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2016年9月16日 (金)

アニポケXY感想・フレア団編決着1時間スペシャル

今週は長きに渡るフレア団との戦いが決着となる1時間スペシャルの放送でした。
非常に面白かったけど記事を書くほうとしてはかなり大変でした。

それはさておき感想を。

XYZ42話
「進撃する巨石! カロス防衛戦!!」
脚本:冨岡淳広
コンテ:樋口香里
演出:仲野良
作画監督:小山知洋 緒方厚


-ナレーションが突きつける現実-

石塚さんの冒頭のナレーションが凄くシリアス。
マインドコントロールなんて単語をアニポケで聞くことになって結構びっくりしてます。
さらにジガルデの開放とシトロイドの記憶が引き換えになったという残酷さを改めて突きつけてるのもキツかった。
今起きてる事態の深刻さを改めて感じられる、冒頭から力の入った演出だったと思います。


-フラダリを止められなかった-

フラダリのメガギャラドスがサトシとアランのポケモンたちの攻撃を受けてついに倒れる。
ほぼ1体でここまで戦えたギャラドスが凄くてそれだけフラダリの怒りと絶望が強かったとも思えるし、それだけ強い力が相手だって皆で力を合わせればいつかは勝てるというどちらの意味にも取れるように思えました。

フラダリはタワーから落下しサトシが助けようとしても間に合わず姿を消してしまう。
これで終わりじゃないだろうとは思ったけど、サトシやアランからすれば目の前で人が死のうとしてるのを止められなかったんだからショックは大きかったんじゃないだろうか。

それは隣にいたパキラも同じ。
前回語った大人が導き手になってあげるべきということをかつての同志に理解してもらえぬまま終ってしまったんだからさらにショックは大きく、だからその場に膝をついてしまったんじゃないだろうか。


-白い明日が待ってるぜ-

ヘリを操縦しカメラを向け報道を続けるロケット団。以前も書きましたけどリーグ中にやってた仕事が活かされて彼らにも大事な役割を担わせてるのが本当に良くできた構成だと感心します。

ヘリに乗る時にいつもの名乗りをアレンジした台詞になってるのが面白いと思いつつ、白い明日が待っていると言うのが明日を壊そうとするフラダリの計画への反論にもなってるようで凄く良かった。
白い明日。明日はどうにでも変えられるしそれが待っているというのが絶望しか見えてないフラダリが思う明日とは違うということを突きつけてるみたいでした。
ロケット団の名乗りにそんな意味も持たせるとはやってくれますねアニポケスタッフ。

それと話は少し戻りますがラボの中の戦いで彼らの服が汚れていたのが、彼らもこの戦いに持てる力の全てを尽くしていたことが表れてたように思います。


-Z2も友達-

解放されたZ2に手を差し伸べるユリーカ。
プニちゃんもZ2も正体が伝説のポケモン・ジガルデであることは分かってるはずなのにそれは最早ユリーカにとっては関係ないことなんだな。
友達の友達だから助けたい。ただ純粋な想いだけでそれができてしまうんだから凄いよユリーカ。

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そしてプニちゃんがされたようにZ2も体をこちょこちょされてぐったり。
傍にいるプニちゃんが頷いていたということは、こちょこちょが気持ち良いというのはユリーカの独り善がりじゃなくて本当のことと解釈してよいのかな。

まだZ2が人間を信じられたわけじゃないけど、そのまま一緒に同行してるということはユリーカの純粋な想いからの行動がZ2を変えるきっかけになっていると見ていいのかも。
ユリーカがかつてプニちゃんにしたことがまた繰り返されて世界を守る事に繋がっていく。
そう考えるとユリーカは本当に凄い事をやってるなあと思います。


-動き出す巨石-

最強メガシンカで登場した巨石がハリさんを取り込み更なるエネルギーを求めて動き出す。
OPに映ってたジガルデに似た存在はこれだったのね。まさか巨石が最後にサトシたちが立ち向かう障害になるとは思わなかった。

ハリさんが飲み込まれるシーンもゾッとしたし、生き物ではないのにただエネルギーを求めるだけに動いてるのがまるで意思を持ってるみたいで不気味でした。

そしてハリさんが囚われたことでマノンの精神をさらに追い詰めることになって、次の回で助け出されるだろうと分かってても見ていて辛いものがありましたよ。


-近づく脅威-

フラダリの計画の真の狙いは巨石と日時計を接触させ強大なエネルギーで世界を滅ぼそうというもの。
巨石の接近に呼応して光る日時計が熱を持ち始め周辺の橋も溶けてしまっていたのが迫る危機を否応にも感じさせて恐ろしかったです。

あまりこういうことは書きたくないのですが、日時計や巨石は5年前に起きた震災に連なる原発事故を暗喩してるのかなと思ってしまいました。
その事故のためにBWの重要回が潰れてしまったのに、その事故を暗喩したストーリーをクライマックスに持ってくるのはアニポケスタッフなりにBWの無念を晴らそうという思いからなのかなと。
あくまで個人の勝手な解釈なので真に受けないでくださいね。現実の事故に絡めた考察自体も本当はしたくないので。


