ったら三神将から斬ってはならぬと待ったがかかりまさかの寸止め。

カクレンジャーを挑発しながら町へ向かった大魔王。
その後三神将から斬ってはならない理由が語られる。

大魔王の正体は人間の憎しみ、負の心そのもの。
斬ってしまえば前回振り払った憎しみがまたこの世に広がってしまうという。
憎しみが広がればそれが妖怪の力になってまた妖怪がこの世に現われる。
人間がいる限り妖怪は不滅だという前回大魔王が言っていた真の意味はこういうことだったわけだ。

三神将に変化を封じられ斬ることなく生け捕りにしろと最後の試練を与えられるカクレンジャー。
ダラダラの時みたいに人質をとられたり白面郎が操られてたように身内を盾にされて攻撃できないということはあったが、そもそも攻撃をしてはいけない相手が最後の敵になるとは。


Bandicam_20161109_135254956

町へ出た大魔王は人々には姿が見えていなくて、それをいいことに年寄りや赤ん坊を狙いついには町を直接破壊するようになる。
その様子を見て大魔王への怒りを募らせるものの三神将の試練があるため攻撃できないカクレンジャー。
人々を守るために戦ってきたのに、目の前で苦しむ人がいても戦う事そのものを禁じられて大魔王を封印する方法も分からない。
派手な立ち回りがあるわけではないけど、最後の試練として十分厳しいなあ。

もう限界かと思われたその時、三神将が全ては人々の心の問題なのだとヒントを与える。
誰にでもある負の心、消したつもりでもふとしたことでまた湧き上がってしまう事がある。
それに気付いたカクレンジャーは、憎しみは消せないし憎しみの化身である大魔王を倒す事も出来ないんだと悟る。
ならば心の奥底に封印し出てこれないようにする、それこそが封印の扉。

大魔王が人々に姿が見えてなかったのは、憎しみや負の心は普段見えてないだけでどこにでも存在するという意味があるようにも思えました。
そしてカクレンジャーが悟ったように憎しみは消せないし突然ふと現われてしまう事がある。
現われた憎しみに対して怒りをもって力を振るってしまえばその憎しみがさらに広がってしまう。
だからこそ自分の心まで憎しみや怒りに飲まれないようにグッと堪えて心の奥底に封じ込める。
大魔王の正体や封印の扉の秘密とカクレンジャー最後の試練は、憎しみを広げないように強い心を持って欲しいというメッセージなんだと思いました。


Bandicam_20161109_140143611Bandicam_20161109_140146455

真理を知ったカクレンジャーは大魔王を倒すためではなく封じるために最後のスーパー変化をする。

Photo

最後の名乗りは鶴姫がセンター。
初の女性リーダーの戦隊ということを最後まで表してくれました。


大魔王を守ろうと現われた花のくノ一組は三神将の力で本来の猫の姿に戻される。
何度もカクレンジャーを苦しめた悪の戦隊の末路はあっけないものでした。

Bandicam_20161109_140752223Bandicam_20161109_140922115

巨大化して封印の扉から逃げようとした大魔王だが、三神将とニンジャマンに取り押さえられ再び扉の前に戻される。
そして最後はカクレンジャー5人が扉の中へ閉じ込めようと必死に大魔王を押さえる。
カクレンジャーも三神将も必殺技を一切使わない、一太刀たりとも浴びせる事もないが、それでも全ての力を振り絞ってると感じられる戦いでした。
くノ一組の最後があっけないと書きましたが、攻撃しない・倒さないというのがこの戦いの肝なので、くノ一組が倒されずに猫に戻るというのも納得できます。


Bandicam_20161109_141132615Bandicam_20161109_141147237

ドロンチェンジャーを扉にあてがい大魔王を封印して、カクレンジャーは変化を解いた。

3

変化を解いて5人が肩を組んで泣いている姿、子供の時も凄く印象に残り今見ても泣けてしまいます。
苦しい戦いを5人で乗り越えたんだということがこれ以上なく伝わるシーンです。


Bandicam_20161109_141512500

試練を乗り越えたカクレンジャーに三神将とニンジャマンは別れを告げて消えていく。
三神将が去っていくのは、これからは人間が自分達の心と戦いこの世の平和を守っていくべきで自分達の助けは必要ないという意味があったのかなと思う。
ニンジャマンも三神将と一緒にこの世を見守り続けてくれてる・・・はずだったんでしょうけど、なんせ青二才なんでね、後にゴーカイジャーでまたポカをやらかしたことが明らかになってしまうんですよね。


Bandicam_20161109_141055601Bandicam_20161109_141819020

封印される直前扉の向こうで大魔王はいずれまた蘇ると叫び、扉の中には力をなくしたもののこれまで戦ってきた妖怪達の姿が。
既に語られたとおり妖怪が滅びる事はない。
杉村さんがこれまで手掛けられた作品でも敵となる存在が完全に消える事のない結末になったものがありますが、カクレンジャーでは妖怪を人間の負の心の現われとすることで消滅しないという結末にしたのが良くできてるなあと思いました。


