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2010年9月 6日 (月)

ポケモンDP189話再考

先日放送されたポケットモンスターダイヤモンド&パール189話の感想は既に書いた通りだけど、あのお話には別の意味が込められてるような気がしたのでそれについて書いておこう。

例によって妄言・戯言の塊なのでご注意を。

・ゲーム世界の冷たさ
DP189話は、タクトのポケモンが一方的にサトシのポケモンを倒して終わるという何ともあっさりした内容。
一方的に勝敗が決してしまうことは原作のゲームで十分起こりうるし、そういう意味ではゲームを忠実に再現したバトルとも言えると思う。
でもそのゲームに忠実なバトルが今までのどのバトルよりもあっさりとしてたこと、ゲームのバトルってこんなにつまらない部分もあるぞという皮肉なのかもしれない。

WCSのような大規模な大会も開かれ、ゲームのバトルはプレイヤーによって研究が重ねられているけど、
どんなに戦略を練ったところで結局は数字の暴力、数字の高いものが数字の低いものを一方的に倒してしまう。
ゲームはそういう冷たい部分もある世界だということを、ダークライとラティオスの圧倒的強さを見せて容赦なく突っついてるのかもしれない。

・ポケモンアニメがやりたい事
一部のゲームプレイヤーには、相手のポケモンを見ただけで「○○厨」などど罵る奴もいる。
対戦動画などで相手の伝説のポケモンが倒れたら「ざまあw」などど失礼な言葉が平気で出てきたり、動画へのコメントでも「ざまあw」が飛び交うことも珍しくない。

一方的な試合が面白くないから伝説をはじめとした強いポケモンに良い感情を持たないのは理解できる。
だが戦った相手への失礼な言動や、相手への敬意と感謝の態度が欠けているのはいかがなものか。

対してあのお話のサトシとタクトは、相手を見下すでも嫌悪の言葉を吐くでもなく自身の全力を持って戦い、試合が終われば相手への敬意と感謝の言葉を忘れていない。
ポケモンアニメが描いているのはそういう美徳がある世界であり、先にあげたような低レベルの言葉が飛び交うような世界じゃない。

DPでは過去のシリーズ以上にゲームの設定(技や特性の効果など)をバトルシーンにうまく取り入れていて、おそらく新シリーズベストウィッシュでもその傾向は続くと思うけど、
ポケモンアニメが描きたいのはゲームに忠実なバトルではなく、バトルを通して見えてくる人間模様、先にあげた相手への敬意と感謝を忘れない美徳なのかもしれない。

ゲーム世界の冷たさへの皮肉とポケモンアニメがやりたい事を示す。
それがDP189話に込められた意味なのかもしれない。

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ポケモンアニメDP」カテゴリの記事

コメント

こんにちは、ゼノンです。

・ゲーム世界の冷たさ
一方的に勝敗が決してしまうことは、原作のどのシリーズでも、しかも、シナリオの序盤でさえも起こりうることなので、確かにサトシとタクトのバトルは、ゲームを忠実に再現したバトルと言えると思います。

圧倒的な戦力の前では、どんな戦略や経験を持ってしても、敵わないというゲームの冷酷な部分を、アニメでは強いとされているダークライ、ラティオスという伝説、幻のポケモンを例にして、伝えたかったのかもしれません。

・ポケモンアニメがやりたい事
対戦動画などで相手の伝説のポケモンが倒れたら、失礼な言葉が出てくるのは、DP初期から中期にかけて、サトシやスモモに平気で「使えないな」、「ぬるいな」等の言葉を使っていたシンジと重なり、動画へのコメントで罵声が飛び交うのは、DP40話「チャンピオン・シロナ登場!」でシンジがシロナとのフルバトルに負けた後に、その試合を観ていて、シンジを笑っていたギャラリーと重なってくると思います。

今挙げた動画とアニメの反応は、少し意味が違いますが、どちらも礼儀がなっていないという意味では、同じだと思います。
アニメの中では、先のシンジやギャラリーの反応は、好ましく思われていない為、仮に動画での反応をアニメで再現すると、現実でも嫌悪感を抱くように、アニメでも同様に嫌悪感を抱かれると思います。

一方、サトシとタクトのバトルは、相手を傷付けるような言葉を二人とも発しなかったため、バトルの内容はどうであれ、最後は気持ちよく終わることが出来たと思います。

ポケモンアニメが描きたいことは、バトルを通して見えてくる人として大切なことや、礼儀を重んじる心なのかもしれません。


投稿: ゼノン | 2010年9月 7日 (火) 10時26分

コメント返信:ゼノンさん

圧倒的強さに歯が立たないという展開は、
シロナのガブリアスやオーバのゴウカザルとのバトルなど過去のエピソードでも描かれていて、それを最終回目前で改めて示し直したということなんだと思います。

初期のシンジの言動は確かに礼儀が足りない部分があり、
そのシンジに対する反応にも同じく礼儀が欠けてる声がありました。
そのシンジが3話かけたフルバトルで成長した様子を見せ、
サトシとゴウカザルを認める発言をしたり、サトシもまたシンジの強さを認め、
サトシとタクトも互いに相手への礼儀を忘れていませんでした。
相手を尊敬することの大切さというのがシンオウリーグのバトルを通して描きたかった、
スタッフが伝えたかったメッセージなのかなと思います。

コメントありがとうございました。

投稿: んがよぺ | 2010年9月 7日 (火) 21時49分

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