-動かないシトロイド-

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壊れて動かないシトロイドを見て目を伏せてしまうサトシ。目の前の光景に悲しい事が起きたと察したんだと分かる描写です。
直るんだよなというシトロンへの問いかけには、サトシなりにこの悲しみを振り切りシトロンを励ましたい思いで出てきた言葉だったんじゃないでしょうか。

それにシトロンは直してみせますと答える。
直るじゃなくて直してみせると言うのが、自分がシトロイドへの恩を返す責務を強く感じていることを表してるように思えました。


-集うジムリーダー-

巨石を止める為にゴジカの呼びかけで各地のジムリーダーが集結。
一人ずつテロップで名前が出る演出はちょっと笑っちゃったけど、ポケモンのタイプを歌詞にしているボルトを流しながらジムリーダー集結というシチュエーションは燃えましたよ。

その集まった大人たちはサトシとゲッコウガが目印につけた水手裏剣へ向かって進むのを支える、大人達が子供の進む道を支えるという構造になってるんですね。
まさに総力戦。これまでサトシが旅をして積み上げて関わってきた事全部がここに集っていると感じられて本当に素晴らしい展開です。


-ジムリーダーシトロイド-

Cパートでもジムリーダーの紹介。

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ミアレジムはシトロイドと紹介されててシトロンがはぶられた事をギャグにして締めてましたが、シトロイドがジムリーダーの一員として扱われてたのが良かったです。
この扱われ方がシトロイドがただの機械ではなく一つの命でもあったことを表してるようで、冒頭のナレーションが改めて効いてきます。
シトロンは直してみせると言ったけど本当に直せるのか、今後の展開に要注目です。



XYZ43話
「反撃のジガルデ! カロス最終決戦!!」
脚本:冨岡淳広
コンテ:浅田裕二
演出:浅田裕二
作画監督:岩根雅明


-子供を支える大人たち-

集結した仲間たちがサトシとアランを巨石の元へ行かせるため戦う。
次々触手に捕まり脱落していくジムリーダーたちがここは任せて進めと言う、なんともベタな少年漫画的な展開。
しかし熱い、素晴らしい。アニポケでこういうのを見る事になるとは思わなかったな。

ジムリーダー達がそれぞれ得意とする技を見せてくれたのも嬉しい。
それとサトシへかける言葉がコルニだけサトシと距離が違い感じがするのも良いね。短い期間だけど一緒に旅してた事が活きてる。

ビオラとザクロはなんだかイチャついてるように見えたのは気のせいじゃないですよね?
バトルシャトーで2人が知り合いなのは描かれてましたけどあれから進展があったということなんでしょうか。

熱い展開の中にキャラの関係をさり気なく盛り込んでくれる演出も嬉しかったです。


-マノンのところへ帰る-

巨石の中心に囚われるハリさんに手を伸ばすアラン。
一緒に帰ろうと言っているのが自分もマノンの傍にいるべきであることを表してるように思えました。
マノンを遠ざけて傍に居てやれなかった後悔がその言葉となって表れたんじゃないかな。
ハリさんが目を覚ました後の謝罪の一言にも、ただ一言でもそこには色んな思いがあったんだろうなと。

それに対してマノンはアランが無事ならと返す。
ハリさんもアランも無事で傍に居てくれさえすれば、それがマノンにとっては何よりも大事なことなんだなと思いました。


-サトシとリザードンと-

巨石の中でアランを先へ行かせるためにフォローに回ってるサトシの傍にリザードンが居るというのが良かったな。
個体は違うんけどサトシのリザードンが一緒に戦ってくれてるかのように見えるファンにはニヤリとする演出でした。

今傍に居るのは長年の相棒のピカチュウに現パーティーのエースゲッコウガ。

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そしてシルエットクイズではまたかつてのエースポケモンたちの姿が。
この場には居なくても一緒に戦ってきた皆がサトシを支えてるんだと表してるようでこれも熱い演出でした。


-ジガルデの真の力-

プニちゃんの説得と諦めずに戦い続けるサトシたちの姿についに心が動いたZ2。
そして2人が一つとなりジガルデの真の力、パーフェクトフォルムが姿を現す。

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まるで変身ヒーローみたいなケレン味たっぷりの演出がカッコよすぎるんですけど。

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そして圧倒的な力で巨石を破壊する。ゲーム新作発売に先駆けてコアパニッシャーが見れたのも嬉しい。
最初にビジュアルが発表されてから本編登場まで1年近くかかってるだけにこれは本当に待ち遠しく且つ待った甲斐がある大活躍でした。

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またこの姿になったのが、人間とポケモンの絆を信じて世界を終わらせないと決意してからというのが良いじゃないか。
フラダリの問いにこの者達には資格があり守ってもらったから今度は自分の番だと返すのも熱い。
プニちゃんが見てきた絆もプニちゃん自身が紡いだ絆も世界を守る理由になっててそれが真の力を目覚め
させるんだから感激ですよ。