Bandicam_20161109_141541616

戦いを終えて元の姿に戻った義隆と抱き合う鶴姫。
前回も泣けましたがここもジワっときますね。

Bandicam_20161109_141739649Bandicam_20161109_141744588

5人は憎しみがこの世に満ちないように、人々に自分達が気付いた事を知ってもらうための旅に出ると決める。
旅をする戦隊であるカクレンジャーがブンと義隆に見送られて新たな旅に出るところで終わるのが良いですね。
旅に出る理由付けも無理がないしこれも良くできてると感心します。

思えば全ての始まりはサスケとサイゾウが欲に目が眩んで封印の扉を開けてしまったこと。
言うなれば自分の心の弱さに負けて妖怪を解き放ってしまったわけだ。
セイカイは食い気ばかりだったしジライヤはカッコつけようと先走って失敗してたし、最初はみんな精神的にも未熟だったんだよなあ。
それがいくつもの試練を乗り越えて強くなり、ついには心の奥底の扉に負の心を封じるまでに成長したんだから感慨深いです。
鶴姫はメンバー最年少ではあるが戦隊初の女性リーダーということで最初からしっかりしていたが、その分終盤は父親を巡って壮絶な苦難がありドラマの盛り上げと語られるテーマに深みを与えてくれたと思います。

妖怪が負の心で強くなる事や心の戦いという終盤の展開が番組当初から考えられたことなのかは分かりませんが、序盤で見られた精神的未熟さと矛盾しないし上手い事まとまってるなあと。
心の戦いと結論付けるなら、49話の二宮一家ように欲や心の弱さに抵抗する人の姿をもっと前面に押し出していてもよかったかなとも思いますが。
それも贅沢な要求なんですけどね。



半年前の記事にも書きましたがカクレンジャーはこれで4度目の視聴となりました。
何度見てもこの作品は面白い、4度目の視聴も最後まで楽しませていただきました。
この度各話の感想を書くことで新たに気付けた事もあったし、何より自分がこの作品が好きだという気持ち、子供の頃感じたものは自分の中にまだあるんだということを再認識できて良かったです。
東映さん再びの配信本当にありがとうございました。

気まぐれでオーレンジャーvsカクレンジャーやゴーカイジャーへの客演回の感想とか書くかもしれませんが、まずはこれにてカクレンジャー感想記事終幕となります。
ここまでお読み頂きありがとうございました。

Bandicam_20161109_141939966

|

« ニチアサ感想・2016/11/20 | トップページ | アニポケSM感想:1話と2話についてもうちょっと »

特撮」カテゴリの記事

コメント

ドロンチェンジャーを封印の扉を閉じるために使ったのですが
その後の客演では普通に出てくるんですよね。

それと最終回特殊EDが通例になってから暫くの頃は
これまでの戦いや日常の回想を
ダイジェストで入れることが多めでしたね
(最後のそれやったのはゲキレンジャーでしたかね)
その後は最終決戦後の戦士達の姿のみのが増え
ダンスEDが主体になってからは
最終回特殊ダンス映像のパターンも出てきましたね

最後に戦隊の主題歌の曲調は作品によって変わってくるので
最終回の特殊EDは最終回の雰囲気にあった方を使うんですよね
(基本はOPかEDのどちらかですが中に挿入歌として
使われたものやアレンジ版EDなんてケースもありますね)
今作はOPのシークレットカクレンジャーを使いましたが
EDのニンジャ!摩天楼キッズは最終決戦後の
空気には合わなそうでしたからね

投稿: kivaxtuto | 2016年11月22日 (火) 15時39分

コメント返信:kivaxtutoさん


ライダーのMOVIE対戦だったり最近の戦隊VSだと変身アイテムを封じたりメンバーの誰かがいない場合については何かしらの理由をつけて客演できる状況を作っていますが、この頃はそんな概念もなかったですからドロンチェンジャーを封印に使った事は考慮されてないんでしょうね。


踊ったり戦いのその後を見せる近年のEDも好きですが、これまでの戦いを振り返るEDもまたやって欲しいですね。


カクレンジャーのOPとEDは戦隊屈指の謎の歌詞ですから、それでドロドロが踊ってるEDでは最終決戦後には選ばれるのはまずないでしょう。
挿入歌も最終回の締めには合わなさそうですし、無難にOPが選ばれたんだと想います。


最後に、
カクレンジャーの記事にもお付き合い頂きありがとうございました。

投稿: んがよぺ | 2016年11月26日 (土) 07時50分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1078701/68515111

この記事へのトラックバック一覧です: カクレンジャー最終回感想:

« ニチアサ感想・2016/11/20 | トップページ | アニポケSM感想:1話と2話についてもうちょっと »