-守ってもらったから-

巨石を破壊し別れの前にユリーカに感謝の気持ちを伝えるプニちゃん。
旅を通して多くの絆を見てきて世界を守ると決めたプニちゃんだけど、そのきっかけはユリーカがプニち

ゃんに抱いた純粋な好意と守ってあげるというただ一つの約束があったからなんだよね。
ユリーカにやってもらったことを返しただけ。月並みな言葉になっちゃうけど愛が世界を救ったってことになるんだなあ。

日向ぼっこでもしてこようと言うプニちゃん。
日向ぼっこと言うのがユリーカと過ごした日常を大事に思ってると感じられるし、回想で出会いの場面から振り返るのがベタだけど泣けてしまいます。

ユリーカの見送りの言葉は大好きだよの一言。
ユリーカにとってプニちゃんは最後まで大好きなプニちゃんのままなんだと感じられてまた涙。

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互いを想って守りあったユリーカとプニちゃん。
偶然の出会いから始まった人間とポケモンの絆、素晴らしいものを見せてくれて本当にありがとう。


-救えなかったフラダリ-

やっぱり生きていたフラダリは巨石を自ら動かし日時計へ進行させる。
そんなことをすれば爆発に巻き込まれ確実に自分も消えるのにそうまでして世界を壊そうとするのが彼の絶望の深さを改めて感じます。

巨石の破壊と同時にフラダリは消息不明となり、アランやサトシからはフラダリにかける言葉はないまま終ってしまった。
フラダリに考えを改めさせるまでを描く余裕がなくこうするしかなった制作上の都合か。

あるいはアランにもサトシにも絶望の力に抵抗する事は出来ても救う力は持つ事ができなかったという表れなのかも。
強大な力と野望に抗えるだけの理由と力は持てても、深い絶望に落ちた人の心を救うには届かなかった。
前回タワーから落下するフラダリを止められなかったのもそれを表してて、この結末は避けられなかったものだったのかも。


我々は勝ったと歓喜の言葉を伝えるロケット団。
世界を救えたのは勝利かもしれないけど、心を救えなかったという意味では苦味の残る結末だった。
これも冨岡さんらしいテイストだなあと思いました。


-始まる今日-

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だけど壊れそうだった明日は確かに守られた。
そして朝日が昇るのと同時にナレーションで守った世界が今日も始まると告げられる。
守った世界と明日は今日になって今始まったんだと感じられる素晴らしい演出でした。

今日が始まってまた明日に繋がっていく。
サトシたちが守ったのはそういう世界なんだと思います。


-ニャースのバラード-

かの名曲「ニャースのうた」を思わせる月を見上げてギターを弾くニャースの姿が見られた新しいED。

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「ニャースのうた」がニャースの後姿しか映さない映像で月を歌ったものに対し、この曲は地球を表す歌詞になってて歌ってるニャースの正面と後ろにロケット団の仲間の姿を映しているのが印象的でした。
この星には仲間がいて一緒に生きているんだということを表してる歌詞と演出なのかなと思いました。


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そして「みんなで回る 明日も回る」という歌詞が、今回の結末で描かれた皆で勝ち取った明日を指しているようにも思えました。

偶々なのか狙ってこの歌詞にしたのか、いずれにしても素晴らしいEDでした。




5回に渡るフレア団との決着、堪能させていただきました。
構成の冨岡さんもリーグ戦を他の作家さんに任せた分このフレア団編に全力を投じてるんだろうなと感じられる見応えあるエピソードとなりました。

少し触れたように、5年前の震災を思わせるようなストーリーは放送できるか危うい部分もあったと思いますがよくここまでやり切れたなとただただ驚いています。

綺麗な事だけじゃない、犠牲もあれば人の愚かさもある。
けどそれでも絆や新しく迎える明日を信じたい。
多くの経験を積んでたくさんの絆を紡いできたサトシとその仲間達だから描けるメッセージだったと思います。

これだけ素晴らしいものを見られて感無量なんですが、まだ終わりじゃなくてやるべきことが残っているのが凄いです。

まずはシトロイドが復活できるか。次回も凄く気になる!


なのに2週間も休みってそりゃないよ。

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コメント

これまでの悪の組織との戦いでの味方の勢力と比較すると
悪の組織との戦いでこれだけの勢力で挑むのは珍しいですよね
どうせなら避難していたショータらサブライバル達もいてほしかったですかね~

投稿: kivaxtuto | 2016年9月16日 (金) 21時45分

コメント返信:kivaxtutoさん

記事にも書きましたけど本当に総力戦でここまでの規模になるのは珍しかったです。
ショータたちも居たらさらに盛り上がったでしょうけど、流石に限られた尺の中ではさばき切れなかったと思うので参戦しなかったのは仕方なかったのかなと。

投稿: んがよぺ | 2016年9月20日 (火) 00時23分

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